以前に書いたロック編や、
前回書いたアンビエントテクノ編に続いて、
今回はメロディーが中心じゃない音楽「エレクトロニック/テクノ編 その2」、
「IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)編」を書いてみます。
今回も前回同様にメディアでの評価も高い物という点を踏まえつつ、
選択肢を絞るため2000年以降に発表された物に限定して選びました。
今回はIDMという、ただでさえ難解なジャンルですし、
「メロディーが中心じゃない」というのもあり、
前回以上に実験的で難解な物ばかりなんで、
大半の人は初っ端から、
意味が分からない&聴き方が分からないレベル(=分かる方がおかしいレベルw)だと思われますww
でも先鋭的で興味深いのは間違いないので、
耳で聞くのではなく体で感じてシックスセンスで理解するみたいに、
何とか頑張って聴いてみて下さいww
今回は難易度にそれほど大差無いと思います。
◆Autechre - Gantz Graf
個人的にIDMの王様と思ってるAutechreの、
傑作と誉れ高い「Confield」の次に発表されたEPからの曲なんですが、
ヒップホップをテクノで解釈して表現して、
組み立てては壊して様々な形に変形していくような雰囲気がある、
只管ビート&リズムを浴びせかけられてるかのような、
実験的/荒削りながらも実に先鋭的/先進的な曲で、
今聴いても先鋭的に聞こえますね!
この作品聴いて次のLPは凄くなりそうと思ってたのですが、
消化不良気味な物が出され、未だに迷走中な気がする。
いつか「Confield」を越える作品が出るといいな…
◆Richard Devine
↑のAutechreのGantz Grafをよりサイバー/メカニカルにして、
ダンサブルにしてアンビエント要素も加えた感じで、
無機質でいて知的さを感じる近未来的な曲で、
AutechreがGantz Grafで示した音楽の一種の完成形と言えるような曲だと思う。
ちなみに彼の作品は似たような物ばかりと揶揄される事も多いですが、
個人的にこの曲収録の「Asect:Dsect」が一番完成度が高くて良いと思う。
◆Flying Lotus - Clock Catcher
アルバムの開始を告げる冒頭の曲なんですが、
音の万華鏡/玉手箱のような膨大な情報量があり、
1分少しの曲と思えないような濃厚さと濃密さがあるので、
まるで音の洪水の中に居るような感じさえありますし、
ハープの音や弦を強く弾く音筆頭に様々な種類の音があるのもあり、
世界各国に小旅行(トリップ)したかのような雰囲気も感じられるという…
当時は射水の様にアイデアが取り留めなく沸いてたらしく、
アイデアを音にとにかく詰め込みまくった感があり、
アルバム全体で言うなら普通の音楽作品の10倍近い音が入ってると思われるので、
ぶっちゃけ、理解しようとして聴いてると疲れる&音が過剰過多な気もしますし、
細部まで拘らずに仕上げてるような惜しさ…
…後期のAphex Twinや去年のOPNの作品みたいに限界まで力を出し切って無いというか、
真剣に細部まで妥協せずに作りきっては無い感があるような気がするんだよね…
この辺がほとんどのメディアが今作を高く評価しつつも、
「Los Angels」ほどは評価が高くない原因の一つかと。
ちなみに個人的にあまりの濃密さに未だにこの作品を完璧に消化しきれてなかったりしますw
◆Alva Noto
ノイズと電子音を組み合わせて不安感と緊張感と高揚感を出し、
結果的に不思議な虚無感と独自の恍惚感を生み出してるという…
グリッチ要素が強くて実験的でもありますが、
Kraftwerkばりに理路整然としてるので、意外と聴きやすいと思う。
坂本龍一さんとコラボしてたりするように日本でも知名度は高いと思われるのですが、
まだ過小評価されてるような気がしなくもない。
PS
以前に海外の音楽サイトのエレクトロニック音楽のオールタイムベストを見てたら、
難易度という項目があり、
「Daft PunkのDiscovery」が10点満点中の最低の1で、
「Boards of CanadaのGeogaddi」が6で、
「Aphex TwinのSelected Ambient WorksⅡ」は9でした。
全て名作扱いなのに難易度がこうも違うとはww
テクノは難解なものも多いだけに、
難易度という評価軸を置くのは意外と有りだと思う。
前回書いたアンビエントテクノ編に続いて、
今回はメロディーが中心じゃない音楽「エレクトロニック/テクノ編 その2」、
「IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)編」を書いてみます。
今回も前回同様にメディアでの評価も高い物という点を踏まえつつ、
選択肢を絞るため2000年以降に発表された物に限定して選びました。
今回はIDMという、ただでさえ難解なジャンルですし、
「メロディーが中心じゃない」というのもあり、
前回以上に実験的で難解な物ばかりなんで、
大半の人は初っ端から、
意味が分からない&聴き方が分からないレベル(=分かる方がおかしいレベルw)だと思われますww
でも先鋭的で興味深いのは間違いないので、
耳で聞くのではなく体で感じてシックスセンスで理解するみたいに、
何とか頑張って聴いてみて下さいww
今回は難易度にそれほど大差無いと思います。
◆Autechre - Gantz Graf
個人的にIDMの王様と思ってるAutechreの、
傑作と誉れ高い「Confield」の次に発表されたEPからの曲なんですが、
ヒップホップをテクノで解釈して表現して、
組み立てては壊して様々な形に変形していくような雰囲気がある、
只管ビート&リズムを浴びせかけられてるかのような、
実験的/荒削りながらも実に先鋭的/先進的な曲で、
今聴いても先鋭的に聞こえますね!
この作品聴いて次のLPは凄くなりそうと思ってたのですが、
消化不良気味な物が出され、未だに迷走中な気がする。
いつか「Confield」を越える作品が出るといいな…
◆Richard Devine
↑のAutechreのGantz Grafをよりサイバー/メカニカルにして、
ダンサブルにしてアンビエント要素も加えた感じで、
無機質でいて知的さを感じる近未来的な曲で、
AutechreがGantz Grafで示した音楽の一種の完成形と言えるような曲だと思う。
ちなみに彼の作品は似たような物ばかりと揶揄される事も多いですが、
個人的にこの曲収録の「Asect:Dsect」が一番完成度が高くて良いと思う。
◆Flying Lotus - Clock Catcher
アルバムの開始を告げる冒頭の曲なんですが、
音の万華鏡/玉手箱のような膨大な情報量があり、
1分少しの曲と思えないような濃厚さと濃密さがあるので、
まるで音の洪水の中に居るような感じさえありますし、
ハープの音や弦を強く弾く音筆頭に様々な種類の音があるのもあり、
世界各国に小旅行(トリップ)したかのような雰囲気も感じられるという…
当時は射水の様にアイデアが取り留めなく沸いてたらしく、
アイデアを音にとにかく詰め込みまくった感があり、
アルバム全体で言うなら普通の音楽作品の10倍近い音が入ってると思われるので、
ぶっちゃけ、理解しようとして聴いてると疲れる&音が過剰過多な気もしますし、
細部まで拘らずに仕上げてるような惜しさ…
…後期のAphex Twinや去年のOPNの作品みたいに限界まで力を出し切って無いというか、
真剣に細部まで妥協せずに作りきっては無い感があるような気がするんだよね…
この辺がほとんどのメディアが今作を高く評価しつつも、
「Los Angels」ほどは評価が高くない原因の一つかと。
ちなみに個人的にあまりの濃密さに未だにこの作品を完璧に消化しきれてなかったりしますw
◆Alva Noto
ノイズと電子音を組み合わせて不安感と緊張感と高揚感を出し、
結果的に不思議な虚無感と独自の恍惚感を生み出してるという…
グリッチ要素が強くて実験的でもありますが、
Kraftwerkばりに理路整然としてるので、意外と聴きやすいと思う。
坂本龍一さんとコラボしてたりするように日本でも知名度は高いと思われるのですが、
まだ過小評価されてるような気がしなくもない。
PS
以前に海外の音楽サイトのエレクトロニック音楽のオールタイムベストを見てたら、
難易度という項目があり、
「Daft PunkのDiscovery」が10点満点中の最低の1で、
「Boards of CanadaのGeogaddi」が6で、
「Aphex TwinのSelected Ambient WorksⅡ」は9でした。
全て名作扱いなのに難易度がこうも違うとはww
テクノは難解なものも多いだけに、
難易度という評価軸を置くのは意外と有りだと思う。