~今回から気分一新!日ごろ慣れ親しんだ土佐弁で書くことにしたがです。
その方がさらさら~っと書けそうな気がするがです。笑~
『え~とぉ・・・背中は伸ばして、三線は起こして、爪の場所はもっと上でぇ・・』
全神経を集中して言われたことを反復します。
こうなってきたら、もう歌どころではないがです。
息も絶え絶えに、なんとか安波節を唄い終わると、間髪入れずに
「もう一度最初から!」
「はいっ」
終わると・・・
「一緒に唄うよ、もう一度最初から!」
「はいぃ・・・」
安波節は6番まである、ゆっくりとした長い歌ながです。
「かりゆし~ぬ~あ~~~ぁし~~~び~~~~ぃぃぃ・・・」
この頃には「安波節」はもう唄ではなくなって、私は『ムンクの叫び』状態です。
その上、足までしびれてきだして・・・。『ヤバイちやっ!』
先生にばれんように、足を組み替えたり、腰を浮かしてみたり・・・
この作業を唄いながらやるき大忙しながです。
『こ、声がぁ・・足がぁ・・くっ苦しいィ・・・』
息も絶え絶えに「安波節」をひたすら唄い続け、初めてのお稽古は
怒涛のごとく過ぎ去っていったがです。
最後に『野村流工工四 上巻』(3000円なり)を購入。
「次はかぎやで風をやるからな。これはかなりムツカシイからしっかり
やってくるように。それと安波節は覚えておくように!」
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この一時間で、すっかりぼろ雑巾のようにヨレヨレになってしもうた私は
しびれた足がバレんように、最後の力を振り絞って先生宅を後にしたがです。
今でも思い出すと変な汗が出てくるがです・・・。
・・新安先生は無口な先生ですが、唄三線に対する真剣な姿勢に
接するたびに身がひきしまります・・・
厳しいけど、すごく尊敬してる先生です・・・。