3月31日、JR東静岡駅からすぐのグランシップ静岡中ホールにて玉三郎さんの朗読を鑑賞。昨年秋のお能を見に行った時にこの公演のポスターを発見した時は狂喜乱舞しました(笑)お席は7列やや下手側。前とは段差があるので見やすかったです。開演前はお友達と「玉さまはどんな格好かな?」と話していました。だって素の玉三郎さんを生で見るのは初めてでしたから。
幕が開くと、幻想的な舞台に溜息。下手には富姫の打掛、舞台後方には雲のような綿(冒頭のお花の釣りを思い出します〜)上手側に花。その前に椅子と小さい丸いテーブルがあり、そこに玉さま。濃い茶色の紋付き袴でした。椅子からお立ちになられる仕草、おじぎ、すべての所作や立ち居振る舞いが素敵です。中央やや下手にもう一つ椅子があり、そこでお笛の藤舎名生さんが演奏されるという形式です。朗読の前にこの『天守物語』という作品についてのお話がありました。映画を観て、原作も読んでいるのですが富姫がなぜ天守に住みつくようになったかという仮説(?)は「なるほど〜」と思いました。
『天守物語』は戯曲なので、台詞とト書きで進行していきます。まず冒頭びっくりしたのは(冒頭だけじゃなかったけど)玉様の歌う「とおりゃんせ」を聴けたこと!!これは女の童が歌うんでしたっけ?もう一度チェックせねば。
玉三郎さんの朗読は心地よくて、情景が目に浮かびます。そして富姫だけでなく、舞台では絶対になさらないようなお役の台詞を聴けたのは、かなり貴重です。舌長婆は映画でなさっていますけど(後で思い出した・・・)、朱の盤坊や亀姫、図書之助など全部玉さまですからね!!会話部分など、体の向きを変えながら読まれたりして、かなり分かりやすかったです。ト書き部分は終わった後にお話されていましたが、「ト書きは普段は絶対に声を出さないところなので、こうやってお話するのは今日が初めてです。だから何度も間違って読んでしまってごめんなさい」と仰っていました。確かに3度くらい噛まれていたりしましたが・・・(^^;でもとても素敵でしたし、富姫の台詞はさすが!!!と引き込まれました。そして、お笛は心情を表現したり、効果音にもなっていたり、とても良かったです。
映画や舞台(舞台は未見ですが)のように、ダイレクトに誰がどうしている・・・ということは視覚的には分かりませんが、朗読というスタイルで、この『天守物語』に触れると、泉鏡花の文章はとても耽美的で美しい言葉で綴られているということがはっきりと分かります。
玉三郎さんは終わった後にもお話をしてくださいました。この『天守物語』は泉鏡花先生の存命中には舞台化が実現できなかったけど、きっと劇場の天井から見守ってくださっていることでしょうと・・・。そして「言葉」の話題になり、今の若い人たちは、それなりの言語を持つというのは良いけれど・・・「語り」の大事さを仰っていて、「ふむふむ。。」と思いました。若者の言葉の例として、玉さまの口から「いやだー」「やめたー」(だったかな?)などの言葉を聴くとは(笑)自分もそういった話し方をしてしまう部類に入ってしまうかもしれませんが、やはりしっかりと相手に伝わる話し方、綺麗な日本語を使うように心がけたいものです。そして仕草も・・・。玉三郎さんが藤舎名生さんを紹介された時の手の感じと、送り出す時に手を合わされて・・・。普段の舞台が美しいのは、自然に出る仕草も美しいからなんだなぁと思いました・・・。少しでも真似したい・・と思いました。
素顔の玉三郎さんを拝見できましたし、とても素敵な朗読会でした。
幕が開くと、幻想的な舞台に溜息。下手には富姫の打掛、舞台後方には雲のような綿(冒頭のお花の釣りを思い出します〜)上手側に花。その前に椅子と小さい丸いテーブルがあり、そこに玉さま。濃い茶色の紋付き袴でした。椅子からお立ちになられる仕草、おじぎ、すべての所作や立ち居振る舞いが素敵です。中央やや下手にもう一つ椅子があり、そこでお笛の藤舎名生さんが演奏されるという形式です。朗読の前にこの『天守物語』という作品についてのお話がありました。映画を観て、原作も読んでいるのですが富姫がなぜ天守に住みつくようになったかという仮説(?)は「なるほど〜」と思いました。
『天守物語』は戯曲なので、台詞とト書きで進行していきます。まず冒頭びっくりしたのは(冒頭だけじゃなかったけど)玉様の歌う「とおりゃんせ」を聴けたこと!!これは女の童が歌うんでしたっけ?もう一度チェックせねば。
玉三郎さんの朗読は心地よくて、情景が目に浮かびます。そして富姫だけでなく、舞台では絶対になさらないようなお役の台詞を聴けたのは、かなり貴重です。舌長婆は映画でなさっていますけど(後で思い出した・・・)、朱の盤坊や亀姫、図書之助など全部玉さまですからね!!会話部分など、体の向きを変えながら読まれたりして、かなり分かりやすかったです。ト書き部分は終わった後にお話されていましたが、「ト書きは普段は絶対に声を出さないところなので、こうやってお話するのは今日が初めてです。だから何度も間違って読んでしまってごめんなさい」と仰っていました。確かに3度くらい噛まれていたりしましたが・・・(^^;でもとても素敵でしたし、富姫の台詞はさすが!!!と引き込まれました。そして、お笛は心情を表現したり、効果音にもなっていたり、とても良かったです。
映画や舞台(舞台は未見ですが)のように、ダイレクトに誰がどうしている・・・ということは視覚的には分かりませんが、朗読というスタイルで、この『天守物語』に触れると、泉鏡花の文章はとても耽美的で美しい言葉で綴られているということがはっきりと分かります。
玉三郎さんは終わった後にもお話をしてくださいました。この『天守物語』は泉鏡花先生の存命中には舞台化が実現できなかったけど、きっと劇場の天井から見守ってくださっていることでしょうと・・・。そして「言葉」の話題になり、今の若い人たちは、それなりの言語を持つというのは良いけれど・・・「語り」の大事さを仰っていて、「ふむふむ。。」と思いました。若者の言葉の例として、玉さまの口から「いやだー」「やめたー」(だったかな?)などの言葉を聴くとは(笑)自分もそういった話し方をしてしまう部類に入ってしまうかもしれませんが、やはりしっかりと相手に伝わる話し方、綺麗な日本語を使うように心がけたいものです。そして仕草も・・・。玉三郎さんが藤舎名生さんを紹介された時の手の感じと、送り出す時に手を合わされて・・・。普段の舞台が美しいのは、自然に出る仕草も美しいからなんだなぁと思いました・・・。少しでも真似したい・・と思いました。
素顔の玉三郎さんを拝見できましたし、とても素敵な朗読会でした。
地元でこんなに素敵な舞台があったのに、それを私は優先できないなんて・・・。
全てはあのせいだわっ(爆)「オペラ座の怪人」なんて早く終わっちゃえっ(大嘘です^^);;;
いいなあ、でも岸和田は遠い…
セリフ部分は良かったんですねー、朗読だと文章のよさがダイレクトに伝わりそうですね。
しかもその朗読してる人が玉さまなんて、すごい贅沢ですよね。
一瞬、照明の暗さが調度よく睡魔が襲ってきてしまいましたが。
ビデオで見たときのをイメージしながら聞いてたけど流石に富姫は何度もやっているだけあって台詞もかんでなかったですね。
けどなかなか聞けない「とおりゃんせ」と素顔の玉三郎さんのお肌と身のこなしが
綺麗でしたねー。
よかったですよー。地元に玉さま、しかもこんな素敵な朗読をしてくださってありがとうございます・・という(^^)
<亜朗さん
笛が効果的でした。朗読と笛、というのが新鮮でした。玉さまの朗読ってなかなか貴重だと思うので、とても良かったです。またどこかでやってくださるといいですよね!!
<暁さん
ほんと、素敵でしたよねー。素の玉さまは身のこなしもとても美しいですね。で暗すぎるのと、笛と玉さまの声が心地よいから、眠気も分かります・・^^;
日記楽しく読ませていただきました
普通の公演では玉三郎さんをこんなに身近に玉三郎さんを感じられませんものね。いいなあ~。
本当に素晴らしい会だったのが、目に浮かぶようです。いつか舞台の天守物語を見てみたいですね。
こちらまで伝わってくるかのようなレポートですね!
今のところ、今のアパートには泉鏡花の本は
持って来ていませんが、次に実家に戻るときは
是非持ってこようと思いました。
読み返すときは、坂東玉三郎さんの朗読をイメージして
読むことにします(笑)
素顔の玉三郎さんは、なかなか見ることができませんからね、とてもよかったです。親よりも年上とは思えません^^;お肌のケア方法を教えていただきたい位(笑)
舞台で天守物語、見たいですね。
<柏木ゆげひさん
もう、ほんと素敵でしたよ!!!朗読会に行ったのも初めてでしたし、素顔の玉三郎さんも初めてで・・・。
私も玉三郎さんをイメージして読み返してみたいと思います。(一人芝居始まりそうですが・・・^^;・・・私の・・)