「ここの糸を巻くとこをカラクイといいます。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三線弾く者にとって、一番頭の痛いこと・・・。
う~~~ん。私はやっぱりこれかなぁ? それは・・・
繊細な「カラクイ」!?
「カラクイ」とは、ギターでいうところの、糸巻きの部分のこと。
三線の音程を合わすための一番の要の部分。
ここがピタッと決まるかどうかは、いい三線かどうかのすごく大切なポイント。
でも、これがほんとに三線弾き者泣かせなのです。
なかなか、言うことを聞いてくれんのです。
では、カラクイの何にそんなに泣かされるのか? それは・・・。
「キュルキュルーーーーーッ!」
まるで、糸の切れた釣り糸のように
突然勢いよくゆるまってしまうときがあるのです。
特に、カラクイと棹の穴が合っていない三線は
その現象がハゲシイ!ようです・・・。
以前、「津軽三味線」のカラクイ部分を見せてもらったことがあります。
・・・驚きました・・・。
津軽三味線には、カラクイを差し込む穴に、金属の筒がはめ込まれてます。
「これで、摩擦が大きくなるから、簡単にはゆるまないんだよ!」
「おーーー! なるほどぉ。」
目からうろこでした!
津軽三味線の作りは、素人の私が見ても、すごく丁寧でしっかりして見えました。
『三線にも同じ方法が使えないかなぁ?』
この方法は使えるのかなぁ? 実際にそんな三線はあるのかなぁ?
実は三線作りにも興味のある私・・・!?
今すご~く気になってます・・・。
最近は、ギターの糸巻きの原理を取り入れた「ペグ三線」なんかもあるそうで・・。
でも、私は、てごわいけど、やっぱり「カラクイ」が好きだなぁ・・・。
そういえば、学生時代にいませんでしたか??
「一見とっつきにくいけど、すごく気になる存在で
どうしても友達になりたい人」って・・・。
私にとって、三線の「カラクイ」はそんな存在なのです。
分かりやすい人よりも、なぞの多い人に興味を持つように・・・。
従順な犬よりも、自分勝手なネコが好きなように・・・。
カラクイも扱いが難しいからこそ、なんだか可愛いのかなぁ???
「身長を比べる道具ではありませ~ん。」
「でも! あっしは負けてるでやんす!悔しいでやんすぅ!」