しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

芭蕉寓居 桃林軒 (とうりんけん) ・・・ [ 山梨県都留市 ] < 8月 >

2013-08-29 |  雀の足あと ・・ 秋

                                                                          ↑ 2013/08/23 撮影…桃林軒
処暑を迎えた日、都留市の谷村に伺いました。
十年一昔と言いますが、町の様子は変わり、
大きな公共の建物が目に付きました。
その一つの「ふるさと会館」の南­側に
「芭蕉寓居桃林軒」がありました。
芭蕉が5ヶ月間逗留した離れを再建したものという桃林軒は、
山を背に静かな佇まいを見せていました。
手入れの行き届いた庭に立つと、
降るような蝉の声に、紫色の木槿(むくげ)が咲き、
石碑には、
「夏馬の遅行我を繪に看る心哉  芭蕉」
「変手ぬるく滝凋ム滝  麋塒」
と刻んでありました。

天和2年(1682)暮れの大火で江戸深川の庵を焼け出された芭蕉は、
翌3年正月に谷村藩主・秋元家の国家老で松尾芭蕉の弟子であった
高山伝衛門(俳号・麋塒)の招きで谷村(現都留市)に来峡し、
高山家の離れ『桃林軒』に5ヶ月間逗留しました。
谷村での生活は、不惑の年を迎えた芭蕉に大きな心境の変化を与え、
蕉風俳諧を開眼したといわれています。
従って、ここ谷村は蕉風俳諧源流の地ともいえます。
 ( 芭蕉翁寓居『桃林軒』再建委員会より )

平成16年に竣工いたしました。
その後、都留市に寄贈され、茶道・俳句をはじめとする
生涯学習活動やコミュニケーションの場として活用されております。
 ( やまなしまなびネットより )

            2013/08/13 撮影
 〃 
・ 
・ 


 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トクサ ( 木賊 )

2013-08-19 |  シダたち

                                 ↑ 2013/08/17 撮影…胞子嚢穂

2013/07/17 撮影

[ トクサ科トクサ属の常緑性多年草、シダ植物 ]

日本では、
本州中部~北海道にかけて、
山間の湿地などに群生します。
草丈は、30~100cm。
横走する地下茎から出た地上茎は、
濃緑色の棒状で径5mm、
中が空洞の円筒形で多数直立、
3~4cmごとにつよい節があり、枝分かれしません。
珪酸(けいさん)を含み、表面には溝があって、堅くざらつきます。
葉は小さく黒褐色で、輪生して茎の節に付き、
節を囲んで鞘(袴)を形成し、節の上部をかくします。
花期は、7~8月。
茎の頂に土筆(つくし)に似た胞子嚢穂を1個付けます。
観賞用として園芸品種も栽培され、庭に植えられます。
刈り採った茎を熱湯に浸し、日に干して乾燥し、
生薬の木賊(もくぞく)として
利尿・浮腫・止血・発汗、眼科薬などに用います。
充実する晩秋に刈り採った茎は、
塩湯で煮て干すと細工物などを磨くのに適するようになり、
漆器・木製品などの仕上げにも利用されます。
また木賊色(とくさいろ)とは、
染め色の名で黒みを帯びた緑色のことを言い、
襲(かさね)の色目にもなっています。
⦅表は萌葱(もえぎ)または経黄(たてき)・緯青(ぬきあお)の織色、裏は白⦆
名は、砥草(とくさ)とも書き、茎で物を研ぐことができることから
付いたそうです。

繁殖力が強く、
地下茎を伸ばして思わぬところに生えるので、
地植えから鉢植えに植え替えました。


2013/07/17 撮影
〃…a  〃…b

2013/07/22 撮影…a 〃…b
〃  〃 

2013/07/29 撮影…a  〃…b

2013/08/06 撮影…a 〃…b

2013/08/17 撮影…a 〃…b

2013/08/28 撮影…a  〃…b

2013/09/19 撮影…a  〃…b

2013/10/19 撮影…a

2013/11/29 撮影…a  〃…b

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャーマンアイリス 

2013-08-18 |  4月 の花たち

                                   ↑ 2011/04/29 撮影

2011/04/30 撮影

[ アヤメ科アヤメ属の多年草の園芸品種 ]

地中海沿岸や中近東に自生する種など、
多くの種類の交雑によって出来た園芸品種で、
欧米ではビアーデッド・アイリスと呼んでいます。
品種の育成はイギリスに始まり、
ついでフランス、ドイツで行われ、
その後はアメリカが中心となっています。
草丈は、30~50cm。
太い根茎は分岐しながら横に伸びます。
葉は、剣状で直立します。
開花は、5~6月。
花茎は、普通、葉より高くなり、
茎頂に、芳香のある2~5個の花を付けます。
3枚の外花被片は開いて垂れ、
内側に花柱が見え、付け根にひげがあり、
3枚の内花被片は内側に上向きに立っています。
花弁の形状は変化に富み、花色は豊富です。
観賞用として栽培され、花壇や切り花に用いられます。
名は、園芸品種の基本となった交雑種の一つが
ジャーマン・アリス(イリス・ゲルマニカ)であると考えられているので
付いたそうです。
別名:ドイツアヤメ

香気があり紫色の大きな花で、
大株になって咲くと見事です。
縁側から眺めていた母の姿を思い出します。


2011/04/24 撮影
2011/04/25 撮影
2011/04/27 撮影
2011/04/29 撮影


<  2019 年  >
2019/04/23 撮影

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニオイイリス ( 匂イリス )

2013-08-17 |  4月 の花たち

                                 ↑  2011/04/22 撮影

〃 

[ アヤメ科アヤメ属の多年草 ; アラビア・スペイン・イタリア・クレート島・西南アジア 原産 ]

幕末(1867年)に渡来しました。
草丈は、60~70cm。
太い根茎が分岐しながら横に這うように伸びます。
葉は、長さ40cm・幅4cm位の剣状で、白粉をふきます。
開花は、4~5月。
2~3本の花茎を出し、白い花を付けます。
3枚の外花被片は開いて垂れ、
内側に花柱が見え、付け根に黄色いひげがあって、
3枚の内花被片が内側に上向きに立っています。
観賞用として栽培され、花壇や切り花に用いられます。
中国原産のイチハツとは別種ですが、誤って「イチハツ」と呼ばれることが多く、
また別種の白色のジャーマンアイリスともよく間違えられます。
根茎を乾燥し、歯磨き粉やにおい消しとして用います。
名は、 イリスがギリシャ語の「虹」の意で花が虹のように美しいことと、
根に良い匂いがあるので付いたそうです。
別名 : ニオイアヤメ

以前から草庭にあり、
植え替えても丈夫でよく増えます。


 2011/04/09 撮影
 2011/04/11 撮影
 2011/04/13 撮影
 2011/04/16 撮影
 2011/04/16 撮影
 2011/04/19 撮影
 2011/04/22 撮影
 〃
 2011/04/23 撮影
 2011/04/24 撮影
2011/04/26 撮影
2011/04/27 撮影


イチハツ 
[ アヤメ科あやめ属の常緑多年草 : 中国中央部~南西部・ミャンマー北部原産 ]
江戸時代に渡来しました。
草丈は、30~60cm。
葉は剣形で、幅3~4センチと広く、淡緑色で、
中央脈が隆起します。
開花は、4~5月。
花茎の先に、紫または白色の花を付けます。
花被片は6枚で、内花被片はが大きく平開し、
外花被片の基部にとさか状の突起があります。
火災・大風を防ぐとされて、よく藁屋根の棟に植えらました。
別名 : コヤスグサ

ジャーマンアイリス 
[ アヤメ科アヤメ属の多年草の園芸品種 ]
地中海沿岸や中近東に自生する種類など、
多くの種類の交雑によって出来た園芸品種で、
欧米ではビアーデッド・アイリスと呼んでいます。
品種の育成は、
イギリスで始まり、ついでフランス、ドイツで行われ、
その後はアメリカが中心となっています。
草丈は、30~50cm。
太い根茎は分岐しながら横に伸びます。
葉は、剣状で直立します。
開花は、5~6月。
花茎は、普通花より高くなり、
先に2~5個の花を付けます。
3枚の外花被片は開いて垂れ、
内側に花柱が見え、付け根にひげがあり、
3枚の内花被片は内側に上向きに立っています。
花の色は豊富で、変化に富みます。
観賞用として栽培され、花壇や切花に用いられています。

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラスウリ ( 烏瓜 )

2013-08-17 |  8月 の花たち

                                       ↑ 2011/08/17 撮影

〃…花と蕾 
2010/12/15 撮影…実

[ ウリ科カラスウリ属の蔓性多年草 ]

日本では、
本州~九州にかけて、
林の縁や藪に自生します。
草丈は、蔓の長さで3~5m。
根は芋のように太くなり、
茎は細く蔓状に伸び、
巻きひげで木や他の物にからみつき成長します。
茎と葉には白い短毛があります。
葉は、長い柄を持ち、心臓形で3~5裂し、
質はややうすく緑色で、光沢がなくざらつき、互生します。
葉に対応して巻きひげが出ます。
雌雄異株です。
花期は、7月~9月。
日没後に開花し、朝萎みます。
花冠は白色で5つに裂け、
裂片は広披針形で、縁は糸状に細裂し垂れ、
レースを広げたように開きます。
ガク筒は長く、
雄花は葉腋に1~数個付き、
雌花は葉腋に1個付いて球状の子房があります。
果実は球形または楕円形で、秋に朱赤色に熟します。
種子は黒褐色で、
カマキリの頭・大黒天・結び文などに似た形をしていると言われます。
根を生薬の土瓜根(どかこん)として、
黄疸・利尿・催乳剤に用います。
名は、食用にならずカラスが食べる、
と思われたために付いたとも言われているそうです。
古名のタマズサ(玉章)は結び文に見立てて付いたとのことです。


2013/09/02 撮影




< キカラスウリ >
変種のキカラスウリは、果実が黄色く熟します。
根から採取される澱粉は「天瓜粉(てんかふん)」(天花粉)と呼ばれ、
あせもなどの薬や白粉(おしろい)として利用されてきました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草花と俳句 

2013-08-08 | 草花と俳句 

季語との暮らし
 
 季語をより身近にと、
 庭仕事の好きな私は
 少しずつですが心掛けて、
 ささやかな庭に四季の草花を
 植えて参りました。
 花や実を求めて、
 昆虫や小鳥たちも遊びに来てくれます。
 四季を肌で感じながら季語を意識する暮らしは、
 日常に豊かな潤いをもたらしてくれます。
 これからも草花や俳句と寄りそっていければ
 幸せと思っております。

挙げました季語・例句と、
お恥ずかしいのですが自作の拙句も、
併せてご覧いただければ
嬉しゅうございます。

       2013年8月8日
                          みなみ



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草庭の花たち

2013-08-08 | 草庭の花たち 

早朝、いくつかの飛び石をゆっくり歩きながら、
控えめな草花たちの成長を覗き込むように眺め、
何枚かの写真を撮ります。

成長を助ける大地の力と、
人のささやかな思いにも育まれ、
草花たちはそれぞれに魅力のある素晴らしい花を咲かせます。
ときには不安の予感があたり、
萎れることや十分に成長しないこともあります。

小さな草庭の四季の花たちをご紹介いたします。
覧頂ければ嬉しく存じます。


平成25年08月08日
                                  みなみ


2010/08/01 撮影…アイ   2013/04/17 撮影…ボタン


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フウラン ( 風蘭 )

2013-08-06 |  8月 の花たち

                                           ↑ 2013/08/05 撮影

2013/08/06 撮影

[ ラン科フウラン属の常緑多年草 ]

日本では、
本州中部~沖縄の暖地の樹上や岩上などに自生します。
草丈は3~10cm。
茎は硬く、
葉は広線形の革質で硬く厚く、長さ5~10cm、
2列互生です。
花期は6~7月。
葉の根元から花柄を出し、
花は直径1cm内外の白色で芳香があり
細長い距をもち、
3~10個付けます。
江戸時代には、
多数の品種が観賞用として
栽培されていました。
「富貴蘭(ふうきらん)」の名で古典園芸植物として知られています。。
別名 ; フウキラン(富貴蘭)
・ 絶滅危惧種 ・


2013/08/02 撮影  
2013/08/03 撮影  
2013/08/04 撮影
2013/08/05 撮影
2013/08/06 撮影   〃  




< 2011 年 >

花期は6~7月とされていますが、
珍しく10月になって咲きました。

2011/10/11 撮影  
2011/10/14 撮影
2011/10/17 撮影
2011/10/18 撮影   〃…花柄
2011/10/20 撮影


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする