アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

かわいそうなお染の文楽人形

2012-07-23 | 日記
大暑であった日曜日、家族と野崎さんへ詣でました。

野崎参りは 屋形舟でまいろう
お染久松 せつない恋に 残る紅梅 久作屋敷
今もふらすか 春の雨

東海林太郎さんですね、小さい頃にテレビで見た不思議なおじ様。

文楽でも「新版歌祭文」として、お染久松の心中ものが定番でして
舞台となった野崎村・・・野崎の観音さま、慈眼寺。


素晴らしい青空の下、元気にお参りさせていただけて
ありがたいことです。


ところが
こちらの休憩所にある文楽人形。
娘が「おかーさん、よぉそんな怖い人形の写真撮るわ!」
と言い、母までもが「わー!こわっ!」と言ったぐらい。

頭も着物も、あまりにもひどい状態なのです。
あれ、どないかなりませんでしょうか。

きんち腰紐の増殖

2012-07-23 | キモノ
ほっこりたっぷりした袷の着物には
しっかりと締まる腰紐が適宜かと思いますが、
暑い時期に着る薄物、浴衣には
私は細いめ絹の腰紐を使います。

大昔から使っている「きんち腰紐」が、経年劣化でヘロヘロに。


きんち=絹地、絹縮。
すなわち楊柳の腰紐です。

えーい思い切って割いてしまう。


このボリュームが、けっこう浴衣に使いやすいのです。
ポケットの中のビスケットみたい、
どんどん増えます。

ケッ、使いすぎ。