大阪青山大学(箕面市新稲2-11-1)の学生と、老舗だしメーカーのマエカワテイスト株式会社(兵庫県姫路市土山 6-4-1)が、箕面市で生産された実生(みしょう)ゆずを原材料にした、だしぽん酢を共同開発しました。
11月21日(土曜日)、阪急阪神百貨店 千里阪急で先行販売されます。
大阪青山大学 健康科学部 健康栄養学科・渡邊敏明教授ゼミの学生たちが卒業研究として、企業や地域と協働し、成果を社会に貢献することを目的として、食品の開発を始めました。
最初は、香味油を作ろうと開発を進めましたが、商品化には至りませんでした。しかし、その香味油開発の過程の中で、油の酸化について調べたのをきっかけに、食品の抗酸化能に着目して測定を始めたところ、箕面産の実生ゆずに高い値が認められたことから、ゆずの新しい機能を生かした製品の開発を決めました。
原材料となる実生ゆずは、3~4年で実がなる一般的な接ぎ木栽培ではなく、種子から18年かける実生栽培で育てられたゆずで、実が大粒で香りが良いことが特徴です。実生栽培のゆずの木は、全国でも3地区5,000本ほどしかないといわれ、大阪府内でも箕面市の止々呂美地区の約20軒の農家でしか生産されていないため、実生のゆずは大変希少です。
学生とタッグを組んだ企業は、昭和26年から、だしパックや液体だしを専門に作ってきた老舗だしメーカー、マエカワテイスト株式会社です。
マエカワテイスト株式会社は、無添加・天然素材にこだわり、体に優しく、子どもでも食べやすい優しい味の製品造りを得意としていたため、学生らの考えていた「まろやかで食べやすく幅広い料理に活用できる」というコンセプトと見事に合致しました。
社長の前川隆嗣氏が同大学の講義を担当し学生と接点を持つ機会がったこともあり、マエカワテイスト株式会社の全面的な支援、箕面商工会議所の協力を得て、1年間の試行錯誤の末、学生×企業×箕面のコラボだしぽん酢が生まれました。
だしぽん酢は、11月21日(土曜日)に阪急阪神百貨店 千里阪急で開催される「千里マルシェ」で、先行販売されます。当日は、開発に携わった学生らが店頭に立ち、管理栄養士の卵として考案した「世代をこえて楽しめる和洋のだしぽん酢レシピ」を配付します。
開発に携わった大阪青山大学3年生神吉尚哉さんは「学外の方々との打ち合わせや、常に次の締切を見据えた媒体準備など、初めてのことばかりで戸惑うこともありましたが、大学の学びだけでは得られない貴重な経験ができました。今回開発しただしぽん酢は、実生ゆずの爽やかな香りと優しくまろやかな味わいが特徴で、小さなお子さまにもおすすめです。販売当日に配布する私たちのオリジナルレシピは、ご家庭で作ることができる、おいしさも栄養も両立した、料理がたくさん載っていますので、お店に来てもらえると嬉しいです。」
■商品開発について
・企画担当:大阪青山大学 健康科学部 健康栄養学科 学生
・協力:マエカワテイスト株式会社(代表取締役 前川 隆嗣)、箕面商工会議所
■販売について
・日時:11月21日(土曜日)10時~15時(完売次第終了)
・場所:阪急阪神百貨店 千里阪急(大阪府豊中市新千里東町1-5-1)地階正面入口前
イベント「千里マルシェ」で販売
・商品概要:だしぽん酢(200ミリリットル、580円(税別)
・個数:120本(予定)
■お問い合わせ先
○大阪青山大学 法人事務局 経営企画室
電話:072-722-4793
<モミジーヌも買いに行かなきゃ!