アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

大阪の伝統工芸「唐木」体験

2012-07-05 | 日記
大阪の伝統工芸「唐木指物」。
錫(すず)、染め、織り、木工(欄間など)、まだまだ他にも・・・
阪神百貨店のイベントで知人に勧められたのが「唐木」の体験。
お箸を一膳、自分で磨いて仕上げる工程を体験させていただきました。
何がおもしろいって、
伝統工芸士さんの話ほどおもしろいものはありませんね。
皆さんおもろいわ。
数は少なくなってきたけど、皆さんとても仲良しなんだそうです。

あ、お箸は自分で選べます。


一膳500円。格安です。助成金が出ているそうです。
唐木とは、その昔に日本に入ってきた時には
硬くて重くて、木の名前もわからなかったので
東南アジアから入って来たそういう木を総称して「唐木」と呼んだそうです。

ひたすら磨きます。


おっちゃんも手伝ってくれます。
仕上げは棕櫚製のササラで磨きます。


するとピッカピカに輝きます。


我が家の初・唐木です!
「強いから長持ちします、一生もんです」と言われました。
曇ってきたら、割り箸などで磨くとまた光沢を取り戻すそうです。
ちょっと特別なお食事の時は、磨いたら気分が変わるよと言われました。

仏壇や家具には、表に唐木を貼るそうで、
全部を唐木で作ったら、重くてピクリとも動かないそうです。
水にも浮かないんですってね。

阪神のなにわの工芸展も早く行けばご紹介できたのに。
次は10月13~14日
「森林の市」というイベントが帝国ホテル・OAP界隈で開催されるそうで、
お箸の体験もあるからぜひ!と言われました。
リピーターの方もいらっしゃるそうな。

後継者も少なくなり、何とかして残していきたい伝統工芸、
商品自体は高価だけれど、残すために広めていくのも工芸士さんのお仕事。
皆さん、秋になったら行きましょね。