アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

大島紬のアンサンブル

2015-02-16 | キモノ


Hata婆さんの箪笥から、畳紙には「横段大島」と書いてあるもの2着、
開けてみればアンサンブルでした。


アンサンブルは昔から好物なので、1~2月には着てみたかったのです。
箪笥にしまってあったニオイを飛ばしたいという気持ちもありましたし。

これは羽織ではなく、道行コートがお対なんです。

地味です。
このアンサンブルだけで見ると帯の前部分も見えず、オール地味。
私ぐらいの年齢だと、ヘタすりゃ沈みます。沈没。
とにかく着てみました。
当日、雪とか降ったらどうしよう。、
さすがにこれだけでは寒かろうと、ウールのコートを着ようと思いましたが

シャツ⇒襦袢⇒キモノ⇒道行コート⇒防寒コート
あ゛なんぼほど袖を通さなあかんねや

というわけで、さっと羽織れるマントにしました。


地味アンサンブルにカジュアルマントを持ってきたことで
少しだけ軽やかな気持ちになれました。
マント型だと「裄」の長短をあまり気にしなくて良いので
なかなか便利ですね

帯は、パッと白地に紗綾形(さやがた)の地紋、赤い鹿の子で梅と雲。


雲の文様は「瑞雲(ずいうん)」と言い、
おめでたい吉祥の意味があるんですってね。
「はるの会おめでとうございます」の気持ちを込めて締めました。
本当です。