しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

春分(しゅんぶん) の花たち (1)   2020年

2020-03-24 | 節気の草庭

                      ↑ 2020/03/20 撮影…ニリンソウ

春分の湯にすぐ沈む白タオル・・・飯田龍太

春分は24節気1つで、陰暦二月中、太陽の黄経0度、
太陽暦のおおよそ3月21日頃です。
太陽の中心が春分点に達し、真東から昇り真西に沈み、
昼夜の長さがほぼ等しくなります。
この日を境にして徐々に昼がながくなります。
彼岸の中日で、仏事・法事など
を行うことが多いようです。
かつては春季皇霊祭の日でしたが、
今は春分の日といい、国民の祝日となっています。
この頃から冬の名残がなくなり、気温は上がって、
春の到来を感じます。

2020年の春分は3月20日(金)です。
この暖かさで、もっとも早い桜の開花となりました。
新型コロナウイルスの影響で宴席自粛のお花見になりましたが、
咲き始めた桜を楽しむ人々の姿が見られました。
今日は午前中から日が差し、よく晴れて青空となり、
気温は18.5℃ほどになりました。
強い風が次きましたが、穏やかに感じる暖かい一日でした。
スギ花粉にヒノキの花粉も飛散し初めています。
スギ花粉中心に、ヒノキ花粉の飛散が増え始め、
中心が変化していくそうです。

今日の草庭
二輪車や岩団扇・射干・次郎坊延胡索・猩々袴・延齢草・
丹頂草・菊咲き一華などが咲き始め、
雪割草・山瑠璃草・福寿草・蒲公英・菫・千本槍・連福草・旗竿薺・
チャルメル草などは、花の数が多くなり見ごろとなりました。
長く咲いていた雪割一華は実を付け始め、
梅花黄連・節分草はすつかり実になりました。

また白糸草・薇・海老根・竜胆・稚児百合・筑紫唐松・一ッ葉升麻・
衝羽根草・ヤマブキソウなどが芽を吹き始めました。
日ごとに山芍薬や
牡丹の蕾はふくらみ、
黒文字や白文字の花は咲き始めました。
白蝶や蜆蝶の姿を見かけるようになりました。
可愛い花たちをじっくり眺め、癒されています。

< 春分の芽生えや蕾・花 など 2020/03/20 撮影 >

…ゼンマイ

…シライトソウ

…ヒトツバショウマ

…ホソバギボウシ

…エビネ

…ヒトリシズカ

…チゴユリ

…リンドウ

…ツクシカラマツ

…サクラソウ

…ツクバネソウ

…ヤマブキソウ

…ヤマシャクヤク

 

* 春分の花たち (2) へ続きます。

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春分(しゅんぶん) の花たち (2)   2020年

2020-03-24 | 節気の草庭

                        ↑ 2012/03/20 撮影…

* 春分の花たち (1) からの続きです

< 春分の芽生えや蕾・花 など 2020/03/20 撮影 >

…キクザキイチゲ

…レンプクソウ

…ショウジョウバカ

…ヒゴスミレ

…ウスベニヒゴスミレ

…コスミレ

…ヒメスミレ

…ハタザオナズナ

…カントウタンポポ

…タンチョウソウ

…センボンヤリ

…キランソウ

…ヒメジュウニヒトエ(アジュガ・レプタンス・チョコレート・チップでは ? )

…イワウチワ

…チャルメルソウ

…エンレイソウ

…ヒメウズ

…ヤマルリソウ

…シャガ

…ニリンソウ

…ユキワリソウ

…ジロボウエンゴサク

 

…シロモジ  

…クロモジ

…バイカオウレンの実

…ボタンの蕾

 

 

 

 


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ヒラツカスミレ ( 平塚菫 )‥‥‥「ウスベニヒゴ(薄紅肥後)」

2020-03-20 |  スミレたち

                                        ↑ 2019/03/05 撮影…ヒラツカスミレ(ウスベニヒゴ)



[ スミレ科 スミレ属の多年草

園芸店で求めました時のラベルに、
「ヒラツカスミレ」と「ウスベニヒゴ」の両方の名が記してありました。

複葉性スミレ(葉に切れ込みがある)の無茎種同士、
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然交雑種です。
両者の中間的な姿で色々の個体があり、識別が難しく、
交雑種にしては珍しくよく結実するので、
群落をつくることもあります。
ヒゴスミレは日当たりのよい山地の落葉樹林に生育し、
エイザンスミレは山地の樹下などの半日陰に自生します。
両種が混生する所で自然交配のものが稀に見られます。
草丈は、5~15cm。
葉は、5裂で裂片の広いものと、
深く3裂するものもあります。
花期は、3~4月中旬。
花弁の縁に波がなくすっきりして、
芳香のあるものが多いです。
名は、平塚市在住のスミレ愛好家が、
人工交配によって作り出したことから付いたそうです。
(自然交配によるものもみられます。)
  
  「 4月の花たち・叡山菫 」参照

ヒゴスミレ ( 肥後菫 )
本州秋田県以南~九州にかけて、
山地の日当たりのよい尾根や林内、草地などに自生します。
草丈は、5~10cm。
葉は、長さ5~10㎝の柄を持ち、長さ2~3㎝の3小葉からなり、全3裂し、
側裂片はさらに基部から2全裂し、5全裂状になります。
各小葉は柄を持ち、さらに細かく切れ込みます。
花期の葉は長さ3~6㎝、花の後は10㎝ほどになります。
花期は、4~5月。
花は、径約1.5~2㎝で白色、まれに淡紅色で、芳香のあるものが多いです。
唇弁には紫の筋があり、側弁には毛が生えています。
距は長さ4〜6㎜です。
地域や生えている場所によって、花の色や葉の裂片の幅などに違いがあります。
果実は、蒴果です。
名は、肥後の国(熊本県)に産することから付いたそうです。

園芸店で可愛い花が咲いているスミレに出会い、
さっそく植えて、
花の少ない時期に楽しんでいます。

 

2020/03/05 撮影

 

2020/03/20 撮影

<  2019 年  >
2019/03/05 撮影

2019/03/09 撮影

 〃

 〃…葉

 


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啓蟄(けいちつ) の花たち   2020年

2020-03-09 | 節気の草庭

                     ↑ 2020/03/05 撮影…ヤマルリソウ

啓蟄や日はふりそゝぐ矢の如く・・・高浜虚子

啓蟄は24節気の1つで、陰暦二月の節、太陽の黄経345度、
太陽暦のおおよそ3月5日頃です。
地中にひそみ隠れて冬ごもりしている色々な虫たち(蟻・地虫・蛇・蜥蜴・蛙の類)が、
みな動き
出し、地上へ這い出して来る頃とされています。
実際にはもう少し遅れることが見受けられます。
この頃から植物に加えて、
動物などの生命の働きが感じられます。

2020年の啓蟄は3月5日(木)です。
この冬は記録的な暖冬でしたが、
昨日は朝から雲に覆われ、昼頃には小雨が降り、
どんよりと冬のような寒さでした。
啓蟄の今日は、朝から曇りで薄日が差し、雨が飛び石を濡らすほどぱらつきましが、
昼からは青空が広がり日差しもあって、気温は14℃ほどになりました。
冷たい風が次第に強まり、寒く感じる一日でした。

スギ花粉はピークで、非常に多く飛散したそうです。

今日の草庭
姫鳥頭や山瑠璃草・深山片喰が可愛い小さな花を付け始め、
春蘭の埋もれた花は伸びて姿を現してきました。
二輪草は白い小さな蕾を付けています。
節分草や梅花黄連の
花はしおれて実となり、
福寿草も咲き継ぎながら小さな実になり始めました。
土佐水木が黄色い花を下げて見ごろになっています。
強風で白梅はすっかり散り、
紅梅もかなり散ってしまいました。
草花の写真を撮る間、虫を見かけませんでした。

* 昨日(11日
)も今日もぽかぽか陽気、
  1日中蟇蛙の声が聞こえて
、水鉢に姿を見かけました。
   蜘蛛や団子虫・根切り虫・クマ蜂などとも出会い、
   顔を虫に刺されてしまいました。

< 啓蟄の芽生えや蕾・花 など 2020/03/05 撮影 >

…イチリンソウ

…ヒイラギソウ

ラショウモンカズラ


…ニリンソウ

…ヒメウズ

…ミヤマカタバミ

…ヤマルリソウ

…センボンヤリ

…スズメノヤリ

…シュンラン

…バイカオウレンの実

…セツブンソウの実

…フクジュソウの実

…トサミズキ

 

コメント (2)
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