♪ 『 三線欲張り修行日記 』 ♪  

沖縄バンド「みいはいゆ」ちゃくらのブログです。

2020年の目標 どうしようかと考え中です。☺️♫

三線古典修行日記 29 ~高知 de 北谷 !? ~

2007年03月30日 | 修行日記
(夜須 道の駅やすのヤ・シィパーク)

ここ、夜須のヤ・シィパークから、私たち沖縄バンド『みぃはぃゆ』の
練習場所はすぐ近く・・・。

練習前に、時間があるときはちょっと寄り道するときも。

ちょっと沖縄の北谷のビーチに似てるかも・・?
このヤシの感じとか・・・。

『ここをリンケンバンドのメンバーが歩いてたら・・・
          まさしく北谷の『カラハーイ』だなぁ・・・』

なんて、妄想を膨らましながら、散歩したりして。

  ・・・のんびりしててなかなかいい場所です。


そうそう! ここのカレー屋さんの 『ナン』 は絶品!!


三線古典修行日記 28 ~尊敬する人~

2007年03月29日 | 修行日記
   (貝殻シーサーだって舞台は緊張!)



教室の先輩に私がすごく尊敬するYさんがいます。
その人はなんでも出来るスーパーウーマン!!
着付けはプロの腕前で・・・。
三線は最高賞を受賞してて・・・。
『由美かおる』に似ててすごく美人で・・・。
とても優しくて、でも毅然としてて・・・。

ほんとに憧れの存在のYさん。


ある舞台でのYさんの独唱が決まりました。
演目は難曲の『伊野波節(ぬふぁぶし)』です!

その舞台当日。
Yさんは早くから他の人の着付けにかかりっきり(もちろん私の分も・・・)
汗だくになって、何人もの着付けをしていきます。

とても自分の独唱に集中する余裕はありません。
なのに、イヤな顔ひとつしなくて・・・。

舞台は大阪城ホール。 千人以上のお客さんの前・・・。

緊張しないはずありません・・・。
それなのに、皆のために・・・。

でも・・・本番直前、私は気づいてしまったんです!!
Yさんの唇に出来た、特大の口内炎に・・・!

舞台に挑むためのあまりのストレスで出来たそうです。

「そりゃ恐いし、出来たらやりたくないんよ・・・。
 でも・・・やらんといかんのよ」

初めて聞いたYさんの本音・・・。
それでも、凛として舞台に向かっていく後姿・・・。

私は客席でYさんの独唱を聞きながら、涙が出ました。

『あんなにすごい人も、こんなに苦しんで、それでも頑張ってるんだ』

 
     ・・・この日私の心に一番焼きついたもの・・・

 それは、舞台に向かって毅然と歩いていくYさんの後ろ姿でした。



三線古典修行日記 27 ~舞台前・・・~

2007年03月27日 | 修行日記

野村流古典の大きな舞台のときは、各先生のお弟子さん合同となることも。

衣装は、男性は紋付、袴。
女性は教室によってさまざま・・・。
ちなみに、私たちの教室は、ピンクの着物に紺の袴です。

衣装を着て家から来る人、その場で着替える人、いろいろ・・・。

私の場合、家から着てくるわけにはいかないんで、スーツケースに
衣装をつめて、三線ケース片手に大荷物です。

あまりの大荷物に、大阪駅で
「大変そやね? お手伝いしましょか?」 と言われたことも・・・。

夏場は特に最悪で、大汗かきまくりです。

そして、会場に着いたらすぐ、汗でべとべとのまま着替えます。
これがまたまた、ひと騒動!!

もちろん着付けなんて出来ない私。
着付けの出来るお弟子さんにお願いします。
でも、着付けは順番待ちの大人気!
誰よりも、着付けてくれる方が一番大汗かいてます。
でも、額に汗して、人の為にガンバル姿のなんてカッコイイこと!

『かっこいいなぁ~。 私も着付け習おうかなぁ?』

・・・ミーハーな私です・・・。


先生の着替えは、お弟子さん総動員で先生を取り囲みます。

まるで、ちょっとしたハーレム状態!?

でも、先生はいつものように、あくまでも冷静です。
この状態も、まるで当たり前、といった貫禄!

『この余裕! これこそが先生の威厳なのねぇ・・』


・・・・・・こうしてまたひとつ、古典の世界の奥深さを知るのでした・・・。





三線古典修行日記 26 ~大阪三線人口~

2007年03月26日 | 修行日記

お稽古は個別指導なんで、他のお弟子さんには普段は会いません。

でも、年に何回かお弟子さんが集まる機会があります。

まず、舞台イベントがあるときは、その総合稽古や本番で。
あとは、『新年会』などの集まりで。

舞台の総合稽古は、お琴のお弟子さん達も合流するんで
40~50人になるときもあります。

一番最初に参加したときは、正直ビックリ!しました・・・。

『古典をやってる人って、こんなにいるんだぁ!』

それでも、まだまだ大阪の古典三線人口からいったら、ほんの一部のハズ・・・。

『すごいなぁ~~・・・はぁ~・・・』

なぜかため息が・・・。

その上、全演目の中で私が歌える曲はせいぜい三分の二くらい・・・。
歌えない唄では、ボーッとしてます・・・。トホホ・・・。

他の人はスラスラと唄い続けます。
なかには、工工四を全く見ない人もいて・・・。

『ほんまに、すごいなぁ・・・』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

次に、独唱する人の稽古が始まります。

「今歌ってはる人は、師範の資格持ってはるんよ」

隣の人が教えてくれます。

『う~~ん! うまいなぁ・・・』

私なんて、先生のお弟子さんのなかでは一番下っ端のペーペー!

舞台ではもちろん、一番端っこが定位置。
人数が多いときは、ひな壇の端っこで、片足が台に乗りきらずに
やじろべえのように、バランスを取りながら演奏したことも・・・。

『大阪古典三線界の奥深さ・・・恐るべし・・・』

この深みの果てはいったいどこだろう?

覗き込んだら、心がすくんでしまいそうなんで、あえて見ないことにしてます(笑)


三線古典修行日記 25 ~場所選び~

2007年03月25日 | 修行日記
          (室戸の風景)



三線を弾くときは、出来たら環境を選べたら最高です。


例えば季節なら、「冬」 より 「夏」

例えば家の中なら、「部屋」 より 「ベランダ(出来たら「縁側」がベスト!)」

例えば時間なら、「昼」 より 「夜」

例えば浴びるのは、「太陽」 より 「月」・・・かな?

そして場所は絶対!「山」 より 「海」

その海でも、特に私が大好きなのは、高知の東の端の室戸の海。

室戸は、生えてる木の種類、海の風景・・町の景色・・・
     ・・・どことなく沖縄に似てます。

だから、高知で海に行くなら室戸の海!!
沖縄に行けないときは、室戸に行ったらけっこう気持ちが満足。


・・・・というわけで今日は室戸に行ってきました・・・・・・・・・


今日は風が強くて、潮がすごくて、とても三線は弾けんかったけど
干物屋さんがあじとかちりめんじゃこ干してる砂浜の脇の堤防に座って
干物の匂いを嗅ぎながら、の~んびり三線弾きたいなぁ・・・。

 

ところで、私の三線弾きたい最高の場所選びの結果は・・・

     『夏の夜に、海辺で、月の光を浴びながら・・・・』
                      ということになりました!


う~~ん、考えただけでゾクゾクッと身震いがするくらい、たまりませんねぇ・・・。




三線古典修行日記 24 ~ガラガラ・・・~

2007年03月24日 | 修行日記



家で古典を一時間も歌ってると、声が出んなります。

高音で伸ばし続けたり、低音でうなったり・・・と
かなり喉を酷使します。

一時間後には会話もままならんくらいです。トホホ・・・。

当然先生宅でも出んなります。

特に先生の前では、いつも以上に気張ってるんで、20分もすると
出んなってきます。

家では少し休んだりするけど、先生の前ではそうもいきません。

「んぞぉよ~~~~ぉ~ガラッ・・・コホッ・・お~~~ガラッ・・・」
(ヤバイッ!ガラってきたぁ!)

みるみるうちに、安物の旅行カバンをでこぼこ道でころがしてるような
聞き苦しい『ガラガラ声』になってきます・・・。

「ガ~ラガラガ~ラ~~~。 ガ~~ラガラ~ッ」

まるで、うがいしながら歌ってる状態。

運悪く、先日は次のお稽古のお弟子さんが早めに来てしまったんで
このガラガラ声をずっと聞かれてました・・・。恥ずかしい・・・。

『いづもばもう少じまじなんでず~ガラッ・・・。
 ぼんどなんでず~ガラッ・・・。』

なんて言い訳をすることも出来ず・・・。

一度先生に聞いたことがあります。

私 「なんでこんなに声が枯れるんでしょう?」
先生「うん。練習不足やな。」
私 「・・・はいぃ・・・」

いつものように、シンプルかつ的確な答えでした。



三線古典修行日記 23 ~中孝介~

2007年03月22日 | 修行日記

昨日はイオン高知で『中孝介(あたりこうすけ)』のスペシャルライブ開催! 
ということで聞きに行ってきました。

『中孝介』さんは奄美大島出身の唄者です。

何年か前の琉フェスで初めて存在を知りました。

奄美の民謡を三線一本で歌う姿を見たときの衝撃は今でも忘れられません・・・・。


彼の唄が始まった瞬間、大阪ドームの雑踏が
               奄美の波の音になった気がしたんです・・・。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その「中孝介」が民謡からポップスに路線変更してのメジャーデビュー!

おまけに無料!! 聞きにいかない手はありません!


今日のライブでは、三線をピアノに持ち替えての弾き語りライブ。

澄み渡る美しい歌声と、流れるようなピアノ・・・。


・・・・・やっぱり、素敵でしたぁ・・・・・・・


でも・・でも・・・でもぉ~・・・、ほんとーは・・ほんとーはぁ~・・・

う~ん、言ってしまおう!

琉フェスで、私の心を一瞬で魅了した、あの三線の音色と
奄美の島唄を歌う歌声を、もう一度聞きたいのです!


『ふるさとの島の唄を忘れんとってほしいなぁ・・・
   そしていつか、ふるさとの島唄を、また歌ってほしいなぁ・・・』



・・・・・そろそろ三線の似合う季節が、今年もやってきます・・・。



三線古典修行日記 22 ~魔法の言葉~

2007年03月21日 | 修行日記


まだ、この前のお稽古の見事な玉砕の余韻を引きずってて・・・。

ちょっと憂鬱・・・。
三線にもなんだか触りたくなくって・・・。

時々こんなになるんです。

例えば、土砂降りの大雨の日、先生宅へずぶ濡れになって向かう日・・・。

台風と追いかけっこで、ハラハラしながら高速バスに乗ってる日・・・。

高知へ帰る高速バスに遅れそうになって、気が触れたように全力で
ホームを駆け抜けてるとき・・・。

『なんで、こんな思いまでしてやりゆんやろ?・・・
 なんでぇ~~~っ???』

大好きな三線やのに、正直よく分からなくなってしまうときがあるんです。


・・・・・そんなときの私のおまじない。 魔法の言葉です。・・・・・

それは 『淡々と・・・』

朝起きて、当たり前に顔洗うように、歯を磨くように
三線のお稽古は、決して特別じゃない当たり前のこと・・・。


『淡・々・タン・タン・タン・タン・タン・・・・・・・・』

ずっと同じリズムの毎日の、いろんな『タン』の中のひとつの『タン』が
お稽古で・・・。

それだけのことで・・・。

『 そうなんだなぁ~~~ 』

難しく考えるのはやめて、今日は天気もいいし、そろそろ 『タン・タン』 と
三線の練習はじめようかなっと!






三線古典修行日記 21 ~沖縄南部?!~

2007年03月19日 | 修行日記



先生宅の近所は沖縄の方が多くて、表札にも沖縄の姓がたくさん見られます。

そのなかでも、写真のこの通りは沖縄色が強いですね~。
なんだか沖縄のちょっとしたお店屋さん通りに来たみたいでナゴミます。


この写真のお店は「ショップ糸満」・・・

その隣の肉屋さんは、サーターアンダギーを揚げてます・・・

そしてその隣の花屋さんは「比嘉生花店」・・・


ここだけ切り取ったら立派な沖縄南部です!
 

三線古典修行日記 20 ~猛烈反省中~

2007年03月18日 | 修行日記

昨日の大阪は天気はいいけど、寒くって・・・。
なんだか冬に逆戻りっていう感じでした。

早速わしたへ行って、CD買って本買って、いつものように
泉尾商店街を散策しながら先生宅へ。

途中たこ焼き買ったらすごくおいしい!
『なんで??』

あーっ!なるほどぉ!
高知では見たことないけど、たこ焼きにネギがたっぷりかかってる!
このネギの風味がたまらなくおいしいんだな!

これはいける! 今度やってみよう!

そして、先生との久々のご対面! 先生はお元気そうで、そして相変わらず
無口でした。

今日は例の 『最初に素直に謝って工工四を見ながら唄う作戦』 決行の日です。

私  「覚えきれなかったんで、工工四見ながらやってもいいでしょうか?」
先生 「 ん・・・」

別になにも言われずにお稽古スタートです。
『ほっ・・・良かった~ 』

工工四をひろげ、ひたすら13曲ぶっ通しで歌います。
それでも、50分かかってしまい・・・。
新曲は一回聞いてもらうだけで精一杯・・・。

先生 「今度までに、今までの唄きちんと覚えてきなさい。
    そうしないと、これだけで稽古が終わってしまうよ。」

私  「・・・はい・・・(しょぼん)」

横着をしてしまった私を、先生はちゃんと見抜いていました・・・。


ひたすら工工四を見つづけて終わってしまった今日のお稽古は
ムナシサが残っただけで・・・。

『途中でわからなくなっても、間違えてもいいから、これからはもう
工工四を見るのはやめよう!』


そう心に誓いながら、反省しきり、足取りも重く帰途につく
今月のお稽古でした・・・・。

今月の収穫は、『絶品ネギのせたこ焼き』 だけでした・・・。