猫と亭主とわたし

愛猫。虹のかなたに旅だったブラッキーとリリを偲び。家族になったルナと庭に移ろう季節、折々の想いを写真と文で綴っています。

モクレンの蕾

2007-12-17 21:04:24 | Weblog
       

12月17日 月曜日 晴れ
■ ふと裏庭で見上げた。白モクレンの小枝の先がぼうっと白くかすんでいる。蕾が白くついている。部屋にカメラをとりにもどった。

■亭主は昨夜おそかったらしい。疲れているのだろう。まだ食卓でブラッキーと遊んでいる。ジャズをききながら。
 彼の憩いを妨げないようにそっと玄関の戸をあける。

■ 外はこの冬一番の寒気。肌がひりひりする。カメラをかまえる。朝日が弱い。肉眼でみたほど白くはうっていない。でも蕾の雰囲気はでている。

■「寒いから帽子もっていってやろうか」
 「もう部屋にもどるからだいじょうぶ」


ニクイワネ

2007-12-16 16:58:22 | Weblog
12月16日 日曜日 晴れ 風が冷たい
■ 性格が災いして昨日公園で撮ってきた写真を消してしまった。

■ カメラのなかにピンボケの写真が載っているのが耐えられない。

■ 公園で亭主といろいろアングルを考え撮った会心の作? を消去してしまった。ブログに載せようとおもった写真。後の祭り。

■ パソコンに入れてから消去すればよかったのに。    
いやだと思うともういけない。何事によらずすぐに訂正したくなる。消去したくなる。

■ああなんたる潔癖。なんたる神経質な性格なのだ。ところがだ。うちの亭主はそんなお前さんの性格が好きだといってくれる。ニクイワネ。

 公園のアヒル



ゆりの木

2007-12-15 20:13:21 | Weblog
   ゆりの木
              

12月15日 土曜日 晴れ 夕刻より雨
■ 公園にでかける。ゆりの木が天に向かって一直線にのびている。精悍な外観。50メートルも超える高さになるらしい。

■ ゆりの木の下。ベンチに人々が座っている。本を読んでいる人。もの思いにふけっている人。まどろんでいる人。みな自分の世界にひたっている。

■ なぜかそのうしろ姿は寂しさをただよわせている。それはみな初老の人たちだからか。わたしの心の目のせいか。
わたしたちの年になると、いくらもない未来のことを考えるといろいろな不安が心をおしつぶしそうになる。

■葉のすっかり落ちたゆりの木はこれから来る春に向かって葉や、花を咲かせる準備をしているのだろう。わたしたち老人もポジティブにかんがえることにしょう。

   公園の鴨
       

   公園でひっそり咲いていた花
       


外猫チビ、ブラッキーの彼に昇格

2007-12-14 19:56:05 | Weblog
12月14日 金曜日 晴れ
■ 上京のため早起きした。外猫のチビがもうきていた。

■ 忙しさにかまけてチビに餌をやるのをわすれていた。気がついたら外は静か。ブラッキーが外に出たとき後を追っていってしまったらしい。

■ チビは餌もだけど、ブラッキーのところへきているのだと遅まきながらきがついた。わたしとしたことがすっかりブラッキーは雌猫だということを忘れていた。

■ ブラッキーは雌猫というよりどちらかというと雄猫とまちがえられる。毛づくろいもあまりしない。感情をあまりあらわさない。いつも凛として頭のいい猫だ。

■ ブラッキーもチビを嫌ってはいないようだ。

■ ブラッキーはわたしたちと共生するようになってから10年になる。チビは生まれて二年目くらいの雄だ。わあ、すごい、今流行の年の差交際だ。わたしが、ブラッキーは、彼がわかくていいね、と冷やかしてもニャンとも応えはもどってこない。襖の影で亭主のせきばらいが聞こえてきた。       

■ わたしが留守なのがわかってかチビは一度も今日こなかったらしい。

■ こないとまた心配になる。猫好きとは因果なものだ。

ブラッキー     

       

 チビ
       

冬支度

2007-12-13 17:00:46 | Weblog
11月13日 木曜日 雨 曇り
■ 声を出そうとおもっても声がでない。実は大きな悲鳴をあげていたらしい。亭主に「夢だよ」とおこされる。

■ 日光丁字の滝へ行ったとき、野猿の群れに遭遇した怖かった記憶がまだわたしのなかに尾をひいていたのかもしれない。
ブラッキーが亭主のあとをつけて歩きまわっているヒタヒタという足音が猿の足音とかさなり、夢をみたのかもしれない。大人が恥ずかしい。亭主に言わせるとわたしは大人になれないらしいが。

■ 外は、大気が灰色によどみ昨夜から雨が降っている。亭主は風邪ぎみなのでひとり電車にのってU市まで出かける。

■ リホームの店「ビック・ママ」へ。黒のオーバーの肩パットを今風に小さくしてもらった。この数年というもの、パットが厚めで大きすぎていかり肩に見えてしまうので、袖をとおしていなかった。今年は、これで暖かなオーバーがきられる。お気に入りのオーバーの復活だ。

■ひとり車窓の景色をぼんやりながめる。雨にあらわれ冬枯れた樹木の繊枝がきれいだ。細く天に向って枝をひろげている。大地も雨の恵みをうけやわらかにけぶったように見える。

  車窓から
       


愛するものを写す

2007-12-12 19:31:50 | Weblog
    道のはしに吹き寄せられた落ち葉
       

12月12日 水曜日 晴れ
■ F橋をわたるときなんとなく見上げていた男体山が、ブログにピクチャを載せるようになってから、被写体となった。

■ 今日は雲が上のほうにかかっているからヤメタ。全体に霞がかかっているようなのでヤメタ。

■ もっと澄みわたった青空のもと雪の厚化粧をしてもらったら、写真にとってブログに載せたい。

■ 男体山だけではない。街の風景も、街行く人もすべて観察の対象となった。カメラを持っただけでこころがこんなにもかわるなんて、おどろきでした。

■ 周りのものすべてに愛情をそそげる、そんな生活にかわってきた。

    公園のもみじの落葉
       


たそがれの公園

2007-12-11 22:06:13 | Weblog
       

12月11日 火曜日 曇り
■ 公園を散歩した。銀杏の葉はほとんどおちていた。

■ 今朝きいたジャズピアニストケニー・ドリュー・Jrのイヴニング・イン・ザ・パークの曲をおもいだした。

■ 恋人がベンチに座って彼をまっている。曲が軽快になる。彼が来て二人肩をならべ黄色い落ち葉の道を散策する。そんな光景が浮かんでくる曲だ。

■ わたしたち老夫婦はベンチにかけ、若かりし日の思い出に浸る。

■これでは様にならないようなきがする。心はいつも青春。明日に向かって生きるわたしたちにとって年はない。道の端に吹き寄せられた落葉を見ながら、すでに心は春を
おもっている。若葉のころまたこの公園に来て楽しいときをすごしたいものです。

       
 
       

       

    



ハッピーな朝

2007-12-10 22:12:31 | Weblog
       


12月10日 月曜日 晴れ
■ 目覚ましを止めて寝てしまったらしい。亭主とブラッキーに起こされる。

■ コーヒーミルに「コスタリカ」の豆をいれる。力をいれハンドルを回すと豆が砕ける。芳香がキッチンいっぱいに広がる。

■ また一日が始まる。

■ ジャズ、ケニー・ドリューの「パッショナーター」がながれている。
この曲はケニー・ドリューが亡くなり未完の楽譜がピアノの上に残されていたのを、息子のケニー・ドリュー・ジュニアが残りの部分を完成させた。
その演奏を収録したアルバムが、父へ捧げた「パッショナータ」である。

■ クラッシックピアノのような爽やかなこの曲が好きだ。

■ コーヒーを飲みながら、「文学」「ジャズ」の話をする。

■ こんななんでもない時間が幸せなのかもしれない。目頭が熱くなる。亭主もわたしも若くない。

■ ときどきこの幸せが壊れたらとこわくなる。いつまでも亭主に元気でいてもらいたい。



外猫チビとの会話

2007-12-09 19:28:41 | Weblog
       

12月9日 日曜日 晴れ
■外猫のチビが頻繁にくるようになった。ご近所で飼われている猫のはずなのに。日に六回も食事に来る。それはかまわないのだが。飼い主のかたが家でエサを食べないので怪訝に思っているのではないか。それが心配だ。

■「チビ、ブラッキーちやんの家ではね、キミを飼ってはあげられないの。家に帰りなさい。そしてときどき遊びに来てよ」

■わかったのだろうか? きょうは二回しかこなかった。わたしのいうことをチビが理解したようだ。

■猫アレルギーの孫がいる。ブラッキーで最後の飼い猫となる。そうおもうとなおさら猫がいじらしい。

■「おれが必死で小説を書き収入が増えれば、猫だけの部屋を増築できる」
亭主はあいかわらず夢のようなことをいっている。夢のようなことだが、そのこころ意気がうれしいニャン。

cs,b

旧友との語らい

2007-12-08 20:51:16 | Weblog
12月8日 土曜日 晴れ
■ 暖かな一日でした。
■ 亭主とわたしの共通の友人であるOさんご夫妻を二人でたずねました。
■ 植木屋さんが庭木の手入れをしていました。
■ 庭には立派な金木犀の木があり、花の咲くころは部屋に香りが充満して素敵だろうなぁ。
■ Oさんとは五十年来の友人。お互い忙しくなかなか会う暇がありません。
■ ご夫妻とも仕事をはなれ今は随筆を書かれたり、旅をしたりして楽しんでいるようです。
■ 文学の話や、友人たちの話であっという間に時間がたってしまいました。
■ 二十年間ぐらい疎遠になっていた時間がよみがえり、いっぱい詰まった思いで話の花が咲きました。楽しいときが過ぎ、帰りは車でおくつてもらいました。
■ 楽しい時間をすごしてきました。
■ 戻ってくると外猫のチビが飛んできました。
■ ブラッキーは植木鉢のかげで小さくなっています。

    

             


訂正

2007-12-07 21:36:34 | Weblog
12月7日 金曜日
■ 棒ほど願って針ほどかなう、ということわざがある。
■ 一年書きつづけたと思いさきほどブログのタイトルを「満一歳のブログ」としてしまいました。
■ わたしの願望のあらわれですよね。
■ 亭主と二人で大笑い、ここに訂正します。
■ 「生後一ヶ月のブログ」です。
■ ますますご愛読のほどおねがいします。


生後一ヶ月のブログ

2007-12-07 20:00:42 | Weblog
12月7日 金曜日 晴れ
■ 「継続は力なり」ブログを始めて一ヶ月。そのあいだ二回休んだ。
■ よく毎日書けたと自分をほめています。
■ 亭主ならここでお酒を一杯というところでしょうが。
■ これからもできるだけ休まず書いていきたいとおもっています。
■ 今日は書くことがない……。
■ でも休みたくはない……。
■ それでパソコンに向かう。向かうと自然に書けてくるから不思議です。
■ 猫と亭主に励まされてこれからも頑張ります。



:ケイタイ

2007-12-06 22:25:19 | Weblog
12月6日 木曜日 晴れ
■ ことし携帯をかった。
■ ポケットの中でブルブルとふるえる。ピピーと音がする。
■ 子供たちからメールが入る。
■ 東京とK町の距離の隔たりが一瞬にしてなくなる。
■ 子供たちがすぐそこにいる。

■ 街を歩いているときでも、キッチンにいるときでも、寝ているときでも、文字や言葉がケイタイを通してわたしに語りかける。

■ ケイタイはわたしたちをつなぐ分身。
■それも手軽に時をえらばず寄り添ってくる分身。

   庭に咲いたイエローシンプリティ

       


庭の紅葉

2007-12-05 22:52:08 | Weblog
12月5日 水曜日 晴れ
■ 亭主はもみじがすきだ。八年前にもらった山もみじがある。。
■ 日が当たらずあまり紅葉することがなかった。
■ 今年は初めてみごとに紅葉した。
■ 木が成長して日がよく当たるようになったからだ。
■ 紅葉狩りに出かけてみるのもよいがわが庭でみるのもまたいいものだ。
■ 「一本の木で全山をみよ」ということばがある。
■ 山深くたちいったようにしばしわれをわすれる。
■ 軽るい音を立てて葉がまっている。

     

     


はにかみ猫

2007-12-04 21:38:59 | Weblog
■お客猫のチビが毎日やってくるようになった。三度さんどやってくる。エサをあたえさえすれば、まだなんどでもくるだろう。玄関前に置いたエサ皿から堂々とたべまくる。

■わが家のブラッキーちゃんは遠慮して裏口からはいってくるしまつだ。ひかえめな声で鳴き声を上げる。はにかみ猫だ。

■この田舎町の冬は厳しい。ブラッキーを飼い猫として家に迎え入れたのもこうした冬の季節だった。まだ仔猫だった。ミュの食べた空き缶が裏の流しにおいてあった。臭いだけなのに、カタカタと音をたてて小さな舌でなめていた。哀れをもよおし家で飼うことにしたのだった。

■チビは飼い猫のはずだ。どうなっているのだろうか。エサがもらえなくなってしまったのだろうか。猫はいつもミステリアスだ。

 ブラッキー
       チビ