戦時中に使用されていた生活道具や当時の様子がわかる写真パネル、展示場を訪れたかたたちが平和への願いを書いて作り上げる「平和の願い樹」を展示する企画展「戦時生活資料展」を、令和6年7月26日(金曜日)から9月16日(月曜日・祝日)まで、箕面市立郷土資料館で開催しています。
“平和を願う気持ち”は、戦争を実際に体験していないかたや子どもたちを含め、あらゆる世代が共有するべきものと考え、同資料館では、平成元年(1989年)から戦時生活資料展を毎年開催しており、今年が35回目となります。
展示資料のほとんどが市民のかたから寄贈されたもので、実際に使われていた生活用具、防空のための道具、出征した兵士の手紙など、多くは戦時中のものです。また、昨年に引き続き今年も来館者の方々が平和への願いや思いを綴ることの出来る参加型企画展となっています。
来館者のかたには、戦争のない平和な世界への願いや思いを用紙に書き、そのメッセージを樹木をかたどったパネルに貼り付けていただきます。たくさんのメッセージが集まることにより、最初は樹木をかたどっただけのパネルが、あらゆる世代のかたたちの平和への願いが込められた「平和の願い樹」へと成長していきます。
今回の展示では、太平洋戦争の開戦から終戦まで時の流れに沿って各種資料が並んでおり、箕面市民の戦時下の生活に重点を置いた展示となっています。戦時中の写真パネルでは、出征兵士を戦地へ送る人々の様子、配給や金属供出の実態や実際の家庭での生活の様子、学校や疎開など子どもに関わる生活の変化と様子が描かれており、戦争が当時の人々の生活にも大きな影響を与えていることがわかります。
また今年は、出征兵士にスポットをあて、招集令状(赤紙)や兵士を送り出す姿、実際の軍隊生活のわかる所持品などを展示しています。実際に兵士が家族へ向けて書いた遺言状を見ると、「お父上お母上存じの通り第一線に出て居る自分を帰へると思ってくれるな 家を出て来たからにわ国家のためり忠義を出してかゝらなけでば帰る事が出来ないのですからけして心配はしてくれるな 戦死の時には分りますから後に残る弟妹に自分の金を分けてやつて下さい 又弟に家をまかせなさい手に手に取つて親をたすけながら弟妹よ自分の行つた事を分すでないて永久に暮して下さい でわ父上母上弟妹自分も事で失礼致します 一同身を意大切にして永く暮て下さい」と書かれており、戦地での兵士の心境が生々しく記されています。
本企画展を担当した郷土資料館・学芸員の馬場さんは「この企画展が平和や日常にある幸せについて考えるきっかけとなればいいなと思います。」と話しました。
また同資料展では8月17日(土曜日)、24日(土曜日)には、戦時生活資料展関連イベント「夏休みこども紙芝居」を開催します。
●企画展「戦時生活資料展」(開催中)
【期間】7月26日(金)~9月16日(月・祝)まで
※毎週月曜日休館(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
【時間】午前10時~午後5時
【場所】郷土資料館
【問い合わせ】郷土資料館 電話:072-736-9370 FAX:072-736-9410
【費用】無料
●戦時生活資料展 関連イベント「夏休みこども紙芝居」
【日程】8月17日(土)、24日(土)
【時間】いずれも午後1時30分~2時30分
【場所】郷土資料館内 交流スペース
【問い合わせ】郷土資料館 電話:072-736-9370 FAX:072-736-9410
【費用】無料
<当時の貴重な資料が見られるので、ぜひ来て欲しいモミ~!
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