しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

コスミレ ( 小菫 )

2023-06-30 |  スミレたち

                     ↑ 2023/03/05 撮影

2023/03/08 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

日本では、
北海道南西部~九州にかけて、
山地や丘陵地帯の半日陰、低地の日当たりの良い人家や耕作地付近の
道端や土手などに自生します。
草丈は、5~10cm。
根は白色で地に深く入ります。
葉は、根生し、長い柄を持ち、長卵形または楕円形で長さ2~5㎝、
先が尖り、基部は心臓形、質はやや柔らかく暗い緑色、縁には鈍い鋸歯があり、
ふつう数枚を束生します。
裏面はときに淡紫色を帯びます。
葉の形にも変化が多く、夏の葉は三角形になり大きいです。
花期は、2~4月。
葉の間から長い花茎を伸ばし、その先に径2㎝ほどの花を横向きに付けます。
花の色にも変化が多く青紫色~紅紫色、淡紫色などの花が咲きます。
花弁は長楕円形でゆるく反り返り長さ1~1.5㎝、また紫色の筋が目立ちます。
側弁は普通無毛ですが、ときに毛のあるものもあります。
距はやや太く長さ6~9㎜で細長く、紫点が散布しています。
側弁の内側にはふつう突起毛があります。花柱の先端は倒三角状にふくらみます。
萼片は緑色で、付属体があります。
果実は、蒴果で長さ約10㎝の長楕円体、先は円みがあり、紫の斑点が多くあります。
他のスミレに先がけて咲き、
中型のスミレでマンジュリカと比べると小さくはありません。
名は、タチツボスミレより全体に小ぶりであることから付いたそうです。

以前からよく花を付け、
楽しませてくれています。
コスミレという名前ですが、
やや大きい花に思います。



 2023/02/05 撮影

1023/02/14 撮影

2023/02/24 撮影

 2023/03/01 撮影
 〃

 2023/03/02 撮影
 〃

 2023/03/03 撮影
 〃

 2023/03/04 撮影
 〃

 2023/03/05 撮影
 〃

 2023/03/08 撮影
 〃
 〃

 2023/03/19 撮影
 〃
 〃

2023/03/27 撮影
〃…花後

2023/04/22 撮影
 〃

2023/05/20 撮影

2023/06/23 撮影


草庭のコスミレ
2023/03/15 撮影
 〃


2022/04/05 撮影

コメント (6)
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アカネスミレ ( 茜菫 ) 

2023-06-20 |  スミレたち

                 ↑ 2023/03/19 撮影

 2023/03/27 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

日本では、
北海道中部以南~九州の屋久島にかけて、
低山や丘陵地、日当たりの良林縁、草原、道端、畑の土手などに自生します。
草丈は、5~10cm。
無茎種で、全体に白く短い細毛が密生しています。
長い葉柄の上部にはしばしば翼があるものもあり、
葉は長卵形または卵形で長さ2~4㎝、基部はやや心形、
縁には鈍い鋸歯があって、根元から束生します。
両面ともに明るい緑色、裏面が紫色を帯びることもあります。
夏の葉は同じ形で長さ8㎝と大きくなります。
花期は、4月上旬~5月上旬。
葉の間から花柄を伸ばし、
その先に径1.5㎝前後、淡紅紫色~紅紫色で紫色の筋が入る花を横向きに付けます。
花弁は長さ1~1.3㎝、側弁の基部に突起毛があります。
距は細い円柱形で、長さ6~8mmで、細毛でおおわれています。
果実は、さく果で、一面に細毛が生えています。
花の色や毛の多少など変化が多く、
薄いピンクの花のものをウスアカネスミレ(薄茜菫)といいます。
名は、花の色が紅紫色、すなわち茜色に基づいて付いたそうです。

やさしい葉に、
優しい大きめの花をたくさん付けてくれました。
早く咲き出し、愛らしい菫です。


2023/02/05 撮影

2023/02/14 撮影

2023/02/24 撮影

 2023/03/01 撮影
 〃

2023/03/02 撮影 

2023/03/03 撮影
 〃

2023/03/04 撮影
 〃

2023/03/05 撮影


2023/03/08 撮影
 〃

2023/03/19 撮影
 〃

 〃

2023/03/27 撮影

 2023/03/31 撮影

2023/04/22 撮影
 〃

2023/05/20 撮影

2023/06/23 撮影


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ツクシスミレ ( 筑紫菫 ) 

2023-06-05 |  スミレたち

                        ↑ 2023/03/19 撮影

2023/03/31 撮影

[ スミレ科 スミレ属の多年草 ]

日本では、
九州の鹿児島・熊本・長崎県や沖縄などの、
低山の林縁や道端・石垣など、人家付近に多く自生していることから、
帰化植物ではないかと言われています。
草丈は、3~10cm。
全体にまばらに白毛があり、茎を四方に伸ばします。
葉は、長さ5~10㎝の柄を持ち、卵形で長さ2~5㎝、先は鈍頭、
基部は切形かくさび形で、葉柄にながれ、低い鋸歯があります。
花期は、2~5月。
花は、径約1㎝前後、花弁の中心部が黄色を帯び、外側にいくにしたがって淡紫色になります。
唇弁は上弁や側弁よりより小さく、紫条が入り、側弁の基部は無毛です。
距は半球形で短く長さ3〜4㎜です。
萼にはまばらに白い毛があります。
果実は、蒴果です。
名は、産地の肥後の国(熊本県)の古名筑紫から付いたそうです。

とても繊細な色合いで、
可愛い花をたくさん付け、
スミレの葉とは思えないような葉の形した。



2023/02/05 撮影

2023/02/14 撮影

2023/02/24 撮影

 2023/03/08 撮影

 2023/03/19 撮影


2023/03/27 撮影



 2023/03/31 撮影



2023/04/22 撮影
 〃

2023/05/20 撮影

2023/06/05 撮影

2023/06/23 撮影


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