箕面市北部の止々呂美地区で、実サンショウを長期保存するためのたる漬け作業が、たるの中に入り、足で踏んで漬け込んでいく昔ながらの伝統的な方法で行われました。
同地区では、「朝倉山椒」という大粒になる品種を栽培しており、同種は実が大きく香りも良いことから、高級品として古くから重宝されてきました。
実サンショウは収穫時期が短く、少しでも収穫が遅れると実の中の種が黒くなり、味が落ち出荷に適さなくなります。しかし、黒くなる前にたる漬けを行うことで、実サンショウの味や香りを損なうことなく長期間保存することができます。
収穫された実サンショウは、JA大阪北部止々呂美特産物センターで、直径約1.6メートル、深さ約2メートルの大きな木製のたるに入れられ、約2年間塩漬けにされます。
止々呂美地区のたる漬けは、実サンショウと塩を足で踏んで漬け込んでいくという、昔ながらの方法が用いられています。
1回につき60キロの実サンショウと20キロの塩をたるに入れて、約45分程度踏みしめます。実サンショウを踏みしめていくと、周囲にサンショウの良い香りが広がります。
このたる漬けの作業は、5月24日から始まり、5月27日まで行われる予定です。
JA大阪北部止々呂美特産物センターによると、大阪北部(止々呂美、豊能、能勢)の各支店から集められた実サンショウの集荷量は、5月24日現在、約300キログラム程度で、そのうち約200キログラムの実サンショウがたる漬けされる予定となっており、注文に応じて順次出荷していきます。
実サンショウのたる漬けを行った農家のかたは、「実を潰さないために、足の裏で踏みしめてたる漬けを行っています。実サンショウは醤油漬けにすると保存もきくし、調味料として様々な料理のアクセントとして使うことができます。ご飯のお供にもなるので、一年を通して味わうことができますよ。」と話しました。
<おにぎりの具にして食べたら、絶対においしいモミ~