日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 子供は親を選べ・・ない・・のに・・ *

2010年03月04日 | 雑感

なつめのお雛さまに目をやりながら、昨夜の賑やかな時間を思い出しながら朝、台所にたった。
たいそうかな・・、時々愛ちゃんには申し訳ないかなと思いながら。

つつましくとも季節の行事やお祝い事には、いつも心をこめてしてくれた母の子育てだったけれど、
そんな母の生きざまは、都会で核家族で子育てする私には有り難い後ろ姿だった。

「母さん、母さん聞いて聞いて」降りてきた次女が開口一番「あのね、奈良の5歳の子がね・・
なんでよ・・あまりにかわいそう過ぎる。 どんな神経をしてるん・・、可愛くないのかな、自分で産んだのに」
私はまだ知らなかったので、娘の話を聞いて絶句した。 それから何度もニュースで聞いた。
5歳・・両親がいながらにして食事も与えられないで・・なぜ・・こんな食の溢れた時代なのに。 
信じられなくて受け入れられなくて、涙があふれた。 なんで・・・なんで・・。
資格がなくても親にはなれる、しかし自分のおなかを痛めた子なのに。 
親って言う字は・・立ち木を見るって書く。 育って行く子供を見守って行く義務があるのよ。
自分は育ててもらって来たならばこそ、今を生きているのに。 

今日がかんたの11ヶ月だからと、雨の中を自転車の前後ろに2人を乗せ傘をさし出かけて行った娘。
5歳で6キログラムって・・、かんた11ヶ月、9・45キログラムだったのに・・。 涙が止まらない。
毎日両親をどんな目で見ていたんだろう、どんな気持ちで。 ママって言ったはず、食べ物を欲しがったはず。
この世にせっかく生を受けながら・・愛されずに命を絶った、食べ物も与えられず。
楽しいことあったかな、甘えたかっただろうな、抱いて欲しかっただろうな、子供は親を選べない・・のに・・。 

当たった訳ではないのに、椿の花がぽろりと落ちた。
悲しい目をして両親を見る5歳の子供の顔が浮かぶ、何をしていても。