Sakura Tsuruta - GEMZ (アルバムレビュー/感想）

音楽レビュー/感想 2024



自由＆柔軟に跳ねるようなリズム＆ビートの上で
音が繊細且つ緻密にカラフルに彩られて、
躍動感たっぷりに舞い踊ってるかのよう解放感、
万華鏡の中の世界を音楽にようなマジカル感、
宝石のような煌びやさと気品があるような、
瀟洒で繊細で軽妙でカラフルで煌びやかで
メロウでマジカルでフレキシブルでアーティステックでダンサブルな
エレクトロニカ/ディープハウス/ダブハウス作品。



◆Sakura Tsuruta - GEMZ
「資生堂」や「FENDI」や「Amazon」に依頼されて
音楽を提供したりサウンドディレクションをしているので、
CMやWebなどで知らない内に音楽を耳にしている人も多いであろう、
バークリー音楽院の音楽療法科と
Electronic Production & Design科を首席で卒業後に、
東京を拠点に活動する「鶴田さくら」さんの作品なんですが、
基本的には無機質な電子音の羅列なのに
躍動感があって生き生きしている感じさえありますし、
瀟洒で繊細で軽妙でカラフルで煌びやかで
メロウでマジカルでフレキシブルで
アーティスティックでダンサブルで実に素晴らしい！

トライバルなリズム要素はありつつも
純粋なトライバルなリズムとは違う
自由＆柔軟に跳ねるようなリズム＆ビートの上で
音が繊細且つ緻密にカラフルに彩られていき、
躍動感たっぷりに舞い踊ってるかのよう解放感、
万華鏡の中の世界を音楽にような幻想的なマジカル感、
宝石のような煌びやさと気品があり、
途中でシンセでメロディーを入れたりしてますし、
サンプリング音の幾つかは有機的な物だったりするとはいえ
基本的には無機質な電子音が中心なのに、
不思議と音が生き生きしているような感じがあって
全体的に「陽」の雰囲気に溢れており、
季節や時期に例えるなら「春先」のイメージが強くて、
暖かい日差しによって新しい芽が出て草木は喜び花が咲き始めた的な
「春(自然)の息吹」に似たものも感じるんだよねー！！


しかもアート的でオシャレな感じも多分にあって、
キラキラ感とマジカル感のバランス感なんかも絶妙なように
アーティスト的な繊細で軽妙で豊饒なセンスを持っていて、
音の選び方や音質や音響への拘りなんかも相当なもので
「ASMR」的な気持ち良さもありますし、
横にも縦にも奥行きがあって立体感があるように、
職人気質の所も垣間見られる。

今の飽和状態のエレクトロニックミュージックシーンに置いて
ここまで新鮮味があって素敵でオシャレでアーティステックな音楽は稀有であり、
今作は一種の新しいエレクトロニックミュージックの形を
提示したと言ってもいいと思う。良作！