しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

シキンカラマツ ( 紫錦唐松 )

2018-06-22 |  7月 の花たち

                           ↑ 2018/06/22 撮影

 〃

2020/07/11 撮影

[ キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草 ]

本州長野県・群馬県・福島県など、
山地の落葉広葉樹林内や林縁、半日陰の湿った草地などに自生します。
草丈は、70~150cm。
茎は直立し、上部で多数分枝して、紫色を帯び無毛です。
葉は、大形の2回3出羽状複葉で、互生します。
下部の葉には柄があり、上部の葉はだんだんと無柄になります。
柄の下部はやや膨らんだ短い鞘となり、
縁は淡緑色の膜状になります。
小葉は小さい柄を持ち、通常卵形または広いくさび形で、
基部は円形またはやや心臓型、
縁は全縁または先端が浅く3裂します。
花期は、7~8月 。
茎の先で多数分枝し、大きい円錐花序を出して、
紅紫色の花を多数付けます。
花弁状の萼片は長楕円形で長さ約6㎜、4~5個あります。
雄しべは多数で輪状に並び、花糸は糸状、葯は黄色の長楕円形です。
果実は、痩果で長楕円形、稜があって、先に柱頭が残存しています。
名は、美しい紫色の花の様子から付けられたそうです。

花を見たいと思って植えてから3年目です。
前日の様子からは、
今朝花を見られると思ってもいませんでした。
ここ2~3日の気候が合ったのでしょうか。
淡紅紫色の萼片と黄色の雄しべの目立つ可愛い花です。

 

2018/04/20 撮影

 

2018/05/28 撮影

 

 2018/06/13 撮影 

 

 2018/06/14 撮影

 〃

 〃

 

 2018/06/18 撮影

 〃…少し下

 

 2018/06/19 撮影

 〃

 

2018/06/22 撮影

 〃

  2018/06/24 撮影

 〃

 〃

 

 2018/06/25 撮影

 〃

 〃

 

 2018/06/26 撮影

 〃

 〃

 

 2018/06/27 撮影

 〃

 〃

 

2018/06/29 撮影

 

2018/07/01 撮影

 

 2018/07/02 撮影

 〃

 〃

 

2018/07/04 撮影 

 

2018/07/07 撮影

 

2018/07/08 撮影

 

2018/07/09 撮影

 

 2018/07/19 撮影

 

2018/07/26 撮影

 

 2018/08/24 撮影

 

 <  2019 年  >
 2019/03/25 撮影

 2019/03/29 撮影

 

 

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オオヤマフスマ ( 大山衾 )

2018-06-20 |  6月 の花たち

                          ↑ 2018/04/12 撮影  
 
2021/04/13 撮影

[ ナデシコ科オオヤマフスマ属の多年草 ]

北海道~九州にかけて、
山地の草原や道端、高原などに自生し、しばしば群生します。
草丈は、5~20cm。
根茎は糸状で地中を伸びます。
茎は直立し、細長く、単一または上部で分枝し、
細い毛があります。
葉は、無柄、楕円形~長楕円形で長さ1~2㎝、
両面に軟毛があり、対生します。
花期は、5~8月。
茎頂や葉腋に径約1㎝、白色の5弁花を付けます。
花弁は長卵形で長さ5~6㎜です。
雄しべは10個、花柱は3個です。
萼片は花弁の半分の長さです。
果実は、蒴果で広卵球形、萼片より長く、先端が6裂します。
名は、命名は田中芳男ですが語源は不明なのだそうです。
別名: ヒメタガソデソウ(姫誰が袖草)

小さくてか弱そうな花ですが
思ったよりも丈夫です。
鉢植えと露地植えにしましたが
どちらも元気にしています。
グランドカバーになれば 、
とも思っています。

 

2018/04/02 撮影

2018/05/07 撮影

 2018/04/12 撮影

2018/05/07 撮影

 


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額の花 ( がくのはな ) <季> 仲夏

2018-06-16 |  夏の草木・その他 の 俳句

◉ 額紫陽花 (がくあじさい)・額草 (がくそう)・額花 (がくばな)

会のたび花剪る今日は額を剪る ・・・・・ 高浜虚子
夏の日を淡しと思ふ額の花 ・・・・・ 野村泊月 (第二同人句集)
かなしみのはづれより咲く額の花 ・・・・・ 平井照敏

額の花は額紫陽花を略したものです。
暖地の山峡や渓流のほとりなどに自生し、
公園や庭などにも植えられ、
古くから園芸化されています。
淡青紫色の小さな両性花が中心に多数集まり、
周りを白から変化して青紫色を帯びる大型の装飾花が
額縁のように縁取ります。
梅雨空の下でみずみずしく咲く姿には、
しっとりとした素朴な趣があります。

   [ ユキノシタ科アジサイ属の落葉低木 ]

父の忌の日照雨あがりし額の花 ・・・・・ みなみ

ガクアジサイ (額紫陽花)
関東南部・伊豆半島・紀伊半島・四国南部の、
海岸に近い山地渓流沿いなどに自生します。
樹高は、約2m。
枝を叢生して大きな株になり、半円状の樹形を整えます。
葉は柄を持ち、倒卵円形で先が尖り、基部がくさび形で、
質が厚く無毛、縁に鋭い鋸歯があって対生します。
花期は、6~7月。
枝先に大きな散房花序を付け、
花序の中心には淡青紫色のガク片・花弁とも5枚の小さな両性花が集まり、
その周りに紫色を帯びたガク片4枚の装飾花(中性花)が少数付きます。
雄しべは約10本、花柱は3~4個です。
果実はさく果です。
紫陽花の母種とされ、庭木としても用いられています。
有毒植物で、過呼吸・興奮・ふらつき歩行・痙攣・麻痺などの
中毒症状を起こすことがあります。
名は、装飾花が両性花を額縁のように囲むのを見立てて「額」、
藍色の小花が集まって咲くことから「あづさあい(集真藍)」が変化して付いたそうです。
別名 : ガク(額)


2011/06/10 撮影…新宿御苑

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ヤマドリゼンマイ ( 山鳥薇 )

2018-06-14 |  シダたち

                          2018/05/02 撮影 

 [ ゼンマイ科ヤマドリゼンマイ属の夏緑性多年草、シダ植物 ]  

日本では、
北海道~本州中部以北かけて、
山地の冷涼な明るい湿地や湿原などに自生し、
多くは大きな群落になります。 
草丈は、60~100cm。
根茎は太く径5~8㎝に達し、頂より葉を束生します。
葉は、直立するが上部ではやや開き気味となります。
胞子葉と栄養葉の2形性であり、
胞子葉は少し早く出て胞子を散らしたあとすぐに枯れ、
栄養葉は少し遅れて出て冬に枯れます。
栄養葉は、長さ30~60㎝、幅10~25㎝の長楕円形で、
2回羽状複葉、下部は多少狭くなります。
羽片は長楕円状披針形で先端は尖り羽片に深裂し、
長さ5~14㎝、幅1.5~2.5㎝、
裂片は接近して並び、鈍頭または円頭、やや革質で鮮緑色、
縁にはわずかに毛が残り、2叉する側脈があります。 
はじめは全体にわたつて赤褐色の綿毛を被り、
若芽は食用にします。
胞子葉は栄養葉よりも小形、2回羽状に分裂し、
全体に黒毛が混った赤褐色の綿毛をかぶります。
名は、ゼンマイ科の植物であること、
褐色の胞子葉を山鳥の尾に見立て付いたそうです。

小さな草花たちを
夏の強い日差しから守るために、
山鳥薇を植えてみました。
丁度いい日陰ができるように期待して…。

 

2018/04/02 撮影

 

2018/04/07 撮影

 

2018/04/09 撮影

 

2018/04/12 撮影

 

2018/04/18 撮影

 

 2018/05/02 撮影

 〃…胞子葉

 


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6月の草庭 (1)

2018-06-11 | 2024年・2018年の草庭

                          ↑ 2018/06/10 撮影… 6月の佇まい

 〃…ネジバナ

 〃…ツクシカラマツ(見ごろ)

 〃…ヒトツバショウマ

 〃…カキラン

 〃…キキョウ

 〃…ツユクサ

 〃…トクサ

 

しずかに降り続く雨に、
木々は緑を深め青葉となり、
重なり合って生気を漲らせています。
鳥の声に耳を傾けて、
青梅雨の狭庭を眺めていると、
周りの草に埋もれそうな山野草たちの姿が浮かび上がってきて、
ひか控え目ながら瑞々しく、
それぞれが個性的に見えます。

何年か前までは、
蛙の鳴き声が聞こえ、姿もよく見かけましたが、
近頃は声も姿も見聞きすることがほとんどありません。
あんなに沢山いた蛙ですが、ご近所でも見かけないそうです。
産卵する水場が少なくなったことが原因の一つと思います。
孑孑(ぼうふら)が育つ水場をなくして
病気を媒介する蚊の発生を防ぐことなどから、
蛙が住める環境が少なくなつてしまったようです。
水鉢で育ったオタマジャクシは、
16日前後に水鉢から新しい世界に飛び出して行きました。
無事に成長してくれれば良いと願っています
。 


 草庭での蝌蚪(かと)・蛙・守宮(やもり)の句 ・・・・・・みなみ。
・つくばひに生まれし蝌蚪の世界かな
・蟇の子となりて水鉢跳び出しぬ
・いづくへか先ほど会ひし蟇の子は
・けさ出会ふ親指ほどの蟇の子と
・動かずにゐればふたたび蛙鳴く
・読み書きを生業として遠蛙 
・真剣に悩むも善かれ蟇蛙
・二世帯の食事の支度夕蛙
・人を見る眼すずしき守宮かな
・取り上げて尾のない守宮逃がしけり
・容赦なく過ぎる月日や青とかげ

 

2018/03/29 撮影…オタマジャクシ

 
< 芽生えや蕾・花 など 2018/05/10 撮影 >

…ネジバナ …ツクシカラマツ …ヒトツバショウマ

…カキラン …キキョウ …トクサ

…スジギボウシ …ヤマオダマキ …ヤシュウハナセキショウ

…イワタバコ …フジオトギリソウ …オウゴンオニユリ 
  
…ツユクサ …ヒメヒオウギの花と実 
   
…キショウマ …レンゲショウマ …ガンセキランの芽
 
…ミズヒキ …ソバナ …オオバギボウシ
 
…フウチソウ …フッキソウ …ギンバイソウ
 
…ハマユウ …キランソウ …シュンランの新葉
 
…オオバジャノヒゲ …ヤエドクダミ …カラスビシャク
…ベコニア …ビオラ …ハエトリナデシコ
 
…ローズゼラム 
 
…オニシダの胞子 …トキワシノブ …ススキ 
 
…ヤブレガサ …ウツボグサ …チゴザサ
 
…ヤマシャクヤクの実 …シランの実 …チョウジソウの実
 
…ハマボッス …ムラサキハナダイコンの実 …ヘビイチゴの実
 
…センリョウ(白) …センリョウ(赤) …ヤブコウジ

…アマチャ …シモツケ …アジサイ

…イブキジャコウソウ …サツキ …ビジョヤナギ   

…ニワウメの実 …ツリバナの実


< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/04 撮影 >
 
…ツユクサ …ネジバナ
 

< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/05 撮影 >

…カキラン …ガ


< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/07日 撮影 >

…キキョウ


< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/09 撮影 >

…ツクシカラマツ …ヒトツバショウマ …ハマユウ
 
…ナンテン …アジサイ
 
…カマキリの子
 

< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/11 撮影 >
 
…オウゴンオニユリ …ハマユウ
 
…クチナシ
 

< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/13 撮影 >
 
…シキンカラマツ …ミズヒキ …ユリ(朱色)
 
…ハマユウ …ヤマホタルブクロ
 
(夕方)→(翌朝)…ツキミソウ
 
…クチナシ 
 
 
< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/14 撮影 >
 
…スジギボウシ …ヒトツバショウマ  …キレンゲショウマ
 
 
< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/17 撮影 >
 
…レンゲショウマ
 
…モッコク
 
 
< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/18 撮影 >
 
…ノリウツギ
 

< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/19 撮影 >
 
…オオバギボウシ
 
 
< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/22 撮影 >
 
…シキンカラマツ 
 
 
< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/23 撮影 >
 
…ナツエビネ …フタリシズカの実
 
…モッコク
 
 
< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/25撮影 >
 
…シチョウゲ …アゲハチョウ
 
 
< 芽生えや蕾・花 など 2018/06/29 撮影 >
 
…チャボバホトトギス …ウメバチソウ
 
…ミリオンベル 
 
 
 
 
* 6月の草庭 (2) へ続きます。
 

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6月の草庭 (2)

2018-06-11 | 2024年・2018年の草庭

                                 ↑ 2018/06/13 撮影…6月の佇まい 

* 6月の草庭 (1) からの続きです。

6月1日~6月末日まで の花 

 2018/06/10 撮影…センリョウ(赤)

 〃…センリョウ(白)
 
 〃…ヤブコウジ
 

 2018/06/11 撮影…オウゴンオニユリ


 2018/06/13 撮影…水引

 〃…ツキミソウ

 〃…ハマユウ


 2018/06/14 撮影…スジギボウシ

〃…ヒトツバショウマ


2018/06/15 撮影…ムシトリナデシコ
 
 
2018/06/19 撮影…オオバギボウシ
 
 
 2018/06/22 撮影…シキンカラマツ
 
 
2018/06/23 撮影…モッコク
 
 
…シチョウゲ
 
 2018/06/29 撮影…ミリオンベル(別名カブリラコア)
 
 〃





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トキソウ ( 朱鷺草 )

2018-06-09 |  4月 の花たち

〇                      ↑ 2018/04/07 撮影…白花日本トキソウ

  2018/04/02 撮影

[ ラン科トキソウ属の多年草 ]

日本では、
北海道から本州、まれに四国・九州、
日当たりの良い湖や沼の湿地に自生し、
多くの群落をつくります。
草丈は、10~20cm。
地下茎は細く横走し、所々で分岐しながら伸びます。
その途中で芽を形成し、増殖します。
茎は直立し、その中部にやや直立する葉を1枚つけます。
葉は立ち上がり、長さ4~10㎝、幅0.7~1.2㎝ほどの披針形~線状狭長楕円形、
基部は半ば茎を抱き、肉厚で表面に光沢があります。
花期は、5~7月。
茎頂に長さ約2㎝、紅紫色の花を1個付けます。
外花被片は3個で長楕円状倒披針形をしています。
内花被片は外花被片と同長で直立し、倒披針形で鈍頭です。
唇弁は3裂し、側裂片は小さくずい柱を両側から抱き、
中裂片は花被片の間からわずかに突出し、縁や内側に突起が密生します。
苞は長さ2~4㎝の披針形で葉状です。
鑑賞用に白花も栽培されています。
果実は、蒴果で長さ約3㎝です。
晩秋には葉が枯れて地上部がなくなります。
名は、紅紫色の花色を、鳥の朱鷺(とき)の羽色に見立てて付いたそうです。

何気なく立ち寄った園芸店で、
白花日本朱鷺草を見かけ求めました。
いろいろと調べて
鉢植えで育てることにしました。
暑さで少し元気がありませんでしたが、
昨夜の雨で元気を取り戻しました。

 

2018/04/02 撮影

 

2018/04/07 撮影

 

2018/04/30 撮影…実

 


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ヒメイチゲ ( 姫一華 )

2018-06-04 |  3月 の花たち

                      ↑ 2018/04/09 撮影

〃…一重咲き

2018/04/18 撮影…八重咲き                    

[ キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草 ]

日本では、
北海道~本州近畿地方以北にかけて、
亜高山から高山帯中部の低木林内や草地に自生します。
草丈は、5~15cm。
根茎は短く、地下を横に這います。
細い茎は直立し、枝分かれはしません。
根生葉は、細い柄を持ち、広卵形で3出複葉、不揃いの鋸歯があります。
葉状の総苞は、3個で茎の上部に輪生し、
小葉は披針形で、粗い鋸歯があります。
花期は、5~7月。
総苞の中心から直立した長さ約2㎝の花柄を1本出し、
その先に径8~10㎜の白い花を1個上向きに付けます。
花弁状の萼片は5個、長楕円形で長さ5~7㎜、
円頭で平開します。
雄しべは多数で黄色、葯は白色、雌しべは雄しべより短くて多数です。
果実は、痩果で狭卵形、毛があります。
名は、一輪草に似ていて、全体が小形なので付いたそうです。

大切に育てられて
花を付けた鉢を戴きました。
一鉢は一重で、もう一鉢は八重の花です。
初めて手掛ける花なので、
上手に育てられればと思っています。

 

2018/04/02 撮影

 

2018/04/09 撮影…一重咲き

 

2018/04/18 撮影…八重咲き

 

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