『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[雇用危機の一要因]

2009-02-10 23:12:02 | 保守の一考
☆通勤途中に、埼玉のFMラジオ「NACK5」をいつも聞いている。

 朝は、大野誠太郎(思想的には微妙)の「ウォーミング・アップ・ミュージック」だ。

 いつも、聞くともなしに聞いている。

 「派遣切り」の問題も、リスナーの意見を交えて、よく話題にしている。

 昨日、以下のような内容のメールが読まれた(うろ覚え・要約)。

   ◇

 《・・・私は、10年以上、ハローワークに厄介になっている「ふなむし」と言います。

  昨今、雇用不安・雇用危機が叫ばれておりまして、多くの原因が語られていますが、

  私が、「これが原因だ!」と思っているのが、

  1999年に施行された<男女雇用機会均等法>です。

  あれにより、自然に成り立っていた男女の適材適所の就労が崩れ、

  性差が選んでいた職業に、無限の選択肢ができてしまい。

  それによって、はてしない「無駄」が生まれてしまい、

  それが積もり積もって10年・・・、今の雇用崩壊が始まったと思うのです。・・・》

   ◇

 「ハローワークに十年も厄介になっている」という最初の言葉が気になるが(^^;)、正直、この意見は、「派遣」をはじめとする「雇用」問題をここ二年ほど考え続けてきた私にとって、妙な説得力をもって響いてくるのだ。

 ・・・例えば、男が行うべき職場に、女性がやってくる。

 法律によって、企業は、その女性と面接し、ある一定の「時間」、人事担当は会社説明を行ってみる。

 そこで費やされるお互いの時間・・・、経費(予算)・・・。

 その現場での就労を断念する女性がほとんどだろう。

 数パーセントの女性が、その現場で働いてみる。

 その女性に教育を施す手間・・・。

 教育係・女性双方の時間・・・、経費(予算)・・・。

 そして、何割かの女性は、辞めていくだろう。

 その状況における「膨大なる無駄」・・・。

 企業側が新しく卸したユニフォーム代、そのクリーニング代・・・。

 このような、就業における固定化は、男女に限らない、男であっても起こり得るし、根気のない野郎はすぐに辞める。

 そんな過酷な状況でも、一部の女性は立派にやり遂げるというメリットもある、が、それはほんの一部の素晴らしき良きかな、でしかない。

 だが、上で記したような「無駄」が、社会を良くするべき新しい法律で生み出されたデメリットだと考えると看過できない。

 少し想像を働かせただけで、「男の職場に女性が入る」という1パターンをシミュレートしただけで、かように、企業進行上の多くの「浪費」が垣間見られる。

 いや、こんなシンプルな「連鎖」だけではない。

 それこそ、そこに介在するかもしれない派遣会社の営業の徒労や、ハローワークでプリントアウトされるコピー用紙の枚数まで、「連鎖」は止め処もない。

   ◇

 おそらく、この<男女雇用機会均等法>の施行時、保守派論客の多くが、異を唱えていたのだと思う。

 10年ほど前の話題なので、私はよく思い出せない。

 しかし、その時、ピンとこなかったのだが、今、社会風潮として体験している「雇用危機」を目の当たりにして、上記の<ふなむし>さんの意見が、妙に核心をついているような気がしてならないのだ。

                      (2009/02/10)