しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

キバナイカリソウ ( 黄花 碇草 )     

2023-05-05 |  4月 の花たち

                        ↑ 2023/04/08 撮影

2023/04/27 撮影

[ メギ科イカリソウ属の多年草 ]

日本では、
北海道中部~本州近畿地方以北の主に日本海側の、
山地の落葉樹林の林床や林縁に自生し、しばし大きな群落を作ります。
草丈は、30~40cm。
根茎は短く、まれにやや長く横に這い、多数のひげ根があります。
根茎の頭部に数本の茎を叢生します。
葉は、2~3回3出複葉、小葉は卵状楕円形で長さ5~15㎝、
先は尖り、基部は深い心臓形で、多数の刺毛状の細かい鋸歯かあります。
花期は、4~5月。
花は、総状花序を出し、径約30~40㎜で淡黄色の花を数個付けます。
雄しべは4個、雌しべは1個です。
花弁は4枚で20㎜前後の長い距を持ち、先端に蜜を貯めています。
萼片は4枚で広卵形、わりあいに幅広です。
果実は、袋果。
名は、花の形が船の錨(いかり)に似ていて、淡黄色なので付いたそうです。

ハート型のやさしい葉の下に、
淡い黄色のもの静かな花、

蕾のころは繊細な姿をしています。


2023/04/16 撮影
 〃

2023/04/27 撮影
 〃

2023/05/05 撮影
 〃


<  2022  年  >
2022/03/23 撮影

2022/04/05 撮影
 〃

2022/04/08 撮影


2022/04/19 撮影  〃


<  2021 年  >
2021/03/31 撮影

2021/04/16 撮影

 

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ユウバリクモマグサ ( 夕張雲間草 )

2021-05-25 |  4月 の花たち

                      ↑ 2021/03/17 撮影

 〃

[ ユキノシタ科の多年草 ]

園芸店の名札には「シコタンソウ」と記してありましたが、
図鑑で調べますと、
花の姿から「ユウバリクモマグサ」のように思われます。

日本固有、基準標本は夕張岳です。
北海道の夕張岳、
高山帯の岩礫地に少数がまとまって自生します。
草丈は、2~12cm。
細い根生葉が枝分かれして広がり、そこから短い地上茎が立ち上がり、その先に葉を密生します。
葉は、柄が無く、3裂するものがまじります。
茎葉は互生します。
花期は、7~8月。
花茎は高さ 約10cm で短い腺毛をもち、
上部には数個の披針形から線形の葉があります。
頂に 径約1㎝の白い花を1~3 個付けます。
花弁の斑点はほとんどが黄色です。
シコタンソウとエゾノクモマグサの性質をあわせ持っています。
・絶滅危惧種・

初めて園芸店で出会い、シコタンソウと思って求めました。
シコタンソウは白い花びらに黄斑と赤斑があるそうです。
改めて図鑑を見てユウバリクモマグサは、赤斑が無いと知りました。
いたわりたくなるような楚々とした小さな花です。


2022/03/13 撮影


<  2021 年  >
2021/03/10 撮影


2021/03/17 撮影

 〃

 〃


2021/03/19 撮影


2021/03/25 撮影

 〃

2021/03/31 撮影


2021/05/25 撮影

 

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ヤクシマヒメウマノミツバ ( 屋久島姫馬の三つ葉 )

2021-05-03 |  4月 の花たち

                           ↑ 2021/04/07 撮影

 〃

[ セリ科ウマノミツバ属の多年草 ]

手持ちの図鑑で調べましたが
載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。

日本では、
九州屋久島以南~沖縄の、
山地の湿り気の多い林内や渓流沿いに自生します。
草丈は、5~30cm。
茎は細長く分枝します。
根生葉は、多数で長い柄を持ち、0.5~5㎝の円心形で、掌状に全3裂し、
側片はときに2深裂して、濃い緑色、浅い鋸歯があります。
茎葉は上の方に、対生します。  
花期は、4~5月。
茎頂で小枝を分け、小形の複散形花序を出し、
柄のない白や青紫色の小花を付けます。
小散形花序の中に両性花と雄花とが混じります。
名は、小形種で屋久島に生え、三つ葉に似ていますが食用とならず、
馬に食べさせる程度の三つ葉ということから付いたそうです。

山野草に詳しい方から戴きました。
山野草のお庭を拝見させて頂いては、色々と学ばせて頂いております。
我が家では育てるのが難しい草花も上手に育てていらっしゃいます。
丹精込めて育てられた珍しいお花ですから、大切にお世話したいと思っています。
初めて手掛けますので楽しみです。


2021/04/07 撮影

 〃…花後

 〃

 〃…葉


 2021/04/18 撮影

 〃

 〃


2021/05/03 撮影


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キバナチゴユリ ( 黄花稚児百合 )

2021-04-29 |  4月 の花たち

                      ↑ 2021/04/29 撮影 

2021/04/25 撮影     

[ イヌサフラン科チゴユリ属の多年草 ]

本州和歌山県、四国、九州の、
山野の林内に自生します。
草丈は、20cm 内外。
茎は単一で下部には鞘状の葉があります。
葉は、ごく短い柄を持ち、下の葉は楕円形で長さ3.5~5㎝、
上の方の葉は長楕円状披針形で長さ7~10㎝、先は尾状に長く尖って、
3~5の縦脈があり、互生します。
花期は、5~6月。
茎頂に長さ12~18㎜の花柄を出し、淡黄色の花を1~2個下向きに付けます。
花被片は6枚、披針形で長く尖り、長さ約1.5㎝、幅約3.5㎜、
基部はふくらみ、内面に乳頭状突起があります。
雄しべは6本で花被片の半分の長さ、花柱は上部で3深裂します。
果実は、球形の液果で黒く熟します。

稚児百合に似ていますが、
少し遅れて咲きます。

葉の色とあまり変わらない花色なので、
目立たない花です。



2021/04/16 撮影

2021/04/25 撮影


2021/04/29 撮影

 〃


2021/05/03 撮影


2021/05/05 撮影






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ホタルカズラ ( 蛍葛 )   

2021-04-25 |  4月 の花たち

                        ↑ 2021/03/29 撮影

2021/03/29 撮影

[ ムラサキ属ムラサキ属の常緑多年草 ]

日本では、
北海道~沖縄にかけて、
山野の半日陰の林縁や日当たりのよい乾いた草地などに自生します。
草丈は、15~20cm。
全体に粗い毛があります。
花後その基部から横に這う長い無花枝を出し、
所々から根が出て新しい株を作り、根の腋から新枝を直立します。
葉は、柄が無く、長さ2~6㎝、幅0.6~2㎝の倒披針形で、
先は鈍形、下部は次第に細くなり、
濃緑色で互生し、冬も枯れません。
花期は、4~5月。
新枝上部の葉腋に径1.5~1.8㎝の青紫色の花を付けます。
花冠は基部が筒状で、上部が5裂し、裂片の中助が白く隆起します。
雄しべは5本、葯は淡黄色です。
萼は5深裂し、裂片は線形で鋭く尖り長さ6~7㎜、粗毛があります。
果実は堅く小形、分果、白色で滑らかです。
名は青い花の中央に隆起した白い星形を蛍の光になぞらえて付いたそうです。
別名 : ホタルソウ(蛍草)・ホタルカラクサ(蛍唐草)・ルリソウ(瑠璃草)

 神代植物公園で蛍葛の花と初めて出会い、
一目で気に入り、育ててみたいと思いました。
露地植えにしましたが、花を付けないので、鉢植えにしてみました。
今年は増えて、瑠璃色の花を沢山付けてくれました。
鉢植えと露地植えにして楽しんでいます。

2021/02/10 撮影

 〃


2021/03/09 撮影


2021/03/17 撮影


2021/03/25 撮影


2021/03/28 撮影


2021/03/29 撮影




2021/03/30 撮影

2021/03/31 撮影

2021/04/01 撮影

2021/04/07 撮影

2021/04/08 撮影

2021/04/13 撮影

2021/04/16 撮影

2021/04/18 撮影

2021/04/25 撮影


<  2020 年  >
2020/03/21 撮影

2020/08/02 撮影

 〃

 

<  2019 年  >
2019/05/05 撮影

2019/08/13 撮影

 神代植物公園にて   
            2014/04/13 撮影
・  

 
 
 
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キバナオキナグサ ( 黄花翁草 )

2021-04-08 |  4月 の花たち

                          ↑ 2021/03/31 撮影

 〃

[ キンポウゲ科オキナグサ属の多年草]

キバナオキナグサは、
黄花型のオキナグサでオキナグサの変種です。
複数個所で見出されたようですが、
出所は判然としないそうです。

手持ちの図鑑で調べましたが、
詳しくは載っていませんでした。
初めて手がけましたが、
黄緑色を帯びた葉に、淡い黄色の花を俯いて付ける、
優しい花でした。

  「5月の花たち・オキナグサ」

2021/03/15 撮影

2021/03/17 撮影


2021/03/25 撮影

 〃


2021/03/27 撮影

 〃


 2021/03/29 撮影

 〃


2021/03/31 撮影

 〃


2021/04/08 撮影




2021/04/11 撮影

 〃


2021/04/13 撮影

〃…新しい花が‥‥

 〃


2021/04/16 撮影

 〃


2021/04/29 撮影

 〃

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ハルノタムラソウ ( 春の田村草 )

2020-07-08 |  4月 の花たち

                       ↑ 2020/03/30 撮影

[ シソ科アキギリ属の多年草  ]

本州の紀伊半島、四国~九州にかけて、
山地の谷間に自生します。
草丈は、10~20cm。
茎は四角形で直立します。
根生葉は、ロゼット状をなし、1~2回羽状複葉です。        
茎葉は、下のものには長い柄があり、長さ3~5cmの長卵形または長楕円形で、
羽状に2~3対の小葉に分かれます。
小葉は卵形、楕円形または倒卵形で、縁には鋸歯があり、対生します。
表面にはまばらに毛があります。
花期は、4~6月。
茎の頂に長さ3~6㎝の花穂を付け、小さい白色の唇形花を数段輪生します。
花冠は長さ約8㎜で、短い筒部の先は上唇と下唇に分かれます。
上唇は2裂、下唇は平らに開いて3裂して、中央裂片は大きく先が浅く2裂します。
雄しべは2本、花糸の先はТ字形となり、片方の先に細長い葯を付けます。
柱頭の先は2裂します。
花筒内に毛が散生します。
萼は長さ5~6㎜の唇形で、脈には細かい腺毛があります。
果実は、4個の分果で長さ約2㎜の楕円形です。
名は、なつアキノタムラソウに比べ春に咲くことから付いたそうです。

ナツノタムラソウ・アキノタムラソウがあることを、
山野草の会の方から聞いて知りましたが、
まだ出会っていません。
図鑑によるとハルノタムラソウはその中でも小形です。
目立たなく地味な花ですが、味のある花で、
長い間楽しめました。

2020/03/13 撮影

 

2020/03/30 撮影



2020/04/04 撮影

〃…別のb鉢

 

2020/04/05 撮影

 

2020/04/14 撮影

 

2020/04/17 撮影

〃…別のb鉢

 

2020/04/22 撮影

 

2020/05/17 撮影

 〃

 

<  2019 年  >

2019/05/05 撮影

2019/07/20 撮影

2019/08/13 撮影

 

   


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ミツバツチグリ ( 三葉土栗 )

2020-07-08 |  4月 の花たち

                           ↑ 2020/04/03 撮影 

2020/03/27 撮影

[ バラ科キジムシロ属の多年草 ]

日本では、本州〜九州にかけて、
山地や原野ところなどの日当たりのよいところに自生します。
草丈は、10~30cm。
根茎は短く肥厚してかたく、ひげ根を密生し、
先端部から匍匐枝を出します。
全体に粗い毛があります。
根生葉は、長い柄を持ち、3出複葉です。
小葉は、長さ2~5㎝、幅1~3㎝の倒卵状楕円形または楕円形、
先は円形または鈍形で、基部はくさび形、縁には鈍い鋸歯があります。
托葉は卵形で全縁です。
花期は4~5月。
花茎の上部に径1.5~2㎝の黄色い花を集散状に付けます。
花弁は倒卵状円形で、先が凹形です。
萼片は披針形で先は鋭突形、
副萼片は線形で、萼片より短く細いです。
花が終わると葉は大きくなって、匍匐枝を四方に伸ばし、
その先端から新苗を出します。
果実は、痩果で無毛、表面に皺がよっています。
根茎は硬くて食べられません。
名は、ツチグリに似ていて、3枚の小葉からなることから付いたそうです。

三つ葉土栗は
踏んでも枯れないくらい丈夫と聞きましたが、
その通り丈夫で元気に匍匐枝を伸ばしています。
増えすぎないように鉢に植えています。

 

 

2020/03/01 撮影

 

2020/03/05 撮影

 

2020/03/27 撮影

〃…蕾

 

2020/04/30 撮影…開花後と蕾

〃…蕾

 

 2020/04/03 撮影

 

2020/04/07 撮影

 

2020/04/14 撮影

 

2020/04/17 撮影

 

2020/04/21 撮影

 

2020/05/04 撮影

2020/05/17 撮影

 〃

<  2019 年  >

2019/05/14 撮影

2019/08/10 撮影


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ハルオコシ ( 春起こし )‥‥‥「アネモネ・ネモローサ」

2020-07-08 |  4月 の花たち

                        ↑ 2020/04/04 撮影…ハルオコシ

2020/04/03 撮影

[ キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草、ヨーロッパ北部~アジア北西部原産 ]

手持ち図鑑でしらべましたが載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。

アネモネ・ネモローサ
草丈は、5~10cm。
花期は、3~5月。
花色の変異や八重咲きなど多彩な園芸品種があります。
花の中央部が八重咲きとなる「八重咲きイチリンソウ」、
緑色を帯びる八重咲き種の「ハルオコシ」などがあります。
別名 : ヤブイチゲ

アネモネ・ネモローサ 'プレクテアータ・プレニフロラ'
八重咲きで外側の花弁状の萼片が緑色を帯びます。
「グリーンストレンジャー」、「ハルオコシ」の名で、
流通しています。

ハルオコシ
草丈は、10~25cm。
長い根茎を持ち、
葉は、茎の上部に密に付きます。
花期は、3~5月。
花は白色です。
花弁は無く、白色または緑色を帯び花弁に見えるのは萼片が変化したものです。
苞が大きくて目立ちます。
早春に、芽を出して葉を広げ、開花する春植物(スプリングエフェメラル)で、
花が終われば直ぐに実を付けて、夏には地上部が枯れます。
約6月~10月位まで休眠期で、11月頃から根が活動し始めます。

芽出しに気づかず、
気付いた時は蕾を付けていました。
春の訪れを感じる清楚な花です。


2020/04/03 撮影

2020/04/04 撮影

2020/04/14 撮影

2020/04/15 撮影

2020/04/17 撮影

〃…b株

2020/04/19 撮影

2020/04/21 撮影

2020/04/26 撮影

2020/05/04 撮影

2020/05/17 撮影

2020/06/23 撮影

 〃…根茎


2020/11/23 撮影

 

<  2019 年  >

2019/05/05 撮影



2019/08/16 撮影

 


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ヒメジュウニヒトエ ( 姫十二単 )・・・・・「アジュガ レプタンス・チョコレートチップ ? 」

2020-07-08 |  4月 の花たち

                   ↑ 2020/03/30 撮影                     

〃  

[ シソ科キランソウ属の常緑多年草、ヨーロッパ原産 ]

以前に草もの盆栽展で求めました時、
名札には「ヒメジュウニヒトエ」と記してありました。 
手持ち図鑑でしらべましたが載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感ですが、
花の姿から外来種の
「アジュガ レプタンス・チョコレートチップ」のようにも思われます。

アジュガ レプタンス・チョコレートチップ
アジュガ・レプタンス種から作られた小型種です。
草丈は、約10cm。
根生葉は、ロゼット状で冬を過ごします。、
葉は、短い柄を持ち、倒披針形で先は丸みを帯び、
濃緑色で質は厚く、光沢があり、縁は全縁でやや波状となり、対生します。
寒くなると紫色が濃くなってチョコレート色を帯びます。
花の後に匍匐枝は長く伸びて増殖します
花期は、4月。
茎の先端に花穂を出し、
青紫色の小さい唇形の花を多数付けます。
上唇は小さく卵形で浅く2裂し、
下唇は大きく3裂し、中央の裂片は大形で浅く2裂します。
果実は、分果です。
育てやすいので寄せ植えやグランドカバーなどに向いています。
別名 : セイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)

姫十二単が在来種でしたら、
露地植えにしたいと思っていたのですが、
違うようですので、鉢植えで育てることにしました。
花色が気に入って、丈夫そうでしたので残念です。

2020/03/01 撮影

2020/03/05 撮影

2020/03/20 撮影

2020/03/21 撮影

2020/03/30 撮影

2020/04/04 撮影

2020/04/15 撮影

2020/04/19 撮影

2020/04/21 撮影

2020/05/04 撮影

2020/05/17 撮影

 

<  2019 年  >

2019/05/14 撮影


2020/06/26 撮影

 〃…匍匐枝

 

 

 

 




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ヒメカンスゲ ( 姫寒菅 )

2020-05-20 |  4月 の花たち

                       ↑ 2020/04/04 撮影…ヒメカンスゲ・白覆輪

2020/03/26 撮影

2020/04/14 撮影

[ カヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草 ]

北海道西南部~九州にかけて、
山野の林内のやや乾いたところに自生し、叢生して大株となります。
草丈は、20~50cm。
葉は、根生し、線形で幅2~4㎜、先端は狭く尖り、
表面は平坦からゆるいM字形、質はかたくやや光沢があって暗緑色、縁はざらつき、
基部の鞘は暗渇色で、多数密生します。
花期は、4~5月。
葉の間から多くの花茎をたて、
茎頂に矮性で長さ3~4㎝、赤褐色の雄小穂を1個付けます。
多数の葯が伸び出て花粉を散らします。
その下方に短い円柱形で長さ約2.5㎝の黄褐色を帯びた雌小穂を3~5個付けます。
苞は短い葉状で太い鞘があります。
雌花鱗片は長さ4㎜で褐色を帯びます。
果胞は無毛で反り返り、広卵形で長さ約3㎜、先が急に細くなって嘴状で2歯があります。
白い柱頭は3個です。
直立し、成熟期には反り返ります。
観賞用に白い斑入り葉のシマカンスゲが栽植されています。
名は、草状がカンスゲに似ていて、より小さいことから付いたそうです。

初めて手掛けるヒメカンスゲです。
寄せ植えに加えたり、鉢植えや露地植えにしてみました。
水やりの後の葉は、いっそう美しいと思います。


2020/03/27 撮影

 

2020/04/04 撮影

 

2020/04/07 撮影

 

2020/04/14 撮影

 

2020/04/19 撮影

 

2020/04/21 撮影

 

2020/05/09 撮影

 

2020/05/17 撮影




<  2021 年  >
2021/03/17 撮影

 

 

 

 


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ヒトリシズカ ( 一人静 )

2020-01-10 |  4月 の花たち

                                                                           ↑  2012/04/13 撮影

2019/04/06 撮影

[ センリョウ科チャラン属の多年草 ]

日本には、
北海道~九州にかけて、
低山の木漏れ日のさす林床や草地などに自生します。
草丈は、15~30cm。
根茎が地中を横に走り、茎は直立します。
葉は、長さ6~10cmの楕円形~卵状楕円形で、先が短く急に尖り、
光沢のある濃緑色、縁には鋭い鋸歯があります。
茎の上部には2対の葉が十字形に対生し、
4枚の葉が輪生しているように見えます。
茎の下部の節には膜質の鱗片状の葉が付きます。
花期は、4~5月。
葉の開く前に中心から1本の穂状花穂を立て、
茎頂に純白の小花を多数付けます。
花は1個の雄しべが3分枝し、外側2個の白い花糸の基部に黄色の葯が付きます。
雄しべは3個、雌しべは1個で、花弁も萼もありません。
果実は、核果で長さ2.5~3㎜の倒卵形です。
名は、花穂を静御前の舞い姿に見立てたことから付いたそうです。
別名 : ヨシノシズカ (吉野静)・マユハキソウ (眉掃草)

植え替えを何度もしたためでしょうか、
ここ何年か姿を見せなくなっていた一人静が、
ひっそりと咲いていました。

緑色の茎の一人静を戴きました。

茎の色素が抜けて緑色になったもので、
青軸と呼ばれているそうです。
清楚な佇まいです。

2019/04/17 撮影…青軸

 2017/04/11 撮影…青軸

<  2014 年  >
2014/04/01 撮影…芽生え
2014/04/02 撮影
2014/04/04 撮影
2014/04/05 撮影

2014/04/06 撮影
2014/04/07 撮影
2014/04/08 撮影

2014/04/09 撮影

2014/04/10 撮影

2014/04/12 撮影

2014/04/14 撮影
2014/04/15 撮影
2014/04/16 撮影
2014/04/17 撮影
2014/04/18 撮影
2014/04/20 撮影
2014/04/21 撮影
2014/04/22 撮影
2014/04/23 撮影
2014/04/26 撮影
2014/04/27 撮影
2014/04/28 撮影

<  2012 年  >
2012/04/12 撮影
 2012/04/13 撮影
2012/04/15 撮影
 2012/04/17 撮影
 2012/04/18 撮影
 2012/04/30 撮影

 
 

コメント (4)
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セリバヤマブキソウ ( 芹葉山吹草 )

2019-08-31 |  4月 の花たち

                                      ↑ 2019/04/17 撮影

2019/05/26 撮影…実・萎んだ花

[ ケシ科ヤマブキソウ属の多年草 ]

ヤマブキソウの1品種で、
山地の樹下に自生します。
草丈は、10~30cm。
根生葉は、長い柄を持ち、頭大羽状複葉で、
小葉は5~7個、各小葉は菱形卵形で粗く深裂し、
各裂片の先は尖っています。
茎葉は3~5個の小葉を持ち、細かく裂けます。
花期は、4~5月。
花柄を出し、黄色の4弁花を付けます。
花弁はほぼ円形で長さ約2㎝です。
雄しべは多数、雌しべは1本です。
萼片は2個で緑色です。
果実は、蒴果で細い円柱形です。
名は、葉の分裂した様子を芹の葉に見立てて付いたそうです。

以前から山吹草はありましたが、
芹葉山吹草はありませんでしたので、
昨年友人宅から戴いて帰りました。
夏の間ぽつぽつと花が咲きました。

  

 2019/03/05 撮影

 2019/03/09 撮影

 2019/03/15 撮影 

2019/03/18 撮影 

 

2019/04/17 撮影 

 

2019/05/26 撮影…実

 

2019/05/30 撮影

 

2019/06/03 撮影

 

<  2018 年  >
2018/04/18 撮影

 

コメント (2)
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ベニバナイチャクソウ ( 紅花一薬草 )

2019-08-07 |  4月 の花たち

                                      ↑ 2019/04/15 撮影

 2019/04/30 撮影

 [ ツツジ科イチヤクソウ属の常緑多年草 ]
 (イチヤクソウ科で分類される場合もあります。)

日本では、
北海道~本州(中部地方以北)にかけて、
亜高山地帯の森林内に自生し、多くの場合群生します。
樹林帯と共生する菌類から養分を得て生育しているので、
栽培が困難といわれています。
草丈は、10~25cm。
2~5枚の葉が根ぎわに集まって付きます。
葉は、長い柄を持ち、広楕円形もたは円形で長さ3~4.5㎝、幅2~3.5㎝、
質は厚く、縁には不明瞭な鋸歯があります。
花期は、6~7月。
葉の間から直立する花茎を出し、上部は総状花序をなして、
桃色の花を多数下向きに付けます。
花柄の基部には苞葉があり、がくは小形で深く5裂します。
花冠は径約1.3㎝で広く開き、深く5裂します。
裂片は楕円形で先が円形です。
雄しべは10本、葯は赤紫色です。
雌しべは花の外に突き出て、上の方に彎曲します。
果実は蒴果で、平たい球形です。
名は、全草を乾かし薬用とすることからイチヤクソウ、
花の紅色に基づいて紅花と付いたそうです。

園芸店で初めて出会ったので求めました。
栽培が難しいことは解っていましたが、
一度手がけて見たいとおもいました。
葉はこの暑さでも元気です。
お花が見れたことで満足しています。

 

2019/03/25 撮影

〃…つぼみ

2019/03/28 撮影

 

2019/03/31 撮影

 

2019/04/12 撮影

 

2019/04/15 撮影

 

2019/04/30 撮影

 

2019/05/05 撮影

 

2019/05/12 撮影

 

2019/05/14 撮影

 

2019/05/25 撮影

 

2019/05/28 撮影

 

2019/06/25 撮影

 

2019/07/31 撮影

 

 


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エヒメアヤメ ( 愛媛菖蒲 )

2019-04-30 |  4月 の花たち

                      ↑ 2019/04/ 撮影 

 2019/04/26 撮影

 2019/04/30 撮影

[ アヤメ科アヤメ属の多年草 ]  

日本では、
瀬戸内海を囲む山陽・四国・北九州の
低山の原野などに自生します。
草丈は、10~20cm
根茎はやせ、まばらに分枝し、赤褐色の古い葉の繊維に包まれています。
葉は、剣状で長さ10~20㎝、幅1~1.5㎝、先端が尖りって緑色、基部は紅くなり、
2~3枚を直立して2列に並びます。
花期は、4~6月。
葉間に花茎を出し、頂に径3~4㎝の青紫色の1花を付けます。
外花被片は楕円形で水平に開き、中脈部は黄白色、
内花被片はへら状倒卵形で円頭、やや小さく直立します。
花柱分枝も紫色で先端の裂片は長卵形です。
果実は、さく果で小球形です。
名は、愛媛県で発見され、その地名にちなんで付いたそうです。
古名 : タレユエソウ(誰故草)

エヒメアヤメを
上手に育てていらっしゃる友人から戴きました。
その時に育て方のプリントも付けて下さいました。
お陰さまで初めてでしたが、
元気に育ち花を見ることが出来ました。

 

2019/04/21 撮影

 

 2019/04/22 撮影

 

 2019/04/23 撮影

 

 2019/04/24 撮影…雨

 

 2019/04/26 撮影

 

 2019/04/28 撮影

 

 2019/04/30 撮影

 

<  2018 年  >
2018/03/18 撮影

 

2018/03/31 撮影

 

2018/04/07 撮影

 

2018/04/18 撮影

 

 


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