日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 還暦記念旅行・・一日目 *

2009年03月18日 | 風景・お出かけ


月曜から、いつもと変わらぬ日常を過ごしながら、時の経過の不思議さを感じている。
14日朝7時40分私たち夫婦は家を出た、そして15日夕刻7時40分にはもう我が家に着いていた。
城崎温泉で同窓会の夜を過ごしたが、思えばたった一晩なのに過ごした時のなんと重みのあることだろうか。 
夢のような・・でも夢ではない。 私は時折まだ友人との咲いた昔話の中に心地良く浸っている。

お世話役の方々が月日をかけ企画をして下り、中学が同じだった東と南の同窓会となった還暦記念旅行。
姫路で8名が加わり、小学校別でバス2台の旅となった。 どれだけ天候にと気をもまれたことだろう。
朝降っていた雨はあがったし、バスからの景色に青空も見えて、やっぱり天はお見通し、私は内心そう思った。

後部の円座に座る男性群はもうすでに出来上がっている、いいのである単なるツアーと違うのだから。
その賑やかさは私には、還暦旅行の再会や出会いの喜びともとれるし、男性には定年と言う複雑な事実、
賑やかさがいいのだと思えた。 ガイドさ~ん、その辺分かるかな~分からないだろうなぁ。
一言もその辺の労いの言葉ないよね~。 話に反応ないったって、賑やかったっていいではない?

山へ入るほどに、晴れていた空が曇って来てポツポツ雨が・・、そんなに甘くないか。


10時半姫路を出発したバスが、昼食場所の出石に着いたのが1時前だった。
雨のうえ、出石の町並みから少し外れていたので散策は省略となったが、夫と来た思い出の場所なので
本当はそんな中を歩いてみたいとも思っていた。 だから出石と言われてもその町の雰囲気は今ひとつ。
だが、忘れてはいけない。 観光は添え物、親睦が旅行のメインなのだから。


東と南とは、中学卒業以来の顔合わせの人も多く、顔を合せては、「○○君!?」「○○ちゃん!?」
「あれ誰やったかね」「どうしても思い出せん」何処へ行っても、懐かしみにぎわう声が飛び交っている。
誰もが一気にタイムスリップ、あの頃の自分に戻る。 それなりに年をとった気恥ずかしさもあろうが、
それよりも懐かしさや嬉しさで溢れている。 しかし皆さん、年を重ねた貫禄たるや堂々としている。

出石からバスは、国の特別天然記念物コウノトリの郷へ。 ゲージの中には27羽のコウノトリがいるらしい。
3年連続で赤ちゃんが生まれていると言う。 小降りの雨の中、コウノトリの雄姿を仰ぐことができた。 


「今日はラッキーですよ」解説員が言う。 (はい、還暦記念旅行なんですから!)



上の写真の公開用のゲージの中に円形の台があって、そこが愛を育み卵を産む巣のようだ。


城崎温泉へ着いたのが早い目の3時過ぎ、旅館「泉都」 温泉街の真ん中ほどに位置している。


部屋はくじ引きで4名、誰になってもそれは懐かしくて嬉しいのだけれど、お正月会えた人も多い中で、
私とずっと親交のあるT美、還暦同窓会に会いたいと思っていて会えたSちゃん、高卒以来なので
何かしら気になっていて会いたかったY子ちゃん、
私の思いが叶ったとても不思議で、偶然にしては出来過ぎのメンバーであった。

宴会までの時間、温泉へ行こうよ!  雨がみぞれに変わったけれど、せっかくだからとT美とSちゃんの3人。
左手に傘を持ち、右手は浴衣の裾を押さえながら、早足に歩く。 下駄がカランコロン(寒いけど風流じゃん!) 
滅多と無いそんな風景は、まるで絵を見ているような気さえして私たちは嬉しくて嬉しくて。
少し遠かったが城崎で一番古いと言われる「鴻の湯」に行く。  夫婦円満・不老長寿がうたい文句、よしよし。
後で聞けば夫は雨なので旅館の内湯に入ったとか、(え~? おじんじゃあるまいし、信じられへん!)

どこも結構満員、温泉は冷えた身体には少々熱めで即効露天風呂へ、少し肩にかかるみぞれはほんと風流!
メタボな私の三段ばら、気にしていたのは私だけ? 世間知らずの私、同級生ってそうなんや。
な~んだ、「わ~、Mちゃん何そのおなか、痩せなあかんやん、病気になるで~」
笑いながらそんな言葉の一つくらい、言われるかと思っていたと言う無意味だった誤算。
それよりも嬉しさがいっぱいで、体型云々なんて、ど~ってことないのよね。 バナナダイエットあれは何?
お陰で糖尿でひっかかって、2ヶ月でやめたけどね。 やめたら結果は良。 

温泉はやっぱあったまるわ~、帰りは雨の冷たさがほてった身体にはとっても心地良くて、
嬉しくなって私は、カランコロン・・外湯めぐりを楽しむ人たちの笑顔や下駄の音に風情を感じながら旅館へ戻る。
毎日何度も見ていた豊岡の天気予報。 みぞれの降りしきる景色は見る分には情緒があり旅へ来たと言う実感。

6時の宴会の前の時間、なにかしら部屋には東や南の人たち16、7名集まってきて思い出話に花が咲く。
いいなぁ・・中学以来かも知れない友もいる。 会った瞬間にあの頃の自分にに戻れると言う感激。
自分は覚えていなくても、色んな方がこうだったよ、ああだったよ等とそれぞれに思い出箱の引き出しからは、
次々と話題が飛び出してくる。 これだけでもどんなに素敵で有意義な時間だったろか、ここで初めて三脚使用。 


宴会の料理はもちろんカニだが、カニを楽しみ味わおうと思えば自然に寡黙となる。
仲居さんは湯だったお鍋に、わしづかみにカニや野菜を掘り込む。 早く食べなきゃいけないけれど、
カニツァー客ではないのよ~、何十年ぶりかに会えたけれど、今度はいつ会えるか分からない私たち。
お酒も入って楽しい宴。 お正月の同窓会は夫と別だったから、私お料理よりもせっせと写真撮ったけれど、
今夜は夫が撮って回っている、私が撮らなくても良くて、夫に花を持たせてあげておとなしく食べようっと。
もう男性の中には、何をしゃべっているのか・・でもいいのよ~、嬉しいんですもの。
みんなあっちへ行ったり、こっちへ行ったり・・東と南の同窓会企画は大正解である。
私の所へやってきた東の男性Tちゃんから、宴会前の待ち時間夫が「聞いてえやぁ」と話した過去の事実を聞いた。
「え~そうなん!」 思いがけない過去の出来事に(え・・・)私、ガーン。 メモメモ。
「みくさん、旦那さんと一緒になったきっかけは?」何人かに聞かれて、「それはね・・ごにょごにょ・・」。
宴はむろん延長、美味しいカニ雑炊にデザートで閉め、おなかもいっぱい、充実の楽しい時を過ごし、
それぞれ盛り上がったままで、温泉や二次会へと流れて行った。

夜中布団へ入ってもすぐには寝付かれず、寝転がったまま4人で過去の話にみんなで浸る、修学旅行みたい。
これが40の頃なら、夜通し話し明かしているだろうが、本当は寝るのがもったいないくらい話したいがそこは還暦。 

みんな寝た? 身体のほてりや神経の高ぶりで寝つかれない私は、頭の中で(そうや、ブログの記事・・)
1日の出来事、撮ったスナップ写真を頭の中で並べていたが、知らない間に寝ていた。

昨夜(火曜) 帰路の海産物のお土産売り場で買った塩鯖、「出来上がったばかりだから二日たってから食べてね」
そう言われていたので、夜のおかずの一品でお皿に乗った。  脂がのってふわっと、う~ん、美味しい!

同窓生の方々、右の欄のブックマーク”おっちゃんの道草”へどうぞ。 あなたがいるかも知れません。

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夫の帰宅後、歩こうと決めていたので一緒に八幡屋公園へ。 彼岸桜が満開! 今日は暖かかったもの。
紅色の桜もだいぶ咲いている。 コンデジ持っていて良かった~。
中央体育館上の丘陵も何度も来ているのに、頂上のプレートはまともに見たことがなかったが、
公募で”グリーンヒルズ”と名前がつけられているようだ、1999年に。 まあ・・おしゃれな名前。
今日は夫とグリーンヒルズへウォーキングに、なんてかっこいい! 私達には似合わないけれどなぁ。
歩きながら、還暦旅行のことを思い出しあれこれあれこれ話したり・・同級生ならばこそである。