しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヒツジグサ ( 未草 ) < 4 >

2010-06-29 |  6月 の花たち

< (B)初花の2日目の開花の様子 >  2010/06/27 撮影

…昼すぎから開き始める
…14時、開花 (未の刻) 
…14時30分、開花
…16日時30分、だいぶ水に浸ってきて、窄みはじめている
…17時40分、窄む


< (A)2番目の咲き終わった花と3番目のつぼみ >   2010/06/27 撮影 

  …14時、(A)の2番目の咲き終わった花の1日目
…14時撮影、(A)3番目の蕾


 1株の未草は花を順番に一つずつ咲かせます。
一例をあげれば、三日目の花が咲いているときときには、
次に咲く花の蕾が水面に顔を出しています。
その蕾は二日ほどしてから開花し始めます。
そのとき根元には、さらに次の小さな蕾が
水底の土の中から顔を出しています。

三・四日咲いて閉じたままの咲きおわった花は、一見蕾のように見え、
水面に二・三日顔を出したままでいます。
その後葉の下に隠れていたりして
水面から少し沈んだあたりに漂っています。

大き目の古火鉢に赤玉土をいれ水を張って育てています。
自然の中に自生している未草とは、
環境により又は個体によっても異なる点があるのでしょうか、
葉はちいさめです。


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ヒツジグサ ( 未草 ) < 3 >

2010-06-28 |  6月 の花たち

(A)の二番目の開花と(B)の初花の開花の様子

< (A)の二番目の花の14時頃の開花 と15時頃の開花 >  2010/06/24~26 撮影 

一日目(A)
2010/06/24 撮影…14時(未の刻)
〃…15時

二日目(A)
2010/06/25 撮影…14時(未の刻)
 〃…15時

三日目(A)
2010/06/26…14時(未の刻)


< (A)の二番目の三日目の開花と(B)の初花の開花 >  2010/06/26 撮影

…13時、(A)だいぶ開いてきている。(B)はまだ蕾でした。

〃…14時、左(A)開花と右(B)開花 (未の刻)
…14時、(A)開花
…14時、(B)開花

…16時15分、(A)いくらか窄み始める
…16時15分、(B)だいぶ窄む

…17時、左(A)だいぶ水に浸っている と 右(B)初花もうじき窄む
…17時、(A だいぶ水に浸っている
…17時撮影、(B)初花もうじき窄む



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ヒツジグサ ( 未草 ) < 2 >

2010-06-27 |  6月 の花たち


未草の一日

< (A)初花の3日目の開花の様子 >  2010/06/21 撮影

…13時35分、開花

…14時10分、開花 (未の刻)

 …15時30分、開花のまま少し水に浸り始める

 …16時45分

 …17時

 …17時20分、窄み始めている

 …17時45分

 …18時

 …18時10分

 …18時30分

 …18時55分、窄む


* 翌日の22日の4日目の花(A)は閉じたまま咲きませんでした(その日の午後は日が差していた)。
1日目・2日目・3日目と順に、開花時間は早まり、窄む時間は遅くなりました(6月21日は夏至でした)。


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ヒツジグサ ( 未草 ) < 1 >

2010-06-27 |  6月 の花たち

未草は二つ植えているので、一つを未草の(A)とし、
もう一つを未草の(B)と標記します。

未草の一日  

< (A)初花の2日目の開花の様子 >  2010/06/20 撮影
      
…8時30分、前日(夕方)に窄んだ花

…11時20分

…13時、再びほころび始める

…13時35分、開花

…14時10分、開花 (未の刻)

…14時35分、開花

…15時10分、開花

…16時10分、少し窄み始める

 …17時、だいぶ窄んだ花

 …17時20分

 …18時、窄んだ花

 

 


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ヒツジグサ ( 未草 )

2010-06-27 |  6月 の花たち

                                   ↑ 2010/06/19 撮影
2010/06/15 撮影…水中の蕾

[ スイレン科スイレン属の多年生水草 ]

日本では、
北海道~九州にかけて、
池や沼に自生します。
全体に毛はありません。
根茎は太く短くて直立し、水底の泥中にあって多数の根を出し、
先端から多数の根生葉を叢生します。
円柱形の細長い柄を持ち、葉は水面に浮かびます。
葉は、馬蹄形~広楕円形で長さ10~19㎝、基部は深く裂けて矢じり型、
質はやや厚く、滑らかで光沢があって緑色、縁は全縁です。
花期は、6~9月。
花は、根生する長い花柄の先に径約5㎝の白色の花を1個付けます。
花弁は8~15個、雄しべは多数で葯は黄色です。
萼片は4個、長楕円形で先は鈍形、花托のところで四角形を作ります。 
果実は液果で球形、花の後水中で成熟します。
花は午後1時~3時頃に開き、おおよそ午後6時頃に閉じて、 
3日間ほど開閉を繰り返します。 
日本原産の睡蓮は、未草一種類のみです。
名は、未の刻(午後2時)頃に花が咲くことから付いたそうです。

羊草を手掛けることは初めてです。
本当に午後2時ごろに開くのかしらと思いまして‥‥
毎日水鉢を覗くのが楽しみです。


未草の一日  
< 未草の初花・開花の様子 >  2010/06/19 撮影

…朝8時頃、水から顔を出している蕾

…15時、気づいたら開いていた花

 …15時40分、窄み始めた花

…16時撮影

…16時40分、窄む間際の花




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ハマオモト ( 浜万年青 )

2010-06-26 |  7月 の花たち

                            ↑ 2010/06/25 撮影

 〃

[ ヒガンバナ科ハマオモト属の常緑多年草 ]

日本では、房総半島南部以南~沖縄までの、
温暖な海岸砂地に自生します。
草丈は、70~100cm。
茎に見えるのは、
葉の付け根が筒状に重なり合った偽茎です。
葉は偽茎の先から広がり、
質が厚く表面に光沢があって、大型の帯状です。
花期は、6~9月。
芳香のある細長い6弁の白花を、
葉の間から伸びた太い花茎の先の散形花序に
多数付けます。
花後、大型の果(さくか)を結び、
種子はコルク状の物質に包まれていて水に浮きやすく、
海流に乗って広がったと考えられています。
名は、葉状がオモトにやや似ているために
付いたとのことです。
別名 : ハマユウ

この浜木綿は、
50年以上前に岩井海岸のTさんに戴いたもので、
父母との思い出の花です。
実家から株分けをして植えてからの色々な思い出も加わり、
特別な花になっています。
大きくなりすぎて
大型の植木鉢に移しましたが、
やはり地植えの時の方が立派な花が咲きました。


2020/06/23 撮影





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玉原湿原 (たんばらしつげん) の 裏白瓔珞 (うらじろようらく) など ・・・ [群馬県沼田市] <6月>

2010-06-24 |  雀の足あと ・・ 夏

                          ↑ 2010/06/23 撮影

ブナ林に囲まれている湿原で小尾瀬(こおぜ)と呼ばれています。
植生の分布の珍しさから学術的に価値のある貴重な湿原です。

雨もどうやら上がり、高原の風が心地よくわたる木道を
花を楽しみながらゆっくりと巡りました。
ウラジロヨウラク・ヒオウギアヤメ・コバイケイソウ・トウダイグサなどの花や
ワタスゲ(綿毛)など、見ごろですばらしい景色でした。
期待していたトキソウが今年は遅れてつぼみだったこと、
同じくアサヒラン・カキラン・ヒメザゼンソウなどの花も見られず残念でしたが、
道すがら、タニウツギ・ホウノキ・ヤマホウシ・ナナカマド・マユミなどの花に
出会うことも出来ました。
*その他
 スノキ、ダテカンバ、ズミ、ミヤマシキビ、ミズバショウ、ノリウツギ

             2010/06/23 撮影
…ウラジロヨウラク

…コバイケイソウ

…雨上がりのワタスゲ

…ヒオウギアヤメ

…キンコウカ?

…タカトウダイグサ

…ツマトリソウ



…キンミズヒキ

…クルマムグラ

…トリガタハンショウヅル



…ツルアジサイ

…タニウツギ

…ナナカマド


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雀の足あと ( 外出したときに )

2010-06-24 | 雀の足あと ( 外出したときに )

                           ↑ 2010/06/23 撮影…玉原湿原

四季折々の花や草木や鳥などに会いに行ったとき

撮った写真を中心として
掲載したいと存じております。

自然の気まぐれとも言うのでしょうか、
年によって花期のずれることがしばしばです。
目的の花に会えず残念に思うときもありますが、
思いもよらない花と巡り会える喜びもあります。

身近な公園のひと時には、
日の光、風のそよぎ、水の音、鳥の声
それに花や草木からの気など
自然の恵みを頂いて
心身ともにリフレッシュした気持ちになります。

拙い写真ですがご覧頂ければ嬉しく存じます。

     2010 年6月25日
                                                                    みなみ

*季語の季節区分と同様、春・夏・秋・冬に区分けしました。

 2010/06/23 撮影…玉原湿原 



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岩煙草 ( いわたばこ ) <季> 晩夏

2010-06-22 |  夏の草木・その他 の 俳句

◉ 岩菜 (いわな)・岩萵苣(いわぢしゃ)

はりつける岩萵苣採の命綱 ・・・・・ 杉田久女 [杉田久女句集]
滝川の鳴りこもるあり岩たばこ ・・・・・ 阿波青畝 
水盤に大きな葉なり岩たばこ ・・・・・ 百合山羽公


低山の滝しぶきがかかるような岩場や
谷間などの湿気が多い斜面に群生します。
タバコに似た光沢のある葉と
星形をした可愛い薄紫色の花が、
ひと際目立ちます。
古くから日本人に親しまれ、
山菜として食されたり、
薬草として煎じて使われて来ました。
ヤマチシャ・イワチシャ・イワナ・タキナ・タキチシャ・
ヤマタバコなどの呼び方が多数あります。
万葉集に
「山萵苣(やまじしゃ)の白露重みうらぶるる心も深くわが恋止まず」と
柿本人麿が詠んでいますが、
山萵苣をエゴノキとする説もあります。

  [ イワタバコ科イワタバコ属の多年草 ]

岩煙草と聞けば、即座に北鎌倉を思い出します。
梅雨晴れの東慶寺にそそり立つ崖の二つの壁面に、
張り付くように岩煙草が群生していました。
タバコの葉に似た大きな光沢のある葉に紫の花を付けていて、
見ごたえのある光景でした。
また東慶寺から明月院に向かう川沿いの道や川岸にも、
たくましく花を咲かせ、
明月院から今泉台にぬける坂道の切り立った崖にも、
いくつかの群生がありました。
日陰の湿った岩肌を好むと言われますが、
朝日の当たる岸壁にも群生が見られました。
前日雨だったからでしょうか、緑あふれる谷戸の
あちらこちらの岩肌から滴りが落ちていました。
思いがけず岩煙草の花の盛りと
出会えて幸せな一日でした。

人影のまばらになりて岩煙草 ・・・・・  みなみ

イワタバコ (岩煙草)
日本では、
本州の福島県以南~沖縄にかけて、
山地の谷間など湿った岩場や湿気の多い斜面に自生し、
しばしば群落をつくります。
草丈は、10~30cm。
地下に塊状の根茎があります。
葉は根生葉で、長さ3~10cmの柄を持ち、
つけ根の部分に翼があります。
楕円形で長さ5~20cm、
柔らかく、光沢・皺があり、
縁に粗い鋸歯があって、数枚が垂れ下がります。
冬には枯れ、かたく丸まった葉芽で越冬します。
花期は、6~8月。
長さ6~12cmの花茎を1~2本伸ばし、その頂に散形花序を付け、
径1~1.5cmの星形をした薄紫色の筒花を数輪咲かせます。
花冠は短い筒状で、先が5裂し、裂片の先は反り返ります。
雄しべ5個が、花柱を取り囲みます。
果実は、果、長さ約1cmの広披針形で、
紡錘形の種子が多数入っています。
白花や桃色花などの品種が観賞用に栽培され、
赤花・濃色花・絞り咲きなどもあります。
花茎や萼、葉の裏面脈上に軟毛が生えるものを
ケイワタバコ(毛岩煙草)と呼びます。
低地の岩場に見られ、花期は6~8月です。
古くから山菜として、
若葉を天ぷら・和えもの・おひたし・酢味噌などに利用しています。
葉を天日で乾燥したものを生薬の苦苣苔(くきょたい)として、
健胃に用います。
名は、岩場に自生し、葉がタバコの葉に似ているので付いたそうです。
別名 ; イワヂシャ(岩萵苣)




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イワタバコ ( 岩煙草 )

2010-06-22 |  6月 の花たち

                              ↑ 2010/06/16 撮影…桃色花

2010/06/16 撮影

[ イワタバコ科イワタバコ属の多年草 ]

日本では、
本州の福島県以南~沖縄にかけて、
山地の谷間など湿った岩場や湿気の多い斜面に自生し、
しばしば群落をつくります。
草丈は、10~30cm。
地下に塊状の根茎があります。
葉は根生葉で、長さ3~10cmの柄を持ち、
つけ根の部分に翼があります。
楕円形で長さ5~20cm、
柔らかく、光沢・皺があり、
縁に粗い鋸歯があって、数枚が垂れ下がります。
冬には枯れ、かたく丸まった葉芽で越冬します。
花期は、6~8月。
長さ6~12cmの花茎を1~2本伸ばし、その頂に散形花序を付け、
径1~1.5cmの星形をした薄紫色の筒花を数輪咲かせます。
花冠は短い筒状で、先が5裂し、裂片の先は反り返ります。
雄しべ5個が、花柱を取り囲みます。
果実は、果、長さ約1cmの広披針形で、
紡錘形の種子が多数入っています。
白花や桃色花などの品種が観賞用に栽培され、
赤花・濃色花・絞り咲きなどもあります。
花茎や萼、葉の裏面脈上に軟毛が生えるものを
ケイワタバコ(毛岩煙草)と呼びます。
低地の岩場に見られ、花期は6~8月です。
古くから山菜として、
若葉を天ぷら・和えもの・おひたし・酢味噌などに利用しています。
葉を天日で乾燥したものを生薬の苦苣苔(くきょたい)として、
健胃に用います。
名は、岩場に自生し、葉がタバコの葉に似ているので付いたそうです。
別名 ; イワヂシャ(岩萵苣)

花を付ける前のやわらかい葉を、
ダンゴムシなどに食べられました。
要注意です。

2010/06/11 撮影…つぼみ
2010/06/16 撮影


<  2006 年  >
園芸店で求めたてから4年目にりますが、
今年も元気に良い花を付けてくれました。
環境にもなれどうやら定着したようです。
2006/07/07 撮影

 


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蜻蛉(とんぼ)生まれる

2010-06-17 |  6月 の花たち

                      ↑ 2010/06/19 撮影…やごが脱皮して成虫となったところです。

[ トンボ目に属する昆虫の総称 ] 



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ナンテン ( 南天 )

2010-06-15 |  6月 の花たち

                                ↑ 2010/06/20 撮影…花

2010/11/03 撮影…実

[ メギ科ナンテン属の常緑低木、中国原産 ]

古く渡来した栽培種が野生化し、
自生したものとされています。
本州関東南部以西~九州の
温暖な山地に分布し、
日陰から日向にまで適応します。
樹高は、2~3m。
茎は木質化して幹のようになり、株立ちし直立します。
茎の切り口は黄色です。
葉は、3回羽状複葉で、
小葉は狭卵形から披針形。
秋に紅葉します。
花期は、5~6月。
枝の先に花穂を出し、
花径6~7㎜の白い小さな6弁花を
多数円錐状に付けます。
果期は、10~11月。
果実は、球形の液果で赤熟します。
日当たりの良い場所に複数の株を植えると、
実つきが良くなります。
古くから、シロミナンテン・フジナンテン・キンシナンテンなど
多くの園芸品種が栽培されてきました。
難を転ずる魔除けの木として
鬼門や玄関脇・通用門などに植えられたり、
観賞用として
庭や鉢植えなどにも利用され、
縁起物として
南天の木で作った箸は不老長寿の箸とも言われ、
葉は正月飾りやおせち料理などにも添えられます。
また、葉には解毒成分が含まれていることから、
赤飯や生魚などの進物に敷かれたりします。
実は、天日で乾燥し、
生薬の南天実(なんてんじつ)として、
去痰・鎮咳薬などに用いられます。
名は、漢名の南天燭あるいは南天竹の南天から付いたそうです。

12月末になると、
いつの間にか赤い実が無くなつています。
きっとヒヨドリが食べたのでしょう‥‥


2010/05/29 撮影…つぼみ

 2010/06/15 撮影
 〃

2010/09/04 撮影…青い実

2010/11/03 撮影…色付いた実

2010/11/27 撮影   





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クロガネモチ ( 銖冬青 / 黒鉄黐 )

2010-06-02 |  6月 の花たち

                                    ↑ 2010/06/02 撮影…花

2013/10/19 撮影…実

[ モチノキ科モチノキ属の常緑広葉高木 ]

日本では、
本州関東以西~沖縄の
山野に自生します。
樹高は、10~20m。
樹皮の色は灰白色ですが、
若枝と葉柄は暗紫色をしています。
葉は楕円形の革質でやや堅く、
濃緑色で表面につやがあり、互生します。
雌雄異株。
花期は、5~6月。
淡紫白色5弁の小花の集散花序を付けます。
果期は10~1月。
果実は6mm位の球形で集まって付き、赤く熟します。
移植が容易で剪定にも耐えるため庭木に、
また潮風・排気ガスにも強いことから街路樹としても
利用されます。
名は、枝や葉が暗紫色がかっているので
黒鉄(くろがね)への連想から付いたそうです。

実が赤くなっても鳥たちはすぐに食べないので、
しばらくは赤い実を楽しむことが出来ます。
食べるものが少ない厳寒期の頃になると、
ヒヨドリのよく啄んでいる姿を見かけます。
春にはほとんど実が残っていません。

 
2011/05/26 撮影
2011/09/03 撮影
2011/10/21 撮影…実
2011/10/29 撮影


<  2010 年  >
2010/06/02 撮影
2010/07/02 撮影…青い実


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柿の花 ( かきのはな ) <夏> 仲夏

2010-06-01 |  夏の草木・その他 の 俳句

                           雌花

…雄花

◉ 柿の薹 (かきのとう)

生れ子もくふ事知や柿の花 ・・・・・ 尚白
柿の花きのう散りしは黄ばみ見ゆ ・・・・・ 蕪村
柿の花土塀の上にこぼれけり ・・・・・ 正岡子規

梅雨のころ新しく伸びた枝の葉腋に、
壺形で淡黄色の雌花と雄花を1株に付けます(雌雄同株)。
雌花は大きながくを持ち、柱頭が4裂し先は更に裂けて単生し、
雄花は雌花よりも小さく数個ずつ集まって付けます。
緑色のがくをもつ壺形で淡黄色の地味な花は、
美しい若葉にまぎれて見過ごされやすく、
地面に散らばっている雄花を見て、
花が咲いているのに気づく事があります。
花のあとすぐに小さな青い実を付けます。
古くから果樹として栽培されています。
* 柿若葉 (初夏)・青柿 (晩夏)・柿 (晩秋)・柿紅葉 (晩秋)・熟柿 (晩秋)・木守 (三冬)・柿落葉 (初冬)

  [ カキノキ科カキノキ属の落葉高木、日本・中国・朝鮮半島原産 ]

雨の日も蜂のきてゐる柿の花 ・・・・・ みなみ


2010/05/20 撮影…雌花

2010/05/31 撮影…雄花

2010/05/31 撮影






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柿 ( かき ) <季> 晩秋

2010-06-01 |  秋の草木 の 俳句

◉ 渋柿 (しぶがき)・樽柿 (たるがき)・串柿 (くしがき)・ころ柿 (ころがき)・吊し柿 (つるしがき)・干柿 (ほしがき)・甘干 (あまぼし)・柿干す(かきほす)

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 ・・・・・ 正岡子規
よろよろと棹がのぼりて柿挟む ・・・・・ 高浜虚子
髪よせて柿むき競ふ燈下かな ・・・・・ 杉田久女 

澄んだ秋空の下、
鈴なりの赤い実や軒先の吊るし柿は、
豊かな日本の秋を彩ります。
親しみのある風景は多くの人に愛され、
詩歌・俳句に詠まれるなどしています。
野生の柿の実は古く原始時代から利用されていたと思われますが、
栽培はされていませんでした。
奈良時代から果樹として栽培されるようになり、
鎌倉時代には
甘柿と渋柿に大別されていたとのことです。
江戸時代に入ると
産地や品種名が明らかになり、
明治になって優良品種が各地に普及し、
名の知られた多数の品種が栽培されるようになりました。
甘柿は生食用に、
渋柿は醂柿(さわしがき)・干し柿に、
そのほか菓子原料として用いられます。
また若い果実から渋を採り、
木や紙・麻などに塗って、防水・防腐用とします。
柿の渋で染めた柿衣(かきそ)という赤茶色の衣服は、
江戸時代に酒屋の奉公人の仕着せに用いられました。
* 柿若葉 (初夏)・柿の花 (仲夏)・青柿 (晩夏)・柿紅葉 (晩秋)・熟柿 (晩秋)・木守 (三冬)・柿落葉 (初冬)
* 渋取 (仲秋)・新渋 (仲秋)・干柿 (晩秋)・柿羊羹 (晩秋)
  
  [ カキノキ科カキノキ属の落葉高木、日本・中国・朝鮮半島原産 ]

柿むくや早口ことば言ひ合ひて ・・・・・ みなみ


2010/10/25 撮影…渋柿



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