3月1日(木曜日)午後3時、岩手県大槌町と釜石市に義援金(計35万9274円)とプランター計8つ、メッセージカード500枚、絵本100冊を届けた箕面市立第一中学校生徒会役員6名(2年生4名、1年生2名)が箕面市役所を訪れ、倉田哲郎箕面市長に結果報告をしました。
第一中学校生徒会の2年生4名は2月17日(金曜日)から19日(日曜日)、箕面市立中学校生徒会を代表して大槌町と釜石市を訪問し、大槌中学校生徒会や仮設住宅に住んでいるかたとの交流、箕面市から現地へ派遣されている職員からの話の聞き取り、釜石市でのボランティア活動などを行いました。
(交流の様子)
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(仮設住宅にて)
(現地に派遣されている職員からの聞き取りの様子)
(現地の人から依頼された写真の洗浄作業ボランティアの様子)
そしてこれらの活動をまとめたビデオと報告書をもとに、1時間半かけて倉田市長へ結果報告をしました。
生徒達からの報告の中で、1年経った今もなかなか復興の目処が経っていないこと、箕面にいては分からない、実際の被害の様子を見て受けた衝撃などについて語られました。
さらに生徒らは、まだまだ継続的な支援が必要なこと、「東日本大震災」という災害を風化させないことの必要性を訴えました。
生徒会長の今木沙恵さんは「事前に写真などを見て勉強をしていたのですが、想像をはるかに超える状態でした。1年経ったからある程度復興もしているだろうと考えていたのですが、それは全く違って、まだまだ復興の目処が経っていない状況でした」と話しました。
朝喜理沙さんは「現地の人と交流して、こちらが元気をもらうぐらい、みなさんが前向きで明るかったのが印象的でした。そして必ずおっしゃっていたのが『忘れないで』ということ。この経験を多くの人に伝えていきたいです」と話しました。
これに対し倉田市長は「偶然最初に市消防隊を派遣した先が大槌町と釜石市だったことからできた繋がりですが、この縁を今後も大切にして、どう継続的に支援していけるか、活動を広げられるかを考えていきたいですね」と話しました。
以下は今回第一中学校生徒会から提供を受けた、現地の写真です。
既に東日本大震災から1年が経とうとしており、関西にいては実感が薄れてきつつありますが、今回訪問した生徒会役員からの「風化させてはいけない」という思いを感じとっていただければと思います。
中学校と小学校4校の計5校の生徒が1つの仮設校舎で学んでいます。
熱でひしゃげたブレーカー
焼け焦げた教室
地盤沈下した道路
大槌中の生徒達のメッセージ
行く先々で残る爪痕
釜石市の「復興の鐘」
第一中学校生徒会は、この訪問結果を今後全校集会や大阪府内の生徒会が集まる「生徒会サミット」、寄付金などで支援を受けた各種団体へ報告・啓発を行うことを予定しています。
この活動を次の代へと引き継いでいくこと、継続的な支援・交流方法を形にしていくことが課題だとのことです。
<自分達に何ができるのか、考え続けないといけないね