しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヒメスミレ ( 姫菫 )   

2023-12-16 |  スミレたち

                  ↑ 2023/04/00 撮影

2020/03/20 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

日本では、
本州~九州口之島以北にかけて、
人家周辺のやや日当たりの良い場所に自生します。
草丈は、3~8cm。
無茎種で、ふつう植物体に毛はありません。
根は白色で、地中深く入っています。
葉は、葉身より短い狭長の柄を持ち、鉾型の長卵形または長三角形で長さ2~4㎝、
基部は矢じり状の心臓形になるものが多く、やや光沢があり、
縁には粗い鋸歯があって、束生します。
多くは表面が暗緑色、裏面が紫色を帯びています。
葉柄の翼はほとんどありません。
花期は、3~5月。
花は、径1~1.5㎝、濃紫色で横向きに咲きます。
花弁は狭長で、側弁の内側には毛が生え、
唇弁の距は細長く長さ3~4㎜、緑白色に赤紫色の斑点が入っています。
萼片は狭長で先が尖ります。
果実は、さく果で卵形体で短く尖ります。
名は、スミレに似ていて、より小型と言うことから付いたそうです。

友人から戴きました。
丈夫でよく増えて、可愛い小型の菫です。
本州のものは帰化植物ではないかという見方もあるそうです。

 
2023/05/20 撮影

2023/06/23



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コスミレ ( 小菫 )

2023-06-30 |  スミレたち

                     ↑ 2023/03/05 撮影

2023/03/08 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

日本では、
北海道南西部~九州にかけて、
山地や丘陵地帯の半日陰、低地の日当たりの良い人家や耕作地付近の
道端や土手などに自生します。
草丈は、5~10cm。
根は白色で地に深く入ります。
葉は、根生し、長い柄を持ち、長卵形または楕円形で長さ2~5㎝、
先が尖り、基部は心臓形、質はやや柔らかく暗い緑色、縁には鈍い鋸歯があり、
ふつう数枚を束生します。
裏面はときに淡紫色を帯びます。
葉の形にも変化が多く、夏の葉は三角形になり大きいです。
花期は、2~4月。
葉の間から長い花茎を伸ばし、その先に径2㎝ほどの花を横向きに付けます。
花の色にも変化が多く青紫色~紅紫色、淡紫色などの花が咲きます。
花弁は長楕円形でゆるく反り返り長さ1~1.5㎝、また紫色の筋が目立ちます。
側弁は普通無毛ですが、ときに毛のあるものもあります。
距はやや太く長さ6~9㎜で細長く、紫点が散布しています。
側弁の内側にはふつう突起毛があります。花柱の先端は倒三角状にふくらみます。
萼片は緑色で、付属体があります。
果実は、蒴果で長さ約10㎝の長楕円体、先は円みがあり、紫の斑点が多くあります。
他のスミレに先がけて咲き、
中型のスミレでマンジュリカと比べると小さくはありません。
名は、タチツボスミレより全体に小ぶりであることから付いたそうです。

以前からよく花を付け、
楽しませてくれています。
コスミレという名前ですが、
やや大きい花に思います。



 2023/02/05 撮影

1023/02/14 撮影

2023/02/24 撮影

 2023/03/01 撮影
 〃

 2023/03/02 撮影
 〃

 2023/03/03 撮影
 〃

 2023/03/04 撮影
 〃

 2023/03/05 撮影
 〃

 2023/03/08 撮影
 〃
 〃

 2023/03/19 撮影
 〃
 〃

2023/03/27 撮影
〃…花後

2023/04/22 撮影
 〃

2023/05/20 撮影

2023/06/23 撮影


草庭のコスミレ
2023/03/15 撮影
 〃


2022/04/05 撮影

コメント (6)
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アカネスミレ ( 茜菫 ) 

2023-06-20 |  スミレたち

                 ↑ 2023/03/19 撮影

 2023/03/27 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

日本では、
北海道中部以南~九州の屋久島にかけて、
低山や丘陵地、日当たりの良林縁、草原、道端、畑の土手などに自生します。
草丈は、5~10cm。
無茎種で、全体に白く短い細毛が密生しています。
長い葉柄の上部にはしばしば翼があるものもあり、
葉は長卵形または卵形で長さ2~4㎝、基部はやや心形、
縁には鈍い鋸歯があって、根元から束生します。
両面ともに明るい緑色、裏面が紫色を帯びることもあります。
夏の葉は同じ形で長さ8㎝と大きくなります。
花期は、4月上旬~5月上旬。
葉の間から花柄を伸ばし、
その先に径1.5㎝前後、淡紅紫色~紅紫色で紫色の筋が入る花を横向きに付けます。
花弁は長さ1~1.3㎝、側弁の基部に突起毛があります。
距は細い円柱形で、長さ6~8mmで、細毛でおおわれています。
果実は、さく果で、一面に細毛が生えています。
花の色や毛の多少など変化が多く、
薄いピンクの花のものをウスアカネスミレ(薄茜菫)といいます。
名は、花の色が紅紫色、すなわち茜色に基づいて付いたそうです。

やさしい葉に、
優しい大きめの花をたくさん付けてくれました。
早く咲き出し、愛らしい菫です。


2023/02/05 撮影

2023/02/14 撮影

2023/02/24 撮影

 2023/03/01 撮影
 〃

2023/03/02 撮影 

2023/03/03 撮影
 〃

2023/03/04 撮影
 〃

2023/03/05 撮影


2023/03/08 撮影
 〃

2023/03/19 撮影
 〃

 〃

2023/03/27 撮影

 2023/03/31 撮影

2023/04/22 撮影
 〃

2023/05/20 撮影

2023/06/23 撮影


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ツクシスミレ ( 筑紫菫 ) 

2023-06-05 |  スミレたち

                        ↑ 2023/03/19 撮影

2023/03/31 撮影

[ スミレ科 スミレ属の多年草 ]

日本では、
九州の鹿児島・熊本・長崎県や沖縄などの、
低山の林縁や道端・石垣など、人家付近に多く自生していることから、
帰化植物ではないかと言われています。
草丈は、3~10cm。
全体にまばらに白毛があり、茎を四方に伸ばします。
葉は、長さ5~10㎝の柄を持ち、卵形で長さ2~5㎝、先は鈍頭、
基部は切形かくさび形で、葉柄にながれ、低い鋸歯があります。
花期は、2~5月。
花は、径約1㎝前後、花弁の中心部が黄色を帯び、外側にいくにしたがって淡紫色になります。
唇弁は上弁や側弁よりより小さく、紫条が入り、側弁の基部は無毛です。
距は半球形で短く長さ3〜4㎜です。
萼にはまばらに白い毛があります。
果実は、蒴果です。
名は、産地の肥後の国(熊本県)の古名筑紫から付いたそうです。

とても繊細な色合いで、
可愛い花をたくさん付け、
スミレの葉とは思えないような葉の形した。



2023/02/05 撮影

2023/02/14 撮影

2023/02/24 撮影

 2023/03/08 撮影

 2023/03/19 撮影


2023/03/27 撮影



 2023/03/31 撮影



2023/04/22 撮影
 〃

2023/05/20 撮影

2023/06/05 撮影

2023/06/23 撮影


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ヒゴスミレ ( 肥後菫 )    

2023-05-20 |  スミレたち

                      ↑ 2023/03/12 撮影              



[ スミレ科 スミレ属の多年草 ]

本州秋田県以南~九州にかけて、
山地の日当たりのよい尾根や林内、草地などに自生します。
草丈は、5~10cm。
葉は、長さ5~10㎝の柄を持ち、長さ2~3㎝の3小葉からなり、全3裂し、
側裂片はさらに基部から2全裂し、5全裂状になります。
各小葉は柄を持ち、さらに細かく切れ込みます。
花期の葉は長さ3~6㎝、花の後は10㎝ほどになります。
花期は、4~5月。
花は、径約1.5~2㎝で白色、まれに淡紅色で、芳香のあるものが多いです。
唇弁には紫の筋があり、側弁には毛が生えています。
距は長さ4〜6㎜です。
地域や生えている場所によって、花の色や葉の裂片の幅などに違いがあります。
果実は、蒴果です。
名は、肥後の国(熊本県)に産することから付いたそうです。

何十年も前に「エイザンスミレの名札」の付いたものを求め、
叡山菫と思って育てていましたが、「ヒゴスミレ」と教えて頂きました。

我が家にヒゴスミレは無いと思って、今年求めたヒゴスミレです。


2023/02/05 撮影

2023/02/14 撮影

2023/02/24 撮影

2023/03/02 撮影

2023/03/03 撮影
 〃

2023/03/08 撮影
 〃

2023/03/12 撮影
 〃
 〃
 〃

2023/03/19 撮影
 〃


 2023/03/27 撮影

2023/04/22 撮影
 〃

2023/05/20 撮影


以前からのヒゴスミレ
2023/03/18 撮影
 〃

2022/03/21 撮影

2011/04/15 撮影

2023/06/23 撮影


<  2014 年  >
2014/03/22 撮影…芽生え


2014/03/23 撮影…花芽

2014/03/25 撮影

2014/03/26 撮影

2014/03/27 撮影

2014/03/28 撮影

2014/03/29 撮影

2014/03/31 撮影

2014/04/01 撮影

2014/04/02 撮影


2014/04/04 撮影


2014/04/05 撮影

2014/04/06 撮影

2014/04/07 撮影
 〃

2014/04/08 撮影

2014/04/09 撮影

2014/04/10 撮影

2014/04/12 撮影

2014/04/15 撮影

2014/04/16 撮影

2014/04/22 撮影

2014/04/23 撮影

2014/04/26 撮影

<  2011 年  >
2011/03/23 撮影…芽生え

2011/04/06 撮影…つぼみ

2011/04/09 撮影

2011/04/11 撮影

2011/04/13 撮影
2011/04/13 撮影

2011/04/15 撮影
2011/04/15 撮影

2014/04/20 撮影

2014/04/23 撮影

2014/04/29 撮影

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アワガタケスミレ ( 粟が岳菫 )   

2023-04-20 |  スミレたち

                           ↑ 2023/03/27 撮影
 〃

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

1997年に新種として記載されました。
本州新潟県の粟ガ岳周辺の、
日当たりの良い崩壊地に自生しています。
草丈は、7~14cm。
全体に小型のものが多く、
有茎種で、地上茎はほとんど立ちません。
葉は、広卵形で、先はとがり、基部が切形、
質はやや厚く、強い光沢があり、花時にには束生し、
花後には地上茎が長く伸びます。
葉は越冬して、裏面は紫色を帯びます。
花期は、5月上旬~中旬。
花は、径1.2㎝前後でふつう淡紅紫色、
唇弁の距は細長く斜上します。
名は粟が岳で発見されたことにより付いたそうです。

園芸店で娘の目に留まったスミレです。
初めて聞いた名前でしたが、
可愛い花を見ることが出来ました。


2023/02/14 撮影

2023/02/14 撮影 
 〃

2023/03/27

2023/05/20 撮影

2023/06/23 撮影


 <  2022  年  >
2022/03/14 撮影
 〃
 〃…つぼみ

2022/03/17 撮影
 〃…葉

2022/03/20 撮影

2022/03/23 撮影
 〃

2022/03/25 撮影

2022/03/26 撮影

2022/03/27 撮影




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マルバスミレ ( 円葉菫 )   

2023-04-05 |  スミレたち

                      ↑ 2023/04/04 撮影

2023/03/31 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

日本では、
本州~九州にかけて、
山野の日当たりの良い草地や道端などに自生します。
草丈は、5~10cm。
根茎は太く短く、やや直立します。
葉は、長い柄を持ち、卵円形で長さ2~4㎝、先は丸く、基部は心臓形、
質は柔らかく、縁には鈍い鋸歯があり、根元から束生します。
葉の表面は緑色、裏面は淡緑色で、夏の葉は大きくなります。
無毛または開出毛が生えています。
ふつう花柄や葉には粗い毛があります。
花期は、4~5月。
葉の間から少数の花茎を伸ばし、
その先端に径2㎝前後の白色または淡紅色の左右相称花を横向きに付けます。
側弁の基部にふつう毛があって、唇弁には紫色の筋があり、
距は長く7~8㎜の円柱形です。
果実はさく果です。
名は、葉が円みを帯びることから付いたそうです。
別名 : ケマルバスミレ(毛円葉菫)
*  標準品は葉が有毛のケマルバスミレと呼ばれる型で、
 ほとんど無毛のものを狭義のマルバスミレとして区別することもあります。

白いふくよかな花、柔らかな丸みのある葉、
庭のスミレの中で、すぐに分かります。
毎年あちらこちらに出て、咲いています。


 2014/04/01 撮影

 〃
 〃
 〃

2014/04/04 撮影

2014/04/06 撮影
 〃

2014/04/10 撮影


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ノジスミレ ( 野路菫 )    

2023-03-22 |  スミレたち

                     ↑ 2023/03/22 撮影…シロノジスミレ(白野路菫)

2023/03/22 撮影 

2022/04/05 撮影

シロノジスミレは、ノジスミレのシロバナ変種です。

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

日本では、
本州~九州屋久島以北にかけて、
低地の日当たりの良い草地や田畑の間、道端などに自生します。
草丈は、4~8cm。
無茎種で、根は白くて太く、
全体に白い短毛が密にはえています。
根は深く、白色で数本に分かれます。
長い葉柄の翼は、狭く目立ちません。
葉は、斜めに立ち、狭い翼のある柄は普通葉身より短く、
葉身は長楕円形または線状広で長さ3~6cm、先は鈍く、基部は切形またはわずかに心臓形、
質はやや厚く、青緑色、縁には低い波状の鋸歯があって、束生します。
夏の葉は幅がひろくなり、長三角形~卵形になります。
花期は、3~5月。
花は、径1.5㎝前後、やや青みの強い濃紫色で、横向きに開きます。
花弁の長さ1~1.5cm、 縁が波打っています。
唇弁の距は細長く長さ5~6㎜、花弁と同じような濃紫色です。
側弁、距も無毛てす。
萼片は緑色で先が尖ります。
果実は、さく果で卵状楕円形で、先が平たくなります。
白色の花のものをシロノジスミレ(白野路菫)と呼びます。
名は、野路(のみち)に咲く菫と言うことから付いたそうです。

以前にノジスミレを地植えにしましたが、
花を付けませんでした。
今回は鉢植えにして見ましたら、
嬉しいことに、花を見ることが出来ました。



シロノジスミレ
2023/02/24 撮影

2023/03/22 撮影
 〃

2023/05/20 撮影


<  2022 年  >
2022/03/10 撮影

2022/03/23 撮影

2022/03/27 撮影

 2022/04/05 撮影
 〃
 〃
 〃

2022/04/18 撮影

2023/06/23 撮影

  
<  2015 年  >        ノジスミレ        
2015/03/30 撮影

2015/03/31 撮影

< 2014 年 >
2014/04/04 撮影

2014/04/05 撮影

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ミョウジンスミレ ( 明神菫 )   

2023-03-05 |  スミレたち

               ↑ 2019/04/15 撮影

2014/03/17 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

スミレの花変わりで、
唇弁の部分に白いところがなく、濃紫色になるものです。
本州箱根の明神ガ岳で発見されましたが、
所によっては、普通に見られるそうです。
少し小型で、花・葉の縁・葉脈に光沢のある赤茶色がはいります。
葉は、少し厚みがあつて、光沢もあり、夏葉もあまり大きくなりません。
花期は、3~5月頃。
花は、花弁が濃紫色で、唇弁の奥の部分は黒味を帯びた濃紫色をしていて、
花弁の 縁が波打っています。
明神ヶ岳に自生しているものは小型でやや細弁で多毛ですが、
選別された花が丸く大きなものや別の産地のものなどが販売されているそうです。
果実は、さく果です。
名は、箱根の明神ガ岳で見つかったことから、
通称ミョウジンスミレと呼ばれています。

少し小型で、花弁全部が濃紫色の花に惹かれます。
以前に撮った写真を整理しました。

残念ですが、今は消えてしまいました。
いつか鉢植えにして、増やしてみたいと思っています。

2014/03/15 撮影
 〃

2014/03/16 撮影
 〃
 〃

2014/03/17 撮影 
 〃

2014/03/18
 〃

2014/03/19 撮影
〃 
 〃…葉

2014/03/21 撮影
 〃
 〃…閉鎖花

2014/02/23 撮影
 〃

2014/03/24 撮影
 〃



2014/04/01 撮影

2014/04/04 撮影
 〃

2014/04/08 撮影
 〃

2014/04/17 撮影…実
 〃…種

2014/04/20 撮影

2014/04/27 撮影
 〃

2014/05/03 撮影
 〃


 


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草庭のスミレたち

2023-02-05 |  スミレたち

                      ↑ 2014/04/01 撮影…タチツボスミレほか 

幼い子供たちが花を摘んで、遊べる庭に‥‥。


今年はスミレを手掛けたいと思っております。
可憐な花の山野草たちを植えて楽しんでまいりましたが、

その中には毒のあるものがあります。
毒のある草花たちを鉢に上げ、
口に入れても安心な在来種の草花たちの庭にしたいと思いました。
先ずは食べられて、草丈が低く、うつむき加減に咲く、
つつましやかな花のスミレたちを増やすことに致しました。
昨日は風もなく、日差しが暖かでしたので、
ちょっと早めですが、小諸菫スミレ・肥後スミレ・濃色叡山スミレ・
海老茶スミレなどの苗を鉢に植えました。

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]




毎年花を咲かせるスミレたち

2022/04/05 撮影…コスミレ

2011/04/08 撮影…タチツボスミレ

2022/04/12 撮影… ウィオラ・ソロリア(パピリオナケア)

2011/04/15 撮影…ヒゴスミレ

2014/04/01 撮影…マルバスミレ 

名前をご存じの方、また名前が
間違っているかも知れません、
お気付きになりましたら、お教えくださいませ。
 はなねこ様に正しい名前をお教えいただき、

 1・3・4番目の名前を訂正いたしました。
 
ご覧いただきまして、ありがとうございました。

コメント (2)
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ヒラツカスミレ ( 平塚菫 )‥‥‥「ウスベニヒゴ(薄紅肥後)」

2020-03-20 |  スミレたち

                                        ↑ 2019/03/05 撮影…ヒラツカスミレ(ウスベニヒゴ)



[ スミレ科 スミレ属の多年草

園芸店で求めました時のラベルに、
「ヒラツカスミレ」と「ウスベニヒゴ」の両方の名が記してありました。

複葉性スミレ(葉に切れ込みがある)の無茎種同士、
ヒゴスミレとエイザンスミレの自然交雑種です。
両者の中間的な姿で色々の個体があり、識別が難しく、
交雑種にしては珍しくよく結実するので、
群落をつくることもあります。
ヒゴスミレは日当たりのよい山地の落葉樹林に生育し、
エイザンスミレは山地の樹下などの半日陰に自生します。
両種が混生する所で自然交配のものが稀に見られます。
草丈は、5~15cm。
葉は、5裂で裂片の広いものと、
深く3裂するものもあります。
花期は、3~4月中旬。
花弁の縁に波がなくすっきりして、
芳香のあるものが多いです。
名は、平塚市在住のスミレ愛好家が、
人工交配によって作り出したことから付いたそうです。
(自然交配によるものもみられます。)
  
  「 4月の花たち・叡山菫 」参照

ヒゴスミレ ( 肥後菫 )
本州秋田県以南~九州にかけて、
山地の日当たりのよい尾根や林内、草地などに自生します。
草丈は、5~10cm。
葉は、長さ5~10㎝の柄を持ち、長さ2~3㎝の3小葉からなり、全3裂し、
側裂片はさらに基部から2全裂し、5全裂状になります。
各小葉は柄を持ち、さらに細かく切れ込みます。
花期の葉は長さ3~6㎝、花の後は10㎝ほどになります。
花期は、4~5月。
花は、径約1.5~2㎝で白色、まれに淡紅色で、芳香のあるものが多いです。
唇弁には紫の筋があり、側弁には毛が生えています。
距は長さ4〜6㎜です。
地域や生えている場所によって、花の色や葉の裂片の幅などに違いがあります。
果実は、蒴果です。
名は、肥後の国(熊本県)に産することから付いたそうです。

園芸店で可愛い花が咲いているスミレに出会い、
さっそく植えて、
花の少ない時期に楽しんでいます。

 

2020/03/05 撮影

 

2020/03/20 撮影

<  2019 年  >
2019/03/05 撮影

2019/03/09 撮影

 〃

 〃…葉

 


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ナエバキスミレ ( 苗場黄菫 )

2019-04-30 |  スミレたち

                          ↑ 2019/04/13 撮影

2019/04/13 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

オオバキスミレの変種で、小型です。
本州上越地方~東北地方南部にかけて、
山地帯~亜高山帯の砂礫地に自生します。
草丈は、5~15cm。
根茎を横に伸ばして増えます。
茎は紅紫色を帯び、短毛が密生します。
根生葉は心形で先は尾状のことが多く、質は厚く、光沢がって、
葉脈が凹み、裏面は紫色を帯びます。
上部の茎葉は細長く、下部のものほど心形になり、互生します。
葉柄の基部には托葉が付きます。
花期は、6月。
花は左右相称形で黄色、唇弁には紫色の筋があります。
唇弁に比べて上弁と側弁が大きく、
唇弁の距は短くて目立ちません。
果実は、蒴果です。
名は、基準標本山地の苗場山に因んで付いたそうです。

植えて見たいと思ていたキスミレに、
園芸店で出会いました。
思っていたより早く、
4月に鮮やかな花を見ることが出来ました。

 

 2019/03/15 撮影

 2019/03/18 撮影

 2019/03/21 撮影

 2019/03/25 撮影

 2019/03/28 撮影

2019/04/03 撮影

2019/04/06 撮影

2019/04/13 撮影

2019/04/15 撮影

2019/04/30 撮影

 

 


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スミレサイシン ( 菫細辛 )

2019-03-07 |  スミレたち

                                                                                              ↑  2017/03/10 撮影

[スミレ科スミレ属の多年草 ]   

北海道西南部~本州にかけて、
日本海側の落葉山林内などに自生します。
草丈は、5~15cm。
地上に茎は無く、
太く長い地下茎には節が多く、やや横に伸びます。
根生葉は長い柄を持ち、長さ3~8cmの心円形、
先が尖って光沢があり、縁には鋸歯があります。
表裏とも緑色でほとんど無毛、束生します。
葉柄から托葉が離生します。
葉は花後に大きくなります。
花期は、4~5月。
花は、確りした花茎の先端に、淡紫色径2~2.5cmの花を付けます。
花弁には厚みがあり、
距は太く短く、
唇弁の中央部に紫色の筋が入り、
側弁の基部には毛がありません。
果実は、果(さくか)です。
花が白色のものをシロバナスミレサイシン(白花菫細辛)と呼びます。
葉の細長いものはナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)と呼ばれ、
本州福島県以西~九州の太平洋側に分布し、
花は白色~淡紫色で、側弁は無毛です。
菫細辛の根はトロロのようにして食用にします。
名は、葉がウスバサイシンに似ているので付いたそうです。

以前に購入したものと同じく、
園芸店での名札は「スミレサイシン」となっていました。
以前のものは、
多く流通しているアメリカスミレサイシンだったようですので、
今回は日本の菫細辛だといいと思っています。

 

 2017/03/10 撮影

 

 2017/03/14 撮影

 

<  以前に植えたスミレサイシン  >
図べ鑑で調たところ、
花の姿から外来種の
アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛)のように思われます。


 2014/03/31 撮影

 2014/04/01 撮影   〃
 〃

 2014/04/02 撮影    〃

 2014/04/04 撮影   〃
 〃

 2014/04/05 撮影   〃

 2014/04/06 撮影

 2014/04/07 撮影

 2014/04/08 撮影

 2014/04/10 撮影

 2014/04/12 撮影

 2014/04/15 撮影


<  2011 年 >
 2011/04/04 撮影

 2011/04/10 撮影

 


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スミレ ( 菫 )

2014-04-10 |  スミレたち

                               ↑ 2014/04/15 撮影

2014/04/16 撮影

[ スミレ科スミレ属の多年草 ]

スミレ科スミレ属の総称として使われる場合と、単にこの種を指す場合があります。
スミレ属の総称と区別するため、
愛好家の間ではこの1種をマンジュリカ(満洲産)と呼ぶことがあります。

日本では、
北海道~九州にかけて、
耕作地の周辺から丘陵などの日当たりの良いところに自生します。
草丈は、5~15cm。
無茎種で、根茎は短く、根は太く黄赤褐色をしていて、根で増えます。
長い葉柄には左右に広い翼があり、
毛は変化が多く、無毛のものから全体が微毛におおわれるものまであります。
葉は、すべて根生し、
長楕円状披針形で先がまるいへら形、長さ3~8cm、幅1~2.5cm、
斜め上に展開し、
縁には低平な鋸歯があります。
葉の表面は緑色、裏側は白を帯びた緑色のものが普通ですが、
紫色を帯びるものもあります。
花期は、3月下旬~6月。
花(開放花)は、花茎の先端に径1~2.5cm、濃紫色の花を1つ横向きに付けますが、
白花品もあります。
唇弁の中央部は白地に紫色の筋が入り、
側弁の基部には白い突起毛があります。
距はふつう細長い円柱形で、長さ5~8mmです。
果実は、長楕円体のさく果で、成熟すると上を向き、やがて縦に3つに裂けて、
しばらくそのままに種子をのせた状態でいます。
閉鎖花(へいさか)は、硬く閉ざされた蕾のようなままで、
自花受粉により結実して種子を作りますが、
季節によってはガク片のなかに
小さな花弁が付いていることもあります。
果実は、蒴果で実が熟すと上を向き、種子を弾き飛ばします。
名は、花の形が墨壺に似ていることから、
スミイレがスミレになったと言われていまが、異論もあるそうです。
別名 ; スモウトリグサ(相撲取草)・キンキンサイ(菫々菜)


2014/04/14 撮影


2014/04/15 撮影


2014/04/16 撮影


2014/04/17 撮影

2014/04/18 撮影

2014/04/20 撮影

2014/04/23 撮影

2014/04/26 撮影

2014/04/27 撮影

2014/04/29 撮影


2014/04/13 撮影…神代植物公園








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タチツボスミレ ( 立坪菫 )

2011-04-08 |  スミレたち

                          ↑ 2011/04/08 撮影

2011/04/08 撮影

[スミレ科の多年草 ]

日本では、
北海道~沖縄にかけ、
山地や丘・道端などに普通にみられ、
群生していることもあります。
草丈は、5~30cm。
地下茎は短く木質化し、
横に這って枝分かれし、株を作ります。
根出葉は、柄を持ち、先のとがった心臓形で、
長さ1.5~2.5cm、幅2~3cm、
茎葉は三角状で、根出葉とほぼ同形です。
托葉は披針形で、細く深裂します。
葉の形の大小や厚さなどには多くの変異が見られます。
有茎種で、葉の間から数本の茎が立ち上がり、
花の時期には5~15cmと短く、
果実時には10~30cmに伸びます。
花期は、4~5月。
茎の先に径2cm前後の5弁花を付け、柄は無毛です。
5弁花は、上部の上弁2枚、左右の側弁2枚、下の唇弁1枚からなり、
唇弁には紫色の筋があります。
花の後方に伸びた距の内部に、蜜腺があります。
花色は個体による変異が多く、
淡青紫~濃紅紫など色々です。
花後、葉腋に閉鎖花が多数付き、実を結びます。
果実は朔果で、熟すと縦に3裂し、
種子をはじき飛ばします。
近縁種には、
花に芳香があるニオイタチツボスミレ・
葉が細長いナガバノタチツボスミレなどがあり、
また北海道や中部地方以北にアイヌタチツボスミレ・
日本海側にオオタチスミレ・テリハタチツボスミレなどが分布しています。
万葉集に詠まれた「つぼすみれ」は、
タチツボスミレではないかと言われています。
名は、坪すなわち庭に生えてるスミレの意から、
また姿がツボスミレに似ていて
茎がやや立つために付いた、
などと言われています。


2011/04/02 撮影
2011/04/05 撮影
011/04/07 撮影
2011/04/12 撮影





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