しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ネコヤナギ ( 猫柳 )

2013-02-23 |  2月 の花たち

                        ↑ 2013/02/13 撮影

[ ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木 ]

日本では、
北海道~九州にかけ、
山野の日当たりの良い河岸や川辺に叢生します。
樹高は、1~3m。
雌雄異株です。
若枝には、長い軟毛が密生しますが、後に無毛となります。
葉は、柄を持ち長楕円形で先がとがり、鋸歯があって、
裏面は白っぽく、軟毛が密生し、互生します。
葉のもとに、托葉(たくよう)があります。
葉芽は、小さく、円錐形で先がとがり、伏生(ふくせい)します。
花芽は、合わせ目のない1枚の硬い赤褐色の芽鱗につつまれ、
大きく、卵形で先がとがり、互生します。
花期は、3~4月。
花は、葉に先立ち、
銀白の絹毛を密生した細長い楕円状の花穂を上向きに付けます。
雄花の花穂は、雌花に比べ毛が多く大きめで、
雄蕊の橙色の葯(やく)から黄色い花粉を出します。
果実は、5~6月、灰白色に熟して2裂し、
中から毛の生えた種子を出します。
早春、銀白色に輝く花穂の美しいことから、
庭木や花材として用いられています。
「猫柳」は、川端に生育するところから、
江戸時代まで「川柳(かわやなぎ)」と呼ばれていて、
明治以降「猫柳」の名が定着し、
現在はカワヤナギと言うとネコヤナギとは異なる別種であり、
まぎらわしさが生じています。
名は、猫の尾を思わせる長い毛の花穂から付いたそうです。
別名 : エノコロヤナギ(狗尾柳)

お正月の花として
赤い芽の付いた枝を活けました。
2月になると
帽子を取るように赤い芽鱗を脱ぎ、
水の中の枝には白い根が長く生えていました。


クロヤナギ(黒柳)
ネコヤナギの変種で、
芽鱗も花穂も色が黒く、ネコヤナギより少し小振りで、
花材として栽培されます。

ミヤコヤナギ(都柳)
ネコヤナギとキヌヤナギ(絹柳:朝鮮半島原産)の自然雑種で、
葉はキヌヤナギよりやや広く、
裏面はネコヤナギに似ています。

カワヤナギ(川柳)
ネコヤナギに似て、
枝・葉ははじめ有毛、後に無毛となり、
裏面は粉白色を帯びます。
別名 :ナガバカワヤナギ


2013/0213 撮影…ネコヤナギ 



2013/02/16 撮影
  〃  
  〃
〃…雄蕊 ?
〃…葉芽
〃…根

2013/02/23 撮影

〃…葉芽

2013/03/09 撮影


〃  


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冬の寒牡丹の鉢植え

2013-02-11 |  2月 の花たち

                             ↑ 2013/02/11 撮影…左から 雪重・春日山・新潟明石潟

2013/02/11 撮影…雪重

先月、「上野東照宮ぼたん苑」で
冬牡丹を見ました。
冬牡丹と寒牡丹の違いを調べましたところ、
冬牡丹は春咲き(4~5月)種を温度管理して
冬(1~2月)に咲くように調整したもの、
寒牡丹は二季咲き(4~5月・10~1月)の種、
ということを知りました。
草庭の牡丹は
20年ほど前に求めた新潟産の春咲き種で、
春になると毎年立派な花を付け楽しませてくれています。 
二季咲き性の寒牡丹を育ててみたいと思い、
以前と同じ新潟産の寒牡丹を取り寄せました。

取り寄せた寒牡丹には、
立派な花芽が付いていました。
名札の解説には、
新潟の寒牡丹は
活力のある細根が多いので、
根の張りがよく
秋植えしても翌春に立派な花を付け、
また、幹が若々しく、
鉢植えに向くバランスの良い株にそだてられているのが特徴、
と書いてありました。

冬に寒牡丹の良い花を咲かせるには、
初夏に咲く花芽を摘み取りること。
夏の終りから初秋に葉を切り取ること。
晩秋から初冬に出た蕾を育てること。
藁囲いをして暖かくすること。
などに留意し、冬に開花させるそうです。
今年は、
春(4~5月)の花を見たうえで、
秋に、鉢から地に植え替えようと思っています。
初めてのことですので、
様子を見ながら進めてみたいと思っております。


2013/02/11 撮影…雪重(ゆきがさね)白色

〃…春日山(かすがやま)淡紅色

〃…新潟明石潟(にいがたあかしがた)…白

 


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