しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

イワダレヒトツバ ( 岩垂一ツ葉 )

2022-01-10 |  シダたち

                        ↑ 2021/03/10 撮影…イワダレヒトツバ

2021/03/10 撮影…ミツデイワダレヒトツバ

[ ウラボシ科ヒトツバ属の常緑性、シダ植物 ]

イワダレヒトツバ  ( 岩垂一ツ葉 ) 
ビロードシダとイワオモダカの自然交雑種と考えられ、
特徴も中間的で、小型です。
本州~九州にかけて点々と、両者の混生する地域の、
山地の樹上や岩上に稀に着生します。
葉の変異や鱗片の多少など、地域の変化が見られます。
星状毛が生えています。
冬期に休眠します。
名は、岩場に生えて、ビロードのような葉姿がヒトツバに似ていることから付いたそうです。

ビロードシダ
葉は、柄が無く、長さ6~10㎝、線形で上部は多少へら状になり、下部は次第に狭くなって鈍頭、
質は厚い肉質、淡緑色、全縁です。
上面はまばらに、下面には蜜に淡褐色、赤褐色または茶褐色の星状毛が生え、ビロードのような感じです。
イワオモダカ
葉は、葉身よりずっと長い柄を持ち、ほこ形で浅く掌状に3~5裂し、中央片の長さは7~10㎝、幅2~3㎝、
質は厚い革質です。
上面は淡緑色でほとんど無毛、下面と葉柄には褐色粉状の星状毛を密生します。

寒さと6日の雪の影響なのでしょうか‥‥
葉が伏せてしまっています。
寒さに耐えて春を待っているのでしょうね。
昨年までは鉢植えで、風除けのある棚で冬を越しました。
露地での越冬は今年初めてです。


イワダレヒトツバ
2022/01/10 撮影


<  2021 年  >
2021/03/10 撮影


2021/11/30 撮影

 〃



ミツデイワダレヒトツバ
2022/01/10 撮影


<  2021 年  >
2021/03/10 撮影


2021/11/30 撮影

<  2019 年  >
2019/08/10 撮影

2019/05/14 撮影

 2019/08/15 撮影

 


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チャセンシダ ( 茶筅羊歯 )

2021-02-20 |  シダたち

                   ↑ 2021/08/01 撮影

 〃

下書をうっかりアップしてしまいまして、大変失礼いたしました。
一度引っ込めて仕上げましたので、よろしくお願い致します。

[ チャセンシダ科チャセンシダ属常緑性多年草、シダ植物 ]

北海道~九州にかけて、
山麓の乾燥気味の崖地や岩の割れ目、石垣などに自生します。
小型のシダで、暖地に多く、山中にはややまれです。
根茎は小さな塊状で直立し、葉を叢生します。
葉柄は葉身よりも短く、光沢のある黒褐色です。
葉身は、長さ15~25㎝の線状披針形で、1回羽状に分裂し、
羽片はややまばらに生じ約20対、ごく短い柄を持ち、斜卵形または扇状楕円形です。
鈍頭または円頭、前縁には低い鋸歯があり、基部は広いくさび形、
やや草質、上面は深緑色です。
中軸は黒褐色、両側に狭い翼があります。
胞子嚢群は羽片に6~8個付き、支脈上の大部分に伸び、広線形です。
包膜は側方で開きます。
名は、羽片の落ちた古い軸が束になって残っている姿を茶筅に見立てた
ことから付いたそうです。

鉢植えで小さく育てていましたが、
露地に下ろしてみました。
きっと伸び伸び育つことと思います。


2021/02/21 撮影
 〃


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ハコネシダ ( 箱根羊歯 )  

2020-12-08 |  シダたち

                        ↑ 2020/10/25 撮影

 〃

[ イノモトソウ科ホウライシダ属の常緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
本州~九州にかけて、
暖地の山地の崖や岩に自生します。
好みの環境が少ないと見えてやや稀ですです。
葉丈は、20~30cm。
根茎は硬く短く這い、暗紫褐色~褐色の艶のある鱗片を密に付けます。
葉柄は長さ10~15㎝で光沢のある黒褐色の針金状で硬くてもろく、
基部には根茎と同じ鱗片が付きます。
葉身は卵状披針形で、先端は鈍形、2~3回羽状複葉となり、
洋紙質で淡緑色です。
羽片も葉身と同形であり、
中軸と羽軸とは共に黒紫色で光沢があります。
枝先にはすべてほとんど同じ大きさの小葉が付きます。
小葉は短い柄を持ち、倒心臓状三角形で下半部はくさび形です。
上側の縁に細かい鋸歯があり、
その中央の所の反り返った褐色の苞膜に包まれて、
胞子嚢群が1小葉に1個付きます。
名は、箱根山で採集したことから付いたそうです。
別名 : ハコネソウ(箱根草)・イチョウシノブ(銀杏忍)

ハコネシダとホウライシダと並べて育てていますが、
ハコネシダのほうが育ち方が遅く、ちょつと気難しいように思います。
アジアンタムと呼ばれる仲間(属)の一種で、
繊細で涼しげな風情があります。

2020/10/25 撮影

 〃

 

 

 

コメント (4)
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ヒメトクサ ( 姫砥草 )

2020-08-23 |  シダたち

                        ↑ 2018/07/09 撮影

2020/08/02 撮影

[ クサ科トクサ属の常緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
北海道の寒い地域の渓谷の湿地に非常に稀に自生し、
また観賞用として栽培されています。
トクサを小型にした姿で矮性です。
草丈は、10~20cm。
地下茎は短く横に這い、多数に分枝し、
その節から地上茎を斜上、または倒立します。
地上茎は径1~2㎜のごく細い中空の円柱形で分枝しません。
深緑色で表面には、縦溝が走ります。
各節には短い黒色の鞘状葉があります。
胞子は、6月。
茎頂に短楕円体の胞子嚢穂を出します。
胞子嚢は緑褐色から黄色に変わります。
丈夫で繫殖がよく、高温多湿の都会でも楽しめます。
別名 : ヒメドクサ、チシマヒメトクサ

冬には休眠して、柿茶色に紅葉します。
春になるとだんだん緑色になってきます。
とくに夏は緑色の繊細な茎に、涼しさを感じます。


2020/08/02 撮影

 〃

 

<  2018 年  >
2018/07/09 撮影

 〃…胞子

 

 2018/07/10 撮影

 

 2018/07/13 撮影

 

2018/07/16 撮影

 

 2018/07/20 撮影

 

 

 


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シノブ ( 忍 )

2020-07-30 |  シダたち

                            ↑ 2020/07/22 撮影  

2020/07/22 撮影

[ シノブ科シノブ属の夏緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
北海道~沖縄にかけて、
深い山の岩や樹幹に着生します。
根茎は太く径3~5㎜、長く横に這い、まばらに分枝し、
淡褐色または暗褐色の線状披針形の鱗片で密に覆われていて、
まばらに根を出します。
葉は間隔をおいて出ます。
細い針金状の葉柄はかたく、長さ5~10㎝、落ちやすい鱗片をまばらに付けます。
葉身は、長さ10~30㎝、幅8~15㎝の三角形または長五角形で、4回羽状に深く分裂します。
羽片は柄があり、最下のものは最大でやや三角形、
他のものは長卵状三角形で光沢があり、質はやや厚い草質です。
小羽軸には裂片が流れて翼状となります。
裂片は線状頂楕円形で幅1~2㎜、鋭頭、縁は全縁、1本の小脈を持ちます。
小脈の末端に長さ1.5㎜内外の長楕円形で壺形の包膜を持った胞子嚢群を生じます。
胞子嚢群が熟すると長い柄をもった胞子嚢は包膜の入り口から抜け出してきて褐色に見えます。
根茎や根を束ねて球形または船形・井形などさまざまな形に作ったものを釣り忍として、
観賞用に軒下などに吊るし、涼しさを添えました。
名は、土がなくても生育するため、土の無いのに堪え忍ぶということから付いたそうです。

以前から̪̪シノブに似たシダが生えてきますが、
図鑑と比べて見ても難しくはっきりしませんでした。
この画像は釣忍のシノブを撮ったものですので、
自信をもってシノブと言えます。

2020/07/22 撮影


2020/11/04 撮影

 

 


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ゼンマイ ( 薇 )

2020-01-18 |  シダたち

                         ↑ 2019/08/15 撮影

2019/08/15 撮影

[ ゼンマイ科ゼンマイ属の夏緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
北海道~沖縄にかけて、
山野の崖や水辺などの湿気が多いところに自生します。
葉丈は、60~100cm。
太い塊状の根茎から、葉を束生します。
2形状の葉があり、早春に先ず胞子葉を出し、
遅れて栄養葉を出します。
胞子葉の小羽片はとても狭く縮んで線状になり、
胞子嚢を密生し、胞子を放出したあとすぐ枯れます。
胞子に葉緑体を含み、緑色に見えます。
栄養葉の幼葉はこぶし状に巻き、褐色の綿毛で覆われ、
若葉はゼンマイ状で、成長すると全く毛がなくなり、冬に枯れます。
光沢のある葉柄を持ち、
葉身は三角状広卵形で2回羽状複葉、洋紙質で淡緑色です。
羽片は長さ20~30㎝、最下羽片が最も長いです。
小羽片は披針形・広披針形で長さ5~10㎝、幅1~1.5㎝、
鋭頭または鈍頭、基部は斜めに切形または円形、
縁には細かい鋸歯があります。
まだ葉の開かない若芽を摘み取って食用にします。
胞子葉を「男ゼンマイ」と呼び、胞子葉を採るとその後再生しなくなるので残し、
栄養葉の「女ゼンマイ」を選んで摘み取るようにします。
綿毛は綿の代用としたり、ぜんまい織という工芸織物の原料になります。
名は、胞子葉がはじめはくるりと巻いて円いので、
その姿から「銭巻」となり、転訛して付いたなど諸説あります。

若芽の頃のくるりと巻いて
白い棉毛で覆われた写真が無くて残念です。
今年撮れればと思っています。
新葉は初々しい緑で、
成長した葉もやさしい趣があります。


2019/04/06 撮影

 

 2019/05/06 撮影

 

2019/08/15 撮影


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ホウライシダ ( 蓬莱羊歯 )

2019-10-08 |  シダたち

                        ↑ 2019/10/06 撮影

 2021/01/04 撮影

[ ホウライシダ科ホウライシダ属の常緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
伊豆諸島および東海以西~九州にかけて、
湿った岩上や崖などに自生します。
栽培されていたものが野生化しています。
葉丈は、30cm内外。
根茎は短く這い、上面に接近して葉を斜めに立てます。
針金状の葉柄は長さ約15㎝、もろく紫褐色で光沢があります。
葉身は、長卵形または広披針形で長さ約15㎝、下半部では2回羽状複葉的となります。
羽軸は糸状で細く、
羽片はゆがんだ扇形、先側の縁は様々な程度に切れ込んで数個の裂片に分かれて、
基部は広いくさび形、黄緑色のうすい草質で乾くと膜質となり、無毛です。
胞子嚢群(ソーラス)は、裂片の先側の縁につき、
縁の一部が折れ返ってできた苞膜に包まれます。
名は、台湾に自生が多いので付いたとのことです。

美しい繊細な風情の羊歯を
以前から育ててみたいと思っていました。
山草展で出会ったものです。

 

2019/10/06 撮影



 〃


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ヒトツバ ( 一ッ葉 )

2019-09-14 |  シダたち

                              ↑ 2019/08/25 撮影 

[ ウラボシ科ヒトツバ属の多年草常緑性シダ植物 ]

日本では、
本州関東地方以西~沖縄にかけて、
暖地の乾いた岩上や樹上に着生します。
高さは、20~40cm。
根茎は硬い針金状で粗く、長く横に這い、茶褐色の披針形の鱗片を密性し、
根茎からまばらに葉を立てます。
葉は単葉で、長い針金状の硬い柄を持ち、広披針形または卵状披針形で鋭頭、
基部はくさび形、硬い革質で厚く、縁はしばしば波状となり全縁です。
表面は深緑色、裏面は白褐色の星状毛が密生します。
胞子嚢軍は点状で葉の裏面に密に付きます。胞子嚢群の付く葉は細くなります。
名は、単葉で1本1本分立することから付いたそうです。

元気がなくなった岩檜葉の後に一ッ葉を植えてみましたが、
思ったほど大きくならずに増えませんでした。
躑躅が被さってきたことも良くなかったようです。
お彼岸頃に植え替えたいと思っています。

 

2019/04/06 撮影 

 

2019/07/18 撮影

 

2019/08/27 撮影

 

2019/09/09 撮影

 


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クジャクシダ ( 孔雀羊歯 )

2018-07-08 |  シダたち

                              ↑ 2018/07/08 撮影 

2020/05/04 撮影

 [ ホウライシダ科ホウライシダ属の多年草、夏緑性シダ植物 ]  

日本では、
北海道~本州、四国と九州の一部でみられ、
山地のやや明るい林内や林縁の斜面などに自生します。
葉丈は、15~45cm。
根茎は短く、横に這い、多数分枝して株を作り、
茶褐色または黄褐色の光沢のある鱗片で覆われ、
多数の葉を密につけます。
葉柄は硬い針金状で長さ30~50㎝、光沢のある紫褐色を帯び、
上の方まで鱗片が付いています。
葉身は、鮮緑色、膜質で無毛、クジャクの羽のような特異な形の複葉、
軸は紫褐色で数回二叉に分枝し、その片側が羽状複葉となります。
小羽片は半月状の長楕円形で上縁に数個の切れ込みがあります。
胞子嚢群は小羽片の上縁部に1~数個つき、
上縁が折れ曲がって包膜となり胞子嚢群を包みます。
名は、羽片が扇状にひろがる様子を孔雀が尾羽を広げたのに見立てて
付いたそうです。

店頭の美しい歯朶が目に付き、
さっそく求めて植えました。
その年は元気がありませんでしたが、
今年は生き生きとしています。

 

 2018/04/18 撮影

  2018/04/28 撮影

  2018/06/07 撮影

 2018/07/08 撮影

 


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ヤマドリゼンマイ ( 山鳥薇 )

2018-06-14 |  シダたち

                          2018/05/02 撮影 

 [ ゼンマイ科ヤマドリゼンマイ属の夏緑性多年草、シダ植物 ]  

日本では、
北海道~本州中部以北かけて、
山地の冷涼な明るい湿地や湿原などに自生し、
多くは大きな群落になります。 
草丈は、60~100cm。
根茎は太く径5~8㎝に達し、頂より葉を束生します。
葉は、直立するが上部ではやや開き気味となります。
胞子葉と栄養葉の2形性であり、
胞子葉は少し早く出て胞子を散らしたあとすぐに枯れ、
栄養葉は少し遅れて出て冬に枯れます。
栄養葉は、長さ30~60㎝、幅10~25㎝の長楕円形で、
2回羽状複葉、下部は多少狭くなります。
羽片は長楕円状披針形で先端は尖り羽片に深裂し、
長さ5~14㎝、幅1.5~2.5㎝、
裂片は接近して並び、鈍頭または円頭、やや革質で鮮緑色、
縁にはわずかに毛が残り、2叉する側脈があります。 
はじめは全体にわたつて赤褐色の綿毛を被り、
若芽は食用にします。
胞子葉は栄養葉よりも小形、2回羽状に分裂し、
全体に黒毛が混った赤褐色の綿毛をかぶります。
名は、ゼンマイ科の植物であること、
褐色の胞子葉を山鳥の尾に見立て付いたそうです。

小さな草花たちを
夏の強い日差しから守るために、
山鳥薇を植えてみました。
丁度いい日陰ができるように期待して…。

 

2018/04/02 撮影

 

2018/04/07 撮影

 

2018/04/09 撮影

 

2018/04/12 撮影

 

2018/04/18 撮影

 

 2018/05/02 撮影

 〃…胞子葉

 


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オニヒカゲワラビ ( 鬼日陰蕨 )

2018-01-14 |  シダたち

                                                  ↑ 2018/01/17 撮影 

[ イワデンダ科ヘラシダ属の常緑性多年草、シダ植物]
( メシダ科ノコギリシダ属で分類される場合もあります。)

日本では、本州東北南部以南~九州にかけて、
陰湿な山地の沢沿いや林下・林道の斜面に自生します。
太い根茎は、短く這い、大形の葉を接近して付けます。
葉柄は太く、長さ30~60㎝、基部には黒褐色の鱗片をやや密に付けます。
葉の長さ、130cm。
葉は、広卵状3角形で、2回羽状複生~3回羽状深裂、質は草質です。
中軸、羽軸、小羽軸の裏面に小さな鱗片と毛があります。
下部の羽片は有柄、
小羽片は狭長楕円形、基部は切形~浅い心形で短い柄があり、
羽状深裂し、先端は鋭頭です。
裂片は長楕円形で円頭~鈍頭、縁に鋸歯があります。
胞子嚢群(ソーラス)は線形で、小羽片の中軸寄りに付き、
苞膜の縁は細裂します。
4~6月に出た若芽を、開ききる前に根本から折り、
さっと茹で水に晒して、お浸しや和え物などにして食します。
名は、大型の日陰蕨の意から付いたそうです。

*暖地では常緑性シダですが、寒地では夏緑性となる、大型シダ植物です。 

25年ほど前、園芸店で求めた時の名札に、
鬼ワラビと記してありました。
今回調べましたら、どうも「鬼日陰蕨」のようです。
あく抜きをしないでよいそうですので、
どんなお味か一度食してみたいと思っています。

 


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カタヒバ ( 片檜葉 )

2017-01-05 |  シダたち

                                                                                      ↑  2017/01/05 撮影…カタヒバ ?  

 2016/12/09 撮影…紅葉 

[ イワヒバ科イワヒバ属の常緑性多年草 、シダ植物]

宮城県以南~九州にかけて、
山地の岩上や樹木などに自生します。
草丈は、15~40cm。
茎には地下茎と地上茎があります。
地下茎は細い針金状に長く伸びて岩上などを這います。
地上茎は硬く、下半分は葉柄状に見え、
上半分は3~4回羽状に分岐した葉状になります。
葉は、鱗片状で卵形~長卵形、質が硬く、
乾燥すると内側に巻き込みます。
表面は緑色または赤緑色、
裏面は白緑色で、晩秋に紅葉します。
胞子穂は小枝の先端に付き、
四角柱状で大小2種の胞子嚢があり、
胞子葉は卵形で鋭く尖り、長さ1㎜です。
基部近くの縁には細かい鋸歯があります。
庭園や盆栽などに用いられます。
名は、ヒノキの枝を挿したように見えることから付いたそうです。

*暖地では常緑性シダですが、寒地では夏緑性となります。 

以前に岩檜葉を買った時、
その中に混入していたものです。
小寒の片檜葉 ? は、うつくしく紅葉しています。

ずっと岩檜葉だと思っていましたが、
歯朶について調べていましたら、
カタヒバまたはイヌカタヒバではないかと思いました。
その後、盆栽展で出会ったコガネシダ(黄金しだ)ではとも思いました。


カタヒバ ?
2016/11/20 撮影  〃

 2016/12/09 撮影…紅葉  〃

 2017/01/05 撮影  〃 〃 〃 

 


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イワヒバ ( 岩檜葉 )

2016-11-26 |  シダたち

                                      ↑ 2016/09/26 撮影

 2016/04/24 撮影

[ イワヒバ科イワヒバ属の常緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
本州~九州にかけて
山地の岸壁や岩場に自生します。
草丈は、約25cm。
中心の茎は直立して短く、その根は褐色で硬く、
多数組み合わさって仮茎を作ります。 
仮茎は普通単一ですが、大きなものはまばらに分枝する事があります。
茎頂部に多数の枝を束生して開出し、
乾燥すると内に強く巻き、湿気があればまた元に戻ります。
枝は、長き10~20㎝、2~3回分枝して、
小さな鱗片状の葉を密性します。 
枝の表面は緑色、裏面は白緑色です。
葉は、長方形で長さ1.5~2㎜、
先端は長く鋭く尖っていて、縁には鋸歯があります。
小枝の頂端に四角柱状の胞子嚢穂を出します。
低温と乾燥で休眠する特徴があるので、
日本の冬は葉を丸めて休眠します。
古典園芸植物で、江戸時代中期に多くの園芸品種が出来、
現在も品種の育成が行われています。
庭園や盆栽などに用いられ、
鑑賞用として栽培されています。
名は、その姿がヒバ(ヒノキやアスナロ)の葉に似ていることと、
岩の上に生えることから付いたそうです。
漢名は巻柏(けんぱく)ですが、
古典園芸植物としては巻柏と記していわひばと読みます。
別名 : イワマツ(岩松)

葉水を与えた後の
生き生きとした姿には、
清々しさとしっとり落ち着いた
風情があります。


 2016/04/19 撮影…何かしら ?

 2016/04/24 撮影  〃

20156/05/10 撮影

2016/06/16 撮影

 


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トキワシノブ ( 常盤忍 )

2016-01-30 |  シダたち

                              ↑ 2016/01/29 撮影
   

               
[ シノブ科シノブ属の常緑性多年草、シダ植物 : 台湾原産 ]

山地の樹木などに着生して育ちます。
草丈は、10~30cm
茎は鱗片で密におおわれ、樹皮に根で張りつき、這います。
葉は、羽状複葉で、
硬い革質、やや光沢のある濃緑色です。
巻いた状態からほぐれるようにして伸び、
裏面に胞子を作ります。
鑑賞用として古くから栽培され、
盆栽や吊りシノブ・苔玉・グランドカバーなどに用いられます。
名は、常緑であり、土のないのを耐え忍んで生育する、と言うことから付いたそうです。

去年の7月、
花屋の店先で初めて出会い、
涼感を誘う葉の姿に思わず買ってしまいました。
寒の最中にも生き生きしている緑の葉と白い毛の根茎に、
生命力の強さを感じます。


 2016/01/29 撮影
 〃


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トクサ ( 木賊 )

2013-08-19 |  シダたち

                                 ↑ 2013/08/17 撮影…胞子嚢穂

2013/07/17 撮影

[ トクサ科トクサ属の常緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
本州中部~北海道にかけて、
山間の湿地などに群生します。
草丈は、30~100cm。
横走する地下茎から出た地上茎は、
濃緑色の棒状で径5mm、
中が空洞の円筒形で多数直立、
3~4cmごとにつよい節があり、枝分かれしません。
珪酸(けいさん)を含み、表面には溝があって、堅くざらつきます。
葉は小さく黒褐色で、輪生して茎の節に付き、
節を囲んで鞘(袴)を形成し、節の上部をかくします。
花期は、7~8月。
茎の頂に土筆(つくし)に似た胞子嚢穂を1個付けます。
観賞用として園芸品種も栽培され、庭に植えられます。
刈り採った茎を熱湯に浸し、日に干して乾燥し、
生薬の木賊(もくぞく)として
利尿・浮腫・止血・発汗、眼科薬などに用います。
充実する晩秋に刈り採った茎は、
塩湯で煮て干すと細工物などを磨くのに適するようになり、
漆器・木製品などの仕上げにも利用されます。
また木賊色(とくさいろ)とは、
染め色の名で黒みを帯びた緑色のことを言い、
襲(かさね)の色目にもなっています。
⦅表は萌葱(もえぎ)または経黄(たてき)・緯青(ぬきあお)の織色、裏は白⦆
名は、砥草(とくさ)とも書き、茎で物を研ぐことができることから
付いたそうです。

繁殖力が強く、
地下茎を伸ばして思わぬところに生えるので、
地植えから鉢植えに植え替えました。


2013/07/17 撮影
〃…a  〃…b

2013/07/22 撮影…a 〃…b
〃  〃 

2013/07/29 撮影…a  〃…b

2013/08/06 撮影…a 〃…b

2013/08/17 撮影…a 〃…b

2013/08/28 撮影…a  〃…b

2013/09/19 撮影…a  〃…b

2013/10/19 撮影…a

2013/11/29 撮影…a  〃…b

 


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