みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『男たちの大和 / YAMATO』(DVD)

2007年01月23日 | 映画(DVD含む)
男たちの大和 DSTD-2566男たちの大和 DSTD-2566

 劇場公開時に見に行こうかと思っていたのですが、レンタル鑑賞となってしまいました(^^;。戦艦大和は、太平洋戦争末期、片道分の燃料を積んでの沖縄へ水上特攻の命を受け出撃し、鹿児島県坊ノ岬沖で沈んでしまい生存者もわずかしかいなかった悲劇の戦艦。悲劇の伝説の戦艦。そして宇宙戦艦ヤマトが好きな私には、どうしても被ってしまうところも多々。(スミマセン・・・)
 内容は、若干だれてしまうところもありましたし、役者さんの台詞とか気になるところもちょっとありましたが、割とよかったと思います。もっと少年兵に的を絞ればもっと良くなったかなと思います。戦闘シーンも悲惨ですが、それよりも戦没者の水葬シーン、出航を前に祖国に別れを告げる乗組員、大和が沈み海に浮かぶ生存者たち、生き残り帰還できた少年兵が仲間の母親の元へ謝りに行く場面が印象的でした。きっと生き残って帰ってきた人たちも、仲代達矢の役のように悲痛な思いで生きていたに違いありません・・・。
 役者さんたちでは、その神尾役の仲代達矢はもちろんですが、若き神尾を演じた松山ケンイチが良かったです。(DEATH NOTEのLと同一人物とは思えない・・・今後の注目株の役者さんだなぁ。)獅童さんは、映画に専念された方が・・といつも思います(すみません・・・)反町隆史は一本調子な台詞は毎度ですが、この役が美味しいです・・・。
 
 いろいろ思うところありますが、私はなかなかこういう映画の感想をうまく書けません。でも少なくとも私たちは命をかけて国を守ろうとして命を落としていった方たちに敬意を表さなくてはいけません。そして、普段は命の危機など感じずに生きていける私たち。今こうしていられるのも、祖父母たちががんばってきたおかげです。今日、一見平和になったとはいえ、荒んだ事件が最近多くなっています。昔から変な事件はあるけれど、ここ最近つとに増えているような気がします。日本以外では、ニュースでは一瞬しか流されないような争いでたくさんの人が亡くなっていますが、日本で平和に生きていけます。この手の映画が出たりすると、すぐに愛国心=戦争賛美と結びつけたがる人もいますが、そうではないと思います。大和の少年兵、上官たちの姿を通して、自分の周りの家族、友人を思いやる心、守りたいと思う気持ち、そして命の大切さを感じました。教育問題もそうですが、まず身の回りのこと、小さなことから思いやることが大事なのではないでしょうか?それがやがては国への思いやり、他国への理解に繋がると思います。


 で、関係ないけど、『宇宙戦艦ヤマト・完結編』でヤマト乗組員が総員退艦する時、救助に来た駆逐艦が「冬月」。実際の大和の生存者を救助に来た駆逐艦も「冬月」なんですよね。ああ、ヤマトは大和へのオマージュなんだな・・・と改めて感じました。
 エンディングロールで、海底に沈む大和を見て何とも言えない気持ちになりました。