『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
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[映画『ハイスクール・ミュージカル ザ・ムービー』を観た]

2009-02-13 21:00:26 | 物語の感想
☆簡単に感想を記しておく。

 高校を卒業する若者たちが、進路や、その恋との両立、才能への挑戦に悩むという定番物語をミュージカルに乗せた作品だ。

 アメリカのテレビ番組で、この映画に至る物語は展開されていたそうで、最近、平日の昼間にテレビ放送されていたが、私は見ていない。

 見ていたほうが、この映画完結版への感動も増すのだろうけど、見ていなくてもまあ理解できるようなシンプルなスタイルの作品だろうと思う。

 実際、私は、「色々あったんだろうなあ」と、いちおクライマックスでは涙を浮かべておいた。

 そんな私を変な男に思う方もいるだろうが、『フランキー&ジョニー』という映画では、アル・パチーノが知りもしない人間の葬式で泣くのである。

 私は、かつてのアル・パチーノが大好きなのでいいのである。

 ・・・そして、だ。

 私は、こうも思っている。

 泣ける映画がいい映画ではない、と。

 つまり、この『ハイスクール・ミュージカル』だが、それなりにホロリときたが、けして、私の心にジャストフィットした作品ではないのだ。

 その理由を二つ、書いておきたい。

   ◇

 一つに、私が「オヤジ」になってしまったということである。

 言葉や物語の流れでは分かるのだが、どうしても、このアメリカのティーンエイジャーの気持ちに「当事者」としての感情移入ができなかった。

 あるいは、それは、日本人と米国人の考え方の違いからくるものなのかも知れないが、う~ん、それは、ないな^^;

 私は充分、洋画で示される海外の各国の価値観でも心を動かされている。

 ならば、私の「青春」に、『ハイスクール・ミュージカル』で描かれたような「陽性の輝き」がなかったからだろうか・・・?

 ・・・それは、考えられる。

   ◇

 もう一つは、つい先ごろ観たミュージカル作品『マンマ・ミーア』(クリック!)と比べたときの、『ハイスクール・ミュージカル』のチープ感である。

 いや、『ハイスクール・ミュージカル』では、なかなか豪勢なセットの数々を組んで、出演者のギャラにおいての差異はあろうけど、物理的なチープ感はない。

 そして、おそらく、表現されているダンスなども、『ハイスクール・ミュージカル』のほうが斬新なものだろう。

 では、その「チープ感」はどこからきたかと、私は考えるのだ。

   ◇

 ・・・私は、カンボジアに10回行った事があるのだが、アンコール・ワットに代表されるアンコール遺跡には無数の大伽藍がある。

 二つに大別すると、ピラミッド型と平面展開型がある。

 私は、そのピラミッドタイプのアンコール遺跡のほうが好きだった。

 『マンマ・ミーア』と『ハイスクール・ミュージカル』の違いは、そこにあると思う。

 『マンマ・ミーア』の、ミュージカルの舞台となる場所は、ギリシャの島という、作り物のセットではない風光明媚な自然のロケーションの中にある。

 切り立った島の岸壁に、舞台となるホテルが建っていた・・・。

 その立体的(ピラミッド型)な舞台の中で、主人公たちは上下左右前後に歌い踊っていた。

 対して、『ハイスクール・ミュージカル』では、そのほとんどが、閉鎖空間の舞台セット(平面展開型)の中でのミュージカルなのである。

 自然のロケーションとセットでは、見る者の好みもあるのだろうが、何がしかの差もつくだろう。

 私は、大ロケーションの中でのミュージカルに映画的な爽快感を得、優越点としたのだ。

 ・・・だって、みんな、『ハイスクール・ミュージカル』の、校舎屋上のシーンで、背景に青空に雲がもくもく湧いているけど、他のシーンに比べ、爽快感を感じなかったかな?

 あるいは、最後の、屋外での卒業式シーンの開放感・・・。

   ◇

 高校生が主人公なので、出演者のほとんどが若く、ハリウッドスターのような貫禄に欠けているけど、

 私は、日本のオシャレ女子高生風のシャーペイ役のアシュレイ・ティスデール(口角を吊り上げているのが魅力)と、

          

 小さくて可愛いケルシー役のオレーシャ・ルーリンが気に入りました(アンジェラ・アキを少女にした感じのメガネっ娘)。

          
          (メガネしてない・・・)
                      (2009/02/13)

[映画『13日の金曜日』を観た]

2009-02-13 16:28:11 | 物語の感想
☆私は、『ゾンビ』系以外のホラーにはあまり思い入れがなく、「13日の金曜日」シリーズも、小学校時代にテレビで放送されたときに、子供としての興味で楽しんでみたくらいしかない。

 今回、膨大に量産されたシリーズの一作目をリメイクするということで、現代に、その一作目をよみがえらせるということには、それなりの意味があるのだろうかと、本日が「13日の金曜日」であることも含め、興味深々で劇場に向かった。

 先だって、これもホラーの古典である『ハロウィン』(クリック!)がリメイクされ、全体の出来はともかく、その前半の物語に、現代的な恐怖のアレンジをされていたので、それと似たものを期待していた。

   ◇

 観終えた結果としては、あまり、現代性や、殺人鬼の異常な感情の解析などというものは頓着されず、現代の撮影技術できっちり作りましたレベルの、「佳作」相当の作品としてしか評価できないのが、ちょいと不満だった。

 ただ、冒頭、古式ゆかしいオリジナルに則ったキャンプパーティーが、クリスタル湖で、殺人鬼ジェイソンに惨殺されるエピソードが語られるのだが、

 私は、それが本編と思っていたのだが、その後にタイトルが表示され、ああ、この昔ながらの展開は、プロローグに過ぎなかったのかぁぁぁ! と、驚かされた。

 そもそも、オリジナル版の記憶があやふやなのだが、かなりアレンジされているようだ。

 その後、おそらく、新しくジェイソンの個性付けとしてだろうが、母親への思慕としてプロローグの中で唯一生き残り、ジェイソンの囚われの身となった妹を、その兄貴が探しにくる。

 その兄貴に、これまた「被・惨殺要員」として、別荘地にやってきた若者のパーティーが絡んでくる。

 「被・惨殺要員」などと馬鹿にしているようだが、そんなことはない。

 彼らは、ジェイソンによって、個性的な死に様を与えられ、観ている者を飽きさせない。

 その恐怖や、死の瞬間のリアクションもリアルだ。

 特に、湖での殺戮が斬新だった。

 水上スキーを楽しむカップルの男がボーガンで頭蓋骨を貫通させられ、水中の女は、ドライバー不在のボートに頭を「ゴン!」と強打させられる。

 水中でふらふらしつつ、湖岸を眺めた女は、そこに立つジェイソンの姿を見る。

 私は、白昼に佇む殺人鬼というものに恐怖を感じる。

 太陽光と殺人鬼という、相容れないもの同士の同居は、ミスマッチに怖いものだ。

 他のシーンでは、どこかしら以前に見たようなシーンの連続で、でもきっちりと作られていたので不満はないのだが、私は、この湖上の惨殺シーンで、ちょいと作品の出来へのポイントを付け加えた。

   ◇

 さて、私が、この作品で特筆すべきことは、「おっぱい」だと思うのだ。

 かような古典的なホラーには、若者のエロシーンがつきものである。

 例えば、アダルトビデオなどで見る「おっぱい」とはちょいと違った趣が、ストーリー作品の中で見る「おっぱい」には、魔力としてある。

 この作品には、3セット計6個のたわわなるかな乳房があらわになる。

 『王妃の紋章』(クリック!)での<おっぱい祭り>に次ぐ、<第2次おっぱい祭り>と言えよう。

 では、おっぱいの解析と、その死に様を描こう。

 ①プロローグでのパーティーの女・・・キャンプファイヤーを前にして、間に男を挟んで座るカップル。
 間の男には分からないように、シャツをはだけさせて「おっぱい」を彼氏に露出。
 白人の女だが、夜間であり、褐色に見え、カフェオレのように美味しそう。
 また、オイルを塗っているので、テラテラと光っている。
 私は、新鮮なショックを感じた。
 ・・・この女、ジェイソンによって寝袋に押し込まれ、ロープでグルングルンに巻かれ、キャンプファイヤーの上に掛かる枝から、ぶら下げられる。

       <燻・蒸・惨・殺>

 ②湖で水上スキーをやる女・・・トップレスで、健康的に湖上を滑る。
 手ごろな大きさの白い肌のおっぱいは、青空の下、映える。
 別にトップレスになる必要性はないのだが、その作り手のサービス精神に感服。
 しかし、前記した理由で、湖岸のジェイソンを避けるように、木製の桟橋の下で息を潜める。
 だが、桟橋の板を貫通させたボーガンの矢で、脳天から刺され、そのまま、桟橋下の天井板部分まで引き下げられる。
 それまで水面下であったおっぱいがあらわになり、「板がキスしても、おっぱいは死せず(板垣死すとも、自由は死せず)」てな感じでした^^;

       <串・刺・し・惨・殺>

 ③金持ちのボンボンとまぐわう女・・・うわっ、この人のおっぱい、大きいし綺麗だな、と思っていたら、その女とやっている金持ちの息子が、いちいち「大きい」「形もいい」「最高だ」「とにかく、おっぱいだ」と私の気持ちを代弁してくれるので、私は、私が「サトラレ」になってしまったのかと思った^^;
 ・・・この女は、ジェイソンに力任せで、部屋の壁に出ていたフックに貫通させられて殺された。

       <「脱いだら衣紋掛け」・惨・殺>

   ◇

 まあ、見て損はないオッパ・・・、いや、作品だと思う。

                        (2009/02/13)