◉ 蓼の穂(たでのほ )・穂蓼 ほたで)・ 桜蓼(さくらたで)・柳蓼(やなぎたで)・蓼紅葉(たでもみじ)・ままこのしりぬぐい
醤油くむ小屋の境や蓼の花 ・・・・・ 其角
蓼属の花全体をさすことがおおく、
種類によって、高さや穂の大きさなどさまざまです。
紅の濃淡から白色の小粒の花を穂状につけ、
野趣に富んで秋らしい風情があります。
花に見えるものは萼で、桜蓼などの一部をのぞき、花弁がありません。
蓼というと、柳蓼を指すことが多く、本蓼・真蓼ともいいます。
柳蓼は水辺に生え、葉が柳に似た形で、
特有の辛味があって食用として栽培もされ、
蓼酢・刺身のつま・蓼味噌などに用いられます。
サクラ色の花弁に長い蘂、
垂れた花穂が風に揺れる姿には、
優しい美しさがあります。
* 犬蓼は「赤のまま」として別に題をたてています。
[ タデ科イヌタデ属の多年草 ]
さくら蓼晩年の友一人増え ・・・・・ みなみ