みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『ありがとう障害犬タロー』

2008年06月07日 | 本・マンガ
小森泰治/文 三島正/写真

 以前読んだ『障害犬タローの毎日』の続編です。前作を読んでいると、内容がほぼ同じで新鮮味(?)は特にないかもしれませんが、タローの現在の飼い主である獣医師の小森さんが作った紙芝居「太郎とおじいさんの夢」の内容や、この紙芝居を使ったいのちの授業を受けた小学生からの感想文、タローに励まされた人からの手紙などが載っています。こういう障害を特別視するのはいけないのかもしれませんし、犬もいい迷惑かもしれません。けれど四肢がなくても懸命に歩いて生きるタローに励まされた人は多いのは事実でしょう。人間の事情と犬の事情を重ねるのはいけないことかもしれないけれど、こいつががんばっているんだから生きなくちゃいけないと思った人もいるでしょう。

 そして、「愛の連鎖」というのも良い言葉だなぁ・・と思いました。お寺に捨てられた犬だったタローが最初の飼い主のおじいさんに出会った奇跡。原因不明の病気で安楽死も考えたけど、おじいさんの判断や手術によって繋ぎとめられた命。おじいさんが死んじゃった後も動物病院の先生やスタッフに支えられて、元気に暮らしている。幸せなワンコだというのは目を見れば分かりますよね・・・。

 巻末には保健所に持ち込まれて殺処分されてしまう犬猫のデータがありました。野良だけでなく、飼い主やブリーダー自らが持ち込むというケースも大半なんですよね・・・。しかも中には「飽きたから」「もう流行(の犬種)じゃないから」という信じられないというか、許せない理由もあります。

 うちの犬も民家に住み着いた野良母ちゃんが産んで、そのお宅から里親ボランティアさんに連絡が入り、ボラさんが引き取ってくれ、たまたま弟が甲斐犬を欲しがっていて探していたらそのHPにヒットしたという縁(赤い糸?)で我が家に来ました。もしかしたら処分されていた子かもしれないと思うと・・・。これも小森さんのおっしゃる「連鎖」かな~と思いました。私はボランティアさんのように何匹もそういう犬を世話する能力も余裕もないので、せめて1匹だけでもしっかり幸せにしてあげようと強く思いました。(ん??逆?!?!私の方が幸せにされてるのか?)

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2 コメント

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タローの目 (マサ)
2008-06-07 17:37:07
このタローのつぶらな優しい目に癒されますね、ほんと、ありがとうっての、よくわかるな、この目に、そして体が自由にならなくて、障がいを持っていても頑張って生きてる姿に、ありがとうですね


タローは後ろ足がないのかな、以前テレビで見たワンチャンも後ろ足がなくて、飼い主の方が、補助輪みたいなものをつけてあげて、前足と2つの車で元気に走り回ってるって映像を見たんですが、ワンチャンに対する飼い主の愛情みたいなものに感動しましたね

みゆみゆさんとこの紅ちゃんにも、そんな事情があったんですね、たしかに人間の身勝手のために恵まれない一生を送ってしまう動物たちがたくさんいます、みゆみゆさんが言われるように、『せめて1匹だけでもしっかり幸せにしてあげよう』って言葉、その通りだと思います。

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Unknown (みゆみゆ@管理人)
2008-06-07 22:00:10
★マサさん
このタローは四肢(だから脚全部ですね。)の先が壊死する病気で切断してしまったそうです。
私も最近、かかりつけの獣医さんの近くを通ったら、後ろ足を車椅子に乗せてがんばってるパグを見ました。がんばってました。
だから、やっぱり人間もがんばらないといけないなぁと思います・・・
犬と人間は事情が違うけど・・・・

人間の都合もいろいろあるけれど、せめて飽きたから、流行じゃないからとい理由で処分依頼をされるのんだけでもなくなってほしい・・・(約半数が飼い主が持ち込むケースらしいので。)
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