『今度の道のりは、長くなりそうだよ・・・。』
『大丈夫でやんすよ! どこまでもついていくでやんすよ!』
『あ・・ありがとう・・ぅぅぅ・・・。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
毎年、夏が近づいてくると、思い出すことが・・。
それは、野村流古典の新人賞を受験したときのこと。
楽しいはずの夏が、地獄と化したあの夏の日々(ってちょっと大袈裟!?)
自分なりの経験やけど、もしかして誰かの参考になるのなら・・・。
というわけで、これからぼちぼち思い出しながら書いていってみます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
古典には、『沖縄タイムス社』、『琉球新報社』が各社で主催する
各種賞試験があります。
唄三線、舞踊、笛、太鼓、胡弓・・・などのさまざまな分野に分かれてて
その賞は、『新人賞』、『優秀賞』、『最高賞』の三つに分かれています。
日程は、毎年8月初めから、9月にかけての長丁場。
特に、三線新人賞は受験者が多くて、予備日も入れると、十日程かかります。
ちなみに、私が受けた年の新人賞受験者は、232人でした!
どんどん増えてく一方の三線人口、受験者も毎年増えてるんじゃないかなぁ??
私は、三年目に新人賞を受けました。
課題曲は「稲まづぃん節」か「伊野波節(ぬふぁぶし)」のどちらかを選びます。
「稲まづぃん節」は、軽快な唄。 ノリでいけそうな唄です。
「伊野波節」は、伸びきったテープのような唄。 苦手です・・・。
比べたら、どう考えても「稲まづぃん節」の方が歌いやすいんで
私的にはこっちを選びたいんやけど、先生は
『どうせ受けるなら、勉強のために難しい曲で受けな意味がなぁいっ!』
という方針のため、私たちの教室は、全員が問答無用で「伊野波節」での受験です。
(最初は課題曲が2曲あることすら、全く知らなかった私・・・。)
・・・・・・・試験を受けることを決めたその日のお稽古・・・・・・・・・・
先生 『今日からは当分「伊野波節」だけやるからな!
他の曲は、今日からはやらんでよろしい。』
私 『はいっ!』
(やったぁぁぁぁぁぁ! これで暗譜とはしばらくサヨナラやぁ!!)
実は、毎回の古典の『暗譜アリ地獄』に少々うんざりしてた、この頃の私・・・。
内心、小躍りするくらい喜んだのもつかの間、これが実は・・・
『新人賞 受ける者は ワラをもつかむ アリ地獄』
という恐怖の扉を開く、まさしく第一歩になろうとは・・・・ !!!
そのときはまだ気づきもしない、浅はかな自分でした!!!
『大丈夫でやんすよ! どこまでもついていくでやんすよ!』
『あ・・ありがとう・・ぅぅぅ・・・。』
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毎年、夏が近づいてくると、思い出すことが・・。
それは、野村流古典の新人賞を受験したときのこと。
楽しいはずの夏が、地獄と化したあの夏の日々(ってちょっと大袈裟!?)
自分なりの経験やけど、もしかして誰かの参考になるのなら・・・。
というわけで、これからぼちぼち思い出しながら書いていってみます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
古典には、『沖縄タイムス社』、『琉球新報社』が各社で主催する
各種賞試験があります。
唄三線、舞踊、笛、太鼓、胡弓・・・などのさまざまな分野に分かれてて
その賞は、『新人賞』、『優秀賞』、『最高賞』の三つに分かれています。
日程は、毎年8月初めから、9月にかけての長丁場。
特に、三線新人賞は受験者が多くて、予備日も入れると、十日程かかります。
ちなみに、私が受けた年の新人賞受験者は、232人でした!
どんどん増えてく一方の三線人口、受験者も毎年増えてるんじゃないかなぁ??
私は、三年目に新人賞を受けました。
課題曲は「稲まづぃん節」か「伊野波節(ぬふぁぶし)」のどちらかを選びます。
「稲まづぃん節」は、軽快な唄。 ノリでいけそうな唄です。
「伊野波節」は、伸びきったテープのような唄。 苦手です・・・。
比べたら、どう考えても「稲まづぃん節」の方が歌いやすいんで
私的にはこっちを選びたいんやけど、先生は
『どうせ受けるなら、勉強のために難しい曲で受けな意味がなぁいっ!』
という方針のため、私たちの教室は、全員が問答無用で「伊野波節」での受験です。
(最初は課題曲が2曲あることすら、全く知らなかった私・・・。)
・・・・・・・試験を受けることを決めたその日のお稽古・・・・・・・・・・
先生 『今日からは当分「伊野波節」だけやるからな!
他の曲は、今日からはやらんでよろしい。』
私 『はいっ!』
(やったぁぁぁぁぁぁ! これで暗譜とはしばらくサヨナラやぁ!!)
実は、毎回の古典の『暗譜アリ地獄』に少々うんざりしてた、この頃の私・・・。
内心、小躍りするくらい喜んだのもつかの間、これが実は・・・
『新人賞 受ける者は ワラをもつかむ アリ地獄』
という恐怖の扉を開く、まさしく第一歩になろうとは・・・・ !!!
そのときはまだ気づきもしない、浅はかな自分でした!!!