☆簡単に感想を記しておく。
高校を卒業する若者たちが、進路や、その恋との両立、才能への挑戦に悩むという定番物語をミュージカルに乗せた作品だ。
アメリカのテレビ番組で、この映画に至る物語は展開されていたそうで、最近、平日の昼間にテレビ放送されていたが、私は見ていない。
見ていたほうが、この映画完結版への感動も増すのだろうけど、見ていなくてもまあ理解できるようなシンプルなスタイルの作品だろうと思う。
実際、私は、「色々あったんだろうなあ」と、いちおクライマックスでは涙を浮かべておいた。
そんな私を変な男に思う方もいるだろうが、『フランキー&ジョニー』という映画では、アル・パチーノが知りもしない人間の葬式で泣くのである。
私は、かつてのアル・パチーノが大好きなのでいいのである。
・・・そして、だ。
私は、こうも思っている。
泣ける映画がいい映画ではない、と。
つまり、この『ハイスクール・ミュージカル』だが、それなりにホロリときたが、けして、私の心にジャストフィットした作品ではないのだ。
その理由を二つ、書いておきたい。
◇
一つに、私が「オヤジ」になってしまったということである。
言葉や物語の流れでは分かるのだが、どうしても、このアメリカのティーンエイジャーの気持ちに「当事者」としての感情移入ができなかった。
あるいは、それは、日本人と米国人の考え方の違いからくるものなのかも知れないが、う~ん、それは、ないな^^;
私は充分、洋画で示される海外の各国の価値観でも心を動かされている。
ならば、私の「青春」に、『ハイスクール・ミュージカル』で描かれたような「陽性の輝き」がなかったからだろうか・・・?
・・・それは、考えられる。
◇
もう一つは、つい先ごろ観たミュージカル作品『マンマ・ミーア』(クリック!)と比べたときの、『ハイスクール・ミュージカル』のチープ感である。
いや、『ハイスクール・ミュージカル』では、なかなか豪勢なセットの数々を組んで、出演者のギャラにおいての差異はあろうけど、物理的なチープ感はない。
そして、おそらく、表現されているダンスなども、『ハイスクール・ミュージカル』のほうが斬新なものだろう。
では、その「チープ感」はどこからきたかと、私は考えるのだ。
◇
・・・私は、カンボジアに10回行った事があるのだが、アンコール・ワットに代表されるアンコール遺跡には無数の大伽藍がある。
二つに大別すると、ピラミッド型と平面展開型がある。
私は、そのピラミッドタイプのアンコール遺跡のほうが好きだった。
『マンマ・ミーア』と『ハイスクール・ミュージカル』の違いは、そこにあると思う。
『マンマ・ミーア』の、ミュージカルの舞台となる場所は、ギリシャの島という、作り物のセットではない風光明媚な自然のロケーションの中にある。
切り立った島の岸壁に、舞台となるホテルが建っていた・・・。
その立体的(ピラミッド型)な舞台の中で、主人公たちは上下左右前後に歌い踊っていた。
対して、『ハイスクール・ミュージカル』では、そのほとんどが、閉鎖空間の舞台セット(平面展開型)の中でのミュージカルなのである。
自然のロケーションとセットでは、見る者の好みもあるのだろうが、何がしかの差もつくだろう。
私は、大ロケーションの中でのミュージカルに映画的な爽快感を得、優越点としたのだ。
・・・だって、みんな、『ハイスクール・ミュージカル』の、校舎屋上のシーンで、背景に青空に雲がもくもく湧いているけど、他のシーンに比べ、爽快感を感じなかったかな?
あるいは、最後の、屋外での卒業式シーンの開放感・・・。
◇
高校生が主人公なので、出演者のほとんどが若く、ハリウッドスターのような貫禄に欠けているけど、
私は、日本のオシャレ女子高生風のシャーペイ役のアシュレイ・ティスデール(口角を吊り上げているのが魅力
)と、
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小さくて可愛いケルシー役のオレーシャ・ルーリンが気に入りました(アンジェラ・アキを少女にした感じのメガネっ娘
)。
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(メガネしてない・・・)
(2009/02/13)
高校を卒業する若者たちが、進路や、その恋との両立、才能への挑戦に悩むという定番物語をミュージカルに乗せた作品だ。
アメリカのテレビ番組で、この映画に至る物語は展開されていたそうで、最近、平日の昼間にテレビ放送されていたが、私は見ていない。
見ていたほうが、この映画完結版への感動も増すのだろうけど、見ていなくてもまあ理解できるようなシンプルなスタイルの作品だろうと思う。
実際、私は、「色々あったんだろうなあ」と、いちおクライマックスでは涙を浮かべておいた。
そんな私を変な男に思う方もいるだろうが、『フランキー&ジョニー』という映画では、アル・パチーノが知りもしない人間の葬式で泣くのである。
私は、かつてのアル・パチーノが大好きなのでいいのである。
・・・そして、だ。
私は、こうも思っている。
泣ける映画がいい映画ではない、と。
つまり、この『ハイスクール・ミュージカル』だが、それなりにホロリときたが、けして、私の心にジャストフィットした作品ではないのだ。
その理由を二つ、書いておきたい。
◇
一つに、私が「オヤジ」になってしまったということである。
言葉や物語の流れでは分かるのだが、どうしても、このアメリカのティーンエイジャーの気持ちに「当事者」としての感情移入ができなかった。
あるいは、それは、日本人と米国人の考え方の違いからくるものなのかも知れないが、う~ん、それは、ないな^^;
私は充分、洋画で示される海外の各国の価値観でも心を動かされている。
ならば、私の「青春」に、『ハイスクール・ミュージカル』で描かれたような「陽性の輝き」がなかったからだろうか・・・?
・・・それは、考えられる。
◇
もう一つは、つい先ごろ観たミュージカル作品『マンマ・ミーア』(クリック!)と比べたときの、『ハイスクール・ミュージカル』のチープ感である。
いや、『ハイスクール・ミュージカル』では、なかなか豪勢なセットの数々を組んで、出演者のギャラにおいての差異はあろうけど、物理的なチープ感はない。
そして、おそらく、表現されているダンスなども、『ハイスクール・ミュージカル』のほうが斬新なものだろう。
では、その「チープ感」はどこからきたかと、私は考えるのだ。
◇
・・・私は、カンボジアに10回行った事があるのだが、アンコール・ワットに代表されるアンコール遺跡には無数の大伽藍がある。
二つに大別すると、ピラミッド型と平面展開型がある。
私は、そのピラミッドタイプのアンコール遺跡のほうが好きだった。
『マンマ・ミーア』と『ハイスクール・ミュージカル』の違いは、そこにあると思う。
『マンマ・ミーア』の、ミュージカルの舞台となる場所は、ギリシャの島という、作り物のセットではない風光明媚な自然のロケーションの中にある。
切り立った島の岸壁に、舞台となるホテルが建っていた・・・。
その立体的(ピラミッド型)な舞台の中で、主人公たちは上下左右前後に歌い踊っていた。
対して、『ハイスクール・ミュージカル』では、そのほとんどが、閉鎖空間の舞台セット(平面展開型)の中でのミュージカルなのである。
自然のロケーションとセットでは、見る者の好みもあるのだろうが、何がしかの差もつくだろう。
私は、大ロケーションの中でのミュージカルに映画的な爽快感を得、優越点としたのだ。
・・・だって、みんな、『ハイスクール・ミュージカル』の、校舎屋上のシーンで、背景に青空に雲がもくもく湧いているけど、他のシーンに比べ、爽快感を感じなかったかな?
あるいは、最後の、屋外での卒業式シーンの開放感・・・。
◇
高校生が主人公なので、出演者のほとんどが若く、ハリウッドスターのような貫禄に欠けているけど、
私は、日本のオシャレ女子高生風のシャーペイ役のアシュレイ・ティスデール(口角を吊り上げているのが魅力
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小さくて可愛いケルシー役のオレーシャ・ルーリンが気に入りました(アンジェラ・アキを少女にした感じのメガネっ娘
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(メガネしてない・・・)
(2009/02/13)