貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

鹿の尻からの声!?

2022-02-28 14:49:22 | 日記
令和4年2月28日(月)
ぴいと啼 
  尻声悲し 
    夜ルの鹿
     (九月八日)
 奈良に泊まった夜、
猿沢の池の畔を散策していると、
鹿の鳴き声が聞こえてきた。
 口からではなく、
 尻からの声なのだ。
 ぴいという擬声語が、
悲しみを先行させ、
漢字の「夜」と
片仮名の「ル」の合成語が、
真っ黒な夜の景色を
四方に放出している。