・・・初稽古の衝撃から数日後・・・。
・・・「かぎやで風」 の工工四を前に、全く手がつけられん私です・・・。
とにかく録音した唄を聞いても、唄の全体像が全くつかめんがです。
普通、ポップスのような耳慣れた歌には、サビがあったり、憶えやすい
フレーズがあったりするがですけど、古典には、そんな、聞く人に優しい
配慮はまるでないがです・・・・。
例えると、どこまでもクールで、どこまでも正体不明型人間のような感覚です・・
「俺についてきたい奴はどうぞ!でも俺は待たないよ!」
そう言うと、さっさと一人で歩き出すクールな二枚目俳優のイメージです。
「これは、手ごわいわぁ・・・」
二枚目の前だとしどろもどろになってしまという 「男前苦手意識」 のある私は
これじゃいかん!とアプローチ方を変えてみることにしました。
「とにかく工工四を手がかりにしみるか・・・」
ところが、これがまた 「??????」 ながです。
古典の工工四には、三線の楽譜だけじゃなく、もうひとつ「歌の楽譜」がつきます。
一見親切に感じるけど、歌の楽譜がある、ということは、
歌の形もカチッと決められちゅうということながです。
その上、歌と三線が全然違う動きをするがです。
例えたら
「ドレミファソラシド~♪」 と、唄いながら
「ドシラソファミレド~♪」 と、三線を弾く感覚です。
「これは聖徳太子にならんといかんなぁ」
「唄」 と 「三線の手」 を別個のものに考える・・・
こうして 「ミスターダンディかぎやで風」 との距離を近づける私なりの
アプローチ方は決まりました。
題して・・・
『頭と体は別々やき絶対出来るちや!作戦』 スタートです!