雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

お坊ちゃまの退場。

2010-06-04 20:06:25 | …and so on
予定通り新しい首相が決まったようです。

他に人材がいないみたいなので仕方ないのかもしれませんが、何だか「昔の名前で出ています」感がして、全く新鮮味がありません。ただ、新首相は5代(それ以上?)続いたお坊ちゃまではないのが、せめてもの救いかもしれません。別にお坊ちゃまセンセイを全否定する気はありませんが「ボク、嫌になったから仕事辞める」が4人も続いてしまうと、そもそも論として二世(あるいはもっと長い)議員の資質を疑わざるを得ません。みんな周りがお膳立てしてくれて、エスカレーター式に議員になってしまったような方々が多すぎる気がします。何度も書いていますが、下々は仕事を辞めると明日から食べていけないのです。だから、結構な嫌なことがあっても何とか仕事を辞めずに頑張るしかない。

それ以前の問題として、このご時世に仕事があるだけありがたいという話もあります。ワタクシなどは昔の友人たちと話をすると、必ず「でも仕事があって、収入があるだけいいよね」ということになり、何となく肩身が狭い思いをしております。そのくらい、仕事を見つけられない人もいるのです。「嫌になったから仕事辞める」がまかり通るのは、たぶん地盤もかばんも看板もあるようなセンセイ方だけだと思います。少なくとも議員として働いている以上、仕事を見つけられずにつらい思いをなさっているような方々のために、有効な手立てを考え、官僚に仕事をさせるのは当たり前のことだと思うのですが。全部を放り出してさっさと退場するのは、お坊ちゃまには簡単なことなのかもしれませんが、それが一国の首相でしかも4人続けてとなると、相当の異常事態だと思うのはワタクシだけでしょうか。

新首相には「責任を全うする」ということの意味と、その責任の重大さをしっかり自覚していただきたいものです。