みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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お能の絵本シリーズ 『海女の珠とり』

2007年11月28日 | 本・マンガ
 片山清司・文 /岡村桂三郎・絵
 能楽師の片山清司師が監修されているお能の絵本シリーズ第一弾。前々からこのお能の絵本シリーズのことは気になっていたのですが、やっと読みました。まず第一弾は『海士』のお話です。

 これ、かなりお勧めです!!!『海士』は「玉之段」をお稽古&お舞台で打たせていただいた思い出の曲ですし、志度のお寺には実際に行きました。とはいえ・・・・実際にお能では見ていないのですけどね・・・

 読み進めていくうちに、どんどん引き込まれてしまい、最後は涙があふれてしまいました。絵も、少し抽象的な部分もあり独特ですけれども、とても素敵です。海の青色が印象的でした。

 本には片山清司師のコメントのプリント(?)も挟まっていましたが、それを読むと、この話には身分差別的なものや女性差別的なものといった禁忌が含まれています。でも、そういう問題をも超越した「母親の愛」はいつの時代も変わらないもの・・・。だから感動できるのだと思います。

 お能の話・・・という以前に、「昔話」の絵本という感じです。お能ファンの方にはもちろんお勧めですが、それ以外の人にも能だから・・・と身構えないで、気軽に読んでいただきたいです。一冊読んだだけですが、お能の絵本シリーズのファンになってしまいました。またこのシリーズを読んでみようと思います。あと、舞台で実際に『海士』も見たいです。


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