貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

彦根市: 高宮宿町屋:小林家 芭蕉一泊 紙子塚!

2024-02-14 10:40:12 | 日記
令和6年2月14日(水)
彦根市:  高宮宿町屋:小林家   
<高宮宿の今>
  
 天保14年の記録によると、
「町の南北の長さ7町16間
(約800m)の町並に、
総戸数835戸・人口3560人で、
本庄宿に次ぐ中山道第2の大きさ、
本陣1軒・脇本陣2軒・
旅籠総数23軒の宿場施設を
持つ大宿」という。
<町屋の小林家>

 多賀神社への門前町として賑わい、
多賀神社第一の大鳥居が
ここに建っている。
 特産物として
室町時代から全国的に有名に
なっていた高宮上布の集散地として、
豊かな経済力を誇っていた。

 貞享元年(1684)の冬、
縁あって小林家三代目の許しで
一泊した芭蕉は、
自分が横になっている姿を描いて
この句を詠む。
「たのむぞよ 
   寝酒なき夜の 
     古紙子」

 小林家は新しい紙子羽織を
芭蕉に贈り、
その後、
庭に塚を作り古い紙子を収めて、
「紙子塚」と名づける。
<紙子塚 芭蕉句碑>



彦根市: 高宮神社 をりをりに 伊吹を見てや 冬篭!

2024-02-13 10:47:08 | 日記
令和6年2月13日(火)
彦根市:  高宮神社    
 旧中山道高宮宿に鎮座する
この神社は、往時から
街道を往来する人々の心の
拠り所となっている。

 創建は鎌倉時代末期で、
古くは 十禅師宮と称し、
明治になってから高宮神社と改称。
 社地は広く、長い参道を行くと
立派な随神門に突き当たり、

広い境内には元檜皮葺と思われる
厳かな拝殿と造りの凝った本殿が
背景の古木に囲まれている。
<社殿>

 庭園に芭蕉句碑がある。
<芭蕉句碑>


 句は、
「をりをりに 
   伊吹を見てや 
     冬篭(ごもり)」
<その説明>




彦根市: 明 照 (めんしょう) 寺 芭蕉形見分けの笠!

2024-02-12 10:04:15 | 日記
令和6年2月12日(月)
彦根市:  明 照 (めんしょう) 寺     
 妙法山明照(めんしよう)寺は、
浄土真宗本願寺派寺院。
<本殿>

 山門は、
暴風雨による被害に遭い、修繕中。
<修繕中だった山門>

 その門前右に庭園がある。

 笠塚と呼ぶ。
<笠塚>

 14代目住職の李由は
松尾芭蕉に師事した俳人。
 芭蕉は1691年秋に
大津から江戸に向かう途中で
明照寺に立ち寄る。
 寺院近くの農家の老女を眺めて、
芭蕉が詠んだのが、
「稲こきの 
   姥もめでたし 
      菊の花」
という句。
 菊が長寿の象徴であることに
見立てて詠んだとされている。
 当時寺院内の池泉回遊式庭園には
李由の手植えの梅があり、
芭蕉は庭園を鑑賞しながら、
「百(もも)歳(とせ)の 
   気色を庭の 
     落葉かな」
と詠み、
句碑として残る。
<芭蕉句碑>

  芭蕉没後に李由が形見分けとして
芭蕉の渋笠を貰いうけて、
笠塚の下に埋めた事を示す物。
<芭蕉句碑背面>
<その説明>



近江八幡市: 願成就寺 意外や芭蕉句碑三基!

2024-02-11 10:14:45 | 日記
令和6年2月11日(日)
近江八幡市:  願成就寺         
 縁起によると、
推古天皇27年(619)正月、
聖徳太子御歳48、勅を蒙り、
近江国内に48箇の寺を
建立給うに、終に及んで、
当寺を開基。
<本殿。

 願成就寺と号される。
 本尊十一面観音立像白檀
(実際は栢木)、
聖徳太子作、御丈二尺・・・・云々  
 境内地には「本堂」・「地蔵堂」
(国・県重文)・不動堂(五大尊安置)
・大師堂(山内88ケ所)・

「釣鐘道」(市指定・慶長16年<1611>)
・稲荷社(豊川末社)・
祇園社(八坂末社)等を御祀りしている。
 また、境内地には
「松尾芭蕉の句碑」が3基建立。
 芭蕉とは直接縁はないが、
古くから句会を継承。
 100回忌・200回忌・
300回忌と芭蕉を偲ぶ名句が
刻まれている。
<芭蕉句碑その1>

 一つ目の芭蕉句碑の句は、
「比良みかみ 
   雪指シわたせ
      鷺の橋」
<芭蕉句碑その2>

 二つ目の句は、
「五月雨に 
   鳰の浮巣を 
      見に行く」
<芭蕉句碑その3>

 三つ目の句は、
「一声の 
   江に横たふ 
     ほとゝぎす」


大津市: 唐崎神社:唐崎の夜雨 芭蕉句「唐崎の松は・・・!」

2024-02-10 10:28:27 | 日記
令和6年2月10日(土)
大津市:  唐崎神社:唐崎の夜雨     
 日吉大社の摂社。
<唐崎神社社殿>

 近江八景のひとつである
「唐崎の夜(や)雨(う)」で
知られる景勝地。
<近江八景の一つ「唐崎の夜雨」>

 古くから祓の霊場として知られ、
平安朝には「七瀬の祓」の一所
として、都人や多くの姫君達が
お祓いをされている。
<唐崎神社由緒>

 女別当社とも称し、
女性の信仰が極めて篤く、
殊に婦人病、下の病には
著しい霊験があるとされている。
                
 境内には、芭蕉の
「唐崎の 
   松は花より
     朧にて」

という句で
名高い樹齢約百年の巨大な霊松がある。
<霊松>

 金沢の兼六園にある唐崎の松は
この地から分けられたものとして
有名。
<芭蕉句碑>

 4月28日には春季大祭、
10月28日には秋季大祭が行なわれ、
祭典後には巫女による
湯立て神楽があり、
その湯水はご神水として
参拝者に振舞われている。