◉ 木の実独楽 (このみごま)・木の実降る (このみふる)・木の実落つ (このみおつ)・木の実の時雨 (このみのしぐれ)・木の実の雨 (このみのあめ)・木の実拾う (このみひろう)・木の実時 (このみどき)
籠り居て木の実草の実拾はばや ・・・・・ 芭蕉 [後の旅]
猪の庭ふむ音や木の実ふる ・・・・・ 太祗 [太祗句選後篇]
知らぬ人と黙(もだ)し拾へる木の実かな ・・・・・ 杉田久女 [杉田久女句集]
秋に熟して自然に落ちる一つの木の実をさすのではなく、
梨や林檎などの果実以外の、櫟・樫・椎・椋・橡の木・榎など、
木の実の総称です。
木の実落つは、椎・樫・クヌギなどの実が熟して落ちることを言います。
話したきことの山ほど木の実降る ・・・・・ みなみ
↑ 2011/05/04 撮影
2011/05/01 撮影…花
2011/10/12 撮影…実
[ バラ科シャリントウ属の落葉または半落葉小低木 ; 中国西部原産 ]
陽光を好み日陰・湿地を嫌います。
樹高は、1~1.5m。
常緑低木ですが、寒地では紅葉して葉が落ちます。
枝は多く分枝し、水平に出て軽いアーチ状に広がります。
葉は広楕円形で小さく長さ5~15㎜、濃緑色の革質で、
黄楊(つげ)に似た葉を2列に互生します。
花期は、5~6月。
花径約6㎜で淡紅色5弁の小花を葉腋に付け、
花は全開せず上向きに付き、ガク筒に軟毛があります。
果実は、径約5㎜の球果を多数付け、秋になると赤く熟します。
園芸種には枝が垂れるシダレシャリントウもあるそうです。
庭木としては、庭石に添わせたり池の傍に用いたり、
また鉢植え・盆栽などにも使われます。
別名をチャボシャリントウ。
2011/03/28 撮影
2011/05/01 撮影
2011/05/04 撮影
2011/05/08 撮影
2011/05/19 撮影
2011/07/25 撮影…若い実
2011/08/03 撮影
2011/09/01 撮影…うっすら色付き始める
2011/09/16 撮影
2011/09/26 撮影
2011/10/10 撮影…色付いた実
2011/10/17 撮影
2011/10/24 撮影
2011/11/08 撮影
2011/11/15 撮影
2011/11/23 撮影
2011/12/10 撮影
ニシキギの紅葉
◉ …
秋もはや岩にしぐれて初紅葉 ・・・・・ 許六
初紅葉お染といはば竜田山 ・・・・・ 蕪村
初紅葉はだへきよらに人病めり ・・・・・ 日野草城
その年の最初に見た紅葉のこと。
歳時記によっては、
楓に限らず
秋の訪れをいち早く告げる紅葉または黄葉を言う、と述べ、
また、楓類をいう場合が多い
と述べられていることもあります。
初紅葉たれぞ訪ねて来るような ・・・・・ みなみ
↑ 2011/04/27 撮影…花
2011/10/12 撮影…実
[ ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木 ]
日本では、
北海道~九州にかけて、
山地の雑木林に自生します。
高さは、2~5m。
若枝は丸く緑色、
葉は、柄を持ち、卵形または倒卵状楕円形で長さ5~8㎝、幅3~4㎝、
先がとがり、基部はくさび形、縁に細かい鋸歯があって、対生します。
花期は、5~6月。
葉腋から出た集散花序は長く垂れ下がり、
径6~8㎜位の緑色または淡白紫色の小花を付けます。
花弁は5個で、卵円形をしていて平開します。
雄しべは5本で小さく、雌しべは1本です。
萼片は小さくて5個あり、縁が歯状になっています。
果実は、朔果で長い柄を持ち、径9~12㎜の球形、9~10月ごろ暗赤色に熟すと5裂し、
中から朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。
近縁種として広葉吊り花・黒吊り花・大吊り花などがあります。
材は細工物用とし、また庭木や鉢植えとして使われます。
名は、実の吊り下がる姿から付けられたそうです。
花は地味で目立ちませんが、
秋には紅葉し、
朱紅色の実が風に揺れるさまは
独特の風情があります。
2011/04/10 撮影
2011/04/19 撮影
2011/04/27 撮影…開花
2011/06/19 撮影…青い実
2011/07/27 撮影
2011/08/14 撮影…色付き始めた葉
2011/08/26 撮影
2011/09/01 撮影
2011/09/07 撮影
2011/09/25 撮影
2011/09/26 撮影…1番早く割れた実
2011/10/10 撮影…仮種皮に包まれた種子
2011/10/11 撮影
2011/10/12 撮影
2011/10/14 撮影
2011/10/18 撮影
2011/10/20 撮影
2011/10/20 撮影…紅葉した葉
2011/10/28 撮影…終わりの実
2011/11/13 撮影…紅葉
< 2010 年 >
2010/05/17 撮影…花
↑ 2011/10/10 撮影
2011/10/10 撮影
2011/01/07 撮影…氷の結晶(氷柱)
[ シソ科シモバシラ属 の多年草 ]
本州関東地方以西~九州にかけて、
山地の木陰に自生します。
草丈は40~70cm。
茎は四角形でややかたく、上部は枝分かれします。
葉は短い柄を持ち、長さ8~20㎝、幅3~3.5㎝の広披針形で先は尖り、
うすい洋紙質、縁には鋸歯があって、対生します。
表面の脈上に細毛があり、裏面には腺点があります。
花期は9~10月。
枝の上部の葉腋から総状花序を出し、
花穂の片側に白色の唇形花を多数つけます。
花冠は長さ約7㎜で、上唇は浅く2裂、下唇は3裂して中央の裂片はやや大きいです。
雄しべは4本です。先が2つに分かれた雌しべと共に花冠からとび出します。
萼は長さ約3㎜で等しく5裂します。
果実は、分果です。
冬になると茎は枯れますが、根は活動を続け地中の水分を吸い上げます。
枯れた茎の中に留まった水分が冷気で氷結し、茎が裂けて霜柱のような氷の結晶が現れます。
名は、冬枯れの茎に霜柱のような氷の結晶(氷柱)が出来ることから付いたそうです。
別名 : ユキヨセソウ(雪寄せ草)
日当たりに植えていますが、丈夫でよく増えす。
切らずにおいた枯れ茎に、
今年は1月7日と8日の2回、
朝日に輝く氷の花(氷の結晶)を見ました。
風のないきびしい冷え込みの朝でした。
2011/01/08 撮影…氷の結晶
2011/04/02 撮影
2011/04/19 撮影
2011/08/12 撮影
2011/08/14 撮影
2011/09/07 撮影
A株の花
2011/09/18 撮影
2011/09/19 撮影
2011/09/22 撮影
2011/09/23 撮影
2011/09/25 撮影
2011/09/26 撮影
2011/09/27 撮影
B株の花
2011/09/19 撮影
2011/09/23 撮影
2011/09/24 撮影
2011/09/25 撮影
2011/09/26 撮影
2011/09/27 撮影
2011/09/27 撮影
2011/10/17 撮影
2011/11/01 撮影
< 2010 年 >
2010/10/12 撮影
2010/10/13 撮影