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先日 さくらももこさんがお亡くなりになりました。
わたしは 「もものかんづめ」などのエッセイ本を何冊か読んだことがあるくらいだったけど…
このニュースは やはり衝撃的でした。
夕べは 追悼の意味も込めて「ちびまる子ちゃん」の放送を見ました。
内容が変更されたようで 以前放送されたことのある さくらももこさん原案の2作品だったようですね。
その2作品の中でも 『まる子 きようだいゲンカをする』が わたし的にはとても良かった。
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一冊しかないノートが欲しいまる子とお姉さん。
どちらもゆずらず 最後は取っ組み合いの大ゲンカに。
しかし けっきょくノートはお姉さんのものになり どうにも怒りの収まらないまる子。
そして翌朝 。
いつもは2人で登校するのに 夕べのケンカを引きずったまま 1人で登校するまる子。
すると 道端にサザンカの花が咲いてるのを見つけます。
(お姉ちゃんと いつ咲くかな?と見てた花が咲いたんだ!)
まる子はお姉ちゃんが隣にいないことが とても淋しくなります。
そして帰宅後。
さっそくお姉ちゃんにソロっと近づいていき…
「サザンカが咲いてたよ。」
と報告するのです。
「2人で見ようって言ってたのに…
一緒に行かなかったから 見られなかったんだよ。」
口を尖らせる まる子。
すると まだ怒ってたはずのお姉ちゃん。
まる子の言葉にニッコリしながら
「明日いっしょに見ようね。」
「うん!」
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「う…うう… なんてええ話しや…。」
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わたし ここで もうウルウルがとまらない。
「まる子〜ぉ 仲直りできてホント良かったね。」
小さい頃のケンカって兄弟に限らず 友だち同士でも ホントに些細で可愛いもの。
それは 道端に咲いてる花ひとつで簡単に仲直りできてしまうくらいに。
でも…
大人になるにつれ しがらみやそれぞれの思惑が生まれてくる。
そして だんだん言いたいことがいえなくなり
ケンカひとつ自由にできなくなる。
だって いったんケンカになったら 仲直りすることがどんなに大変なことか知ってるから…。
そして 1日に何度もケンカして何度も仲直りして 大笑いしてたあの頃が 無性に懐かしくなるのです。
そんな子供の頃の出来事を
(もうあの頃には戻れないんだなあ…)
と なつかしさと淋しさとともに思い出すとき。
ひとは「大人になった」ことを実感するのかもしれませんね。
今回 さくらももこさんの訃報と重なって このお話がわたしの中ですごくリンクしてしまいました。
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「人は2度死ぬ」という言葉があります。
1度目は 命が終わりを迎えたとき。
そして。
2度目は その人を知ってる人が この世にだれもいなくなったとき。
現実としては さくらももこさんは この世からいなくなってしまいました。
でも ももこさんは 作品とともに これからも永遠に生き続けていくんですね。
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そろそろ秋の夜長。
虫の声をBGMにしつつ もう一度さくらももこさんのエッセイを読み返してみようと思ってます。
昔 ももこさんのエッセイを読んだときは よく分からなかった部分も 今なら共感をもって読めるかな。
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