貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

名古屋市: 千句塚公園  芭蕉存命中唯一の塚碑「千鳥塚」

2023-10-21 10:39:41 | 日記
令和5年10月21日(土)
名古屋市: 千句塚公園                    
     公園は住宅街のある高台にあり。
 芭蕉が自ら築いた句碑がある
中規模の公園。
 千句塚公園には、
「星崎の 
  闇を見よとや 
     啼く千鳥」
と発句とする芭蕉が、
この地で催されたことを記念する
「千鳥塚」がある公園。
<千鳥塚>

 滑り台や、アスレティックス
などの遊具があるポイントと、
小さなグラウンドの横付近の
2ヶ所から夜景が楽しめる処がある。
 芭蕉の星崎を詠んだ有名な句が、
公園名称碑に刻印されている。
 東海道の鳴海の近くの干潟に
星崎という地名がある。
 その地名から夜の星が連想され、
星崎は夜や闇や月に関係する
歌枕として、
メジャーな鳴海の傍らで
細々と命脈を保っていた。
 ところが、
芭蕉が目を見張るような
星崎の句を詠んだことから
一躍有名銘柄の仲間入り。
 と同時に、
句の中の千鳥にも注目が集まり、
星崎周辺は千鳥の名所となる。
<千鳥塚の説明>

 千鳥が闇夜に鳴くかは
さておいて、千鳥の群れが
飛び交う干潟は
星崎のイメージとなり、
干潟を見下ろすことができる
高台に千鳥塚の碑が建てられる。
<芭蕉存命中唯一の塚碑>

「星崎の 
  闇を見よやと 
    啼く千鳥」 
       芭蕉 (笈の小文)
「千鳥塚碑」は、
「貞享4年(1687)冬11月、
寺島安信宅での歌仙
「星崎の 
  闇を見よやと
     啼く千鳥」
の巻が満尾した記念に建立。 
<芭蕉塚碑:背面は「千句塚」と刻印>

 文字は芭蕉の筆、
 側面に興行の年月を刻印。
 これは芭蕉存命中に建てられた
唯一の翁塚。」
 貴重な塚碑である。