箕面市立障害者自立支援センター「あかつき園・ワークセンターささゆり」は、施設利用者が作る指編み製品を使って、コミュニケーションアプリ「LINE」のキャラクタースタンプを制作しました。スタンプは、LINE STOREにて24個セット120円で購入できます。
「あかつき園・ワークセンターささゆり」は、利用者の障害特性や興味に応じてリサイクル作業などを行う「生活介護事業」や、製袋作業などの作業経験を通して施設利用者の能力を伸ばす「就労継続支援事業」を実施する施設です。事業の一環として、靴下の製造工程で生じるリング状の端切れを再利用し、指編みにより鍋敷きや座布団、草履を製作しています。施設利用者により製作された指編み製品は、毎年開催されていたバザー等の地域で行われるイベントにて販売されていました。
昨年からの新型コロナウイルス感染症の影響により、地域のイベントが中止となり、指編み製品を販売する機会がなくなりました。それだけでなく、屋外でのウォーキングなどの健康活動や買物活動も制限されました。
施設利用者の活動が制限される中で、少しでも指編み製品を販売したい・広めたい、屋内でも施設利用者に楽しんでもらえて工賃になる活動を実施したいという職員の思いが、指編みキャラクタースタンプの制作に取り組むきかっけとなりました。
指編みキャラクタースタンプの制作は、レインボーチームという施設利用者20名と職員14名で構成されたグループで取り組みました。
指編みキャラクターの制作にあたって、まずは、指編みの材料を台紙に貼り付けて、スタンプになる文字を作ります。次に、指編み製品と同じ素材の手や目を加えて動きや表情を作り、キャラクターとなるように仕上げます。最後に、文字を貼り付けた台紙に指編みキャラクターも貼り付けて画像データにすると、スタンプが完成します。
今年の6月から取組を開始し、スタンプにするキャラクターや文字を考えることから始められました。7月から2か月かけて、さらに指編みの試作を重ね、最終的にスタンプにするキャラクター等が完成しました。施設利用者は一人ひとり得意とする作業が異なるため、手先が器用なかたは指編み作業担当、集中力が高いかたは最後の仕上げ担当など、人員の配置に工夫が必要でした。そして、スタンプとしてLINEに登録申請を済ませた8月下旬から販売を開始しました。
10月15日(金曜日)時点で、約50人のかたがスタンプを購入しており、売上額は1,628円で、売上は施設利用者の工賃となります。
取材当日は、6名のかたが指編み作業に取り組んでいました。指を素早く動かして、みるみるうちに製品を編んでいくかたや、材料の色を選別するところから指編み製品を完成させるところまですべての作業を1人で行うかたなど、それぞれの得意分野を活かして作業にあたっていました。作業に取り組んでいたかたは、スタンプになった指編みキャラクターについて「自分の作ったキャラクターが好きです。指編み作業は楽しいです。」と話していました。
社会福祉法人あかつき福祉会職員の家村さんは「スタンプを購入した施設利用者の家族からは「めっちゃ可愛い」「とても便利」との声をいただきました。施設利用者のかたと職員が同じ目標に向かって、本当に楽しく取り組むことができました。今回のスタンプをより多くのかたに知ってもらえるよう、広報活動に取り組んでいきたいです。」と話しました。
■スタンプ購入のQRコード
■お問い合わせ先
社会福祉法人あかつき福祉会
担当:家村(いえむら)
住所:箕面市瀬川3-3-21
電話:072-722-3318
HP:http://www.m-akatsuki.or.jp/
<モミジーヌも指編みキャラクターのスタンプ使いたいモミ~!!
現在をいきいきと暮らし、生涯にわたって心もからだも健康に過ごすためには、正しい食習慣を身に付けることが大切です。市では、毎日の食生活における目標を掲げ、市民のみなさんに実践を呼びかけています。