しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

マキギヌ ( 巻絹 )

2020-08-11 |  8月 の花たち

                               ↑ 2020/07/26 撮影

 2020/07/31 撮影

 〃

2020/07/22 撮影

[ ベンケイソウ科センペルビウム属の常緑多年草、南欧原産 ]

明治時代に渡来し、
高山性・多肉植物として鉢植えにして、観賞用に栽培されています。
草丈は、10~15cm。
根生葉は、披針形~長楕円形で先は尖り、基部はくさび形、淡緑色で多肉質、
縁は全縁、多数の葉が重り合い径2~3㎝のロゼットを形成します。
隣り合った葉の先端の間に細い綿毛を蜘蛛の巣状に張ります。
茎葉は多肉質の披針形~長楕円形で互生します。
匍匐枝に子株を出して増えます。
花期は、6~8月。
ロゼット状の葉の中心から花茎を伸ばし、
紅色の小花を集散状に付けます。
葯は黄色です。
花が咲くとその株は枯れます。
果実は、袋果です。
名は、白い糸が蜘蛛の巣のようで、丈夫であるということから
付いたようでようです。
別名 : クモノスバンダイソウ(蜘蛛の巣万代草)・センペルビウム

多肉植物に長雨は良くないのではと思っていましたが、
思いがけなく可愛い花を付けてくれました。
長雨が良かったのでしようか ? 
解らないものです。

2020/07/22 撮影


2020/07/25 撮影

 〃


2020/07/26 撮影

 〃

2020/07/28 撮影

2020/07/29 撮影

 

23020/07/31 撮影

 〃

 〃


2020/08/01 撮影

 〃

 〃

 〃

 〃

2020/08/10 撮影

 〃

 〃


2020/08/27 撮影

 〃

 〃


2020/09/11 撮影

 

<  2019 年  >
2019/03/16 撮影


2019/08/15 撮影

 〃

 

コメント (4)
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シコタンハコベ ( 色丹繁縷 )

2019-09-27 |  8月 の花たち

                       ↑ 2019/09/09 撮影

2019/09/09 撮影

[ ナデシコ科ハコベ属の多年草 ]ハコベ(ナデシコ科)

北海道や本州中部の、
高山の砂礫地や岩壁などに自生します。
草丈は、5~20cm
全体が滑らかで無毛です。
根茎は横に這って叢生し、
茎はまばらに分岐します。
葉は、柄が無く、卵状披針から披針形で長さ5~30㎜、先は鋭く尖り、基部は円形、
質は硬く、白緑色を帯び、全縁で対生します。
花期は、7月~8月。
花は茎頂から花柄を出し、径約1.5㎝白色の花を1個付けます。
5枚の花弁は深く基部近くまで2裂して、10枚のように見えます。
雄しべは10本です。
萼片は花弁より短いです。
果実は、蒴果で宿存萼があります。
名は、色丹島で最初に採集されたことから付いたそうです。
別名 : ネムロハコベ(根室繁縷)

昨年の3月に、友人から戴きました。
図鑑で調べてみますと
白地に赤い葯の可愛い花が載っていました。
草庭のシコタンハコベの葯は赤味を帯びた茶色でしたが、
やはり可愛い花でした。
 
 
2019/08/15 撮影…地植え
 
 2019/09/08 撮影…(aの花)
 
〃…つぼみ(b)


2019/09/09 撮影…昨日の蕾が開く(b)
〃(b)
 
〃…花後(昨日のa花)
 
 
2019/09/10 撮影(b)
 
〃…花後(a)
 
 
2019/09/12 撮影…(b)
 
〃…花後(a)
 
 
2019/09/14 撮影…(b)
 
〃…(a)
 
 
2019/09/21 撮影
 
 
 
 
<  2018 年  > 
2018/04/02 撮影
 
 
 
2018/07/18 撮影
 



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カシノキラン ( 樫木蘭 )

2019-08-31 |  8月 の花たち

                       ↑ 2018/08/08 撮影

2019/08/29 撮影

 

 2018/08/08 撮影

[ ラン科マツラン属の常緑多年草 ] 

本州(房総半島西)~沖縄にかけて、
温暖帯林中の老樹の樹皮に着生します。
短い茎は傾上し、下部からは長く粗いひげ状の気根を多く出します。
葉は、披針状長楕円形で長さ2~6㎝、質は厚くしなやかで、
上部は円く先が少し突出し、
基部は短い柄を経て葉鞘に続き、葉鞘は茎を包みます。
茎の上部に葉は集まり、2列になって互生します。
花期は、7~8月。
下部の葉腋から花序を出し、径5㎜弱の淡黄色の花を短い総状に付けます。
花被片は倒披針形で鈍頭、平開します。  
唇弁はは比較的大きく基部は袋状になり、白地に紅褐色の斑紋があります。
先端は広三角形で平担です。
花粉塊は長柄のさきに2個が並びます。
果実は蒴果で倒卵状円柱形です。
名は、カシノキの幹によく付いて生えることから付いたそうです。
・絶滅危惧種・

花屋の店先に並んでいました。
名前を聞くのも花を見るのも初めてでしたので、
大荷物を持っていましたが、なんとか連れて帰りました。
図鑑やネットで調べて、古いモチノキにつけました。
無事に着生したようで小さな花を付けています。

2019/08/27 撮影

 

2019/08/29 撮影

 

 2019/08/31 撮影

 

2019/09/02 撮影

 

 2019/09/05 撮影

 

2019/09/09 撮影…台風一過

 

 

<  2018 年  >
 2018/08/08 撮影

 〃

 

 2018/08/10 撮影

 

2018/12/11 撮影

コメント (2)
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空蝉 ( うつせみ )

2019-08-13 |  8月 の花たち

                     ↑ 2017/08/02 撮影

こんなところにも。
蝉のぬけ殻が…

今朝、ツクツクボウシの鳴き声を耳にしました。(8/13日)

2019/08/13 撮影…フタリシズカに

  

 2017/08/03 撮影…茎の上部

 

 


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サネカズラ ( 実葛 )

2019-02-02 |  8月 の花たち

                         ↑ 2019/08/29 撮影 


 

2018/12/06 撮影…実

[ マツブサ科 サネカズラ属のつる性常緑木本 ]  

本州東北地方南部~九州沖縄にかけて、
常緑樹林内や林縁に自生します。
樹高は、3~7m。
蔓は低木や小高木にからみます。
葉は、柄を持ち、長さ5~13㎝の長楕円形、
質は軟厚で表面に光沢があり、裏面は紫色を帯び、
縁には低い鋸歯がまばらにあり、互生します。
全縁の葉もしばしば見られます。
雌雄異株です。
花期は、8月。
葉腋から花柄を出し、先に径約1.5㎝の淡黄白色の垂れ下がった花を付けます。
花被片は9~15枚。
雄しべも雌しべも多数あって球状に集まります。
果実は、液果で径約5㎜の球形となります。
集合果は径約3㎝で垂れ下がり、秋になる赤く熟します。
庭木や生垣などに使われ、
茎の粘液は製紙用または鬢付油の材料になります。
名は、サネカズラは一説に古名のサナカズラの音転で、サナカズラは滑り葛(ナメリカズラ)の意味、
美男葛は茎の粘液を整髪料に用いたので付いたそうです。
別名 : ビナンカズラ(美男葛)、

花の少ない季節に、
光沢のある葉に
艶やかな赤い実が集まってぶら下がる姿は、
美しく目を引きます。

 

2019/08/25 撮影


2019/08/29 撮影


2019/08/31 撮影



2019/09/03 撮影

2019/0921 撮影

2019/11/11 撮影

 

<  2018 年  >
 2018/12/06 撮影…実

 

 2018/12/22 撮影

 〃…花托

 

2019/01/20 撮影


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フジオトギリ ( 富士弟切 )

2017-08-24 |  8月 の花たち

                                                                           ↑ 2017/07/31 撮影   

 2017/08/06 撮影 

[ オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草 ]

富士山や長野県乗鞍岳付近の山地に群生します。
草丈は、30~50cm。
茎は丸く緑色で直立し、表面の稜線ははっきりしません。
葉は、柄が無く、線状楕円形で長さ1.5~4㎝、
基部は半ば茎を抱き、表面に黒色の油点があって、
縁にも黒点が連なり、対生します。
花期は、7~8月。
茎頂でわずかに分枝し、黄色い小さな5弁花を数個付けます。
花弁は長さ約9㎜、黒点があって時には明線も混じります。
雄しべは多数、雌しべは1本で花柱は3個に分かれます。
日中だけ開き、一日花です。
萼片は5枚で長楕円状披針形、先がやや尖り、
黒点と黒線があり、縁にも黒点があります。
果実はさく果で、細かい種子があります。
名は、兄が秘密にしていた傷薬を弟が漏らしたために兄に切り殺されたという伝説があり、
富士山に生えていることから付いたそうです。

春の野草展示会で戴いた種を播いたもので、
フジオトギリと記されていました。
去年は花が咲きませんでしたが、葉が美しく紅葉しました。
今年は美女柳を小さくしたような花を見る事が出来ました。

 

2017/07/22 撮影

 

2017/07/27 撮影

 

 

2017/07/29 撮影

 

2017/07/31 撮影…昼頃 

 〃

 〃

 〃

 〃…午後4時頃

 〃

 

2017/08/01 撮影…昨日の花

 

2017/08/02 撮影…雨に濡れて 

 〃

 

2017/08/03 撮影 

 〃

 

2017/08/06 撮影 

 

2017/08/07 撮影

 

2017/08/08 撮影

 

2017/08/10 撮影

 〃 

2017/08/23 撮影

<  2016 年  >

 2016/10/27 撮影

 

 


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ヤクシマギボウシ ( 屋久島擬宝珠 )

2016-08-28 |  8月 の花たち

                                     ↑ 2016/08/12 撮影

2016/06/22 撮影

2016/08/12 撮影

[ キジカクシ科ギボウシ属の多年草 ]
 旧分類ではユリ科でしたが、新分類によればキジカクシ科へと変更されています。

お花屋で細葉擬宝珠(ほそばぎぼうし)と名札の付いたものを求めたのですが、
屋久島擬宝珠(やくしまぎぼうし)のようです。

ヤクシマギボウシ (屋久島擬宝珠)
コバギボウシの変種と言われて、小型です。
九州鹿児島県屋久島の山地で、
日当たりの良い湿地に自生します。
草丈は、15~25cm。
葉は、根出葉で長い柄を持ち、長楕円形で長さ約5㎝、
先端が少し尖り、濃緑色、表面の脈は窪み、
縁は大きく波打ちます。
花期は、7~8月。
花茎を伸ばし、苞葉の腋に、
漏斗状筒形の薄紫~紫色の花を1個ずつ、総状に付けます。
花冠は6裂します。
雄しべは6個、花被より少し出て、先は上に曲がり、葯は丁字形に付きます。
雌しべは、約6cm、花柱の先は上に曲がり、花被より出ます。
果実は、朔果で3裂します。
一日花で、朝に開花し夕方萎みます。
鉢植えや寄せ植え、ロックガーデンなどにも用います。

残暑が厳しく花の少ない時期に、
静かな花を
咲き継いでいます。

2016/06/22 撮影

2016/07/28 撮影
〃…蕾

2016/07/31 撮影

2016/08/04 撮影


2016/08/07 撮影




2016/08/12 撮影


2016/08/19 撮影

2016/08/24 撮影

2016/08/26 撮影

2016/08/29 撮影


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マツカゼソウ ( 松風草 )

2015-10-11 |  8月 の花たち

                               ↑ 2015/09/16 撮影

2019/08/31 撮影

2015/09/21 撮影

[ ミカン科マツカゼソウ属の多年草 ]

宮城県以南~九州にかけて、
山地の林中や林縁などに自生します。
草丈は、50~80cm。
細い茎は直立し、上部で分枝します。
葉は、柄を持ち、3回3出羽状複葉です。
小葉は長さ1~2.5cmの倒卵形または楕円形で、先に丸みがあり、
質はうすく油点があって、強いにおいを持ちます。
葉表は緑色、葉の裏は淡緑色を帯び、両面とも無毛、
縁は全縁、互生します。
花期は、8~10月。
茎先に円錐状集散花序を出し、
細い柄を持つ白色の4弁花を多数付けます。
花弁は長さ3~4mmの長楕円形、
雄しべは長短7~8本、雌しべは1本で柄があります。
がくは小さく4裂します。
果実は果(さくか)で4個に分かれ、分果は長さ約3mmの卵形です。
名は、秋風に揺れる花姿から付いたそうです。

葉が風に揺れている姿には、
やさしく涼しげな風情があります。


2014/09/24 撮影

2015/06/19 撮影…鉢植えに


2015/09/16 撮影




2015/09/20 撮影




2015/09/21 撮影





2015/10/09 撮影…実


2015/10/15 撮影




2015/10/28 撮影

2015/11/28 撮影





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ハタガヤ ( 畑茅 )……? 

2015-09-10 |  8月 の花たち

                                2014/08/14 撮影

2015/08/14 撮影


[ カヤツリグサ科ハタガヤ属の一年草 ]

日本では、
本州~沖縄にかけて
日当たりの良い畑や荒地に自生します。
草丈は、10~30cm。
多数の細い茎が真直ぐに伸び、基部に少数の葉を付け、
叢生します。
葉は、緑色の糸状で、茎より短く放射状に広がり、
葉鞘は淡褐色を帯びて、先端に長毛があります。
花期は、8~10月。
茎頂に大小不同の長い苞葉があり、
その中心に小穂が頭状に集まって花穂を作ります。
小穂は長さ3~8mmの披針形で、5~15個付きます。
鱗片の先は外曲し芒状に尖ります。
果実はそう果で、長さ約0.6mmの倒卵円形です。
名は、畑に多いということから付いたそうです。

以前から庭に生えいて
名が解らなかったのですが、
図鑑で調べて「ハタガヤ」にしました。
間違っていましたら、どうぞお教え下さい。
いつも生えている繊細で涼しげな草、
という印象です。
2・3株ほど残すようにして草取りをしています。


2015/07/02 撮影…新しい株

2015/08/13 撮影


2015/08/14 撮影







2015/08/15 撮影



2015/08/18 撮影



2015/08/20 撮影







2015/06/20 撮影…古い株

2015/06/21 撮影





< 2014 年 >
2014/08/08 撮影



2014/08/09 撮影



 2014/08/13 撮影


2014/08/14 撮影

2014/08/29 撮影


2014/08/31 撮影





2014/09/24 撮影







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イトテンツキ ( 糸点突 )…… ?

2015-09-10 |  8月 の花たち

[ カヤツリグサ科ハタガヤ属の一年草 ]

日本では、
本州福島県以西~沖縄にかけて、
日当たりの良い畑や荒地に自生します。
草丈は、10~20cm。
根はひげ状で叢生します。
葉は、根生状の細い線形で硬く緑色、
基部は淡褐色です。
秋になると、
硬く細い糸状で、葉よりも長い茎を多数出します。
花期は、8~10月。
茎頂に大小不同の苞葉が数個あり、
その中心に茶褐色の小穂が頭状に数個集まって花穂を作ります。
さらにその中から柄のある小頭状花穂を出すこともあります。
小穂は長さ3~6mmの長楕円形です。
鱗片は幅の広い卵形で先は尖らず、
紫褐色をして中脈は緑色です。。
果実は痩果で倒卵円形、淡黄色で3稜があります。
名は、葉と茎が糸状なので付いたそうです。
別名 ; クロハタガヤ(黒畑茅)

以前から庭に生えいて
名が解らなかったのですが、
図鑑で調べて「イトテンツキ」にしました。
間違っていましたら、どうぞお教え下さい。
ハタガヤと姿が似ていますが、
葉や花序に違いが見られます。


2015/08/15 撮影…新しい株

2015/09/11 撮影



2015/06/19 撮影…古い株




2015/06/20 撮影






2015/06/21 撮影




2015/08/18 撮影






2015/08/20 撮影









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ツユクサ ( 露草 )

2014-09-15 |  8月 の花たち

                         2014/08/14 撮影

2014/08/14 撮影

2014/09/06 撮影

[ ツユクサ科ツユクサ属の一年草 ]

北海道~沖縄にかけて
道端や草地などに自生します。
草丈は、20~50cm。
茎の下部は地を這って多く分枝し、
節から根を出して、
上部は斜上します。
葉は、長さ5~8cmの卵状披針形で先が尖り、通常無毛、
基部が膜質の鞘(葉鞘)になって茎を抱き、長い軟毛があり、
2列で互生します。
花期は、6~9月。
葉と対生して細い花柄を出し、
頂に二つ折りにした帽子のような苞を付けます。
苞の中には通常数個の蕾が入っていて、
開花時に花を苞の外に出し、1個ずつ開きます。
しぼむ時には、花は小さくなって再び苞に包まれます。
花弁は3枚で、そのうち上の2枚は大きく鮮青色、
下の1枚は小さくて透けるような白色です。
同じ苞の中に両性花と雄花があり、
閉鎖花も付けます。
雌しべは1本で、小さかったり、雌しべのない雄花もあります。
雄しべは6本で、葯の形が3種類に分かれます。
花粉を沢山出す雄しべが2本長く突き出てをり葯はくすんだ黄色、
花粉を出さない仮雄しべが3本で短く葯は鮮黄色、
花粉を少し出す雄しべが1個で仮雄しべよりやや長く葯は同じ鮮黄色です。
萼片は3個、小さく膜質で白色です。
果実は果(さくか)で楕円形、苞のなかで成熟し2裂します。
夜明けに咲いて昼の頃、半日で萎みます。
変種のオオボウシバナの花汁は、
今でも染料(水に溶けやすいので)として
友禅の下絵描きなどに用いられています。
開花時期の全草を乾燥して煎じ、
生薬のオウセキソウ(鴨跖草)として、
解熱・利尿・解毒などに利用します。
5月頃の若芽・若葉を茹でて、
和え物・酢の物・おひたしなどに、
また炒めものや、天ぷらにもします。
名は、朝露を浴びて花を開くことから露草、
苞の形を帽子に見立てて帽子花、
3枚の花弁の形から蛍草、
鴨の頭に似ているので鴨頭草(つきくさ)、
花の汁を何回もしみこませて布を染めたことから着草(つきくさ)、
また「月草」の名で和歌に詠まれるなど、
多くの名を持っています。
別名 ; ボウシバナ(帽子花)・アオバナ(青花)・ホタルグサ(蛍草)
古名 ; ツキクサ(着草)

笹形の緑葉に鮮やかな藍色と白色の薄い花弁、
それに黄色い葯を付ける彩りの美しい花です。
夜明けと共に咲いて日がのぼるとしぼんでしまう、
清楚で露を含んだような儚い趣があります。


2014/06/15 撮影
2014/06/21 撮影…朝露をのせて
2014/06/30 撮影
2014/07/02 撮影
2014/08/14 撮影
2014/09/06 撮影 
2014/09/10 撮影

2014/08/14 撮影




2014/08/15 撮影


2014/08/31 撮影

2014/09/10 撮影





< 2010 年 >
2010/06/19 撮影

2010/07/23 撮影…苞の中に蕾


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タマノカンザシ ( 玉の簪 )

2014-08-17 |  8月 の花たち

                           2014/08/17 撮影…午前6時

2014/08/16 撮影…朝

[ キジカクシ科ギボウシ属の多年草 ; 中国原産 ]
( 旧分類ではユリ科でしたが、新分類によればキジカクシ科へと変更されています。) 

タマノカンザシは江戸時代中期、
マルバタマノカンザシは昭和初期に渡来したと言われています。
草丈(花茎高)は、50~100cm。
根茎は多肉で強い。
葉は、すべて根出葉で、
長い柄を持ち、長卵状楕円形で先端が少しとがり、
質は柔らかく、黄緑色で光沢がり、支脈が目立ち、
縁は軽く波打っています。
葉丈は30~40cmで大型種です。 
花期は、8月~10月。
苞葉のある花茎を伸ばし、
上部の苞葉の腋に、長さ約11cm漏斗状筒形の純白色6弁花を、
互いに接近して数輪付けます。
雄しべは花筒の基部に合着しています。
夕方に開花し、朝萎み芳香があります。
果実はさく果です。
観賞用に栽培され、
八重咲きの「アフロダイト」が普及しています。
楊貴妃が特に愛好したということで知られています。
名は、漢名の訓読みからきたもので、
大きな蕾の形を玉(ぎょく)で作った簪にたとえて付いたそうです。

友人から戴いたものです。
楽しみにしていた花が
次つぎに17個も咲きました。
ほぼ1日に1つずつ咲き、時には2つ咲いたり、
咲かない日も6日ありました。
開かなかった蕾は1つでした。


2014/03/22 撮影…芽生え
2014/04/01 撮影
2014/04/12 撮影
2014/04/17 撮影
2014/05/05 撮影

2014/06/30 撮影

2014/08/03 撮影

2014/08/08 撮影

2014/08/09 撮影

2014/08/11 撮影


2014/08/12 撮影

2014/08/13 撮影…夕・①(*)←夜に開花

2014/08/14 撮影…朝・①←開花後


〃…夕・萎んだ花

2014/08/15 撮影…開花なし

2014/08/16 撮影…朝・②→今日は咲きそう
〃…午後6時頃・②→開き始める

〃…午後8時頃


〃…午後10時30分頃


20104/08/17 撮影…午前6時頃・②→まだ開いている花



〃…午前10時頃・萎みかけた花


〃…午後2時頃・②萎んだ花

〃…5時頃・③←咲きそう


〃…芳香が漂う
〃…午後6時30分頃・③←開き始める


〃…午後10時頃頃


2014/08/18 撮影…午前5時20分頃・③←まだ開いている花

〃…午後1時30分頃・③萎んだ花

〃…午後5時頃・④←咲きそう
〃…午後8時頃・④←開き始める

2014/08/19 撮影…午前5時20分頃・④←まだ開いている花
〃…午後5時頃・④←萎んだ花、⑤←咲きそう

2014/08/20 撮影…午前7時頃・⑤→昨夜開花してまだ開いている花、⑥←⑦→今夜咲きそう

2014/08/21 撮影…午前8時30分頃・⑥←⑦→昨夜開花してまだ開いている花、⑧↑今夜咲きそう

2014/08/22 撮影…午前6時30分頃・⑧↑昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/08/23 撮影…⑨←今日は咲きそう

2014/08/24 撮影…午前5時40分頃・⑨←昨夜開花してまだ開いている花、⑩←⑪→今夜咲きそう

2014/08/25 撮影…⑩←⑪→昨夜開花してまだ開いている花、⑫→今夜咲きそう

2014/08/26 撮影…⑫→昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/08/27 撮影…⑬←今日は咲きそう

2014/08/28 撮影…⑬←昨夜開花してまだ開いている花、⑭→今日は咲きそう

2014/08/29 撮影…⑭→昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/08/30 撮影…開花なし

2014/08/31 撮影…⑮↑今日は咲きそう

2014/09/01 撮影…⑮↑昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/09/02 撮影…⑯←今日は咲きそう

2014/09/03 撮影…⑯←昨夜開花してまだ開いている花、開花なし

2014/09/04 撮影…⑰→今日は最後の花が咲きそう

2014/09/05 撮影…⑰→昨夜開花してまだ開いている最後の花

2014/09/06 撮影…開かなかった蕾が1つ

2014/09/12 撮影

2014/09/14 撮影

2014/09/16 撮影


(*)①…1番目に咲いた花


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ミョウガ ( 茗荷 )

2014-08-11 |  8月 の花たち

                              2014/08/03 撮影

2010/08/18 撮影

[ ショウガ科ショウガ属の多年草 : アジア東部の温帯地域原産]

古く中国から渡来し日本で野生化したもの
とも言われています。
日本では、
本州以南~沖縄の林下に自生し、
庭などにも栽培されます。
草丈は、40~100cm。
根茎は、細い円柱状で多くの節を持ち淡黄色、
地下を浅く横行して分枝し、鱗片状の鞘葉を付けます。
根は粗いひげ状をしています。
偽茎(*)は少し斜めに直立し、
多数の葉を左右2列に互生して付けます。
葉は、長楕円状披針形で長さ20~30cm、
先は細長く尖り、基部はくさび形をして短い葉柄となり、
その下は長い葉鞘となっています。
葉の質は薄くて柔らかく、鮮緑色をしています。
まだ葉の開かない幼茎を軟化栽培したものを「茗荷竹(みょうがたけ)」といい、
3月~5月に収穫します。
花期は、6~9月。
夏のころ、根茎の偽茎が出ているところから、
鞘状の鱗片を付けた新しい茎を根元の周りに次々のばして地上に現れ、
それぞれの先に肥厚した1個の花穂を形成します。
花穂を「茗荷の子」または「花みょうが」といい、
広楕円形で、左右2列に重なる多数の苞からなっています。
苞は紅緑色で紫脈が密に平行しています。
花は、長さ約3cm、淡黄色の3弁花で、苞の腋から出ます。
下方から上の方へと次々に咲き、
一日でしぼみます。
果実は果で、稀に液果を結ぶことがあります。
花穂の収穫時期で分け、
6月下旬~8月に採れる早生系の品種のものを「夏茗荷」、
8月中旬~10月に採れる晩生系の品種のものを「秋茗荷」と呼び、
共に花が咲く前のものを収穫します。
辛味と芳香があって珍重され、
薬味や刺身のつま・漬物・汁の実・酢の物・天ぷらなどに用いられます。
平安時代から香辛菜として利用され、
野菜として栽培しているのは日本だけと言われています。
名は、古名を蘘荷(めが)といい、後に「めゃうが」・「めうが」となり、
現在は「みょうが」と呼ぶようになったそうです。
古名;蘘荷(めが)

*偽茎(ぎけい)…葉鞘が巻いて重なり合い、茎のように見えるもの。
葉鞘(ようしょう)…葉柄の下部が茎を抱いて、鞘(さや)状をなしているもの。

塀際の木の下に植えています。
放っておいても春になると、
いくらか移動しながら思わぬところからも芽を出します。
茗荷の子をちょっと採ってきては、
冷奴や素麺の薬味にしたり吸い物に入れたり、
重宝しています。
沢山とれたときは甘酢に漬けます。
甘酢の茗荷はそのままでも美味ですが、
キャベツや胡瓜の一夜漬けなどに加えても美味しくいただけます。


2014/07/23 撮影
2014/07/30 撮影

2014/07/31 撮影…朝
〃…夕

2014/08/02 撮影…夕

2014/08/03 撮影

2014/08/04 撮影

2014/08/05 撮影…夕

2014/08/06 撮影

2014/08/09 撮影…朝
〃…夕

2014/08/11 撮影

2014/08/14 撮影

2014/08/15 撮影

2014/08/16 撮影

2014/08/17 撮影

2014/08/18 撮影

2014/08/19 撮影…咲き継いできた花も終わりました。



< 2010 年 >
2010/08/17 撮影
2010/08/18 撮影


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キンミズヒキ ( 金水引 )

2014-08-04 |  8月 の花たち

                    2014/08/04 撮影

2014/09/08 撮影

黄金水引と名札が付いていましたが、
「金水引」としました。

[ バラ科キンミズヒキ属の多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけ、
山野の道端や草地などに自生します。
草丈は、30~80cm。
全草に軟毛が密生します。
葉は、柄を持ち、奇数羽状複葉で互生し、
柄の基部に托葉があります。
小葉には柄が無く、5~9個で大小不揃い、
裏面に腺点があり、縁には粗い鋸歯があります。
花期は、7~9月。
茎の末端が分枝して、小枝の先に総状花序を付けます。
花は、径0.7~1cm、黄色の5弁花で、穂のように多数付けます。
花弁は倒卵形または楕円形、
雄しべは花弁より短く約12個、
雌しべは2個でがく筒に包まれ、普通1個だけが成熟します。
果実はそう果、ガク筒とガク片に包まれて熟し、
カギ状の刺毛で衣類や動物などにつき移動します。
開花中に全草を採り天日で乾燥し、
生薬の龍牙草(りゅうげそう)または仙鶴草(せんかくそう)として、
止血・抗菌・消炎や鎮痛などに用います。
若葉を茹でて晒し、おひたし・和え物などにして食べることもあるそうです。
名は、細長い黄色の花穂を金色の水引(タデ科)に見立てて付いたそうです。

春の草庭に初めて植えてみました。
黄色の花と明るい緑色の葉がやさしい感じで、
伸び伸びと育っています。


2015/03/02 撮影
2015/03/09 撮影
2015/03/14 撮影
2015/03/30 撮影
2015/04/09 撮影


< 2014 年 >
2014/03/29 撮影
2014/04/10 撮影
2014/05/22 撮影
2014/05/30 撮影
2014/06/20 撮影
2014/06/30 撮影
2014/07/08 撮影
2014/07/18 撮影
2014/07/23 撮影
2014/07/26 撮影
2014/07/30 撮影


2014/07/31 撮影


2014/08/02 撮影



2014/08/03 撮影




2014/08/04 撮影
2014/08/04 撮影



2014/08/05 撮影

2014/08/06 撮影

2014/08/11 撮影

2014/08/17 撮影


2014/08/18 撮影

2014/08/22 撮影


2014/08/25 撮影


2014/08/28 撮影

2014/08/30 撮影



2014/09/01 撮影

2014/09/03 撮影

2014/09/04 撮影


2014/09/05 撮影


2014/09/06 撮影


2014/09/08 撮影

2014/09/10 撮影

2014/09/12 撮影



2014/09/14 撮影


2014/10/31 撮影…末枯(うらが)れ




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ゲンノショウコ ( 現の証拠 )

2013-10-24 |  8月 の花たち

                                       ↑ 2013/10/21 撮影

2013/10/21 撮影

[ フウロソウ科フウロソウ属の多年草 ]

日本では、
北海道~九州にかけて
平地や丘などの草地に自生します。
草丈は、30~50cm。
全体に軟毛がり、
茎は地を這うように伸びながら立ち上がります。
葉は柄を持ち、掌状で幅3~7cm、
茎の上部に付くものは深く3裂、
下部に付くものは5裂し、対生します。
花期は、7~10月。
花柄の先に、径12~15mmで梅鉢形をした、
白色または紅紫色の5弁花を2~3個付けます。
柱頭に雌しべ、雄しべは10本で黒紫色の葯があります。
白花は関東地方に多く見られ、
西に行くにつれて紅紫色が多くなる傾向があります。
果実は果(さくか)で、
熟すると裂開した形が神輿の屋根に似ていると言われています。
江戸時代から民間薬として用いられ、
開花期の茎・葉を干して乾燥したものが
生薬の現証拠(げんのしょうこ)で、
下痢止め・健胃に用います。
名は、服用後ただちに薬効が現れるので
付いたと言われます。
別名 : ミコシグサ(御輿草)

夏・秋を通じ
いつも草庭のどこかで咲いています。


2013/10/21 撮影
2013/10/24 撮影…蕾
〃…半開き

〃…花の後



2013/11/22 撮影
 〃
2013/11/29 撮影


< 2011 年 >
2011/03/05 撮影…冬を越した葉


< 2010 年 >
2010/08/30 撮影
2010/08/31 撮影

2010/08/30 撮影…果
2010/08/31 撮影…果

2010/09/01 撮影

 


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