しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ナツエビネ ( 夏海老根 )

2019-07-29 |  7月 の花たち

                        ↑ 2019/07/18 撮影

 2019/07/24 撮影

[ ラン科エビネ属の常緑多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、
丘陵帯から山地帯の渓谷や沢の周辺などやや湿った落葉広葉樹林内に自生します。
草丈は、20~40cm
偽鱗茎(バルブ)は卵球形で2~3個が連なっています。
葉は、長さ10~30㎝の楕円形で、先端ぱ鋭く尖り、基部は次第に狭くなって柄となります。
淡緑色で縦にひだがあつて、光沢がなく、3~5枚束生し、越年生です。
花期は、7〜8月。
葉腋から頭を垂れながら花茎を伸ばし、径2㎝内外の淡紫色の花を総状に多数まばらに付けます。
細い花柄を持ち、苞は長さ1~2㎝の披針形、
萼片3枚は卵形で先が尖り、
側花弁は細く弓状に曲がります。
唇弁は長さ約1.5㎝で、基部で深く3裂し、
中裂片は大きく縁に鋸歯があり、先が突っています。
側裂片は小さく鈍頭です。
距はありません。
名は、日本のエビネ属の中で、夏に花が咲くので付いたそうです。
・ 絶滅危惧種 ・

昨年は蕾を付けたのですが咲かず、
花を見ることが出来ませんでした。
今年は思いがけず、涼しげな花を見ることが出来ました。
気温の低い日が続いたからなのでしょうか…

 

2019/06/25 撮影

 

2019/06/30 撮影

 

2019/07/06 撮影

 

2019/07/09 撮影

 

2019/07/13 撮影…aの花

 

2019/07/18 撮影

 

2019/07/20 撮影…aの花

 

 

2019/07/24 撮影…aの花

 

2019/07/27 撮影

 

 

<  2018 年  > 

2018/05/10 撮影

 

2018/06/23 撮影

 

2018/06/24 撮影

 

 2018/06/25 撮影…a株

 

2018/06/29 撮影…b株

 

  2018/07/04 撮影

 

<  2017/ 年  >

 2017/09/25 撮影

 

 

コメント (2)
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ルリハコベ ( 瑠璃繁縷 )

2019-07-29 |  5月 の花たち

                        ↑ 9019/07/04 撮影

[ サクラソウ科ルリハコベ属の一年草 ]

全世界の熱帯から暖帯に広く分布しています。
日本では、
本州(伊豆諸島・紀伊半島)~九州、沖縄にかけて、
海岸近くの砂や砂利の上など、道端や畑などにふつうに見られます。
草丈は、10~20cm。
茎は4稜があり、分枝して地を這い、上部が起き上がります。
葉は、柄が無く、卵形で長さ1~2.5㎝、幅0.5~1.5㎝、
先は尖り、基部は心臓形、縁は全縁、対生します。
花期は、3~5月。
上部の葉腋から細長い花柄を出し、径1~1.3㎝の瑠璃色の花を1個ずつ開きます。
花冠は5深裂し、裂片は卵円形で先は鈍形、中心部は濃紅色です。
雄しべは5本、花糸も濃紅色で細かな毛が生えていて、葯は黄色です。
がくは5裂し、裂片は披針形で先が尖ります。
花は上向きで咲くが、花後は下に曲がります。
果実は、蓋果(がいか)で径約4㎜の球形、熟す黒い種子を散らします。
赤い花を開くものをアカバナルリハコベといい、日本では小笠原に知られるほか、
本土にも時に帰化しています。
名は、姿がハコベに似ていて、花が瑠璃色なので付いたそうです。

種を戴いたので、
蒔く時期が遅いのではないかと思いながら、
5月5日に蒔いてみました。
7月の初めに、
弱々しい茎の葉腋に瑠璃色の蕾のようなものを付けていました。
開いた鮮やかな美しい花はまだ見ていません。

2019/07/04 撮影

 

2019/07/06 撮影

 

2019/07/15 撮影


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ヤシュウハナゼキショウ ( 野州花石昌 )

2019-07-21 |  7月 の花たち

                              ↑ 2018/07/07 撮影

2019/07/18 撮影

 2018/07/20 撮影

[ チシマゼキショウ科チシマゼキショウ属の多年草 ]
 (ユリ科で分類される場合もあります。)

栃木県、山地の湿った岩壁などに自生します。
草丈は、10~30cm。
根茎は短小、根は細い線状です。
走出枝(ランナー)を出します。
葉は、根生し、はかま状で2列に並び線形状~鎌形で先が尖り、
草質で緑色、縁は全縁です。
花期は、7~8月。
葉の間に1本の花茎を高く伸ばし、
頂に総状花序を出して、白い小花をまばらに多数付けます。
花被片は6枚、線状のへら形です。
雄しべは6本、葯は黄色。
長い花柄は糸状、苞葉は小さくて目立ちません。副がくは3裂します。
果実は、蒴果(さくか)です。
名は、野州(栃木県)に産し、ハナゼキショウによく似ていることから付いたそうです。

今年は雨の日が多いのですが、
順調に育っています。
一昨年は、日差しが強すぎたようで、
葉が黄色を帯びてしまい、
蕾は付きましたが、開きませんでした。
昨年は、半日陰に移した株に、
清楚な花を見る事が出来ました。

 

2019/07/18 撮影

 

<  2018 年  >

2018/05/18 撮影

 

 2018/05/25 撮影

 〃

 

 2018/05/28 撮影

 

 2018/06/05 撮影

 〃

 

 2018/06/10 撮影

 

 2018/06/15 撮影

 

 2018/06/24 撮影

 〃

 

 2018/06/29 撮影…a

 〃

 

 2018/07/04 撮影…a

 

 2018/07/07 撮影…a

 〃

 〃

 

 2018/07/08 撮影

 〃

 

 2018/07/09 撮影…a

 〃

 

 2018/07/11 撮影…a

 

 2018/07/12 撮影…a

 

  2018/07/14 撮影…a

 

2018/07/15 撮影…a

 

2018/07/16 撮影…a

 

2018/07/17 撮影…a

 

2018/07/18 撮影…a

 

 2018/07/20 撮影…a

 2018/07/22 撮影

 

<  2017 年  >
 2017/06/12 撮影

 〃 

 

 2017/06/18 撮影

 

 2017/06/20 撮影

 〃

  

< 2016  年 >
寒中に植え替えましたが、
枯れずに冬を越してくれました。

2016/04/10 撮影

2016/05/22 撮影

2016/05/29 撮影

 

 

 

 

 

 

 

 


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シモツケソウ ( 下野草 )

2019-07-21 |  6月 の花たち

                    ↑ 2019/06/07 撮影



2010/06/20 撮影

[ バラ科シモツケソウ属の多年草 ]

日本固有種。
本州の関東以西~九州にかけて、
山地の日当たりのよいやや湿った草地に群生します。
草丈は、30~80cm。
太く短い丈夫な地下茎を持ち、
多数の茎が株立ちになります。
地下茎の先から出る根出葉は長い柄を持ち、
葉は、側小葉と頂小葉とからなる奇数羽状複葉です。
頂小葉は、大型の掌状で深く5~7裂し、裂片の先は鋭く尖り、
縁に鋸歯があります。
側小葉は、頂小葉の下に柄のない大小不同のものを数対付けます。
花期は、7~8月。
分岐した茎頂に、径4~5mmの5弁薄紅色の小花を密集して開きます。
花序には毛がなく、
雄しべは花弁より長く多数付けます。
果実は、無毛で短い柄があります。
名は、花が同じバラ科のシモツケ(落葉小低木)に似ていることから
付いたそうです。
別名 : クサシモツケ(草下野)

何年も花を付けなかったシモツケソウが、
今年は花を見せてくれました。
何十年も前に初めてうす紅色のこの花に出会った時の、
優しく美しい花の姿に心を動かされたこがよみがえりました。

 

 2018/12/10 撮影

 2019/3/15 撮影

 

2019/06/07 撮影

 

2019/06/16 撮影

 

<  2010 年  >
2010/06/19 撮影 



2010/06/20 撮影

 

 


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ノリウツギ ( 糊空木 ) ‥‥‥「ミナヅキ(水無月)」

2019-07-13 |  7月 の花たち

                               ↑ 2019/07/13 撮影…ノリウツギ「ミナヅキ」

 2018/07/22 撮影…上=aの花、中=bの花、下=アジサイ

[ アジサイ科アジサイ属の落葉低木 ]
(ユキノシタ科で分類されていることもあります) 

 ミナヅキ(水無月) 
ノリウツギの花序が装飾花(中性花)ばかりになった品種で、
古くから栽培されています。
樹高は、2~5m。 
葉は、長めの柄を持ち、楕円形で先が鋭く尖り、
縁には鋸歯があって、対生します。
開花は、7~9月。
花は、白い大きな円錐状で
ピラミッドアジサイとも呼ばれています。
名は、旧暦の6月「水無月」のころに咲くので付いたそうです。

 ノリウツギ (糊空木) 
日本では、
北海道~九州にかけて、
山地の林縁や低木林など明るい場所に自生します。
樹高は、2~5m。
樹皮はふつう灰白色で縦に浅く裂けてはがれます。
葉は、柄を持ち、長さ5~15㎝、幅3~8㎝で卵形~楕円形、先端が尖って、
縁には鋭い鋸歯があり、対生します。
表面には最初毛を散生するがやがて無毛になり、裏面は脈上に毛があります。
花期は、7~9月。
枝先に8~30㎝のピラミッド形の円錐花序を出し、
小さな5花弁の両性花を多数付け、
その周りに萼片4枚の花弁状の装飾花を付けます。
白色から淡く赤色を帯びます。
枯れた装飾花が冬まで残ります。
果実は、そう果で長さ4~-5㎜、種子は線形で両端に短い翼があります。
名は、幹の内皮で製紙用の糊をつくるので付いたそうです。
別名 : サビタ(北海道で呼ばれている)

白い美しい花ですが、
蕾の時は淡緑色なので、
気付くのが遅くなってしまいます。
紫陽花の後に咲く、優しい花です。

 2019/07/13 撮影

<  2018 年  >
 2018/06/19 撮影…aの花

 

 2018/06/18 撮影

 

 2018/06/22 撮影

 

2018/06/24 撮影

 

 2018/06/29 撮影

 

2018/07/02 撮影

 

2018/07/07 撮影

 

2018/07/08 撮影

 

 2018/07/10 撮影

 

 2018/07/19 撮影

 

 2018/07/20 撮影

 

 2018/07/22 撮影

 

2018/07/26 撮影

 

2018/07/31 撮影

 

 2018/08/10 撮影

 

 2018/08/30 撮影

 

< 2006 年  >

 2006/07/16 撮影

 

 


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オカメザサ ( 阿亀笹 )

2019-07-12 |  7月 の花たち

                            ↑ 2019/07/13 撮影 

[ イネ科オカメザサ属の常緑竹類 ]  

日本原産ですが自生地は不明です。
庭園や生垣などに栽培されている小型の竹で、
密集した群落を作っています。
稈(かん)の高さは、1〜2m。
根は横に這い、稈は半円筒状で細く直立し、節が高く、節間は6~10㎝です。
枝は各節から5本出て、とても短く、その先端に1~2枚の葉を付けます。
葉は、長楕円形ないしは披針形で長さ7~12㎝、先は鋭く基部はやや鈍く尖っています。
ときに縁が外に巻いて長さ1㎝の柄となります。
質は薄く、表面は滑らかで黄緑色、裏面は白っぽく軟毛が密生しています。
大部分の葉には葉鞘がありません。
花期は、初夏(まれ)。
花はまれに開花し、花穂は柄が無く束生し、小穂には3個の花があります。
雄しべは3個、花柱は3個です。
タケノコは4月~5月上旬に出て、扁平です。
名は、東京浅草の酉の市で「おたふく」の面をこの竹竿につり下げたことから付いたそうです。
別名 : ブンゴザサ(豊後笹)・ゴマイザサ(五枚笹)・メゴザサ

以前はオカメザサを低く刈り込んで
グリーンカバーにしていましたが、
今は鉢植えにして楽しんでいます。

2019/07/13 撮影 

 

<  2018 年  >
2018/12/16 撮影 


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マツモトセンノウ ( 松本仙翁 )‥‥‥「白花」

2019-07-07 |  6月 の花たち

                                  ↑ 2019/05/31 撮影 …シロバナ

 〃

[ ナデシコ科センノウ属の多年草 ]

日本では、
九州阿蘇、山地のすすき草原などに自生します。
草丈は、3 0~80cm。
茎は直立して、節が太く、下向きの毛があり、数本叢生します。
葉は、柄が無く、卵形あるいは長卵形で先は鋭尖形、毛を散生し、
茎の節に対生します。
茎・茎葉は暗赤紫色を帯びますが、白花品は茎・葉とも緑色です。
花期は、6~7月。
茎頂に集散花序を出し、径約4㎝の深朱色の花を数個付けます。
花色はほかに白色や赤白の絞りなどがあります。
花弁は倒心形で5個、先が浅く2裂し、さらに不規則な歯牙があります。
各花弁の基部に2個ずつ小鱗片が付きます。
雄しべは10個、花柱は5個です。
花柄は短く、毛が密生します。
萼筒は先端が5裂し、軟毛が散生します。
果実は、さく果で宿存萼を伴っています。
名は、花の形が松本幸四郎の紋所に似ていることから付いたそうです。

美しい純白の花は、
虫たちも好きと見えて、
すぐに食べられてしまいます。
無傷な美しい花を楽しめたのは、
咲き初めたその日だけでした。

  2019/03/25 撮影

 

2019/05/05 撮影

 

2019/05/28 撮影

 

2019/05/30 撮影

 

2019/05/31 撮影 

 

2019/06/03 撮影

 

2019/06/16 撮影

 

2019/07/04 撮影

 

<  2018 年  >
 2018/11/26 撮影

 
 

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