みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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沼津御用邸能 『清経』恋之音取

2006年10月18日 | 能・狂言
 17日(火)に、沼津の御用邸記念公演で行われた薪能にお友達と行ってきました。今年で5回目で、毎回梅若六郎師による演能が行われています。昨年は、雨の中の鑑能でしたが、今年は晴れました。(驚異的雨女の汚名返上です!)ですが、去年は10月初旬でしたが、今の時期になるとさすがに冷えます・・・海岸のすぐ横だし・・・マフラーやカイロを持参しましたが、それでも冷えました・・・・。
 自由席なので、開場と同時に入場しました。舞台は毎年草月流の方が作った竹の舞台です。今年は、玉みたいなオブジェがありました・・・。(画像で所々光っているものがそうです。)舞台が始まりライトアップされたら、「へちまたわし」に見えて仕方ありませんでしたが(苦笑)

 まず、仕舞が3番ありました。チラシには『橋弁慶』しかなかったので、そんなにあるとは期待していませんでした(苦笑)
 梅若六郎さんのお孫さんの男の子(すみません・・・お名前を忘れてしまいました・・・・・)による『老松』は可愛かったです!!!舞台の上を元気に“動いている”という感じですが、楽しそうに笑顔が可愛かったので、癒されます(笑)
 『橋弁慶』は弁慶が晋矢さんの息子さんの慎太郎さん、牛若丸が美和音ちゃんです。慎太郎さんを、初めてしっかりと拝見しましたが・・・素敵ですね・・・(毎度のことながら視点がずれてすみません・・・・・^^;。)ストーリー性も、動きもあり面白い仕舞でした。
 そして最後は晋矢さんの『高砂』です。キリの「げにさまざまの舞姫の」からだったかな。(記憶が確かならば。)晋矢さんの舞、素敵でした!!



能 『清経』 恋之音取
 チラシには小書きが書いてなかったので、通常演出だと思っていたら、特殊演出である「恋之音取(こいのねとり)」での上演で、嬉しいサプライズでした。シテは梅若六郎師です。『清経』は昨年、クセからキリまでお稽古しましたが、観るのは初めてです。シテの清経の出の時、笛方は橋掛かりの方へ向き笛のみの演奏です。会場のすぐ横が海で、潮の音が聞こえる中、澄んだ笛の音が聞こえ、とても幻想的でした。
 クセの最後の方の「腰より横笛抜き出だし・・・」の部分は実際に笛が入るんだと思ったり、入水する様子は、実際に波の音が聞こえてくる中だったので、イメージしやすかったです。
 公達物は儚く美しいですが、入水自殺の清経に対してはどこかで奥さんのように「なぜ戦死ではなく、自殺?」と思ってします・・・^^;。まあ観ている間は、幻想的で、儚げな雰囲気に浸っていますが。

 浜風が冷えて、観ている間もとても寒かったですが、とても良かったです。帰りは余っていた清経のポスターを頂いてしまいました!来年もまたあるなら是非行きたいです!