↑ 2010/10/29 撮影…大芦川の西沢上流
大芦川の西沢上流
昨日の雨で水量が増えたのでしょうか、
豊かな水は本当に透明度が高く、
橋の上から魚や川底の小石までよく見えました。
自然が残る美しい川は、鮎や山女が釣れるそうで、
釣り人を見かけました。
川辺にはゴミなどが見られず、
土手の草も刈られ、よく手入れされていて、
脊高泡立ち草・溝蕎麦や秋海棠なども咲いていました。
時には、熊も出没するそうです。
2010/10/29 撮影…瀞・川面にうつる影
…川沿いのクズの果実
…ハキダメギク
…川の草紅葉
…土手の白ヨメナ
…土手のスズメウリ
…トチノキ
…シラカシの実
古峯園(こほうえん)
古峯神社の庭園です。
満天星(どうだんつつじ)の紅葉が見頃で
目を見張るほどでした。
楓紅葉は色付き出したところでした。
2010/10/29 撮影…古峯園入り口
…花の木の実
…ニシキギ
…ツタウルシ
…ドウダンツツジ
…オオバコ
古峯神社(ふるみねじんじゃ)
1300年以上の歴史を持ち、
大天狗で広く知られています。
2010/10/29 撮影
…オオモミジ
古峯原金剛山瑞峯寺(こぶがはらこんごうさんずいほうじ)
今からおよそ1250年前に勝道上人によって当山奥の院が開創されたとのことです。
2010/10/29 撮影…まだ色の薄いもみじ
…シオン
◉ 笹竜胆 (ささりんどう)・竜胆草 (たつのいぐさ)・瘧草 (えやみぐさ)・蔓竜胆 (つるりんどう)・蝦夷竜胆 (えぞりんどう)・御山竜胆 (おやまりんどう)・朝熊竜胆 (あさまりんどう)・深山竜胆 (みやまりんどう)・筑紫竜胆 (つくしりんどう)
竜胆の花かたぶきて殊勝さよ ・・・・・ 路通
好晴や壺に開いて濃竜胆 ・・・・・ 杉田久女
雨ためて竜胆花を覆へす・・・・・ 前田普羅
秋冷の頃、
山野に咲く青紫色の花は、
色も深く冴えてひと際目立ちます。
日が当たると開き、曇天では閉じています。
素朴な中に姿勢を正した趣があり、
季節を感じさせます。
古来から日本人に愛され、
和歌や俳句に詠まれています。
『万葉集』に
「道の辺の尾花がしたの思ひ草 今さらさらに何をか思はむ」と
大伴家持が詠んでいます。
思い草は、竜胆・南蛮煙管・露草・女郎花などの古名とも言われます。
『古今集』には
「わがやどの花ふみしだくとりうたん 野はなければやここにしもくる」と紀友則。
とりうたんは鳥打たんで、「りうたんの花」が詠み込まれています。
『拾遺愚草員外』にも
「りうたんの花の色こそさきそむれ なべての秋はあさぢふのすゑ」と
藤原定家が詠んでいます。
『枕草子』では
「りんだうは枝ざしなどもむつかしけれど、
こと花どものみな霜枯れたるに、
いとはなやかなる色あひにてさし出でたるいとをかし」と
清少納言が美しさと物哀しさを称えています。
秋の襲(かさね)の色目になっていて、
表は蘇芳色・裏は青色です。
葉や花をかたどった多くの種類の紋章も見られます。
また長野県・熊本県の県花にもなっています。
[ リンドウ科リンドウ属の多年草 ]
広義には、リンドウ属・ツルリンドウなどの総称です。
在りし日の母お茶花に濃りんだう ・・・・・ みなみ
リンドウ (竜胆)
本州~九州にかけて、
丘や山地の日当たりの良い草地に自生します。
草丈は、20~100cm。
葉は、柄が無く、披針形で基部がやや丸く、
縁に細かい突起があつてざらつき、対生します。
花期は、9~11月。
茎頂や上部の葉腋に、青紫色、稀に白色の花を1個から数個、
上向きに付けます
釣鐘状で花筒が長く、
先が5裂して裂片の間に副裂片があり、外側に反り返ります。
日が当たると開き、日が翳ると閉じます。
園芸品種の改良が盛んで、
庭植え・鉢物または切花用としての栽培もされます。
根茎を乾燥し、生薬の竜胆(りゅうたん)として、
健胃薬に用います。
葉の形が笹に似ているので笹竜胆(ささりんどう)とも呼ばれ、
源氏の家紋の一つとして知られています。
名は、苦味の強い根を竜の胆(きも)にたとえ、
漢名の竜胆を「りうたむ」と発音し、転化して「りんどう」になったそうです。
別名 ; エヤミグサ(疫病草・瘧草)・ くたに・ササリンドウ(笹竜胆)
↑ 2011/10/25 撮影
2011/10/24 撮影
[ リンドウ科リンドウ属の多年草 ]
* 花の名札に書かれていた解説
ササリンドウの白花種。
9月~11月頃に開花し、白花の美しい花を咲かせる。
切花や茶花などに利用できる。
多年草で草丈は15cm~25cm位になる。
・ササリンドウと同じ。
「 10月の花たち・竜胆 」参照
2011/10/24 撮影
2011/10/25 撮影
2011/10/26 撮影
2011/10/29 撮影
< 2010 年 >
青紫色の花に10日ほど遅れて、白花が咲き始めました。
2010/10/24 撮影…つぼみ
2010/11/03 撮影
2010/11/06 撮影
2010/11/09 撮影
↑ 2010/10/25 撮影 2010/11/02 撮影
[ リンドウ科リンドウ属の多年草 ]
広義には、リンドウ属・ツルリンドウなどの総称です。
本州~九州にかけて、
丘や山地の日当たりの良い草地に自生します。
草丈は、20~100cm。
葉は、柄が無く、披針形で基部がやや丸く、
縁に細かい突起があつてざらつき、対生します。
花期は、9~11月。
茎頂や上部の葉腋に、青紫色、稀に白色の花を1個から数個、
上向きに付けます
釣鐘状で花筒が長く、
先が5裂して裂片の間に副裂片があり、外側に反り返ります。
日が当たると開き、日が翳ると閉じます。
園芸品種の改良が盛んで、
庭植え・鉢物または切花用としての栽培もされます。
根茎を乾燥し、生薬の竜胆(りゅうたん)として、
健胃薬に用います。
葉の形が笹に似ているので笹竜胆(ささりんどう)とも呼ばれ、
源氏の家紋の一つとして知られています。
名は、苦味の強い根を竜の胆(きも)にたとえ、
漢名の竜胆を「りうたむ」と発音し、転化して「りんどう」になったそうです。
別名 ; エヤミグサ(疫病草・瘧草)・ くたに・ササリンドウ(笹竜胆)
* 多くの歳時記に、笹竜胆は竜胆の白花種と記されていますが、
図鑑などには、竜胆の名称の1つと記されています。
先日、笹竜胆という名札を、園芸店で初めて見たので求めました。
蕾のうちから楽しみにしていた花が咲きました。
やや明るい青紫色でした。
さっそく小さな虫のお客さまが来ました。 2010/10/19 撮影…つぼみ
2010/10/25 撮影
2010/10/25 撮影…アリが来ています
2010/10/27 撮影…新しい蕾が
2010/11/06 撮影
笹竜胆を求めた時の名札に書かれていた解説文
北海道~九州、東アジアに分布する
チョウセンリンドウの変種。
日当たりの良い草原などに自生している。
草丈15~25cm位で、
9月~11月頃に青紫色の花を咲かせる。
切花や茶花などにも利用できる。多年草。
・風通し、日当たりの良い所で管理する。
・春と秋に遅効性の肥料を与える。
・排水性の良い用土で植えると良い。
・夏期は風通しの良い、半日陰で管理する。
・夏期の直射日光は葉やけの原因になるので注意。
< 日本のリンドウ属 >
リンドウ属はリンドウ科の中の属の一つで、
アフリカを除く全世界に500種ほどあり、
日本には13種ほどが分布しています。
茎は直立し、葉は対生または輪生し、
花は一般に紫色で稀に白色、茎頂や葉腋に付きます。
花冠はふつう5裂し、裂片の間に副片があります。
ー 日本のリンドウ属の主な種 ー
< 一年草と越年草(二年草) >
・フデリンドウ(筆竜胆):越年草
北海道~九州にかけて、
山野の日当たりの良いところに自生します。
高さは6~9cm。
根生葉は小さく、ロゼット状にならません。
茎葉は広卵形でやや厚く、
花期は4月〜5月。
・コケリンドウ(苔竜胆);越年草
本州~九州にかけて、
日当たりの良い草地に自生します。
草丈は3~10cm。
茎はよく枝分かれし、
根生葉はロゼット状になる。
花期は3~5月。
萼裂片は平開し、反り返る。
・リュウキュウコケリンドウ(琉球苔竜胆);越年草
コケリンドウの変種。
九州(鹿児島県島嶼)海岸の
隆起サンゴ礁の砂れき地に自生する。
草丈は3~5cm。
全株無毛。茎は基部で分枝し、
葉は長楕円形または卵形、長さ5~13㎜、無柄。
花期は3~4月。
花は枝端に束生し、花冠は萼筒よりもわずかに長い。
・絶滅危惧種・
・ハルリンドウ(春竜胆);越年草
本州~九州にかけて、
日当たりの良いやや湿った山野の湿地に群生することが多い。
根生葉はロゼット状になる。
花に細長い柄があり、花冠の長さは2.5cm以上で小柄。
草丈は5~15cm。花期は3~5月。
・タテヤマリンドウ(立山竜胆);越年草
ハルリンドウの高山型変種。
北海道、本州中部以北の日本海側に分布し、
高山や亜高山の湿原や湿り気のある場所に自生する。
草丈は7~20cm。花期は5~7月。
・ヒナリンドウ(雛竜胆);一年草または越年草
八ヶ岳の限られた地域だけに自生する。
花冠は淡青色で、裂片は平開する。
草丈は3~7cm前後。花期は7~9月。
・絶滅危惧種・
・コヒナリンドウ(小雛竜胆);一年草または越年草
ヒナリンドウの変種。
本州の日光・南アルプス・白山高地区の
草地に自生する。
形はヒナリンドに似ているが、
丈が低く、根生葉は大型で、茎葉より大きい。
草丈は5cm前後。花期は6~9月。
・絶滅危惧種・
< 多年草 >
・ミヤマリンドウ(深山竜胆)
北海道~本州の中部以北に分布し、
小型で高山帯の湿原や湿り気のある場所に自生する。
草丈は5~10cm。花期は7~9月。
・イイデリンドウ(飯豊竜胆)
ミヤマリンドウを基本種とする変種。
福島県・新潟県・山形県にまたがる飯豊山地に特産し、
やや乾いた岩礫地の小低木群落の中に生育する高山植物。
花冠がやや大型で、開花時に花冠副片が直立する。
草丈は5~12cm。花期は7~8月。
・リシリリンドウ(利尻竜胆)
北海道の利尻山・大雪山系・夕張岳の
湿った草地や砂礫地に自生する。
花冠は5裂して裂片は平開、花冠の副片が内側に曲がり、
花筒を塞ぐ形になる。
草丈は5~15cm。花期は7~8月。
・トウヤクリンドウ(当薬竜胆)
北海道~本州中部以北の高山帯の砂礫地や草地に自生する。
花は淡い黄色で花弁には緑色の斑点がある。
草丈は10~25cm。花期は8~9月上旬。
・ヨコヤマリンドウ(横山竜胆)
北海道大雪山高山帯の
乾いた草地に自生する。
花冠はほとんど開かない。
草丈は5~10cm。•花期は7~8月。
・アサマリンドウ(浅間竜胆)
本州南部~九州にかけて、
山地の林内に自生する。
リンドウより小型で、葉は柄がなく対生する。
花の内面に緑色の斑点があり、
花冠と卵形の萼片も平開する。
草丈は10~25cm。花期は10~11月。
・リンドウ(竜胆)
リンドウ科リンドウ属の多年生植物の1変種。
上記参照
・エゾリンドウ(蝦夷竜胆)
ホソバエゾリンドウの変種。
北海道~本州近畿以北にかけて、
山地の湿地帯に自生する。
花冠裂片は開出する。
比較的大型で花付きがよいため園芸品種として改良され、
切花用に生産されている。
草丈は30~100cm。花期は9~10月。
・エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)
エゾリンドウの変種。
北海道~東北地方の山地や高山の草原に自生する。
小型で、花は茎の先端のみにつき、花冠はあまり開かない。
草丈は10~40cm。開花は7~9月。
・ホロムイリンドウ(幌向竜胆)
北海道~本州の低地~亜高山帯の湿原に自生する。
エゾリンドウに似ているが、
葉の幅が細い線状披針形で、対生する。、
茎頂と上部の葉腋に青紫色の花を数個ずつ付ける。
草丈は30~80cm。花期は9~10月。
・オヤマリンドウ(御山竜胆)
中部地方以北の亜高山帯の湿地や草地に自生する。
エゾリンドウにやや似ているが花が小さく、
花弁はわずかに開くのみ。
草丈は60cm位。花期は8~9月。
・ヤクシマリンドウ(屋久島竜胆)
屋久島の高所の岩場に自生する。
細い葉が密に輪生し、
花茎の先端に、
筒状で鐘形をした青紫色の花を一輪付ける。
草丈は7~20cm。花期は8月。
・ホソバリンドウ(細葉竜胆)
本州~九州にかけて、
山地の草原などの湿原に自生する。
リンドウに似ているが葉が細い。
草丈は20~80cm。花期は9~11月。
・ツクシリンドウ(筑紫竜胆)
葉はふつう線状披針形。
・キリシマリンドウ(霧島竜胆)
霧島で発見された固有種。
草丈がやや低く、葉が比較的に細く披針形。
園芸品種の交雑親とすることが多い。
草丈は10~30cm。花期は8~10月。
・クマガワリンドウ(隈川竜胆)
葉がやや細く、花の色がやや濃く丸みがある。
草丈は10~20cm。花期は8~10月。
↑ 2010/10/24 撮影 2010/10/23 撮影
[ イネ科ススキ属の多年草 ]
日本各地の日当たりの良い山野に自生します。
確りした地下茎を持ち、短く枝分かれして
地上に多数の茎を出します。
叢生(そうせい)する茎(偽茎)は大きな株を作ります。
草丈は、1~2m。
葉は線形、中央に太く硬い葉脈があり、
縁には硬く細かい鋸歯(きょし)があって
不用意に触れると手を切ることがあります。
花期は、7~10月。
茎頂に長さ20~30cmの大きな花穂(かすい)を付け、
中軸から10~20本の枝を出し、
長い柄と短い柄の小穂が対になって付き、
黄褐色を呈します。
小穂の長さは5~7㎜、基部に白い毛があり、
雄しべの葯(やく)は紅紫色です。
花後は白い毛が伸びて穂全体が白くなります。
観賞用の園芸品種もあります。
名は、すくすく立つ木(草)の意から
付いたと言う説もあります。
薄の花穂、また、薄は、
花が尾に似ていることから「尾花」とも呼ばれます。
秋の七草の一つに数えられ、
昔から親しまれて歌や俳句に詠まれました。
中空の茎の中に神霊が宿る、とも言われます。
十五夜の飾りに薄の穂は欠かせません。
薄(芒)は「茅(かや)」とも呼ばれ、
茎葉は屋根を葺くのに用います。
他に、炭俵を編んだり
寸莎(すさ)として土壁にまぜるなど利用されました。
また開花直前の穂で木菟(みみずく)を作ったりします。
庭隅に植えてあるので日照不足なのでしょうか、
十五夜の飾りにはいつも花穂が間に合いません。 2010/10/06 撮影
2010/11/20 撮影…ほうけた穂
2021/09/19 撮影
◉ 油点草 (ゆてんそう)
渓の湯の石段せまし油点草 ・・・・・ 田中冬二 [行人]
この山の時鳥草活け手桶古る ・・・・・ 野沢節子
紫の斑の賑しや杜鵑草 ・・・・・ 轡田進
ホトトギス属は、
東アジアを中心に20種ほど分布し、
日本には10種ほどが自生しているとのことです。
その中の杜鵑草(ほととぎす)は、
山地の道沿いや崖・渓谷など見られ、
秋、白色に濃紫色の斑点の散在する花を
上向きに開きます。
花にある紫の細かい斑点が
鳥のホトトギスの胸下の模様に似ているので
名が付いたそうです。
また葉に油のしみのような斑点があるところから
油点草とも呼ばれます。
鳥のホトトギスとまぎらわしいので
植物のホトトギスには草をつけます。
その他、多くの変化に富んだ種類があり、
黄色・白色・紫色・紅紫色などの花を咲かせます。
渋い味わいが好まれ茶花に使われます。
庭に植えられているものの多くが
台湾原産のタイワンホトトギスだそうです。
[ ユリ科ホトトギス属の多年草 ]
白光の白杜鵑草満つ寂か ・・・・・ みなみ
ホトトギス ( 杜鵑草 )
北海道西南部、本州関東地方以西~九州にかけて、
山地の木陰の湿った岩場や林縁などに自生します。
草丈は、40~80cm。
地下茎を垂直に伸ばし、節から根を出します。
茎はふつう垂直か斜めに伸びますが、崖地などでは垂れ下がります。
茎の毛は上向きに密生します。
葉は長さ6~11㎝の長楕円形で、基部が茎を抱き、
両面に軟毛があって、2列に互生します。
花期は、8~10月。
花柄にも毛が密にあり、
葉腋に有毛な小花柄を持ち、
径約2.5㎝の漏斗状鐘形の花を2~3個ずつ上向きに付けます。
花被片は6枚、白地で内面に紅紫色の斑点が多数付き、
基部に黄斑が付きます。外片は3個で基部が丸くふくれています。
雄しべは6個で、上半分は開いて、先端にT字状に葯が付き、雌しべはその上に被さります。
花柱は三つに分かれ、先が2裂します。
果実は、さく果で線状長楕円形の山稜形です。
初冬に地上部の茎や葉などが枯れ、地中の根や地下茎が残ります。
休眠状態で冬を越して、翌年再び葉が出ます。
ホトトギス属には変化に富んだ多くの種類があり、
また色々な園芸品種が観賞用に栽培されています。
渋い味わいが好まれ茶花に使われます。
名は、花の紫の斑点を鳥のホトトギスの胸毛の模様に見立てて
付いたそうです。
葉に油のしみのような斑点があるところから
油点草とも呼ばれます。 2010/10/14 撮影…シロホトトギス
2011/10/24 撮影…ホトトギス
2011/09/09 撮影…タイワンホトトギス
↑ 2011/10/24 撮影
2011/10/24 撮影
[ ユリ科ホトトギス属の多年草 ]
北海道西南部、本州関東地方以西~九州にかけて、
山地の木陰の湿った岩場や林縁などに自生します。
草丈は、40~80cm。
地下茎を垂直に伸ばし、節から根を出します。
茎はふつう垂直か斜めに伸びますが、崖地などでは垂れ下がります。
茎の毛は上向きに密生します。
葉は長さ6~11㎝の長楕円形で、基部が茎を抱き、
両面に軟毛があって、2列に互生します。
花期は、8~10月。
花柄にも毛が密にあり、
葉腋に有毛な小花柄を持ち、
径約2.5㎝の漏斗状鐘形の花を2~3個ずつ上向きに付けます。
花被片は6枚、白地で内面に紅紫色の斑点が多数付き、
基部に黄斑が付きます。外片は3個で基部が丸くふくれています。
雄しべは6個で、上半分は開いて、先端にT字状に葯が付き、雌しべはその上に被さります。
花柱は三つに分かれ、先が2裂します。
果実は、さく果で線状長楕円形の山稜形です。
初冬に地上部の茎や葉などが枯れ、地中の根や地下茎が残ります。
休眠状態で冬を越して、翌年再び葉が出ます。
ホトトギス属には
変化に富んだ多くの種類があり、
また色々な園芸品種が観賞用に栽培されています。
渋い味わいが好まれ茶花に使われます。
名は、花の紫の斑点を
鳥のホトトギスの胸毛の模様に見立てて
付いたそうです。
葉に油のしみのような斑点があるところから
油点草とも呼ばれます。
ホトトギス属は、
東アジアを中心に20種ほどあり、
日本には10種が分布しているとのことです。
毎年、やさしい香りの花を咲かせています。
草丈があるので、
玄関などに活けて静かな花を楽しんでいます。 2014/10/18 撮影
〃
< 2011 年 > 2011/08/28 撮影
2011/10/16 撮影
2011/10/18 撮影
2011/10/20 撮影
2011/10/20 撮影
2011/10/22 撮影
2011/10/23 撮影
2011/10/25 撮影
2011/10/26 撮影
2011/10/27 撮影
2011/10/28 撮影…盛り
2011/10/29 撮影
2011/10/31 撮影
2011/11/03 撮影
2011/11/05 撮影
2011/11/07 撮影…昨日の雨で..
2011/11/10 撮影
2011/11/13 撮影
2011/11/17 撮影
< 2010 年 > 2010/10/14 撮影…つぼみ
2010/10/25 撮影
↑ 2011/09/09 撮影 2011/10/17 撮影
[ ユリ科ホトトギス属の多年草、台湾・沖縄原産 ]
台湾では普通に見られ、
沖縄の西表島にも野生のものが自生しています。
観賞用に栽培され、庭園や庭などで見られます。
草丈は、25~80cm。
長い地下茎をもち、節から根を出し、茎はよく分枝します。
葉は、長さ8~13㎝、幅2.5~4.5㎝の倒被針形又は狭い楕円状披針形~倒卵形、
先は尖り、基部は心形で茎を抱き、縁に毛があり、互生します。
表面は無毛に近く、裏面は有毛で特に脈に沿って多くあります。
花期は、9~10月
茎の先端に散房状に花が上向きに付きます。
花披片は斜めに開き、白~淡紅色で内面に紅紫色の斑点が散生し、
下部には黄色の斑点があります。
雄しべは6個で、雌しべの柱頭は大きく3つに分かれて平開し、
その先がさらに2裂します。
果実は、蒴果で3稜があります。
杜鵑草よりやや小ぶりの花が咲き、越冬芽が株元に出て冬を越します。
タイワンホトトギスとホトトギスの交雑種が観賞用に栽培され、
園芸店などで流通しています。
名は、台湾に広く分布しているので付いたそうです。
・絶滅危惧種・
淡紫色の控えめなこの花をお茶花に、
母はよく用いていました。
庭に植えられているなど、よく見かける花です。
< 2011 年 > 2011/03/11 撮影
2011/08/28 撮影
〃 撮影
2011/09/03 撮影
2011/09/09 撮影
2011/09/16 撮影
2011/09/18 撮影
2011/09/19 撮影
2011/10/31 撮影
2011/11/10 撮影
< 2010 年 > 2010/10/16 撮影…以前から植わっているタイワンホトトギス
< 2018 年 > 2018/01/20 撮影…越冬の新葉
↑ 2011/10/21 撮影…白秋
[ ユリ科ホトトギス属の多年草 ]
台湾ホトトギスは、茎の先端に多数の花を付け、ランナーでよく増えるのが特徴です。
性質が強健で繁殖力が旺盛なので、
交配により色々な改良品種が作られました。
また近頃、日本で園芸用として流通しているものは、
日本固有種のホトトギスとタイワンホトトギスとの交雑種がほとんどで、
観賞用に栽培されています。
ハクシュウ (白秋) 2011/10/21 撮影
タイワンホトトギスの交配種です。
花被片は6枚で白地に赤紫色の斑点が入ります。
茎の先端に花を上向きに着けるので、
切り花に用いられます。
「白秋」の名にふさわしい静かなたずまいを感じます。
草丈は、30~80cm。
花期は、9~11月。
耐寒性が強く、日照は、日向~半日陰向きです。
夏の乾燥と高温に弱く、葉灼けに注意します。
水切れをしない様に注意して、表土が乾いたら、たっぷり与えます。 2010/10/18 撮影…つぼみ1
2010/10/19 撮影
シノノメ (東雲) 2010/10/25 撮影
タイワンホトトギスの交配種です。
花被片は細めで、
はっきりとした太めな斑紋があり、
花は大きめで平開しません。
草丈は、40~80cm。
花期は、8~10月。
耐寒性が少し弱く、寒冷地では保護が必要です。
日照は、日向~半日陰向きです。
夏は葉灼けに注意します。
水切れをしない様に注意して、表土が乾いたら、たっぷり与えます。
2010/10/25 撮影…つぼみ
セイリュウ (青竜) 2011/08/10 撮影
タイワンホトトギスの交配種です。
花被片は青紫色で中心部に斑紋が入ります。
茎は直立し、やや小型です。
草丈は、40~80cm。
花期は、8~10月。
耐寒性が少し弱く、寒冷地では保護が必要です。
日照は、日向~半日陰向きです。
夏は葉灼けに注意します。
水切れをしない様に注意して、表土が乾いたら、たっぷり与えます。
2011/08/06 撮影…つぼみ
2011/08/10 撮影
2011/08/28 撮影
2011/09/12 撮影…株が確りして
タイワンホトトギス (台湾杜鵑) 2010/08/04 撮影
2010/09/18 撮影
↑ 2010/10/14 撮影
2010/10/16 撮影
[ユリ科ホトトギス属の多年草]
手持ち図鑑でしらべましたが、
詳しくは載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。
ホトトギスの白花品種です。
北海道~九州にかけて、
山野の日陰に自生します。
草丈は、30~100cm。
茎は褐色の毛が密生し、茎は葉に抱かれるます。
葉は、長楕円形で緑色、縁は全縁、互生します
花期は、9~11月。
茎頂と上部の葉腋に、白い花を数個ずつ上向きに付けます。
花被片は6枚で、基部に黄色の斑点があります。
雄しべは6本、花柱は3つに分かれて各先が2深裂します。
果実は、蒴果です。
別名 : シロバナホトトギス(白花杜鵑草)
花の盛りを迎えましたが、
今年の酷暑の故か
花の大きさが不揃いで、
葉焼けも起こしてしまいました。
明るい日陰に植え替えようと思っています。
2017/10/06 撮影
〃
2017/10/14 撮影…実
< 2016 年 > 2016/04/08 撮影
2016/04/10 撮影
2016/04/18 撮影
2016/04/29 撮影
< 2011 年 > 2011/08/28 撮影
2011/10/10 撮影
2011/10/11 撮影
2011/10/12 撮影
2011/10/14 撮影
2011/10/14 撮影
2011/10/16 撮影
2011/10/17 影撮
2011/10/18 撮影
2011/10/20 撮影
2011/10/24 撮影
< 2010 年 > 2010/10/10 撮影…ほころび始めたつぼみ
2010/10/14 撮影
↑ 2010/10/19 撮影
[ ユリ科ホトトギス属の多年草 ]
九州宮崎県のやや明るい林床や林縁の斜面などに自生します。
草丈は、20~50cm。
全体に短毛を散生します。
根茎は短く、粗いひげ根があります。
茎は暗紫色で直立し、開出毛が少しあります。
葉は、長さ10~15㎝の長楕円形で濃緑色、茎をあまり抱きません。
花期は、9~11月。
茎の上部の葉腋に短い花柄を持ち、
径2.5㎝の黄色の花を1〜2個上向きに付けます。
花被片は6枚、黄色で暗紫色の斑点を散布し、漏斗状に開きます。
雄しべは6本、雌しべは1本、花柱は三つに分かれ、先が2裂します。
果実は、蒴果で細い山稜形です。
別名 : キホトトギス(黄杜鵑草)
以前から庭隅に
毎年細々と咲いていました。
葉は濃緑色で斑紋があり、
花は葉腋に1~2花ずつ付けて
黄色の地に紅紫色の細かい斑点があり、
6枚の花被片が上向きに展開しています。
確かな名前は解かりませんが、
図鑑で調べたところ
キバナノホトトギスのように見受けました。
2010/10/19 撮影
〃
< 2011 年 > 2011/03/11 撮影
2010/10/20 撮影
大正初期を代表する庭園と言われます。
イギリス人建築家ジョサイア・コンドルが
石造りの洋館と斜面の地形を生かして設計した洋風庭園です。
また低地には、京都の庭師植治の作庭による日本庭園があります。
手入れの行き届いたテラス式の洋風庭園には、
色とりどりの薔薇(ばら)が見事な花を咲かせていました。
その中のほんのいくつかです。
2010/10/20 撮影…プリンセスミチコ
…ホワイトクリスマス
…クリスチャンディオール
…ユキサン
↑ 2010/10/16 撮影 〃
[ シソ科ヤマハッカ属の多年草 ]
本州岐阜県以西~九州にかけて、
山地の木陰など半日陰に自生します。
草丈は、60~90cm。
茎は4角く直立し、稜には下向きの毛があります。
葉は、短い柄を持ち、細長い長楕円形で長さ7~15㎝、幅2.5~5㎝、
両端は長く尖り、縁には鋸歯があり、対生します。
花期は、9~10月。
茎頂や葉腋に円錐形の花穂を出し、
長い花柄のある青紫色の唇形花を数段にわたって付けます。
花冠は長さ1.7~2㎝、筒部は長く上唇は反り返り4裂、
下唇は舟形で前方に突き出します。
雄しべは4本でうち2本は長く、雌しべと共に下唇の中にあります。
萼は上唇が3裂し、下唇はやや長く2裂、裂片は三角状で鈍頭です。
果実は、4個の分果からなり、宿存性の萼の底にあります。
関東・中部地方の山地に見られる「関屋の秋丁子」とよく似ています。
茎・葉は駆虫剤・香料に用います。
名は、秋に丁子に似た花を秋に付けることから付いたそうです。
別名 : キリツボ(桐壺)
昨年は元気に花をたくさん付けて
楽しませてくれたのですが、
今年は酷暑のせいか葉焼けをおこし、
花つきもよくありません。 2011/03/20 撮影…芽生え
◉ 秋桜 (あきざく )・大春車菊(おおはるしゃぎく)
コスモスの花あそびをる虚空かな ・・・・・ 高浜虚子
コスモスの風ある日かな咲き殖ゆる ・・・・・ 杉田久女
コスモスの家また浮ぶ雨の中 ・・・・・ 松本たかし
世界中で鑑賞用に栽培されています。
日本には明治時代に渡来したといわれ、
短期間で各地に広がりました。
日本人に好まれ、すっかり溶け込んで
秋の代表的な花の一つとなり、
広く親しまれています。
強健な草なので
しばしば野生化しています。
[ キク科コスモス属の一年草、メキシコ原産 ]
コスモスへ押してあづける車椅子 ・・・・・ みなみ
コスモス
草丈は、1~2m。
直立した茎はよく分岐し、
葉は2回羽状複葉で裂片が線状、
柄があって対生します。
花期は、8~10月。
茎の先に大きな頭状花を付けます。
花径6cm位、
舌状花は白・桃・濃紅・桃と濃紅の蛇の目
の4色があります。
基本的には短日植物(日が短くなると花を付ける植物)ですが、
品種改良が進み、
夏前に開花する早生(わせ)系の品種が多く出回っています。
風に揺れる花の姿に
可憐な風情があります。
2010/10/09 撮影…つぼみ
2010/10/09 撮影
2010/10/06 撮影 〃
[ シソ科カクトラノオ属の多年草・北米東部原産 ]
明治の末ごろに渡来したのではないかと言われ、
観賞用に栽培されています。人家周辺で野生化したものが見られます。
草丈は、30~100cm。
茎は4角で節があり直立し、全体ほぼ無毛です。
地中につるを伸ばして繫殖します。
葉は、柄が無く、披針形で長さ4~12㎝、幅8~30㎜、
質はやや厚く、縁には鋭い鋸歯があり、十字に並び、対生します。
花期は、7~10月。
茎頂に細長い四角錐の花穂を出し、淡紅色・紫紅色・藤色・白色などの
唇形花を密に付けます。
花冠は長さ2~3㎝、筒部は基部が細く、中部から上は太くふくらみ、
上唇はやや外側にふくらみ、下唇は3裂して中央の裂片は少し幅広く、
先は浅く切れ込みます。
内側に紫紅色の小さい斑点があります。
雄しべ4本、雌しべ1本です。
苞葉は披針形で十字状に並びます。
萼は鐘形で5裂し、先は尖っています。
果実は分果で、花が咲いた後、萼がふくらんで内側に分果を包みます。
暑さ寒さに強く、丈夫なので花壇にも植えられています。
別名 : カクトラノオ(角虎の尾)
7月~8月に花が咲いた後、
4~5枚の葉を付けた節を残して茎を切ると、
10月に2番花が咲いてきます。 2010/10/06 撮影