最近 TOKIOの山口さんのグループ脱退騒動を巡って バンドのあり方について色々と話題になってますね。
山口さんは グループではベース担当でした。
この、「ベース」という楽器 実はバンドマンとそうじゃない人との間で
けっこう認識の分かれる楽器じゃないでしょうか。
バンド活動をしてるバンドマンなら ベースの重要性はすごくよく分かってます。
だから 長瀬さんが『山口のベースがないと TOKIOとしての音楽が成り立たない』と語ったのもすごく納得。
でも!
これが 音楽に(特にバンド的なもの)について詳しくない女子には とたんに理解しにくい話になるんですよね。
例えば わたし学生時代 女子だけのガールズバンドを組んでました。
キーボード担当は 小さい頃からピアノを習っててバリバリ弾ける女子。
ドラム担当も 吹奏楽部でドラムを叩いてたバリバリドラム女子。
でも ベース担当は 初めてベースに触る超初心者でした。
ギター担当のわたしも バンドを組んだのは初めて。
なので それまでの自分は バンドの音とか
ベースがバンドの中でどういう立ち位置なのか 全く理解してませんでした。
その頃のわたしの中でのベースのイメージは…
何をしてるのかよく分からない楽器。
これくらいしかありませんでした。
(ベーシストの方ごめんなさい…。)
そんなわたしが バンド活動を始めて すぐに気づいたこと。
それは…
ベースって 普段はあまり存在感のない地味な楽器なのに…
1つでも音を間違えると 途端にいきなり目立ってしまう楽器なんだ!!
ということに、まず気づきまして。
ある程度ごまかしのきくギターやキーボードに比べて とてもシビアな楽器なんだなあ…
と思ったことでした。
だからこそ 逆に ベースが調子いいときは 曲自体がすごく生き生きしてるんです。
(ベースって地味に見えて 実はすごい存在感のある楽器なんだなあ!)
これが まだまだバンドの音作りに無知なわたしが 初めて気づいた
ベースの存在価値と重要性でした。
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その後 色んなバンドマンの方々から バンドの要は とにかくリズム(ドラムとベース)なんだと教えてもらいました。
そして その部分を強固にするには お互いの音への理解と尊敬の気持ちが大事だとも。
だから メンバーが抜けたから パズルのピースをはめ込むように
そこに上手い人をあてがうことは 決していい解決方法ではないことも分かります。
バンドには テクニック的なものを超えた もっと違う 圧倒的な何かが存在するんですね。
ただ…
そこがバンドのいいところでもあり 悩ましいところでもあり…。
表裏一体なんです。
バンドというものが 人と人の集合体であること。
そして その人たちそれぞれに人生があり背負うものがあること。
その事実は 時にどうすることも出来ない現実として メンバーの目の前に立ちはだかることもあるわけで。
バンドマンの苦悩とは
『自分ではどうすることもできない部分での悩み 』
の部分がすごく大きいのです。
そう考えると ソロで活動してる方が自由で気楽なのは間違いない。
でも バンドには 苦悩と同じくらい 仲間と共用する楽しさ 喜びがあるのも事実。
結局のところ バンド以外の全てに言えることだとも思うけど…
「喜び」と「苦しさ」って 対局にあるようで 実は紙一重なんだ ということです。
だから 苦しい時「苦しさ」だけに目を向けるんじゃなくて。
この苦しさの隣には 必ず「喜び」が隠れているんだ。
そして それを見つけられるのは 自分だけなんだ!
と信じることも とても大切なことだと思うんです。