「稽古日記」・・・書く予定なんだけど、最初の頃のことは
かなり忘れてしまってます・・・。
とはいえ、初めてのお稽古のことは、今でもすごく鮮明に憶えています。
・・・・・・・(先生の自宅の和室が、お稽古部屋です)・・・・・・
「何弾けるんや?」
挨拶もそこそこに、この言葉で突然、お稽古は始まりました。
「え~と・・・民謡を少しに、あとは・・・」
すると、先生は私の言葉をさえぎって
「安波節は弾けるか?」(安波節とは、沖縄の有名な唄です。)
少しやったことはあったので、
「はい、少し・・・」
「では、やってみなさい」 いきなり工工四を渡されます。
『えっいきなり、この工工四で? 』
内心この展開にとまどいつつ唄い始めると、いきなり先生がスックと立ち上がり、
私の隣に来たかと思うと、背中を二回
『パン!パンッ!』 と叩いたのです!
「えっ!?」
ビックリして歌が止まります。
「姿勢っ!背中は真っ直ぐに!」
「あっ、はいッ!」
さっそく姿勢を直されてしまいました・・・。
気を取り直して、また唄い始めると、今度は私の三線をむんずとつかみ
「角度と、膝に乗せる位置がおかしいよ!」
私は少し寝かせ気味にして弾く癖がついていたようで、さっそくまたまた
チェックが入ります・・。
「爪の当たる場所も違うよ!もっと棹よりじゃ」
「はいっ!」
もう、この時点で頭はパニックです。
個人指導なんで、ある程度の厳しさは覚悟してたけど・・・
・・・予想ガイです・・・
『これは大変だ~!』
でも、お稽古はまだまだ始まったばかり。
ここからがさらに大変だったのです・・・。