しをり戸

ささやかな庭の山野草と
散歩・旅で出会った草木。 
季語・拙い俳句、
折々の写真などの記録です。

ヤマルリソウ ( 山瑠璃草 )

2019-04-20 |  4月 の花たち

                                                             ↑ 2019/03/25 撮影 

 2019/03/18 撮影

 2019/04/06 撮影

[ ムラサキ科ルリソウ属の多年草 ]

日本固有種です。
本州~九州にかけて、
山地の木陰や道ばたなどに自生します。
草丈は、7~20cm。
全体に白い毛で多出です。
根生葉は柄を持ち、倒披針形で長さ12~15㎝、幅約3㎝、
縁はやや波打って、数枚群がって付きます。
茎は花茎状で根生葉の中から数本立ち、下部は倒れ上部は斜上します。
茎葉は披針形で、基部がやや茎を抱き、まばらに互生します。
花期は、4~5月
花は、茎頂に総状に集まって付きますが、
巻散(けんさん)花序と言って、
初めは先端が巻いていて、花が咲くにつれて伸びてまっすぐになります。
花は、8~17㎜の小花柄を持ち、
径約1㎝で初めは淡紅色、後で淡青紫色に変わる花を次々付けます。
花冠の上部は5裂し、下部は短い筒となり、筒の上端には小突起が5個あり、平開します。 
雄しべは5本で筒の中にあります。がくは緑色で5裂して尖ります。
果実は、4個の分果からなり、半球形で扁平、中央は凹みその周囲に短いかぎ状の刺があります。
名は、山に生育し瑠璃色の花に基づいて付いたそうです。
・絶滅危惧種・  

ヤマルリソウを初めて植えてみました。
今のところは育てやすいように思います。
可愛い花が次々に咲いて、楽しませてくれています。

 

 2018/12/21 撮影      

 〃

 

 2019/03/09 撮影

 

 2019/03/14 撮影

 〃

 

 2019/03/16 撮影

 

 2019/03/29 撮影

 

 2019/04/06 撮影

 

 2019/04/20 撮影

 〃…実


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ジロボウエンゴサク ( 次郎坊延胡索 )

2018-07-06 |  4月 の花たち

                    ↑ 2018/03/28 撮影

[ ケシ科キケマン属の多年草 : 毒 ]

本州関東以西~九州にかけて、
原野や山麓に自生します。
草丈は、10~20cm。
丸い塊茎は不定形で径約1㎝、
数本の細い根生葉と花茎を出します。
古い塊茎の上に新しい塊茎が重なります。
根生葉は、細く長い柄を持ち、2~3回3出複葉です。
小葉は全縁、または2~3裂します。
茎葉は普通2個付きます。
苞葉は、菱形の卵形で先が尖り分裂しません。
花期は、4~5月。
茎頂に総状花序を出し、
長さ1.2~2.2㎝の筒状で紅紫色~青紫色の花を数個横向きに付けます。
花冠の先端は唇状に開き、後部は距になります。
雄しべは6個で両体雄しべとなります。
果実は蒴果で、長さ1.7~2㎝の線形です。
近縁種のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)は、
北海道~東北地方の日本海側に分布します。
この仲間の塊茎を湯通しして乾燥させ、
生薬の延胡索(えんごさく)として、
胃痛・腹痛や胸焼け、食欲不振などに利用します。
名は、生薬名の延胡索と方言で菫を太郎坊、これを次郎坊と
呼んでいたことから付いたそうです。      

友人から戴いたものです。
弱々しい細い茎に繊細な葉を付け、
開き始めの花は紅を帯び、
すっかり開花すると青味が強まりました。
可愛いらしい花の小群落になることを希って…。

 

2018/03/18 撮影

 

2018/03/26 撮影

〃 

 

2018/03/28 撮影

  

2018/03/29 撮影

 

2018/03/31 撮影

 

2018/04/02 撮影

 

2018/04/07 撮影

 

 


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シロモジ ( 白文字 )

2018-07-01 |  4月 の花たち

                             ↑ 2018/03/28 撮影

  2018/03/26 撮影…つぼみ

2018/03/31 撮影

 2018/07/01 撮影

 2018/11/10 撮影

[ クスノキ科クロモジ属の落葉低木~小高木 ]

日本では、
本州中部地方以西~九州の温帯にかけて、
丘陵~山地に自生します。
樹高は、4~6m。
幹は皮目が多く、灰褐色です。
葉は、柄を持ち、長さ7~12㎝の広倒卵形で普通は中三裂し、
質は薄く、淡緑色で縁は全縁、互生します。
葉芽は紡錘形で、若葉の先は紅色を帯びることが多く、
葉や枝に独特の芳香があります。
雌雄異株です。
花期は、3~4月。
花は、葉よりも先に、球形で柄のある花芽を付けます。
鱗片状の総苞片の中から散形花序を出し、
黄色い小さな花を付けます。
鱗片はやや黄緑色または帯褐色で5~7枚です。
花被は6個に深く裂け、裂片の長さは約2.5㎜です。
雄しべは9個、雌しべは中央に1個です。
果実は、液果で径約1.3㎝の球形、
晩秋には黄色く熟し、不規則に裂開します。
名は、黒文字に対して付いたそうです。     
別名 : アカヂシャ

雑木を増やして、
自然な雰囲気の庭にしたいと思っていた時に、
白文字と出会いました。
大きさも手ごろでしたので、
黒文字の隣に植えるのも面白いと思いました。
この木は雌株のようです。

 

2019/03/18 撮影

2019/05/25 撮影…実

 

2019/08/31 撮影

 

 <  2018 年  >
2018/03/26 撮影

 

2018/03/28 撮影

 

2018/03/29 撮影

 

2018/03/31 撮影

 

2018/04/07 撮影

 

2018/04/12 撮影

 

2018/07/01 撮影

 

 2018/11/10 撮影 

 


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トキソウ ( 朱鷺草 )

2018-06-09 |  4月 の花たち

〇                      ↑ 2018/04/07 撮影…白花日本トキソウ

  2018/04/02 撮影

[ ラン科トキソウ属の多年草 ]

日本では、
北海道から本州、まれに四国・九州、
日当たりの良い湖や沼の湿地に自生し、
多くの群落をつくります。
草丈は、10~20cm。
地下茎は細く横走し、所々で分岐しながら伸びます。
その途中で芽を形成し、増殖します。
茎は直立し、その中部にやや直立する葉を1枚つけます。
葉は立ち上がり、長さ4~10㎝、幅0.7~1.2㎝ほどの披針形~線状狭長楕円形、
基部は半ば茎を抱き、肉厚で表面に光沢があります。
花期は、5~7月。
茎頂に長さ約2㎝、紅紫色の花を1個付けます。
外花被片は3個で長楕円状倒披針形をしています。
内花被片は外花被片と同長で直立し、倒披針形で鈍頭です。
唇弁は3裂し、側裂片は小さくずい柱を両側から抱き、
中裂片は花被片の間からわずかに突出し、縁や内側に突起が密生します。
苞は長さ2~4㎝の披針形で葉状です。
鑑賞用に白花も栽培されています。
果実は、蒴果で長さ約3㎝です。
晩秋には葉が枯れて地上部がなくなります。
名は、紅紫色の花色を、鳥の朱鷺(とき)の羽色に見立てて付いたそうです。

何気なく立ち寄った園芸店で、
白花日本朱鷺草を見かけ求めました。
いろいろと調べて
鉢植えで育てることにしました。
暑さで少し元気がありませんでしたが、
昨夜の雨で元気を取り戻しました。

 

2018/04/02 撮影

 

2018/04/07 撮影

 

2018/04/30 撮影…実

 


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ラショウモンカズラ ( 羅生門葛 )

2018-05-31 |  4月 の花たち

                     ↑ 2018/04/18 撮影

 〃 

[ シソ科ラショウモンカズラ属の多年草 ]

日本では、
本州~九州にかけて、
山地のやや明るく少し湿り気のある林内や林縁などに自生します。
草丈は、15~30cm。
全体に白い軟毛があって、茎は立ち上がり、親株から走出枝(そうしゅつし)を出します。
葉は、2~5㎝の柄を持ち、心臓状卵円形で長さ2~5㎝、幅2~3.5㎝、
先は鋭く尖り、基部は心臓形、質はうすく、
縁には粗い鋸歯があって、対生します。
開花は、4~5月。
茎頂に長さ1.5~2㎝ほどのまばらな花穂を出し、紫色の唇形花を一方向きに数個付けます。
花冠は長さ4~5㎝、筒部は長く急に膨らんで先端が2唇形となり、
下唇の裂片は大きく濃紫色の斑点があって、先端に長い白毛が生えています。
萼は、長さ約1㎝の短い筒状で、15脈あり先が5裂しています。
広卵形の苞葉があります。
名は、太い花冠が、京都の羅生門で切り落とされた鬼女の腕に
似ていることから付いたそうです。

戴いた株には、
花が咲いていてランナー(走出枝)が出ていました。
ランナーはあっという間に長くなり、伸び続けています。
何処まで伸びて子株を作るのか、興味深く見ています。

 

  2019/03/09 撮影

 

<  2018 年  >
2018/04/18 撮影

 

 

 

2018/04/20 撮影

 

2018/04/23 撮影

〃…葉

 

2018/04/28 撮影

 

  2018/05/29 撮影…

 

 

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ヒイラギソウ ( 柊草 )

2018-05-28 |  4月 の花たち

                      ↑ 2018/04/18 撮影

 

[ シソ科キランソウ属の多年草 ]

本州関東・中部など、
山地の日陰に自生します。 
草丈は、30~50cm。
茎は直立し、四角形で短毛があります。
葉は、長い柄を持ち、卵円形で長さ6~10㎝、幅4~6㎝、 
先端は鋭く尖り、不揃いの粗い鋸歯があって、対生します。
表面はやや青緑色を帯びます。
花期は、4~6月。
茎上部の葉腋ごとに2~3個ずつ、青紫色の唇形花を付けます。
輪状に並んだ3~5段の花穂になります。
花冠は長さ2~3㎝で、筒部は長く、先端が上唇と下唇に分かれ、 
上唇は短く半円形に2裂し、
下唇は3裂して中央の裂片が大きく、
雄しべは4本です。
萼は5裂し、毛が多く生えます。 
果実は、4個の分果で、宿存性の萼に包まれています。
名は、葉の形が、樹木のヒイラギの葉に似ていることから付いたそうです。
・絶滅危惧種・

この花の綺麗な青紫色に惹かれ、一本戴きました。
友人のお父様が京都の鞍馬から戴いて植えられたものだそうです。
お庭を引き継いだ友人は、草花に愛情をそそぎ、
何十年も絶やさずに元気に育てていらっしゃいます。
山野草のお庭を拝見させて頂きますと、
その度に新しい発見があり、刺激を受け、
色々と学ばせて頂いております。

 

2018/04/18 撮影

 

2018/04/23 撮影

〃…葉

 

2018/04/30 撮影

 

2018/05/28 撮影

 

2018/05/29 撮影

 

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ヒメウズ ( 姫烏頭 )

2018-05-27 |  4月 の花たち

                        ↑ 2018/04/02 撮影

2020/03/20 撮影

[ キンポウゲ科ヒメウズ属の多年草、毒 ]

日本では、
本州関東以西〜九州にかけて、
山麓の草地や林縁、畑、路傍、石垣の間などに自生します。
草丈は、10〜30cm。
塊茎は約1㎝で形は不定形、
茎には軟毛があります。
長く細い茎は直立し、まばらに分枝します。
根出葉は長い柄を持ち、3出複葉で、叢生します。
小葉には短い柄があり、広いくさび形で2〜3中〜深裂し、
裂片はさらに浅く2〜3裂します。
茎葉は短い柄を持つか無柄で、2回3出しています。
葉はほとんど常緑で裏面は紫色を帯び、
新葉は秋から冬にかけて出ます。
花期は3〜5月。
茎上に細長い花柄を出し、
頂に径4~5㎜、長さ7~8㎜の小花をやや下向きに付けます。
花弁状の萼片は5個、長さ約7㎜の楕円形、
白色でやや淡紅色を帯びています。
黄色い5個の花弁は筒状で直立し、萼片の半分ほどの長さで、
後方には小さい距が突き出ます。
雄しべは9〜14個、雌しべは2〜4個です。
果実は、袋果で2~4個あり、長披針形で星状に開出します。
種子はほぼ球形で黒色です。
全体に有毒成分を含み、
誤って食べると胃腸炎や心臓疾患を起します。
また切り口から出る液に触れるとかぶれます。
名は、葉や根の形状がトリカブト(鳥兜)に似ていて小形なので付いたそうです。

山野草愛好家の友人から戴いたもので、
初めて出会った花です。
小さくて目立たない清楚な花を付けていました。

 

2020/03/01 撮影

 

2020/03/05 撮影

〃…蕾・実

 

2020/03/20 撮影

 

<  2018 年  >
2018/04/02 撮影


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リュウキンカ ( 立金花 )

2018-05-05 |  4月 の花たち

                       ↑ 2018/04/02 撮影

[ キンポウゲ科リュウキンカ属の多年草 ]

日本では、
本州~九州にかけて、
水のきれいな湿地や水辺などに自生します。
草丈は、15~50cm。
根は白色でひげ状になります。
根生葉は、長い柄を持ち、腎形状の円形で長さ・幅ともに3~10㎝、
基部は切れ込み臓円形で艶があり、
質が軟らかく、縁に浅い鋸歯があって叢生します。
茎葉は、短い柄があり、根生葉に似た小型で、1~2枚付けます。
花期は、4~7月。
花茎は緑色で直立し、
茎頂や葉腋から長い花柄を伸ばして、
先端に径約2㎝の黄色い花を1個付けます。
花弁は無く、花弁状の黄色いがく片が5~7個あり、卵円形で長さは約1.3㎝です。
雄しべは黄色で多数、子房は細長く5~8個です。
果実は袋果で、長さ約1㎝、先に花柱が残ります。
観賞用にも栽培されています。
名は、花茎が立ち、金色の花を咲かせるので付いたそうです。

3月の末に、鮮黄色の花が目に飛び込んできました。
立金花は水芭蕉と共生するということで、
以前、戸隠森林植物園に行ったとき、
立金花が水芭蕉と一緒に雪解け水の中で咲いていたことを思い出し、
毎日欠かさず、水をたっぷりと与えています。
傍に植えている花猫の目草とも共生してくれるといいのですが‥‥。

 

2018/03/02 撮影

 

2018/03/07 撮影

 

2018/03/10 撮影

 

2018/03/23 撮影 

 

2018/03/29 撮影

 

2018/03/31 撮影午前中

〃…午後

 

2018/04/07 撮影

 

2018/04/09 撮影

 

2018/04/23 撮影

 

2018/04/26 撮影

 

2018/04/30 撮影

〃…茎葉

 

2018/05/05 撮影

 

< 戸隠森林植物園 >
2011/05/17 撮影…リュウキンカとミズバショウ、

 


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キバナカタクリ ( 黄花片栗 )

2018-04-04 |  4月 の花たち

                    ↑ 2018/04/03 撮影

[ ユリ科カタクリ属の多年草、北アメリカ原産 ]

手持ちの図鑑で調べましたが
載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。

亜高山帯の林下に自生します。
草丈は、20~40cm。
地下に鱗茎を作ります。
鱗茎から葉を広げます。
葉は、柄を持ち、長楕円形~楕円形で淡緑色、質は厚く無毛です。
花期は、4月~5月。
鱗茎より1本の花茎を出し、
茎頂に黄色の花を1個、下向きに付けます。
花被片は6枚で強く反り返ります。
日本のカタクリよりも大型で、育てやすい品種です。
別名 : エリスロニューム

黄花片栗を植えた覚えはありませんでしたが、
芽生えの時から何と無く違和感がありました。
きっと片栗を植えた時に混ざっていたのでしょう。
思いもよらず黄色の花を見ることが出来ました。

 

2018/03/10 撮影

 

2018/03/26 撮影

 

2018/03/31 撮影

 

2018/04/03 撮影

 

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キイウマノミツバ ( 紀伊馬の三葉 )

2017-06-26 |  4月 の花たち

                                         ↑ 2017/05/30 撮影

2014/06/05 撮影 

[ セリ科ウマノミツバ属の多年草 ] 

手持ちの図鑑で調べましたが
載っていませんでしたので、
ネットからの抜き書きと見た目からの雑感です。

日本固有種。
和歌山県の、山地林内の日陰に自生します。
草丈は、5~30cm。
茎は細長く分枝します。
根生葉は、多数で長い柄を持ち、掌状に全3裂します。
茎の上部に付く葉は深く3裂し、対生します。  
花期は、4~5月。
茎頂の小枝の先に小型の複散形花序を出し、
白や青紫色の小花を付けます。 
名は、紀伊に生え、三つ葉に似ていますが食用とならず、
馬に食べさせる程度の三つ葉ということから付いたそうです。

杉並「春の野草展」に
青紫色の可愛い花が出品されていました。

その花を手がけてみたいと思い所望しました。
野草の会の方から育て方など色々と教えて頂き、
さっそく図鑑でも調べてみましたが、載っていませんでした。
こぼれ種で増えるそうですので、来年が楽しみです。

 

2017/05/30 撮影     〃

 

2017/06/05 撮影        〃  〃

 

2017/06/07 撮影

 

2017/06/12 撮影

 

2017/06/17 撮影

 

2017/06/18 撮影

 

2017/06/26 撮影

 

2017/06/29 撮影

 

2017/07/04  撮影

 〃

 

 

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ササバギンラン ( 笹葉銀蘭 )

2017-06-26 |  4月 の花たち

                          ↑ 2017/05/3 撮影

2017/05/03 撮影

2017/05/06 撮影 

[ ラン科キンラン属の多年草 ]  

北海道~九州にかけて、
山地の落葉樹林下や丘陵地などに自生します。
草丈は、30~50cm。
茎は細長く直立します。
葉は、広披針形で長さ7〜15cm、幅1.5〜3.0cm、
先が尖り、基部は茎を抱き、縦脈10条ほどが目立ちます。
茎全体に葉が付き、互生します。 
裏面と縁に白色の短毛状突起があります。 
花期は、5~6月。
茎頂に穂状花序を出し、長さ約1.3㎝の白い花を半開、
上向きに数個つけます。
花序下部の1〜2個の包は葉状で長く伸び、
花序と同長か、やや長くなります。
外花被片は広披針形、内花被片は少し小形です。
唇弁は3裂し、中裂片は心形、基部は短い距となって突出します。 
ずい柱は立ってその先端に葯があり、2個の花粉塊があります。
共生菌の存在が生育には必要なので、
庭で育て ることは難しい蘭の一つです。
名は、笹の葉のように細長い葉で、銀蘭に似ていることから付いたそうです。

半開の花は撮るのが難しく、
なかなか思うように
写せませんでした。
問題は腕にあるのですが…。

 

2017/04/16 撮影

 

2017/04/18 撮影

 

2017/04/21 撮影

 

2017/04/23 撮影

 

  2017/04/29 撮影

 〃

 

2017/05/01 撮影

 

  2017/05/02 撮影

 〃

 

  2017/05/03 撮影 

 

  2018-7/05/06 撮影

2017/05/08 撮影

 〃 

 

2017/05/09 撮影

 

2017/05/10 撮影

 

2017/05/11 撮影

  〃

 

2017/05/12 撮影

 

2017/05/14 撮影

 

2017/05/15 撮影

 

2017/05/24 撮影

 

2017/06/12 撮影…1つ残して置いた実

 

 


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ジュウニヒトエ ( 十二単 )

2017-06-13 |  4月 の花たち

                                ↑ 2017/04/16 撮影

2017/04/21 撮影

[ シソ科キランソウ属の常緑多年草 ] 

日本固有種です。
本州・四国の、
やや明るい林内や林縁・野原・道端などにに自生します。
草丈は、10~25cm。
全体に細い白毛を密生し、茎は地際で分かれ、ほぼ直立します。
茎の基部には鱗片状の葉があり、
茎葉は、柄を持ち、長さ3~5㎝、幅1.5~3㎝の倒披針形で、
縁に波状の粗い鋸歯があり、対生します。
花期は、4~5月
茎の先端に長さ4~6㎝の花穂を出し、
淡紫色または白色の小さい唇形の花を多数付けます。
花冠は長さ約9㎜、
上唇は小さく卵形で浅く2裂し、
下唇は大きく3裂し、中央の裂片は大形です。
雄しべは4本でそのうち2本が長く、
がくは先端が5裂し毛が生えています。
外来種に、濃い青紫色で葉に光沢のあるセイヨウジュウニヒトエがあり、
庭に植えられて半野生化したもと言われています。
名は、花が幾重にも重なって咲く様子を衣装の十二単に見立てて付いたそうです。
・絶滅危惧種 ・

静かに咲いている奥ゆかしい姿が、
在来種のよさを表し、 
素敵な名前が付いていますね。

 

2019/05/05 撮影

 

<  2017 年  >

 2017/03/21 撮影

2017/03/22 撮影

 2017/04/16 撮影

 〃 

 

 2017/04/18 撮影

 

 2017/04/29 撮影

 

<  2016 年  >
 2016/11/29 撮影   〃   〃

 


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タガネソウ ( 鏨草 )

2017-05-27 |  4月 の花たち

                              ↑ 2017/04/17 撮影

〃 

2017/05/11 撮影

[ カヤツリグサ科スゲ属の多年草 ]

日本では、
北海道〜九州にかけて、
山地の林内に自生します。
草丈は、10~40cm。
根茎は短く、長い地下茎や匐枝を出して繁殖します。
葉は、長楕円形または長披針形で長さ12~32㎝、幅1.5~3㎝、
先は次第に尖り、下部には普通まばらに軟毛が生えます。
花期は、4~5月。
葉の無い前年の根茎から、青緑色の花茎を数本出します。
基部は赤褐色の鞘状葉で包まれ、中部から上に小穂を散生します。
小穂は長楕円形で長さ1~2.5㎝、
柄があって直立し、柄の基部は鞘状葉で包まれます。
小穂は4~8個、総じて雄雌性、
上部は雄花部で褐色を帯び、
下部は緑色の雌花部で少数がまばらに付きます。
柱頭は淡紅紫色で3個です。
鱗片は長楕円形で尖り、濁赤色の細かい点があります。
果胞は無毛で、鱗片より短く、長楕円形で脈が隆起します。
花茎は果実が熟すると倒れます。
名は、葉形を鍛冶屋の使う鏨(たがね)に見立てて付いたそうです。

以前から植わっていたもので、
長年わからなかった名前を教えて頂いだき、
さつそく図鑑で調べましたら、
スゲ属の中に載っていました。
広めの葉の姿が、スゲ属とは思えませんでした。
丈夫でよく増えます。

 

2017/04/17 撮影

 

 2017/05/11 撮影

 

 

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ヤマエンゴサク ( 山延胡索 )

2017-05-15 |  4月 の花たち

                                      ↑  2017/03/22 撮影

 2017/03/17 撮影…苞と花

 2017/03/16 撮影 

[ ケシ科キケマン属の多年草 : 毒 ]

本州~九州にかけて、
山野の湿った林内や林縁に自生します。
草丈は、10~20cm。
径約1㎝球形の塊茎があり、
1本の茎を出します。
葉は、柄を持ち、2~3回3出複葉です。
小葉は卵円形~披針形で3~4裂し、
鋸歯の有無など多種多様です。
包は菱状の卵形で先が3~5裂します。
花期は、4~5月。
茎頂に総状花序を出し、
淡紅紫色~淡青紫色の筒状で長さ1.5~2.5㎝の花を
5~10個付けます。
花冠は一方が唇状に開き、
他方が真直か、または多少彎曲したやや長い距になつています。
多くは筒の部分が白色を帯びています。
6個の雄しべは花糸が合着して2組になる両体雄しべです。
果実は蒴果です。
近縁種のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)は、
北海道~東北地方の日本海側に分布します。
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)は、
本州以西~九州に分布し、苞葉は卵状三角形状で全縁です。
薬草のエンゴサク(延胡索)は
中国の東部から朝鮮半島に分布している小形の多年草で、
江戸時代の享保年間に渡来したと言われています。
塊茎を湯通して乾燥させ、
生薬の延胡索(えんごさく)として、
胃痛・腹痛や胸焼け、食欲不振などに利用されています。    
名は、生薬名の延胡索と山地に生えていることから付いたそうです。     
別名: ヤブエンゴサク(藪延胡索)

早春に開花し、
細い茎に繊細な葉を付けます。
開きはじめは紅を帯び、
すっかり開花すると青味を強めます。
可愛いらしい花の小群落に思いをはせて…。

 

 2017/03/16 撮影…花・苞

 〃 

 

 2017/03/17 撮影

 

 2017/03/18 撮影

 

 2017/03/21 撮影

 

 2017/03/22 撮影

 

  2017/04/08 撮影

 〃

 〃

 

 2017/04/11 撮影

 

<  2018 年  >

2018/03/15 撮影

 

 

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シロバナネコノメソウ ( 白花猫の目草 )

2017-04-11 |  4月 の花たち

                                                                      ↑ 2017/03/18 撮影 

 2017/03/16 撮影

 2017/04/11 撮影

[ ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草 ]

本州近畿以西~九州にかけて、
谷に沿つた林内の湿地などに自生します。
草丈は、5~10cm。
茎は紫色を帯び、白い軟毛が生えています。
花茎は直立し、その他の茎は花後に走出枝を四方に伸ばします。根生葉は花時に枯れます。
葉は、柄を持ち、長さ5~8㎜の扇形で、白い軟毛がまばらに生え、
半円状の鈍鋸歯が6~9個あって、対生します。
花期は、3~4月。 
茎頂に花序を出し、数個の花をまばらに付けます。
花弁状の萼片は4個、白色で先が尖り、斜開します。
雄しべは8個、長い花糸は直立して萼片より突き出ます。葯は紫黒色。
雌しべは1個、花柱は2つに分かれて雄しべと同じ高さです。
果実は蒴果、種子は卵形です。 
ハナネコノメはシロバナネコノメソウを母種としています。
名は、猫の目草属の中で白い萼片が花らしく見えることから「花」が付いたそうです。

紅い葯の可愛い「花猫の目」の写真を友人に見せていただき、
育てて見たいと思っていました。
花猫の目草に気に入つてもらえる場所は難しいそうですが、
何とか順調に育ってほしいと思っています。
御覧に入れるのがピンボケの写真ばかりで、気が引けます。

 

  2016/03/16 撮影

 〃

 〃

 

 2017/03/17 撮影

 〃

 

 2017/03/18 撮影

 

 2017/04/11 撮影

 〃

 


 


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