「横笛吹いてみるから、穴をふさぐのよろしくね!」
「まかせるでやんす! この長い足でえいっと! あれっ!? くそぉっ!」
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「横笛」。
この日本の伝統楽器。作りは非常にシンプル!
節を抜いた竹に、何箇所か穴があいてるだけ。
フルートなんかに比べたら、拍子抜けするくらいシンプル。
でも! 見かけのシンプルさとは全然違ってて、これが非常~~~に!
難しい!のです・・・。
「スーーーーッ、スーーーーッ・・。ハァハァ・・。ゼエゼエ・・。」
クラクラクラ~~~~~。よろっ・・。
出るのは息の音ばかり・・・。
私は学生時代、フルート吹いてたんで、なんとかなるかと思ったところが・・・。
これが、甘かった!!!!!
なかなかきれいな音は出ないし、音程は定まらないし・・・。
これは大変な楽器です・・・。
ところで、三線を始めてから気づいたことがあって。 それは・・・。
「西洋楽器」は人(奏者)にやさしい。
「ギター」には、ポジションが分かりやすいように、フレットがある。
「フルート」も、運指が全部決まってて、そこを押せば、出したい音が出る。
それに比べて、日本古来の楽器は・・・?
「三線」は自分の勘所だけが、唯一の頼り。
「横笛」は、ただ穴が開いてるだけ。
そう。 日本の楽器は決して、人(奏者)に優しくないのです・・・。
でも、それなのに、なんだかすごく優しさを感じる・・・。
それは多分「自然であること」に対する、優しさなのかなぁ?
音程が少しくらいずれたって、音がかすれて上手く吹けなくたって。
それが自然で、それが自分の音なら・・・
「それが一番いいんだよ!」って。
その「優しさ」があるからこそ、日本の楽器は、現代人の心に染み込むんだろうな。
なんてロハスな楽器・・・。「横笛」。
これから少しずつ横笛も練習していこうかな。
「笛にも、長さとか太さによって、いろんな種類があるんだね。」
「いつか作ってみたいでやんすね!」