アンネイ手帖

キモノや着付け、暮らしの覚え書き。

生まれて初めての祇園祭(宵々宮)

2012-07-16 | キモノ
祇園祭の間には、四条界隈のお店がセールをするんですって!
ワゴン漁り隊が結成され、おけいはん祇園四条駅へ向かいました。

琴さんmayさんkellyさんと空模様を気にしながらの出発です。

今日は降りそうな気がする・・・

賀茂川から東側をさらりと流して、河原町方面へ向かうと
おぉ・・・長刀鉾だ。リアル長刀鉾。


曇っていますが、天を突くような立派な鉾に圧倒されました。
こんなショットも撮れちゃったりなんかして


すみません。

鉾のそばには粽(ちまき)、扇子、手拭いなどが販売されていて、
ほぉ~と流して歩き続けます。
長刀鉾は女人禁制らしく、男性の方々は有料で鉾に上がれるとのこと。
ふぅ~ん、そうなんだ。

ここを過ぎたあたりで琴さん情報が!
「菊水鉾では粽を買うと上がらせてもらえるそうです」


ここですね!
さっそく粽を買って、建物の中へ入ります。
歩いている最中は本当に蒸し暑くてたまらなかったのですが
鉾に上がると、スーーッと風が抜けます。


私ら、なんて素晴らしい体験をさせてもらったんだっ!
と、皆の心にスイッチが入りまして、
ここからは歩く歩く。
通りには祇園祭の室礼や、茅の輪くぐりが出来たり、
露天商もそれぞれのお店が表に出していたり、
特に室町界隈のメーカーや町屋の売り出しも見逃せません。
(スルーしたのもたくさん・・・)

路地を曲がると鉾がある。
大きなものばかりでなく、小さい可愛い鉾もいっぱい。
判官びいきではないけれど、ホント応援したくなるよねー。
それぞれの鉾で手拭いや扇子ももっと細かに見たいし、
来年は「祭メイン」で歩きましょう!

てっぺんのお月様がキラリと神々しい月鉾は
13,14日だけ着物・浴衣なら無料で上がらせていただけますって!


Wさんに写していただきました、ありがとう!


夕刻、帰る時間が近づくにつれ、
早くも来年に向けて、お出かけモード全開になったのでした。

菊水鉾で、初めての粽。ご利益は「不老長寿」です。
食べる?食べられない?返す時は???も話題に。
手拭いは私が間違えて目指した郭巨山は「金運招福」


予習も大事、偶然の出会いもうれしい。
皆さんからドーンと背中を押されたお買い得浴衣は、ちくわ印かドーナッツか。
この色目の綿麻、実は欲しかったのです。
それがものすごい格安値段で出ていたので、想定外の買い物となりました。

日本三大祭のひとつなのに、どうして今まで行かなかったのか。
どうせ暑いし・・・などのゴタクは、行ってから並べるべし。
今の気分は「来年も行かねばなるまいて」です。

七月大歌舞伎(夜の部)@松竹座

2012-07-15 | キモノ
中村歌昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露
中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露
そして
吉右衛門です、仁左衛門です、染五郎です!
行かねば行かねば。


kellyさんとお天気を心配しながら松竹座へ向かいました。

kellyさんは絹の縮みでさわやかマダム。


私は紗で、いやんスケスケ。長襦袢は麻です。


難波の高島屋で買い込んだお弁当、今回は「わらびの里」。
ご飯は白・鮭・ちりめん山椒・ちりめん山椒昆布から選べます。


南座でも襲名披露を観ましたが、今回は向上がお楽しみです。
夜の部には出ない孝太郎さんも向上を述べられましたし、
ちょっとしたエピソードなんぞを交えて楽しくお目出度い時間です。

2階席の前から3番目、なかなか暑いです。
暑い・・・眠い・・・暑い・・・眠い・・・
終演までの5時間、けっこう戦いました。

義経千本桜のアクロバチックな吉右衛門丈!
道行初音旅でのユーモアあふれる仁左衛門丈!
スケールの大きな舞台は、やはり歌舞伎ならではですね。


洗える紗の着物に、千円の夏帯です。


東風杏さんのバックル型帯留めがピッタリでうれしかったのでした。

浴衣会で小唄三昧

2012-07-12 | 小唄
ぼちぼちお稽古させていただいております小唄の
夏に開催される浴衣会に参加してきました。
今年は「仇吉」という新内小唄をあてがわれて、
恥ずかしながら皆さんの前で・・・

想像通り、あぁ大失敗。

過ぎたことは仕方ないですね、また精進いたします。

2年に一回、皆さんで浴衣を新調されるそうですが、
「小」という文字がデザインされているんですね。


私のように名前の無い新参者は、好き勝手な手持ちの浴衣で良いのです。


矢絣でええ柄やなとお師匠さんは褒めてくださいましたが、
胸元に白い面が多いのは、ちょっと好きではないな。

いやーまいったまいった。
せっかくのお休みにもかかわらずおいでくださった皆さん、
感謝感激、ありがとうございました。


おーっと、お師匠さんと先輩は、ちゃんと手を隠していらっしゃる。

午前11時に始まって、帰宅は20時をまわりました。
お稽古事は体力勝負でもありますね。ちかれた。

七夕のお茶会で「どないするん」

2012-07-11 | 日記
七夕の日、浴衣を着てお茶会にお邪魔しました。
大国町にある願泉寺内、相應庵というお茶室。


流派は「武者小路千家」、お寺もお茶室も歴史のある素晴らしいところと伺っています。
いちごのはなさんがこちらの生徒さんなのです。


浴衣姿もお手前もとても素敵でした。

さて、同行はケロタンさん、sumomoさん、コギクさん、kellyさん
合言葉は「どないするん。」

現役茶人はケロタンさんだけ、というスットコドッコイ組でしたが
まぁこれがすんなり終わるはずもなく、
苦笑~爆笑~という楽しいお茶会体験をさせていただきました。

こんなリラックスしてよかったのかな?
いやいや本当に失礼いたしました。
お茶会だからこそ、小さな茶室で同じ時間を共有して生まれる連帯感を
味わうことが出来たんでしょうね。
なんて、ご大層なことを言いながら思い出し笑い。
その後は難波でお茶して、高島屋浴衣売り場をひやかして。
良い七夕の日でした。ありがとうございました。

夏の帯揚げ買いました

2012-07-11 | キモノ
真夏にキモノを着るようになってから、
箪笥には夏用の小物も並ぶようになりました。
夏しか使わないものに、そうそうお金をかける気にもならず、
それでもやっぱり色んな色や素材のものが欲しくなります。

このたびは阪神のむら田さんで、帯揚げを買いました。
白っぽいものが欲しかったので、セールの文字に引き寄せられ
絽が市松に入った生地に、小さな絞りが3色。
3色オトナ買いと言いたいところですが、これで1枚。

老舗の店員さんはとても親切で楽しい。
通りすがりの客の私にキモノを着る時の智恵を話して下さいます。

お勘定の時には、麻の帯をあれこれ見せていただきました。

はぁ・・・ええなぁ・・・
欲しい欲しいと目がメラメラしたのでした。

大阪の伝統工芸「唐木」体験

2012-07-05 | 日記
大阪の伝統工芸「唐木指物」。
錫(すず)、染め、織り、木工(欄間など)、まだまだ他にも・・・
阪神百貨店のイベントで知人に勧められたのが「唐木」の体験。
お箸を一膳、自分で磨いて仕上げる工程を体験させていただきました。
何がおもしろいって、
伝統工芸士さんの話ほどおもしろいものはありませんね。
皆さんおもろいわ。
数は少なくなってきたけど、皆さんとても仲良しなんだそうです。

あ、お箸は自分で選べます。


一膳500円。格安です。助成金が出ているそうです。
唐木とは、その昔に日本に入ってきた時には
硬くて重くて、木の名前もわからなかったので
東南アジアから入って来たそういう木を総称して「唐木」と呼んだそうです。

ひたすら磨きます。


おっちゃんも手伝ってくれます。
仕上げは棕櫚製のササラで磨きます。


するとピッカピカに輝きます。


我が家の初・唐木です!
「強いから長持ちします、一生もんです」と言われました。
曇ってきたら、割り箸などで磨くとまた光沢を取り戻すそうです。
ちょっと特別なお食事の時は、磨いたら気分が変わるよと言われました。

仏壇や家具には、表に唐木を貼るそうで、
全部を唐木で作ったら、重くてピクリとも動かないそうです。
水にも浮かないんですってね。

阪神のなにわの工芸展も早く行けばご紹介できたのに。
次は10月13~14日
「森林の市」というイベントが帝国ホテル・OAP界隈で開催されるそうで、
お箸の体験もあるからぜひ!と言われました。
リピーターの方もいらっしゃるそうな。

後継者も少なくなり、何とかして残していきたい伝統工芸、
商品自体は高価だけれど、残すために広めていくのも工芸士さんのお仕事。
皆さん、秋になったら行きましょね。

舟あそびには小千谷縮で。

2012-07-04 | キモノ
ドレスコードが「夏のよそおい」の舟あそびに着ていったのは、
初めての小千谷縮です。
寒い季節のうちに着物さくさくさんに仕立てていただいた無地の濃紺です。


軽い軽い、夏にはぴったりです。
半襟も麻。
日々野琴さん作の「ことえり」です。


可愛い千鳥のハンコが良いでしょ。洗っても大丈夫だそうです(早よ洗え)
うなじのところにも千鳥がいるのです。

帯留めは帆船、白い袋帯のうずうずに合わせました。
ドンブラコッコです。
これはたぶんツゲの彫りもので、裏に穴もあるのですが
1分?1.5分?ぐらいの帯締めしか通らなそうな穴なので
帯留め金具をグルーガンで付けました。

それでもって夏は、何を着ても暑いです、はい。

大阪で舟あそび

2012-07-01 | キモノ
土曜日はあいにくの雨模様となりましたが
こころやさんプレゼンツ、
「舟あそびしまひょ」に行ってきました。

ドレスコードは「夏すがた」
私は寒い季節の間に着物さくさくさんに仕立てていただいた小千谷縮みを初おろし。
みなさん、浴衣やら夏キモノやら。
浴衣も紅梅あり、絞りあり、注染あり、雪花あり・・・たのしー!

ちょっとマネキンと張り合うおばはん。

琴さん画像ありがとうございました)

こあらちゃん☆のレモン色雪花絞り、ちょー可愛いんですけどっ!
帯は春ものストールとのこと。うまいなぁ。

わらわらと集合してお舟に乗り込みます。
正面kellyさんはアンティークの絹縮みですって☆


お舟は安心安全、お料理もいっぱい。


知った景色も川面から見るとまた趣きが違って良いものです。
都島橋を目指してゆっくりの運行、
往路は帝国ホテルやら、復路は桜ノ宮ラ○ホやら。
初めましての方々ともたくさんお喋りして、
あっという間の2時間でした・・・

わーい満腹だーい♪
リラックスしすぎの面々をパチリ。


私もリラックスしすぎて、口からポロポロといくらを産卵のように吐いたり、
舟が止まったままでもわからへんかったのとちゃう?というぐらい快適でした。

こころやさん、皆さん、本当にありがとうございました。

途中、私達に手を振って追い越していった水陸両用バスは


帰り道、私が乗った市バスの前を走って車庫へ帰っていきました。
やるわねぇ。

そうそう、テレビカメラも乗ってらっしゃいました。
ちょうどLIFE~夢のカタチ~の取材を受けていらっしゃるそうな。
お舟の様子も映るんかな。
放送は7月21日(土)だそうでっす。