日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 絵画個展 in 今年熱い奈良 *

2010年03月14日 | 絵 他

小雨模様、本日の個展会場、アートスペース・ギャラリーに行ったのは1時40分くらいだった。
次女とかんたは車で待ち、夫と夏芽と3人でお邪魔させていただいた。 
素敵な黒い建物の二階がギャラリー、お二人の方についで同級生らしいお友達が見えていた。

 

夫が案内状を差し出し、ご挨拶。 「大阪からだと、時間がかかったでしょう」 「いえ、早かったですよ」
阪神高速、そして全長5・6キロの長いトンネルが生駒山を貫いていている第二阪奈道を通るので早い。
こんな時でも会話の名前はみく。 
Miyamaさん、ブログのプロフィールで拝見する自画像とは程遠く、想像を裏切られた(絵には似てない!)
しかしなるほどである、ブログから垣間見えるお人柄雰囲気そのものの方だった。

とても感じの良い会場で、絵の順序などには思いいれもおありだろうけれど、もっと載せるのならば、
順序とかきちんと撮っておけばよかったと今になって思う。 夫は最初に断りを入れ一枚一枚撮っていた。 

私は雰囲気を・・・とこんな撮り方をした。 本来なら一点一点に説明を加えればもっと良かったのにと。

パステル画が多かったけれど、良く目にするパステル画と言う文字、それさえ知らない無知。
時折話しながら、夫はパシャパシャと撮っていた。

せっかく来たのだから、一枚一枚絵の下に描かれてある題名と評を読んで行きたかった。
ちょうどMiyamaさんがお茶の用意に場所を離れられたとき「おい、ぼつぼつ帰るぞ」「何言ってんのよ
せっかく来たのに、きちんと一枚一枚見ておきたいわよ」スケッチブックも拝見したいと気になっていたし。

写真を見て書いたりするのかと訪ねられた方がいたが、実際にその場所に足を運んでおられるそうで、
やはり目で見た感じの色合いを、出来る限り追求され表現されておられるそうだ。

絵が本命のMiyamaさんのブログではあるが、いつもその日のお母さまの介護のことが書かれてある。
頭の中にはいつもお母さまがおられて、足を運び描かれるその絵の中に心境まで織り込まれているようで、
もしどの絵が好きかと聞かれても一概に答えられない自分がいる。

さまざまな作風も、心の変遷なのだろうか。  静寂を感じさせる絵の中には、お母さまの容態が良かったり、

色々な心模様、その事柄に順応されている絵であったり、またその逆にご自分に言い聞かせるような、
どうしてもそんな風に思うのは、気楽な自分と違い実家にしてもそうだが親といる身近にいる方たちは、
切り離せない手をかけておられるので、そんな中で・・と思うと絵に感じてしまう。

田園風景の中には人が書き込まれていて、ほのぼのとした暖かさを見るとほっとしている。

ブログでは、何度も何度も足を運ばれ書き加えていかれる様子を拝見させていただいているが、
絵の奥にある日常が頭から離れない。
 

こんな書き方や色合いの絵も好きだ。 まだ出していない絵が印刷してあったがそんな絵にも興味がある。
額も絵に勝ってはいけないし、絵を引き立てる役目もしないといけない大事なもの。
落ち着いてそれらも考えきちんと撮るなど、初対面にして出来る私ではない。

奈良の季節を、暖かくやさしいタッチで描き続けておられるMiyamaさん。

白梅と紅梅のやさしさが描かれたこの絵も好きだ。 奈良へ来る道中、右方向に良く似た梅林があった。
桜には早く、梅はもう終わりかけな時に思わず「きれいやわ・・」と言葉にした場所だったけれど。

いくら私だってそんなに冷静に解説を読んで、記憶しておくほど度胸はない。 
ブログに載せるのならば、メモをしておけば良かったと、後で気づくことである。

後でおいでになられた方、「ひげ仙人です」声楽でもしておられたような素敵な美声の持ち主。
Miyamaさんのブログで、お名前を拝見させていただいたところだったので、びっくり。
おかしな時代である、お会いしてもハンドルネームで呼び合うが、その方が親しみやすいから仕方ない。



ひげ仙人さんが、気になっていたパステル画のことを訪ねられ(良かった!)一緒に聞かせていただいた。
パステルとは・・粉。 油絵も経験ないのに、パステル画もまたやってみたいことの一つに加わった。



待っている夫たちも気にはなったが、ブログ上ではなく実際に目で見る絵は今の自分に必要だったんだと思った。
師走に還暦を迎え今年は今までと違ったものに挑戦したいと言うことで5年計画で絵を描くことを決めた。
何点かの絵を65歳になったときに、お茶しながら見ていただく場を持つのもいいかなと大きな夢を持った。
しかし絵に一番大切なデッサン、せっかちな私はその細やかな描写に自信がなくて根っからおじけづいて
今年になって未だ描く一歩が踏み出せないでいる。  やっと先日スケッチはしたものの。

ルノワールの絵でも写真で見る限り、どんなに大きいのかと思ったりするが実は細やかに描かれた
絵葉書のようなものもあり、小さなものから始められたらいいですよと言っていただいた。
習いたいと何度も色々と検索したりパンフレットを見たりするが、孫の子守をするので、我流でいいや、
とりあえずはそれで行こう、家で描けるんだからいいじゃないかとやっと習うのをあきらめた。

1時間ほどいただろうか、お疲れなのに申し訳なかったかなとちょっと反省。
お二人に挨拶をし会場を後にした。 小雨の降るグレーな奈良、でも気持ちは明るいパステル画。



実のところ奈良公園へ着いたのは11時半だった。 
個展会場は奈良公園に近いので、お天気と思いセント君や鹿と写真・・と次女と孫を連れて行った。
Miyamaさんが会場入りされるまでには時間があるので、奈良公園の周りをドライブ。
春日大社裏あたりに梅林があったので「写真ちゃちゃっと撮ってきいや」夫が嬉しい声をかけてくれる。
どこも鹿、鹿。 次女が幼稚園の遠足で奈良公園へ行った時、「鹿のフンの中でお弁当食べたよ」
目を輝かせて話したのを思い出したり、吉永小百合さんが「奈良の春日野」と言う歌で
♪~鹿のふん、ふんふんふん黒豆よ・・などと歌を歌っていたのを昔、タモリさんや明石家さんまさんが
TV番組の中でで紹介していたのを思い出した。 当時、ちょっと世間を賑わした歌である。
鹿し、いやしかしあの清純派の吉永小百合さんが、ギャップが・・。 さんまさんならgooなんだけど。
時折パラパラと雨が落ちる、薄暗いお天気。 こんなはずではなかったのにね。
 

なつめは「こわい、こわい」と言い服を引っ張って離さないくせに、鹿のところから離れようとしない。
キャッキャ、キャッキャと楽しんでいる。

普通に雨が降って来たので、車の中で作ってきたお弁当を食べた。
まぁベンチで食べようものならすぐに鹿が寄ってくるから車で正解かも。
「同じおにぎりでも、なんで出かけて食べたら美味しいんやろうね」次女が言う。 うん美味しい!

何年か前夫とき行った春日大社や猿沢の池や五重塔等、どこも歩けなかった。
付近のお土産ものの通りも雨だし、でも中で行列の出来ていた「中谷堂」さんが気になり私は降りた。
TVチャンピオンにも出た高速餅つき、目の前で見たがすごい。 まさかとカメラ持っていなかった!
よもぎもちにうっすら黄な粉、出来たてきめが細やかでやわやわ・・メッチャ美味しかった。
後は写真撮れないから車の中からパシャ、パシャ。

最後に県庁の玄関のセントくんと写真はクリアしないと。
奈良は4月平城遷都1300年祭、それに全国都市緑化ならフェアが秋に開催される。
あちこちでメイン会場やテーマ会場作りに向け、整備、工事、工事・・。 
雨の中でも観光客は多い。 バスが次々と入ってくる。 今奈良は熱い、4月から秋もっと熱くなる。
県庁の屋上で、奈良のアピールのパンフレットが・・と言うので屋上へちょこっと上がらせてもらった。 

 雨に煙る奈良はほんと、渋いモノトーンな景色。
屋上からは奈良の町が360度のパノラマ、晴れていたならもっと美しかったに違いない。 

3時半過ぎ大阪へ向う。 
去りがたく、奈良公園でもう一度夫はなつめと鹿せんべいをやりに。
車の中から見ていたら突然におせんべいを持ったなつめが、とたんに二頭の鹿に頭をはさまれた。 「ギャー!!」



大阪に入った頃雲の切れ間から太陽が覗いた。  「わ~・・今頃~」
でも良かった。 個展は室内だし、私の夢へのエンジンが・・かかったし?!   

今日日曜は昨日と違い暖かないいお天気だった。 あ~良かった。
個展の最終日が雨だったら気持ちが違うだろうし、大切な絵画の搬出も大変だったに違いないし。
多くの方の足跡が芳名帳に残されていることだろう、ご盛況だったようでおめでとうございます。
昨年に続いて二回目のようだが、「今度は七十歳にと思っています」と言われた。
あと二年、私もそれまでには何点か描いていることだろうなぁ。 そうありたいものである。

ご縁って本当に偶然でなく、必然である。  何よりも、気持ち良く一緒に行ってくれた夫に感謝。 14日記